アメリカ発 ソーシャルビジネス~社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける  RSSを登録する

アメリカからソーシャルビジネス(企業の社会的責任ーCSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの学びをまとめます。また、米国で子育てをする親の視点から、身近におきた環境に優しい出来事などについても紹介していきます。お楽しみに!

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/07/23

自然食品チェーンのWhole Foods

===アメリカ発 ソーシャルビジネス ニュース
社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける
                                 第47号 2009年7月23日===

───────────────────────By ASU International

こんにちは、米国在住ASU Int'lの斎藤 槙です。今、新しく出版する本
(今日発売!)とその出版イベントのために東京に来ています。先週とお知
らせの内容が重複しますが、以下、詳細となります。

今日は、米国のソーシャルビジネスの代表例ともいえる自然食品チェーンの
Whole Foodsについても、2つのお知らせの後、レポートしていますので、
どうぞお楽しみください。

■■■2つのお知らせ■■■

1 出版のお知らせ
今日、斎藤槙の新しい本を出版しました。中小企業のCSR(企業の社会責任)
のあり方に迫ります!

タイトル:ソーシャルビジネス入門~「社会起業で稼ぐ」新しい働き方の
ルール
原題:Values-Driven Business: How to Change the World, Make Money, 
and Have Fun (Social Venture Network)
出版社: 日経BP社
 ベン・コーエン (著), マル・ワーウィック (著), 斎藤 槙+赤羽誠 (翻訳) http://www.amazon.co.jp/dp/4822247538/

内容紹介:
「ソーシャルビジネス」とは、「働きがい+お金儲け+社会貢献」という欲張り
な願いを実現してくれる働き方です。
本書では、その先駆者であり、元祖・社会起業家である米アイスクリーム会社
ベン&ジェリーズの創業者たちが営利ながら社会貢献を重視する社会的企業の
先進事例20社を交え、小さなことから世界を変える方法とそのための心構えを
綴りました。

欲張りになって「三兎」を追えば追うほど、仕事は楽しくなる。
混迷の時代を生きるなか、誰もがぶつかる「何のために働くのか」という問い
へのヒントとなる1冊です。

2 「ソーシャルビジネス入門」出版記念トーク&交流イベント

出版を記念して講演と交流の機会を頂きました。直前で恐縮ですが、ぜひ、
いらしてくださいね。

日時: 7月25日(土)15:30-17:30 (15:15開場)
定員:70名(先着順・事前申込制)
お申し込み方法:こちらのフォームよりお願いします
 http://tinyurl.com/n2g8j5

場所:タウンクライヤー(Town Cryer)
http://www.towncryer.jp/TCkamiyacyo.html
 住所:東京都港区虎ノ門4-1-17 城山MTビル2F
(東京メトロ日比谷線神谷町駅 4b出口徒歩5分)

参加費 1500円(ビール or ソフトドリンク1杯&軽食込み)
新著「ソーシャルビジネス入門」(1680円:税込)を特別に1500円にて
ご購入いただけます。
主催:ソシアレ(www.SocialCompany.org)
共催:ネットインパクト・東京 (www.nitokyo.blogspot.com)


■■■今日のテーマ■■■

成功している社会責任ビジネスではサプライチェーンをこう見る
>>>価値観を元にした取引先との付き合い方<<<

オーガニック(無農薬)ブームを全米に巻き起こした自然食品チェーンとして
知られているWhole Foods。私の4歳になる娘がアレルギー体質ということも
あり、我々家族はすっかり食育に目覚め、体と地球にやさしい食材を買いに、
Whole Foodsに日々、お世話になっています。

アメリカにおいて、成功しているソーシャルビジネスの代表格としてもまず
挙げられる同社ですが、今日は、その成功の理由についてサプライチェーンとの
関係において見ていきたいと思います。

●生き残りをかける企業の新戦略●
100年に一度と言われている経済危機。生き残りをかけて自社のコスト削減は
もちろんのこと、取引先に対しても割引を依頼している企業も多くあります。

しかし、Whole Foodsのようにサプライチェーン全体を見渡して、取引先も含
めた全員でこの危機を乗り切っていこうとしている企業が実は成功しているよ
うです。具体的にどんなことをしているのか、地元生産者融資プログラムという
融資の内容に注目しました。

この融資プログラムは、取引先が新しい設備を導入したり、工場を建設する
ための資金が必要になった場合に適用されます。実際の貸付が行われたのは
2007年からですが、この5月の時点で貸付金額は250万ドルに達しました。

●あなたのコミットメントは?●
世界的な金融危機、経済危機で銀行が貸付を渋っている中で、Whole Foodsの
この融資プログラムの貸付能力は何ら影響を受けていません。Whole Foods曰く、
これは「コミットメント」なんだそうです。

「合計1000万ドルの融資を行う。これが我々のコミットメントなのです。取引
先である地元生産者が供給してくれる商品があるからこそ、お客さんは我々に
価値を感じてくれている。生産者は、我々にとって不可欠な存在です。」と融資
プログラムの担当者はあるインタビューで語っています。

●融資の条件●
融資条件は生産者によって異なりますが、平均すると貸付金利は6%程度。しかし、
従来型の融資と違っている点がいくつもあります。クロージングフィー、早期
返済に対してのフィー、アプリケーションフィーが全てないこと。そして、最大
融資枠は10万ドルですが、最低融資額は設定していません。

融資には、Whole Foodsとの取引量だとか、Whole Foodsだけに卸していなけれ
ばならないといった条件もありません。今のところ、40社がこのプログラムで
融資を受けており、ビジネスの領域を拡大することに成功しているのです。

●シンプルな融資のプロセス●
また融資を受ける際のプロセスはいたってシンプル。Whole Foodsのウェブ
サイトから8頁の申込書をダウンロードして質問に答えるだけ。

とは言え、この質問内容が従来の融資審査と若干違うことを言っておかねば
なりません。例えば、酪農製品を取り扱う会社が融資を申し込んだ場合、「動物
をどのように取り扱っているかを記述して下さい」という質問です。これは精肉
のプロセスにおいて、人道的に、そして慈悲の心を持って動物を取扱ってほしい
というWhole Foodsの確固たるポリシーの表れといえます。ここからは、融資を
受けた会社について詳しく見てみましょう。

●どんな効果が得られるか●
事例1 Three Twins Organic Ice Cream、カリフォルニア州のサンラファエル
を拠点したオーガニックアイスクリームを生産している会社。25,000ドルの融
資を受け、新工場建設に着手しました。完成すれば、供給量を増やすことができ、
その結果、廉価で商品を卸すことができると言っています。

実際、25,000ドルというと日本円で250万円程度。たいした金額ではないじゃ
ないか、という人もいるかもしれません。しかし、全米展開する自然食品チェー
ンのWhole Foodsからのバックアップを受けているという事実が、銀行からの
融資を受けることにも繋がります。

事例2 フェニックスにあるLaughing Giraffe Organicsというビーガンでグル
テンフリーのスナックを生産している会社。2006年時点では、地元のファーマー
ズ・マーケット(青空市場)に出店しているだけの会社でした。このプログラム
により生産ラインを作り直しました。結果として、生産効率が上がり、消費者に
とってお手ごろな価格で商品を提供できるようになった上に、全米のWhole Foods
で商品を扱ってもらえることになりました。

●Win-Winの関係●
これらの事例から分かるように、取引先のニーズにより融資を行うと、取引先の
生産プロセスが改善されて価格が下がるなどの効果が出てきます。そしてその結果
として、Whole Foodsとしてコスト削減に繋がっています。つまり、サプライチェ
ーン全体を見渡す、困っている取引先に協力するなどで、このようなWin-Winの
関係が実現できるのです。

また、この融資というプログラムを通じて、困っている取引先をサポートしてい
くわけですが、それは決して金銭的サポートだけではないという点も実は大きな
ポイントです。つまり、「あなたを応援する人がここにいますよ」という精神的
サポートも付随しており、中小企業であるローカルの生産者に安心感を与え、
一緒に頑張る気にさせているといえます。

■■■今回の学び■■■
この経済状況で業績を伸ばすには、サプライチェーン全体を俯瞰して考えること
が必要。そのためには、取引先が困っていることに耳を傾けたいと思います。
取引先を助けることは、とりもなおさず自分たちを助けることなのです。そして
それは自分たちの価値を高めることに繋がります。もちろん、救いの手を差し
伸べる際には、自分たちの価値観、取引先の価値観、そして社会にとって良い
ことなのかというモノサシをしっかりと持っていることが重要であることは言
うまでもありません。

●ASU International LLCについて
企業も社会もハッピーな結果を生むBusiness For Social Responsibility
(社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU International社はお手伝い
いたします。
● ASU International LLCのホームページ www.asuinternational.com

●このメールマガジンの購読を中止したい場合は、まぐまぐ上の
http://www.mag2.com/m/0000090131.htmから解除をお願いします。アドレスの
変更は、登録解除後、新しく配信を希望するアドレスを登録してください。

●アメリカ発 ソーシャルビジネス・ニュースー社会責任ビジネスで社会を良くし、
楽しく儲けるのバックナンバー
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000090131/
◎アメリカ発 ソーシャルビジネスー社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく
儲ける のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://archive.mag2.com/0000090131/index.html
 このメールに返信すれば、発行者へ感想を送れます
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る