2005/01/11
企業の社会責任ニュース ?お財布で投票?
===アメリカ発 企業の社会責任ニュース 第31号 2005年1月=== ―――――――――――――――――――――――By ASU International 皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 昨年末にダイヤモンド社から『世界を変えるお金の使い方』(責任編集 山本 良一 ¥1,260)という本が出版されましたが、そこに寄稿させていただきま したのでご紹介しますね。 お金を使う瞬間は、世界を動かしている瞬間・・・ということを気付かせて くれるビジュアル本です。詳細は、以下のサイトから見れます。http://www.ThinktheEarth.net/jp/money 以下、私が寄稿させていただいた文章です。書店も是非、覗いてみてくださ いね! お財布で投票 お金はなんのためにあるか?こんな質問に皆様はどう答えますか? 稼ぐ、使う、増やす、貯める、借りる・・・ 恐らくこういった答えが一般的でしょう。では、「投票する」と言ったら驚か れますか? 日本で会社員として広告代理店で働いていた頃、私は最初の5つの答えしか持ち合 わせていませんでした。一生懸命働いてお金を稼いで、休日になると大好きな旅行 で使い、残ったお金は銀行預金をして利息で増やして貯める。たまにお金を使いす ぎてお財布が空っぽになると、親に借金という情けないことも。そして時々、罪滅ぼし を兼ねて、環境や人権NPOへ寄付をするーそんな生活を送っていました。 ところが、5年間の会社生活の後、米国NYの大学院に留学した際「お財布で投票 できる」とびっくりすることを言う女性に出会いました。その人の名は、アリス・テ ッパー・マーリン。彼女は当時、企業の善し悪しを7つのモノサシで調べ、格付けを するリサーチ組織CEPの代表をしていました(現SAI代表)。 企業を測る7つのモノサシとは、?環境保護 ?女性の働きやすさ ?マイノリティ の働きやすさ ?寄付行為 ?ファミリー重視 ?労働環境への配慮 ?情報公開、 いわゆる企業の社会責任度(CSR:Corporate Social Responsibility)のこと。 米国大企業1,000社を対象に、それぞれの取り組みをAからEの5段階で成績表 をつけ、消費者や投資家のために情報提供していたのです。 「消費者や投資家は、社会や環境にやさしい企業の商品、サービス、株などを購入す ることで、世界をより良くしていくことが出来ます。それは、自分のお財布を使って 良い企業に投票するのと同じこと。」 そうアリスは教えてくれました。私はこの言葉に自分のお金に対する考えの狭さを痛感 したと同時に、お財布の使い方一つで、社会を健全化できるという事実に目から鱗。結局、 大学院でCSRの勉強をした後、彼女の元で2年間お世話になった上に、今は、独立し て日米でCSRのコンサルティングの仕事をするようになりました。 私たちの買う・買わないの行為が、いかに大きな力をもちうるかは、90年代に大々的に 展開された靴メーカー、ナイキへの不買運動で証明されています。 ナイキが生産を委託していた東南アジアの下請工場で、児童労働、長時間労働などの非人 道的な労働環境が行われていたことが報告され、全米でナイキの不買運動が起きました。 たちまち世界にも飛び火した運動は、長期化して、ナイキの売上高は減少し、業績全体 が悪化。同社には、問題を軽く扱うという選択肢は残されませんでした。そこで、工場の 労働環境改善に乗り出し、最終的に厳格な倫理規定を制定して、現在は、「人権に配慮す る会社」という評価も得るまでに企業イメージを回復させました。しかし、授業料は高く つきました。 最近のエンロン、三菱自動車などの不祥事をみても、企業の善し悪しや業績が企業評価 を決定することは明らかです。 お財布で投票をする際、重要なのは「お金で自分の価値観を代弁することができる」とい う事実を理解すること。なぜなら、買うか・買わないかによって「Yes」と「No」を表 明できるから。破壊的なもの、人の苦しみにつながるもの、人を搾取するものに対しては、 「No」の立場をはっきり表明し、反対の声を送る。逆に、社会を良くする活動をしている 企業、地球環境に配慮している企業には、「Yes」のメッセージを送り、商品・サービス・ 株を購入することで応援できます。 私たちの心がけ次第で、買い物・投資という日常のふつうの行為が実は、社会改革に繋が ります。それは一人だけの参加では小さな変化にすぎませんが、皆でやれば大きな潮流に なるはず。お財布を通じた投票活動、一緒に広げていきませんか? PS 昨年7月に岩波新書から出した「社会起業家〜社会責任ビジネスの新しい潮流」 (斎藤槙著)(絶賛発売中!!)も宜しくお願いします。本の説明は以下から見れます。 http://www.asuinternational.com/book2.htm ●ASU International について 企業も社会もハッピーな結果を生むBusiness For Social Responsibility (社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU Internationalはお手伝いいた します。 ●ASU Internationalのホームページ www.asuinternational.com ●このメールマガジンの購読を中止したい場合は、まぐまぐ上の http://www.mag2.com/m/0000090131.htmから解除をお願いします。アドレスの 変更は、登録解除後、新しく配信を希望するアドレスを登録してください。



