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2009/11/26

【独断と偏見の為替相場】2009年11月26日号【サトウトシオのサンプル配信】----11/07分をディレイ配信--

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2009年11月7日(Vol.0032)

来週の米国株式市場と日本株式市場(11月9日~11月13日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>
項目_____________実数_____予想_____前月
10月ISM製造業景況指数___55.7____53.0____52.6
9月建設支出________+0.8%__-0.2%___+0.8%
10月新車販売台数_____790万台___730万台___670万台
9月製造業受注_______+0.9%__+1.0%___-0.8%
10月ADP雇用報告____-20.3万人________-22.7万人
10月ISM非製造業景況指数__50.6____51.6____50.9
新規失業保険請求件数____51.2万件__52.3万件__53.0万件
10月失業率_________10.2%___9.9%____9.8%
10月非農業部門雇用者数__-19万人_-17.5万人_-21.9万人
9月消費者信用残高____-148億ドル_-100億ドル_-120億ドル
(出所:ブルームバーグ)

経済指標はこれまでと同じ流れでした。略して、生高消低(製造業の生産は回復、
雇用の弱さで消費の盛上りに欠ける展開)です。

注目されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利は据置きで、政府機関
債の買入れ額が減額(2000億ドルから1750億ドルへ)されました。「長期にわ
たり異例な低金利」は継続されましたが、低金利の条件に、「インフレが抑制され
ていること」が付与されました。

失業率は26年ぶりに、10%を超えました。雇用が減少している事実よりも、悪化
スピードが確実に低下している点に、市場は着目しています。それにより、消費も
底堅く推移すると読んでいるようです。


2)今週の株式相場展開


<米国>
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる、バークシャー・ハサウェイが、鉄道
大手バーリントン・ノーザン・サンタフェの買収を発表、ダウ輸送株が急騰しました。

FOMCも無事通過、失業率は二桁になっても、ピークが近いと判断、市場は明る
いムードになってきました。

週間騰落率を見ると、ダウで+3.20%、ナスダックで+3.29%、S&P500で
+3.20%、ダウ輸送株では+6.62%と上昇しました。先週、ダウ以外の指数
は、5%越えるミニ調整局面入りしていましたが、早くも切返してきました。しかし、
まだ直近高値は抜いていないので、方向転換したとは過去形では言えません。

繰返しますが、バフェット氏の買収発表が、相場の転機になった可能性は十分あ
ります。


<日本>
ヘッジ・ファンドの決算絡みの売り、国内機関投資家の売り、期待感の大きかった
新政権への失望、企業決算は比較的良かったですが、需給悪や政治不信、巨額
な財政赤字、デフレ等々、市場の雰囲気は明るくないです。

日経平均は-2.45%、TOPIXは-2.31%とそれぞれ週間で下げました。日
経平均とダウは表面の数字でインデックスは逆転しました。

<中国>
経済指標も良好で、堅調な週でした。


3)来週の主な経済指標等


<米国>
日付____項目____________予想______前月
12日(木)_新規失業保険請求_____50.5万件___51.2万件
13日(金)_9月貿易統計_______-315億ドル__-307億ドル
13日(金)_11月消費者心理指数_____72.0_____70.6
(出所:マーケットウォッチ)

経済指標の発表が少ない週ですが、国債の入札が多く、その結果が相場に影響
を与えることがあります。


4)来週の株式相場動向


<米国>
一週間と言う超目先ではなく中長期では、FRB(連邦準備制度委員会)は、「長期
にわたり異例な低金利」を変更しません。その上、丁寧に「インフレの兆しが出る
まで」と条件を付与しました。

このことから、次のことが言えます。

1)FRBは、ドル資金を市場にジャブジャブにしていますから、ドル・キャリー取引
  を肯定しています。
2)FRBは心の底から、ドル・キャリー取引で株を含むリスク資産の上昇を望んで
  います。
3)FRBは、リスク資産である不動産価格の上昇、とくに商業用不動産が上昇す
  ることを望んでいます。
4)FRBは、デフレ・スパイラルに陥るよりは。インフレを望んでいます。
5)FRBは、バブルは破裂するまではバブルではないと考えています。
6)FRBと財務省は、ドルの暴落を未然に防ぎつつ、秩序だったドル下落を狙って
  います。
7)FRBと財務省は、巨額な外貨準備を運用する手段は、米国債しか存在しない
  と考えています。たとえ、IMFが放出する金をBRICs諸国が購入しても、高が
  知れています。その上、インフレにつながる可能性のある金価格が上昇するこ
  とは、FRBにとって好ましいことです。
8)結果として、財政赤字は心配しなくても、きちんとファイナンスされ、金利は低い
  状態が継続可能です。

FRBは、バブルが発生するのを待っている状態です。バフェット氏の投資行動も、
オバマ政権やFRBと裏で意思疎通をした上でのものではないかと思います。米国
の指導層や上層部は、一般では計り知れないつながりがあるものです。

さて、来週の超短期シナリオです。

A) 年初来高値を目指す。
B) 高値で一進一退を繰返す。
C) 小安い展開になる。

それぞれの確率は、Aが40%、Bが40%、Cが20%と考えます。

<日本>
米国と中国に追随しますが、パフォーマンスは相対的に良くないと思います。

<中国>
バルチック海運指数の連騰で示唆されるように、上昇を続ける可能性が高いと思
います。


<来週の一本勝負>
「好事魔多し」と言いますから、年初来高値をつけるとすると、そこでは、利喰い売
りや、ショートポジションの売りや、プットオプションの買い等で望みたいところです。


5)その他


太陽光発電のファースト・ソーラー(ティッカーはFSLR)は、決算発表以降、大きく
下げています。しかし、オバマ政権の国策に沿った会社だと思います。筆者は昨
年の大統領選挙以降、この会社は面白い存在だと思い、見守っています。


2009年11月7日 9:30記述
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