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2009/10/29

【独断と偏見の為替相場】2009年10月29日号【サトウトシオのサンプル配信】----10/10分をディレイ配信--

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2009年10月10日(Vol.0023)

来週の米国株式市場と日本株式市場(10月12日~10月16日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>
項目____________実数_____予想_____前月
9月ISM非製造業景況指数__50.9____50.0____48.4
8月消費者信用残高___-120億ドル__-85億ドル__-190億ドル
新規失業保険請求件数___52.1万件___54万件___55.4万件
8月貿易統計______-307億ドル__-330億ドル_-319億ドル
(出所:ブルームバーグ)

ISM(米供給管理協会)発表の、非製造業景況指数は50.9と、好不況の境目の
50を越えました。相場の上昇に拍車をかけました。新規受注は良かったですが、
雇用は今まで通り低迷です。オバマ政権や議会は、再び失業対策を練り始めたよ
うです。

消費者信用残高の減少は、銀行の貸し渋りの影響もありますが、消費を抑制して、
貯蓄を増やすためには、当然の帰結です。相場は無反応でした。

新規失業保険請求件数は、予想よりは良い数字で、相場を押し上げる要因になり
ました。

尚、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞は、相場には影響なかったようです…。

<日本>
9月街角景気は現状判断DIと先行き判断DIともに、前月を上回りました。天候と
シルバー・ウィークの良い影響があったのだと思います。相場には影響はありま
せんでした。


2)今週の株式相場展開


<米国>
米アルミ最大手のアルコアが、好決算を発表する思惑から、ダウは週初から3桁
の連騰をしました。3ヶ月前の再現でしょうか。実際に、予想以上の決算で、黒字
を計上しました。

その後も、上昇を続けました。ダウは1万ドルをつけないと、気がすまないのでしょ
うか。ダウはザラ場の高値は更新していませんが、引け値ベースの高値です。

週間では、ダウが+3.98%、ナスダックが+4.45%、S&P500が+4.51%、
ダウ輸送株指数が+4.96%でした。


<日本>
円高で上値は重いものの、米国市場に連れて、連騰しました。1週間で日経平均
は+2.92%、TOPIXは+2.65%と上昇しました。為替の円高には、多少抵抗
力が出てきたようです。


3)来週の主な経済指標等


<米国>
日付____項目___________予想______前月
14日(水)_9月小売売上_______-2.1%____+2.7%
14日(水)__8月企業在庫_______-0.9%____-1.0%
15日(木)_9月消費者物価指数____+0.2%____+0.4%
15日(木)_新規失業保険請求件数___52.5万件___52.1万件
16日(金)_9月鉱工業生産指数____+0.1%____+0.8%
16日(金)_9月設備稼働率_______69.7%____69.6%
16日(金)_10月消費者心理指数____73.5_____73.5
(出所:ヤフー・ファイナンス)

重要な指標は、小売売上、CPI(消費者物価指数)、新規失業保険請求件数及び
消費者心理指数等です。しかし、経済指標よりも個別企業決算の方が、市場イン
パクトが大きいと思われます。


<日本>
重要な経済指標発表等はほとんどありません。14日(水)の9月企業物価指数が、
多少気になる程度です。


4)来週の株式相場動向


<米国>
米国株式市場の調整局面は、早くも終了したようです。前述したように、まるで3ヶ
月前の再現です。ダウは節目の1万ドルをつけないと気がすまない雰囲気です。
ハイテクや金融の決算が、相場の後押しをする展開が予想されます。

バーナンキFRB(連邦準備理事会)議長の発言で、債券市場が反応しています。
景気やインフレの見通しは、株式市場や商品市場と債券市場とは正反対でした。
どちらかが正しく、どちらかが間違っているような展開です。

来年一杯は、現在の金融政策は変更できないと、考えていますが、もしかすると、
金融政策変更が、少し早まる可能性が出てきました。

為替市場では、要人のトークアップ(口先介入)が多くなりました。目先は、急激な
ドル下落を防ぎたいのでしょう。現在の、財政赤字増大とドル紙幣増刷が継続す
る限り、ドルは減価せざるを得ません。

無秩序にドルが下落すると、米国債の最大の購入国である中国が容認しません。
先日のG2での合意(米国は消費抑制・貯蓄増大・輸出増大、中国は輸出抑制・
内需振興)から、米国は中国には寛容になっています。

もし、ドルが反転上昇することになると、ドル安で恩恵を受けていた、米国グロー
バル企業の業績に良くない影響が出ます。その上、米国は交易条件が悪化する
ので、輸出ドライブがかけられなくなります。結果として、トークアップでスピード調
整をしながらの、「秩序だったドル安」を考えているのではないでしょうか。

債券市場の急落は、株式市場の調整入りの可能性を示唆します。マクロ経済とイ
ンフレ予想では、債券市場は堅調であろうと考えていますが、もしも、想定外に長
期金利が4%に向かって上昇するようなことがあると、株式市場は大きなダメージ
を受けます。

金利動向から、為替市場が過度に反応すると、米国経済を支えている、ドル安が、
一時的に、消えてしまします。

さて、いつものように、週間シナリオは3つですが、前提条件として、ドルが急上昇
しないこと、債券市場が急激に下げないこと(金利が上昇しないこと)をつけさせて
ください。

A) 好業績で相場は上昇、年初来高値を更新する。
B) 好業績はかなりの程度織り込み済みで、株式市場以外の動きが気になり、
   年初来高値に挑戦するが、果たせない。
C) 株式市場のファンダメンタルズを見つめて、相場上昇に少しブレーキがかか
   り、小幅に下落する。

それぞれの確率は、Aが50%、Bが30%、Cが20%と考えます。

<日本>
主体性のない日本の株式市場は、米国市場と休み明けの中国市場に左右される
展開です。民主党の政策や予算等で、市場が反応することもあります。

上昇する場合は、米国相場の6~7割程度追随し、下落するときは、ほとんど同じ
幅かそれ以上下げるのがここまでの展開でした。

<中国>
休み明け、急上昇で始まりました。休み期間中の消費は好調だった模様です。こ
のところの、バルチック海運指数の上昇から、中国の輸入が活発になっているか
も知れません。株式相場は上向きで考えるべきかと思います。


<来週の一本勝負>
日米株式相場とも、今週は下げ一服と見ていました。つまり、もし下げても極僅か
な下げだろうと考えていました。通常、「下げ一服」の言葉は、横ばいか小幅の上
げを想定しています。

ところが、小幅ではなく大幅に近い上昇でした。舌を巻く強さです。先週金曜日の
雇用統計発表後の相場つきから、腰の強さは確認していましたが、想像以上で
す。

戦略的な変更はありません。「ストラドル」です。「バイ・ボラティリティー」戦略が有
効ではないかと継続して考えています。


2009年10月10日 9:30記述
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