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2009/10/15

【独断と偏見の為替相場】2009年10月15日号【有料版のサンプル配信】--09/26分をディレイ配信--

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◆◆◆【独断と偏見の為替相場】◆◆◆
2009年10月15日号
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2009年9月26日(Vol.0019)

来週の米国株式市場と日本株式市場(9月28日~10月2日)


1)今週発表された経済指標等のまとめ


<米国>
項目__________実数_____予想_____前月
景気先行指数_____+0.6%___+0.7____+0.9
7月住宅価格指数___+0.3%____NA_____+0.1%
FOMC議事録
新規失業保険請求件数__53.0万人__55.0万人__55.1万人*
8月中古住宅販売____510万戸___535万戸___524万戸
8月耐久財受注_____-2.4%___1.0%____4.8%*
消費者心理指数_____73.5____70.2____70.2
8月新築住宅販売____42.9万戸__44.5万戸__42.6万戸*
(出所:ブルームバーグ)

今週は、新規失業保険請求件数と消費者心理指数以外は、予想に届かない経済
指標の発表が多かったのが特徴です。また、*印は前月発表された数字が下方
修正されたものです。唯一、景気先行指数のみ前月の数字が上方修正されました。

米国経済は、最悪期からは脱出しましたが、今後の成長の持続性と力強さに、小
さな疑問符がつき始めました。

FOMC(連邦公開市場委員会)では、現状維持のゼロ金利政策が継続されました。
不動産担保証券と政府機関債の購入プログラムは、総額は変えずに、来年3月ま
で延長しました。前回のFOMC同様、絶妙な綱さばきですが、悪口を言えば、時間
稼ぎです。バーナンキFRB議長は、景気はボトム・アウトした、と言明していますが、
「出口戦略」に踏み出すことはしませんでした。

一部の市場参加者は、インフレの可能性を考えています。巨額な財政赤字、ドル
余剰、ドル安、金価格上昇等、確かに将来のインフレを示唆するものは、目に付
きますが、現状の米国は明らかにデフレに見えます。

企業部門、特に国際的に活躍する大企業は、人員削減やコスト・カットを実施して、
損益分岐点を下げました。今後は売上が増加するかが問題です。しかし、GDPの
7割を占める消費の源泉である、個人消費は雇用不安と逆資産効果で、萎縮して
います。

米国は構造転換し始めました。米国民は過剰な消費を止め、貯蓄をします。経済
学の公式では、「所得=消費+貯蓄」です。また、「貯蓄=投資」です。最近の耐
久財受注、特に非防衛資本財受注の数字を見ていると、向こうしばらくの間、企業
は設備投資を必要としません。それでも、設備投資をするのでしょうか。

需要が少ない中で、生産を増加させれば、デフレ圧力がますます増大します。中
国や日本が内需を刺激して、米国から輸入するでしょうか。多少は輸入を増加さ
せても、これには時間がかかります。

設備投資が大きくないのであれば、お金に投資をするのでしょうか。有価証券や
不動産に投資するのでしょうか。バブルを作りに行くのでしょうか。「羹に懲りて」い
るでしょうから、お金への投資もほどほどではないでしょうか。

<日本>
貿易統計が発表されましたが、内容は新味に欠けるもので、材料にはなりません
でした。


2)今週の株式相場展開


<米国>
主要株価指数は、週半ばまで、年初来高値を連日で更新しました。その後、高値
での利益確定売りと、少々失望を買う経済指標で、下げました。

週間では、ダウが-1.58%、ナスダックが-1.97%、S&P500が-2.24%、
ダウ輸送株指数が-4.30%でした。輸送株指数は高値からの下落率が5%超
の-6.09%です。

3月からの長期上昇相場で、6月から7月にかけて、一瞬上昇歩調を止めた時期
も、ダウ輸送株指数がいち早く、5%以上の調整をしていましたので、要注意です。

<日本>
シルバー・ウィークのため、2営業日のみでした。9月末の配当権利取りの動きや、
CTAの大きな売買で、上下しました。金曜日の日本株式の取引時間中、ドル円は
かろうじて90円台をキープしていました。1週間で日経平均は-1.01%下げま
した。TOPIXは金融株の下げがきつく-1.79%でした。

<中国>
上海総合指数は、上下200ポイントで、ボラティリティー(変動性)の高い状態を
継続しています。


3)来週の主な経済指標等


<米国>
日付____項目________予想______前月
29日(火)_7月S&Pケース・シラー住宅価格指数(注)
29日(火)_9月消費者信頼指数__57.0___54.1
30日(水)_9月ADP雇用指数(注)
30日(水)_第2四半期GDP改定値_-1.2%__-1.0%
30日(水)_9月シカゴPMI_____52.0___50.0
1日(木)__9月新車販売_____800万台__1010万台
1日(木)__8月個人所得_____+0.1%___±0.0%
1日(木)__新規失業保険請求___53.7万人_53万人
1日(木)__ISM製造業景況指数__53.5___52.9
1日(木)__8月建設支出_____-0.1%__-0.2%
2日(金)__9月雇用統計_____-17万人_-21.6万人
2日(金)__8月製造業受注____1.0%___1.3%
(出所:ブルームバーグ)
(注)予想数値がない

<日本>
29日(火)_CPI(消費者物価指数)
30日(水)_鉱工業生産
1日(木)__企業短期経済観測調査(短観)
2日(金)__雇用統計


4)来週の株式相場動向


<米国>
経済指標の発表が多い週です。週末の雇用統計で、相場の風景が大きく変わる
ことも時々あります。短期相場動向を予想することは困難な週です。

週間シナリオは3つです。
A) 久しぶりの調整局面に入る。
B) 切り替えして高値挑戦。
C) 消化困難な経済指標に相場は一進一退で変わらず。

それぞれの確率は、Aが30%、Bが30%、Cが40%と考えます。

月初は、投資資金が市場に入ってくることが多いです。また、新しい四半期のスタ
ートですから、流入資金はいつもの月よりも多い可能性があります。

9月22日時点の、「インベスターズ・インテリジェンス」の調査では、ブル(強気派)
の減少が続きました。2.00以上が「極端な強気」で警戒水準の「ブル・ベア・レシ
オ」は1.91まで低下しました。

同様の調査で、「米国個人投資家協会」が行っている調査があります。9月23日
時点で、ブル(強気派)が39.09%、ニュートラル(中立派)が16.36%、ベア
(弱気派)が44.55%となっています。興味のある方は、下のURLを見てください。

http://www.aaii.com/

<日本>
90円割れになった為替市場と、弱い海外株式市場から、週初は安くスタートしま
す。日経平均先物のサポートを切ってしまいそうです。日経平均の1万円割れを
覚悟しましょう。

<中国>
上海総合指数は、2700から3000ポイントのレンジで、上下激しく動くシナリオに
変化はありません。但し、長期休暇前に、あまり下落すると、政府が支えると思い
ます。

<来週の一本勝負>
今週の筆者の高値警戒スタンスはOKだったと思います。来週も継続です。いった
ん調整入りする方が相場らしいと思います。調整しても前回同様、期間は短くて
値幅の浅い調整の可能性が大きいです。

しかし、相場はいつも考えられない方向へ動きますので、もしかすると、年初来高
値トライが続くかも知れません。または、深い調整になるかも知れません。

以前レポートしたことがある、コーポレート・インサイダーの自社株売りがさらに増
加しています。近いうちに、レポートします。


5)その他


金価格は1トロイ・オンス1000ドルを切りました。為替相場はドルが下げています。
株式市場はもたついています。相対的に金が下げる状況ではありません。高値挑
戦したものの、果たせず下げました。恐らく金相場独自の動きだと思います。為替
や株が調整するのであれば、高値は更新すると思います。

ドル円為替は、ようやく90円を切りました。胸がすっとします。今週、ガイトナー財
務長官が、就任後初めて「強いドル」発言をしました。ゴールドマン・サックスやシ
ティが「円安」を唱えています。彼らは大きな玉を振り回します。

87円くらいは、視野に入りますが、今日現在、80円を切るまでには、ならないの
ではないかと思っています。ここからは、用心深くドル売りでしょう。


2009年9月26日 21:00記述
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