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2009/11/30

天風哲学のすすめ 新風 第512号 2009/11/30

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朝晩はめっきり寒くなりました。
お元気ですか。

今回は、今里さんの話の続きです。

ありがとうございます。
ありがとうございます。
 
 
 
 
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授かりし道(6)                  今里 淑郎

     「三年間続いたら、大したもの」
                  学校時代の健康法
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
 
  昭和十年に私は小学校を卒業した。

「二・二・六」事件の前年であり、軍国化がすめられるなか、新たな戦
争へとまさに風雲急を告げていた時期である。
 
 当時、技術者の養成は国策的な必要事だった。

 私が進んだ大阪府立西野田工業学校にも入学志願者が殺到した。合格
者全員が小学校の級長経験者だと後で知り、驚いたものだ。
 

 私は体が弱く、自宅でいつも母親から、当時流行していた西式健康法
を指導してもらっていた。
 
 通学は最寄りの中山寺駅からは乗車せず、次の池田駅までの四キロの
道のりを、毎日四十分かけて歩いて通っていた。朝の六時に自宅を出発
する道のりは、夏場はまだしも、冬の雪道ではかなりきつい行程だった。
 
 これは、弱い身体を鍛えるためと、精神鍛錬のためにと、母親と約束
した通学方法だったのだ。
 
 
 
 私は母親から、
「三年間続けたら、大したものだ」
とおだてられた。
 
 一年間徒歩通学を続けたところ、母親が婦人会の席上で、私の通学の
ことを漏らした。

そうすると、感心だとばかり有名になるし、一緒に歩く下級生も現れ、
辞めようにも辞められなく、結局は三年間頑張り通した。
 
 母親もびっくりしたが、父の朱吉も私の行動を喜んだ。
 
 
 
 また、入学してすぐに水泳を教わった。水中で何時間でも浮いたまま
でいるという「水中浮遊法」なる”秘法”もその時教わった。
 
 当時の競技は、海に船を出してその周囲を泳ぎ回るというものである。
泳ぎ疲れた者は船に助け上げられるが、その時点で競技はアウトとなる。
 
競技がスタートし、十分、二十分と時間が経っていく。三十分経過すると、
参加した三十人のうち残っているのは私一人だけになった。
 
 泳いでは休み、そしてまた泳ぐという”秘法”のおかげで、見事優勝を
飾ったのである。
 

 また工業学校に進学したおかげで、得なこともあった。工業学校生は
自動車運転免許の学科試験が免除されたのだ。
 
  私は夏休みに大阪都島自動車学校で運転免許試験に挑戦し、運転免許を
取得。卒業論文に添えて提出した。
 
 ともあれ、後にビルマ戦線で生死を分ける状況に遭遇し、自動車運
転のおかげで無事生還できることになるのだ。
 

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 天風哲学のすすめ  新風 
 発行元:   株式会社アイ エム シー 
 発行・編集: 岩崎 澄男  mailto:imciwasaki@yahoo.co.jp
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