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Servus(セアヴス)とは、ウイーンの方言で[今日は]と言う意味です [フォークロア] とは、民間伝承、民俗学、と訳されています。食に関するあらゆる、フォークロアな事柄をお届け致します。

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2007/09/24

Servus AKIの「食卓のフォークロア」

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        ★☆★Servus AKIの『食卓のフォークロア』★☆★
                                    2007年9月24日  発行
【069】難しい外来語(2)
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  Servus(セアヴス)とは、ウイーンの方言で[今日は]と言う意味です
       [フォークロア]とは、民間伝承、民俗学、と訳されています。
      食に関するあらゆる、フォークロアな事柄をお届け致します。

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【弟子】  師匠、落ち着きましたか?
            では早速教えて下さい。まずはこちらの献立表から・・・・・
            これはなんて読むんですか?

【師匠】  なになに、オードブルは・・・『赤茄子と水牛蘇、伊太利亜風』
            なるほど。これはイタリア料理のカプレーゼ( Insalata di 
            Caprese)ぢゃな。トマトとモッツァレラチーズのサラダのこと
            ぢゃな。赤茄子はトマト、蘇とはチーズのことではあるのぢゃが、
            飛鳥・平安時代に作られていた日本のチーズのことぢゃ。牛乳を
            煮詰めて造ったものなので、今でいうチーズとは少し異なるが、
            モッツァレラチーズも熱を加えて作ることなので上手い文字を当
            てはめたものぢゃな。

【弟子】  水牛の乳で作ったチーズですか、どんな味がするんですかね。

【師匠】  お主は食したことが無いのか、ではこれを注文しよう。
            モッツァレラチーズも水牛の他に牛乳でも作る。水牛の乳を原料
            とするものを区別する場合、モッツァレッラ・ディ・ブーファラ
            (Mozzarella di Bufala)と呼ぶ。ウシの乳で代用したものはフ
            ィオル・ディ・ラッテ(Fior di Latte)と言うのぢゃ。
            ピザに乗っているチーズといったほうが判り易いの〜。

【弟子】  ピザに乗っているチーズですか、それなら食べたことがあります。

【師匠】  但し、イタリア風のピザであって、アメリカンピザではないぞ。

【弟子】  そーなんですか。
            それから、『萵苣と甘藍と独活の生野菜』とはなんでしょう。

【師匠】  「萵苣」チシャとよむ、レタスのことぢゃな。「甘藍」カンラン
            はキャベツのことぢゃ。「独活」ウドは今でも使われているから
            分かるぢゃろう。つまり『レタスとキャベツとウドのサラダ』の
            ことぢゃ。これもウマそうぢゃな。

【弟子】  これぢゃ、師匠と来ないと分かりませんね。

【師匠】  そんなことはあるまい、下に説明が書いてある。

【弟子】  ほんとだ、難しい漢字を読んでやろうと必死で気づきませんでし
            た。『鹿尾菜』ってなんですか?

【師匠】  「ひじき」と書いてあるではないか。「ひじき」を知らんのか、
            日本人として情けない。海草のことぢゃ。天火干にして干しひじ
            きにして、水で戻し醤油、砂糖などで煮て食べる。「ひじきの煮
            つけ」なんか最高ではないか。
            「ひじきを食べると長生きする」と古くから言われており敬老の
            日に因んで9月15日は「ひじきの日」となっておることも知って
            ほしい。

【弟子】  年寄りの食べ物なんですか、若者には分からないわけですね。
            お刺身ももらいましょうよ。
            これはずい分読めますね、鮪(まぐろ)、鰹(かつお)、鮭(さ
            け)秋刀魚(さんま)、鰯(いわし)、鯵(あじ)、海老(えび
            )烏賊(いか)ですね。海の鼠は(なまこ)ですね。
            『章魚』って何ですか?

【師匠】  これは「タコ」ぢゃな。胴に斑紋のあるイイダコのこととも言い、
            干ししてある形が紋章のようであるという事らしいの。
            
            英語でタコのことをOctopusというが外国人と食事中にこのタコ
            のことをOctopusという言い方はいかん。海辺の町ではタコも食
            材になっておるが、一般的にOctopusとは、とてつもない化け物
            とか怪物ということで悪魔を連想させるので、言ってはいけない、
            相手の食欲を無くしてしまうからな。

【弟子】  では何と訳せば宜しいのでしょうか。

【師匠】  日本で食事をしているのなら「タコ」でいいぢゃろ。無理に訳さ
            んでもよい。

【弟子】  そうですか、私は「カワブタ」の刺身を食べたいのですが取って
            も宜しいですか。

【師匠】  いいぞ。ところで「カワブタの刺身」とはなんぢゃ。

【弟子】  いいじゃないですか、来てからのお楽しみで。
            次は『辣韮の高麗醤合え』ですね、えーと、説明は「らっきょの
            味噌添え」か。師匠、なんで味噌のことを「高麗醤」(こまびし
            お)と言うんですか。

【師匠】  「醤」は中国から来たもので、中国では味噌のことを「醤」(ジ
            ャン)と言うのぢゃ。中国から入ったものを「唐醤(からびしお
            )」、朝鮮半島から入ったものを「高麗醤(こまびしお)」と呼
            んで、ほかの醤とは区別しておった。当時は味噌のことを「高麗
            醤」と呼んでおったのぢゃ。もともと日本では、「肉醤(ししび
            しお)」「魚醤(うおびしお)」「草醤(くさびしお)」の3種
            の醤が縄文時代末頃から並行して使われておったが、詳しいこと
            はいずれ話そう。

【弟子】  デザートは、『西米椰子乳』か『心太』ですか、「ところてん」
            は分かりますが、『西米椰子乳』がどうして「タピオカのココナ
            ッツミルク」と呼ばれるんですか?

【師匠】  中国からの言葉らしいが「西穀米」とも書くようぢゃ。西洋の米
            と言う意味かな。

【弟子】  タピオカは東南アジアの原産ではないんですか。

【師匠】  タピオカは熱帯アメリカ原産ぢゃ。トウダイグサ科の植物キャッ
            サバの地下茎で、それで取れるデンプンが「タピオカ」ぢゃ。
            西インド諸島の現地語がCassavaと言い、ブラジルではTipiocaと
            言う。南米ペルーの4000年前の遺跡からも見つかっており、2000
            年前にメキシコで栽培されていたそうぢゃ。

【弟子】  そう聞いたら、これも注文しましょう。
            いろいろと注文した料理が来ましたね、では師匠、頂きます。

【師匠】  「ふぐ刺し」が10人前も来たが誰が頼んだんぢゃ。

【弟子】  師匠、さっき言ったぢゃないですか、「カワブタ」って。
            一度、思いっきり食べてみたかったんで注文しました。

【師匠】  1人前でも結構な値段なのに、10人前とは・・・・・・。

【弟子】  いただきま〜〜す。

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