社員の考える力を引き出す/考研ウィークリー445
今回のテーマ / 社員の考える力を引き出す
おはようございます。
久し振りに上京しました。入院中の義母を見舞い、長女の家族との
交流を楽しみました。義母は今の病院を退院して、リハビリのために
信州の病院へ移ることになっています。この夏休みは信州への見舞い
旅になるかもしれません。
今回は、次の一言です。
◎困っている人を助ける気持ちを持つ◎
今まで陽の当らなかった所にスポットを当てたり、困っている人に
何とかしてあげたいという気持ちが、発想やアイデアを生みます。
クレームや事故が起点となって生まれた新技術も少なくありません。
進歩や発展はこうした気持ちを持つことから生まれるのです。
この言葉の通りであることは身に染みて解っているのですが、実行と
なるとなかなかむずかしいものです。クレームや不具合の情報が入って
きますと、先ずは自分に掛ってくる負担に思いが走りやすいのです。
相手の立場に立てば、困った状況が発生していることが理解できるはず
なのですが。こうしたことへの対応は自然にできるものではなく、
努力が要るものだと感じ続けてもう何年も過ぎました。
これからもどうぞお元気にお過ごしください。
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☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆
-----2009年7月1週号-----
◆社員の考える力を引き出す◆
「考える」とはどういうことなのか、定義しにくいものです。
ですから、経営者が社員に対して、「考えろ」とか「考える習慣を身に
付けろ」とか言っても、「考えるってどうすることですか?」と切り
返されると、答に窮してしまうことでしょう。
そこで、問題を解決することに絞り込んで考えてみました。
問題を解決する際に役に立つものは、経験や知識です。多くの経験を
積んだ人たちの問題解決能力が高いのは、頭の中に多くの引き出しを
持ち、その中に豊富な経験が整理されているからです。
こうした人たちが問題に遭遇しますと、頭の中の引き出しに整理された
経験知の検索が始まります。遭遇した問題の解決に役立ちそうな経験を
見つけるためです。
こうして有効な経験知が引き出されますと、問題は効率良く解決される
訳です。このような問題解決のパターンにおいては、「考える」とは
頭の中に整理された経験知を検索することだと言えます。
過去の経験と共通性のない問題が発生した時に役立つのが知識です。
これまでに勉強したことが問題を解決する鍵になる場合です。こうした
ケースでは、問題の解決に自分の知識をどのように適用し、どのような
策を打ち出すかを考えることになります。これも、「考える」ことの
一つです。
以上のような問題解決パターンでは、一般的に問題は効率的に解決され
ます。経験知や知識が有効に機能するからです。しかし、こうした
パターンに当てはまる問題ばかりではありません。経験知や知識が、
そのまま単純な形では役に立たない問題も多いのです。
経験知や知識が役に立ちそうにない問題に遭遇した時には、やるべき
ことは唯一つです。それは、「苦しみながらも徹底的に考え抜く」と
でも表現すればよいでしょうか。
経験知や勉強した知識がそのまま単純な形で使えませんから、問題の
意味すること、解決した状態のイメージ、集める必要がある事実や情報、
解決のために必要と思われる能力や知識、といったものに考えを巡らせ、
解決のための行動設計をすることになります。
こうしたことを積み重ねることによって、初めて出会うような問題、
全く新しいタイプの問題、新しいことを始めたために生まれてくる問題、
即ち、過去の経験や知識に当てはめるだけでは解決できない問題への
対応力が高まってきます。
これが、もう一つレベルが上の「考える」ということでしょう。
経験知や知識を使った問題解決は、単に「課題をさばく」といった
ことに陥りやすい傾向にあります。こうした問題解決ばかりを繰り返し
ていますと、新しい問題に遭遇した時に戸惑うばかりで適切な解決策を
生み出すことができなくなってしまいます。
本当の意味での「考える」とは、前述しました、もう一つレベルが上の
「考える」、ということだと解釈するのが妥当でしょう。
以上のようなことを踏まえて、今回のテーマ「社員の考える力を引き
出す」ことを考えてみます。ここで言う「考える力」とは、「本当の
意味での考える力」と受け止めます。
改善や改革に取り組む、或いは新規事業に取り組む、といった際には、
必ず過去に経験したことのない新しい問題が多発します。こうした問題
に適切に対応することが、改善・改革や新規事業を成功させるために
不可欠です。これからの時代、ほとんどの企業がこうした状況の下に
置かれることになるでしょう。
こうした状況下で社員に求められるものが、本当の意味での考える力
です。社員の考える力を引き出すとは、社員に本当の意味での考える力
を高める、ということです。
本当の意味での考える力(以下、単に考える力と表現)を高めるには、
前述の通り、「苦しみながらも徹底的に考え抜く」ことを積み重ねる
ことが有効です。これを実行するには、経験知の封印が必要です。
若手の社員は経験も知識も少ないため、問題に遭遇した時には「苦しみ
ながらも徹底的に考え抜く」しかありません。これを傍らで見ている
ベテラン社員やマネジャーたちは、「何をまどろっこしいことをして
いるんだ。もっとさっさとやらんかい」と思うことでしょう。
こうしたベテラン社員やマネジャーたちの思いを封印するのです。相談
には乗るが答は言わない、行動を指示しない、といったことを徹底する
のです。
一時的に効率は落ちるでしょう。しかし、ここで効率一辺倒で走って
しまいますと、若手社員の考える力は高まりません。そればかりか、
ベテラン社員やマネジャーたちも、苦しみながらも徹底的に考え抜く
場面に触れることがなくなり、課題をさばくことでよしとする停滞した
雰囲気にどっぷりと浸かってしまうことになりかねません。
このようにして、若手社員の考える力が高まり、考える習慣が定着
します。そして、彼らが経験を積んで中堅社員となりミドルとなれば、
その組織は考える組織、変化対応力の高い組織となるでしょう。
若手社員もベテラン社員もマネジャーたちも、考える力と変化対応力を
持つ、という素晴らしい組織が実現することになるでしょう。
改善・改革や新規事業などから生まれてくる全く新しい問題にも、
こうした組織が適切に対応し、適切な解決策を実行することになるで
しょう。
社員の考える力は、このようにして引き出すものだと思っています。
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◆改善実践考房、7月度のご案内◆
6月は「組織で働く人の目標達成に役立つ仕事の仕方を掘り下げて
みよう」というテーマで談論を行いました。7月度のテーマ案に色々と
思いを巡らしているところです。
6月の意見交換と討論の内容は、
http://archive.mag2.com/0000098903/index.html
のバックナンバーに7月10日頃に掲載の予定です。
7月の開催日と会場を下記にご案内致します。これまでのテーマに
関心をお持ちの皆様、ご自身のテーマをお持ちで他者の意見や考え方も
聞いてみたいと思われる皆様、どうぞお運びください。
日 時:09年7月23日(木)午後6時30分〜8時30分
テーマ:思案中です
会 場:神戸市勤労会館306号室(神戸市中央区雲井通5−1−2)
(JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分)
ご案内サイト:
http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html
ご連絡先:
メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>
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・開発の推進に心を砕いておられる人たちの3つの悩み
設定機能と品質の実現、設定期限の遵守、開発品の業績貢献
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http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/
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◆いま旬の講演テーマ◆
『成功や目標達成の鍵を握る、仕事の生産性向上力』
仕事にしろ学習にしろ、個人にしろ組織にしろ、現代社会を生き抜く
ために必要なことは、生産性を高めることです。成功者は、生産性を
高めることのできた人の中から生まれます。
生産性向上のポイントは、日常の仕事や学習の仕方の中にあります。
これを見のがさないようにしたいものです。
内容は次のようなものです。
・我々は競争社会で生きており、そこで人生の幸せを追求しています
・人生の幸せの実現に強く影響するのが、生産性と目標達成です
・人生の幸せの形と、仕事の生産性向上のつながりをお伝えします
・仕事の生産性向上力を付けるための考え方お伝えします
ご関心をお持ちの方は下記へご連絡ください。ご相談に応じます。
メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>
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★目標達成の自信が持てれば、何をしても楽しい
━━ネットで学ぶ目標達成の技と心(メルマガ)━━
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・既に配信済のバックナンバーも入手できます
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★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です
*目標達成運動がもたらす組織体質の改善
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本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの
「月刊:考研レビュー」に掲載しています
改善実践考房 主宰 / 大島啓生
E-mail <hiro.oshima@nifty.com>
URL <http://homepage1.nifty.com/koken_pat/>
神戸市垂水区桃山台5−7−7 〒655-0854
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