2010/02/10
開発マネジメントの在り方:考房だより52/仕事力を研く474
★ 今回のテーマ / 開発マネジメントの在り方:考房だより52 おはようございます。 最近、居心地の悪さを感じる機会が多くなったような気がします。 皆さんには、そんなことはないでしょうか。 居心地が悪いと感じるのは、何かが変り始めた兆しだと思うのです。 自分が変り始めたら、周囲に変化が現れ始めたら、今まで通りに事が 運ぶことはないでしょう。そんな状況から生まれるのが居心地の悪さ なのだろうと思います。 この居心地の悪さは良いことなのだと前向きに受け止めて進むことが、 新しい道を拓くことになるのだろうと思います。 今回は、寒さの中で思う風流な一節をお伝えします。 ◎寒き夕べは◎ 葦邊ゆく鴨の羽交に霜ふりて 寒き夕は大和し思ほゆ(万葉集64) 難波宮にて志貴皇子の作りませる御歌です。陽が傾いて寒さが増して きますと、この歌を思い出します。皇子は故郷の大和を思いますが、 私たちは何を思うのでしょうか。やはり故郷でしょうか。 寒き夕べには、人の感性を刺戟する何かがあるのかもしれません。 窓の灯の暖かさ、沈む冬の陽に想うこと、食卓を囲む家族の和み、 軒端を過ぎる風の音、等々には他の季節にはない感情が現れます。 そんなことが頭に浮かんで、何かの折に「好きな季節は?」と問われて 「冬」と答えた時、怪訝な顔をされたことがありました。 これからもどうぞお元気にお過ごしください。 ============================== ※本号のコンテンツ 1.開発マネジメントの在り方:考房だより52 2.改善実践考房、2月25日開催のご案内 3.事業展開や経営管理にOB人材が貢献します ============================== ☆☆ 仕事力を研く ☆☆ -----2010年2月2週号----- ◆開発マネジメントの在り方:考房だより52◆ いま我が国の産業界に強く求められているのは、開発の推進でしょう。 技術開発、製品開発、事業開発、業態開発、市場開発、新分野開発、 など、どれを取ってみても重要性が感じられます。 ところが、開発の進め方に目を向けてみますと、曖昧な点が多いことが わかります。“開発”が具体的に捉えられていないのです。どこまで やるのが開発なのかも不明確なまま取り組んでいることも多いのです。 こうした状況を踏まえて、開発とはどのようにマネジメントするのが 好ましいかについて、自由に意見交換を行ってみました。 ・開発を具体的にどのように捉えるかを明確にし、関わる人たち全てに 対し、誰がどの範囲まで責任を持つかを明確にして取り組むことが 必要だ。 ・開発とは基本的にユーザーの開発ということになろう。ユーザーの 開発は当然ニーズからということになろう。 ・何をするかが大きなポイントだろう。色々と調査した上で、最後は トップの勘がものをいうのではないだろうか。 ・かなり前のことだが、某自動車メーカーのトップの発言がある。 即ち、この車種の開発は・・・台売れてはじめて成功と言える、 というものだ。こうした捉え方は間違っていると思う。 ・そんなことはなかろう。企業における開発は自社の事業に貢献する ためにやるものだ。だから、最終目標に売上高とか利益とかが付いて まわるのは当然のことだと思う。 ・開発に関するある研究会で、次のような考え方が披露されていた。 現実を捉えた、なかなか良い考え方だと思った。 *開発の話となると、大ヒット商品の事例を用いてケーススタディを 行うことが多いようだ。しかし、その類のものは殆どが特異な アイデアによって開発された特異なものだ。 こうした傾向に引きずられて、開発といえば何か良いアイデアが 必要だと思い込まれているようだが、アイデアから新規開発が生ま れる確率は千に三つも無い。それにも拘わらずアイデア商品が取り 上げられるのは、それが派手で一般受けしやすく、講演や講習に もってこいだからだ。 企業の実務としての開発は、こんなことに惑わされてはいけない。 企業実務としての開発は、企業収益に寄与する確率の高いものを 対象としてそこに全力投球すべきなのだ。自社の事業を振り返って みれば、そんなアイデアによる成功事業など見当たらないことに 気付くはずだ。 地味な商品でありながら、他社商品とは何らかの差別化された 競争力を持つ商品が、各社の「存在の基盤」となっているのが 現実だ。こうした「存在の基盤」を創り出すことこそが、開発の 目的なのだ。 ・地味で地道な開発の中から飛び出した思わぬものが、大ヒットした という例も結構多い。それは狙ったのではなく結果としてそうなった というものだが。例えば、古いところではペニシリン、最近の例では バイアグラ、といったものだ。 ・地道に開発を進める基盤があれば、思わぬ大ヒットが生まれても、 惑わされることなく事業基盤の強化に貢献できる。 ・前出の研究会で披露された考え方は、シングルヒットを重ねるのが よい、ホームランは要らぬ、ということだろう。そういう風に開発を 捉えると、その開発によって業界における自社の位置付けを上げる ことができるものを創り出すのが開発だ、ということになる。 そのような開発のベースにある考え方は、改善/改良とか、他分野 への応用とかをニーズ先行で、差別化を狙って追究することになるの だろう。 このような開発のマネジメントの要にあるのは、その開発の実現に よって何をどのように変えることができるのかを明確に捉えながら、 何をするかを決めることだろう。 ・地道な開発というものがある一方、社運をかけて何かを開発しなけれ ばならない、というケースもある。こういうケースは、また違った マネジメントが必要になるはずだ。 ・専任者をつくれるか、専任でなくても多くの時間を割ける担当者を つくれるか、確実に開発品を買ってくれる人を見出せるか、といった ことがポイントだろう。 ・違ったマネジメントという視点から見ると、研究と開発とではマネジ メントが異なる、という考え方がある。開発では目標達成のための マネジメントが重要であるが、研究では担当者の情熱、意欲を高める マネジメントに重心が置かれる、というものだ。 ・情熱や意欲という側面から見ると、それは担当者に限ったことでは なく、トップと経営陣にも言えることだ。このようなケースで最も 重要なことはテーマ設定だ。トップ、経営陣、担当者が情熱を燃やし、 意欲を高め、執念を持って取り組めるテーマを選ぶことだ。 ・情熱、意欲、執念を高め、維持するためのマネジメントは経営者の 最大の仕事だろう。 ・今の時代、業態開発というものも重要になっているのではないか。 スーパーからコンビニへ、アマゾンなどのネット通販、テレビ通販、 テーマパーク、等々成功例が色々ある。 ・運送業もそうだ。今の形に先鞭をつけた企業は社運をかけた取組みを していた。 ・JR貨物も、モーダルシフトという形で運送輸送の業態開発に取り 組んでいる。 ・業態は目に見えやすいので真似されやすい。しかし、表面の形だけを 真似したものの多くは失敗している。業態開発でも他の追随を許さぬ ような差別化要因を創り出す開発力が必要なのだろう。 ・でも、2番手3番手の参入により市場が膨らんだため、その業種が さらに発展したという例は多い。 ・自動車業界も業態開発が色々と予想される状況が見え始めたようだ。 ・業態開発は、シングルヒットの積み重ねでは難しいようだ。社運を かけて実現したようなものが多い。 以上のような談論が交わされました。開発という領域において自社が 進むべきはどの方向なのか、それを見い出すために少しでも参考になる ようでしたら幸いに思います。 ※このメールマガジンは、転送することができます。 ・読んで欲しいと思う方がおられる場合には、本誌を全文で 転送してください。 ・毎号転送するのがお手数の場合は、下記のメールアドレス宛に 転送先のアドレスをご連絡ください。次の号から配信いたします。 <hiro.oshima@nifty.com> ・転送先の方に下記サイトから読者登録をして頂くこともできます。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000087454.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_60009/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★英語学習のブレイクスルーを起し、さらに飛躍しようとするあなたへ ・視覚から徹底的にうったえ、忘れたくても、もう二度と忘れ られなくさせるそんな英語学習法 ・それが動画による“ヴィジョン英語学習法” ・テキストは、PDFファイルで48冊(492ページ) 音声は全48部、192分(3時間12分) 動画は全30組、180分(3時間) ━━パイロットが教えるヴィジョン英語学習法━━ http://www.infotop.jp/click.php?aid=150790&iid=21529 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆改善実践考房、2月度のご案内◆ 1月は、『開発マネジメントの好ましい在り方』について、討論と意見 交換を行いました。その内容は本メルマガの次号でお伝えする予定です。 2月は下記のテーマで、新しい中小企業支援策をどう活用するか、それに どう関わっていくか、についての談論を行います。 『新年度の中小企業支援策の研究』 開催日と会場を下記にご案内します。こうしたテーマにご関心を お持ちの皆様、新しいことに期待をお持ちの皆様、ご自身のお考えを お持ちで他者の意見や考え方も聞いてみたいと思われる皆様、どうぞ お運びください。 日 時:10年2月25日(木)午後6時30分~8時30分 テーマ:新年度の中小企業支援策の研究 会 場:神戸市勤労会館303号室(神戸市中央区雲井通5-1-2) (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分) ご案内サイト: http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html ご連絡先: メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ◎改善実践考房とは 変化の激しい今の時代、習得した知識もすぐにリニューアルを迫られ る状態に陥ります。それをしなければ満足のいく仕事ができなくなって しまいます。有力な知識や技術を一旦身に付けたら、それによって良い 仕事が保証されたのは、もう大昔のことのようです。 知識や技術を身に付けることは今でも重要です。しかしそれだけでは 仕事の役に立たないケースが増えてきました。身に付けた知識や技術を 使って仕事を成功に導く、その知識や技術を時代遅れにならないように リニューアルする、仕事を成功させるために必要な新しい知識や技術を 察知しこれを習得する、といったことを適切にやってのける力、等々の 「事を成す力」が求められていると言えるでしょう。 このような能力のことを「仕事力」と呼ぶことにします。今の時代に 強く求められているのは、仕事力なのです。仕事力の基礎にあるものは 誰でも持って生まれていると考えられます。仕事力が高いか低いかの 違いは、その基礎にあるものが研き上げられているか否かの違いだと 受け止めています。 本考房では、仕事力の向上、特に組織で働く人たちの仕事力の向上を 軸に据えて、様々なテーマで討論、談論、意見交換を行います。参加者 の皆様には、その中から自分に有意義なものを自分自身で引き出して いただく、というものです。 特に参加者を募集したりは致しません。どなたでも参加できます。同じ ような課題を抱えている人の意見を聴いてみたいとか、ある課題に関し て誰か相談相手が欲しいと感じられた時には是非お訪ねください。 来房者がゼロでも決められた時間帯にはオープンしています。 当日のテーマは事前に決める場合もあれば、フリーの場合もあります。 テーマが決まっている場合には、下記のページの「オープンのご案内」 およびメールマガジン「仕事力を研く」の案内広報でお知らせします。 http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html 参加費用は、ご参加の度にお支払いただく、会場費に当てるワンコイン (¥500.-)のみです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★目標達成のための思考と行動と心構えを学びたい方へ ・60本のネット講座配信稿の目録が下記サイトでご覧になれます http://www.mag2.com/archives/P0006167/ ・ご意向に沿ったものを選択し、リーズナブルな価格で入手できます ・目標達成の自信が持てれば、何事にも楽しく取り組めます ・目標を達成する力を鍛え上げて、新たなテーマに挑戦したいと お考えでしたら、早速ウェブサイトを訪ねてみましょう↑ ★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *日本版SOX法への対応考 http://homepage1.nifty.com/koken_pat/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆事業展開や経営管理にOB人材が貢献します◆ 地域には能力の高い産業人0Bが大勢います。この人たちの能力を どのように活かすかが、地域の中小企業、さらには地域全体の発展を 左右すると言われています。 当NPO:産業人OBネットは、地域中小企業と地域全体の発展を願い、 こうしたOB人材を活用して頂くための活動をしています。 ・貴社の事業展開や経営管理に産業人OBの活用を考えてみませんか。 ・検討のご意向をお持ちでしたら、下記メールアドレスにご一報ください。 当NPOのメンバーがニーズの詳細を伺い対応致します。 産業人OBネット理事会 事務局 Eメール <sanobnet@yahoo.co.jp> ・当NPOは次のような活動をしています。 *産業人OBと中小企業との人材マッチング支援 *中小企業の販路開拓支援 *中小企業の人材ニーズ調査(神戸商工会議所から受託) *社員教育・人材育成のための講座の出前 ・会員と、アドバイザーを募集中です ------------ 特定非営利活動法人 産業人OBネット 〒650-0013 神戸市中央区花隈町7-16 保健会館3階 電話:078-362-4680 FAX:078-341-3052 http://homepage2.nifty.com/sangyoujin-obnet/ E-mail <sanobnet@yahoo.co.jp> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★事を成す力を付けたり、高めたりする必要性を感じていませんか ・そういう方々のお話を聞かせて頂いております ・下記アドレス宛のメールでご相談を承っております E-mail <hiro.oshima@nifty.com> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎いつもご高覧いただき、ありがとうございます 本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの 「月刊:考研レビュー」に掲載しています 改善実践考房 主宰 / 大島啓生 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://homepage1.nifty.com/koken_pat/> 神戸市垂水区桃山台5-7-7 〒655-0854 TEL:078-755-2276 FAX:078-752-9097 ブログ 進歩の日々を自分らしく http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/ リンク集 http://homepage1.nifty.com/koken_pat/activity.html#link



