2009/11/04
考える癖/仕事力を研く461
★ 今回のテーマ / 考える癖 おはようございます。 「日本でいちはん大切にしたい会社」という本を読まれましたか。 私は読んでいませんので、偉そうなことはいえません。そこで、著者の 坂本光司先生の講演を聴いてきました。驚きあり、ウルルンありの 素晴らしいお話でした。従来の経営論を否定しているかのように見え ますが、そうではありません。坂本先生の考え方をベースにすれば、 従来の経営論はますます活きるようになるに違いありません。 今回は、しみじみとした時を想い起す季節を感じて、 ◎里の秋◎ 「・・・・ああ母さんとただ二人・・・・」、母親と二人きりで ひと時を過ごすことが最近ありましたか。別に田舎でなくても、母と 二人で過ごす時の流れはどこか違うものです。折に触れて、自前の 里の秋をやってみましょう。亡き母を想うのもよいでしょう。 私の母は数年前に逝きました。子供の頃に或事があって、あまり好き ではなかった母でしたが、振り返ってみれば母にもらったものの重みを 感じることは多いものです。この季節にそんな想いが湧いてくるのは、 この歌のせいかもしれません。本歌取り風に遊んでみました。 静かさに 木の実はぜたる秋の夜は 囲炉裏端におり 母と二人で これからもどうぞお元気にお過ごしください。 ============================== ☆☆ 仕事力を研く ☆☆ -----2009年11月1週号----- ◆考える癖◆ 考えることに対する受け止め方には、肯定論と否定論との両論ある ようです。問題に遭遇して解決策を提案した時、その案が心もとないと 「もっとよく考えなさい」と上司から言われます。この場合は、考える ことは肯定して受け止められています。 ところが、問題に遭遇してなかなか解決策を提案できない場合には、 上司の言葉は違ったものになります。「あまり考え込まずに、現実に 則した提案を速やかに出しなさい」と。これは、考えることを否定的に 受け止めた言葉です。 考えるということを、このように色々な側面から捉えますと、一人の 人間として、一つの組織として、考えることをどのように位置付けたら よいのか、迷いが生じます。 近世から近代に入る歴史の中で、後の世に大きな影響を与えた偉人 たちは、考えることを人間存在の根本としていました。デカルトは 「我思う、ゆえに我あり」と言いました。パスカルは「人間は考える葦 である」と言いました。ジョン・ロックも人間悟性論を展開しています。 こうしたことを踏まえますと、考えることを放棄すれば人間としての 存在は無くなるということになります。私たちにとって、考えることは きわめて重要なものとして浮かび上がってきます。 近年、知的作業の効率化、知的生産性の向上、といったことが重要な テーマとなっています。現代社会の回転の速さや、変化の速さに対応 するために、知的作業をそれに合うようにする必要があるからです。 知的作業の中で一番時間が必要なことは、考える作業です。どのくらい の時間が必要なのかを読みにくいのも、考える作業です。こうした 捉え方は自ずと、考えることを他のことで代替できないか、という 方向に答を求めるようになります。 その結果として、情報の蓄積、整理整頓、検索の技術が発達し、これが 有効利用できるようになりました。経験や知識はデータベースに整理、 蓄積され、これが容易に検索できるようになりました。 知的作業の効率化はきわめて高いレベルで実現したのです。これは、 考えることを否定的な側面から捉えたゆえの成果だと言えます。 ここでもう一歩踏み込んでみます。考えることを否定的な側面から 捉えた、知的作業の効率化の成果はどのようにして獲得できたので しょうか。それは、効率化を実現しようとした人たちが、考えに考えた 末の結果だったと言えるでしょう。 考えることを否定的な側面から捉えて結果を出す際にも、考えることが 必要とされているのです。やはり、考えることは個人にとっても組織に とっても極めて重要なことなのです。 知的作業の効率化を実現した仕組みやシステムに乗って作業をして いますと、とことん考えるといったことが希薄になります。仕組みや システムを使って、経験や既存の知識から容易に結論を導き出すことが できるからです。 こうした環境の下にありますと、個人にも組織にも考える習慣が無く なり、「考える癖」が失われていきます。その結果、重要な問題に 関しても、深く踏み込んで考えていくことをしなくなり、安易で陳腐な 解決策しか出て来なくなります。 こうした状態にあっては、効率化を実現したこの仕組みやシステムは 固定化し、グレードアップや改善が生まれることはないでしょう。 考えに考えた末に生まれた、知的作業の効率化の仕組みやシステムが これを利用する人たちや組織から「考える癖」を奪ってしまうという ことが実際に起こっています。 これを防がなければ、個人にも組織にも成長や進歩を期待することは できません。何らかのかたちで「考える癖」を付け、これを維持する 必要があります。 そのためには、既存の仕組みやシステムに乗って、蓄積された経験や 知識から容易に答を導き出すことができないようなことに取り組むのが 効果的だと思います。 業務改善活動や生産性向上運動は、その一つの手段です。経営課題を 解決しようとして推進される組織横断的活動には、「考える癖」を 付けそれを維持するという、重要な機能があるのです。 「考える癖」は、個人や組織の成長と進歩の原動力なのです。 ※このメールマガジンは、転送することができます。 ・読んで欲しいと思う方がおられる場合には、本誌を全文で 転送してください。 ・毎号転送するのがお手数の場合は、下記のメールアドレス宛に 転送先のアドレスをご連絡ください。次の号から配信いたします。 <hiro.oshima@nifty.com> ・転送先の方に下記サイトから読者登録をして頂くこともできます。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000087454.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_60009/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★自分らしく少しずつでも進歩し続けたい ・ブログ『進歩の日々を自分らしく』に次のメッセージを掲載中です *仕事力を研くことは進歩そのもの http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/ ★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *定性的なイメージづくりを大切に http://homepage1.nifty.com/koken_pat/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆改善実践考房、10月度のご案内◆ 10月度は、計画の作り方に関して考え方や意見をぶつけあって みようと思っています。テーマは下記の通りです。 『どのようにするか/仕事の計画、時間の使い方の計画』 開催日と会場を下記にご案内します。このテーマにご関心をお持ちの 皆様、ご自身のお考えをお持ちで他者の意見や考え方も聞いてみたいと 思われる皆様、どうぞお運びください。 日 時:09年10月29日(木)午後6時30分~8時30分 テーマ:どのようにするか/仕事の計画、時間の使い方の計画 会 場:神戸市勤労会館303号室(神戸市中央区雲井通5-1-2) (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分) ご案内サイト: http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html ご連絡先: メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ★改善実践考房とは 変化の激しい今の時代、習得した知識もすぐにリニューアルを迫られ る状態に陥ります。それをしなければ満足のいく仕事ができなくなって しまいます。有力な知識や技術を一旦身に付けたら、それによって良い 仕事が保証されたのは、もう大昔のことのようです。 知識や技術を身に付けることは今でも重要です。しかしそれだけでは 仕事の役に立たないケースが増えてきました。身に付けた知識や技術を 使って仕事を成功に導く、その知識や技術を時代遅れにならないように リニューアルする、仕事を成功させるために必要な新しい知識や技術を 察知しこれを習得する、といったことを適切にやってのける力が求めら れていると言えるでしょう。 このような能力のことを「仕事力」と呼ぶことにします。今の時代に 強く求められているのは、仕事力なのです。仕事力の基礎にあるものは 誰でも持って生まれていると考えられます。仕事力が高いか低いかの 違いは、その基礎にあるものが研き上げられているか否かの違いだと 受け止めています。 本考房では、仕事力の向上、特に組織で働く人たちの仕事力の向上を 軸に据えて、様々なテーマで討論、談論、意見交換を行います。参加者 の皆様には、その中から自分に有意義なものを自分自身で引き出して いただく、というものです。 特に参加者を募集したりは致しません。どなたでも参加できます。同じ ような課題を抱えている人の意見を聴いてみたいとか、ある課題に関し て誰か相談相手が欲しいと感じられた時には是非お訪ねください。 来房者がゼロでも決められた時間帯にはオープンしています。 当日のテーマは事前に決める場合もあれば、フリーの場合もあります。 テーマが決まっている場合には、下記のページの「オープンのご案内」 およびメールマガジン「仕事力を研く」の案内広報でお知らせします。 http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html 参加費用は、ご参加の度にお支払いただく、会場費に当てるワンコイン (¥500.-)のみです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★仕事力の要にあるのが目標達成力です ━━ネットで学ぶ目標達成の技と心(メルマガ)━━ ・目標達成の自信が持てれば、何をしても楽しくなります ・毎月わずか500円未満で2回、第2と第4木曜日の配信です ・既に配信済のバックナンバーも入手できます ・購読申込当月の購読料は無料です。お申し込みはこちら↓から http://www.mag2.com/m/P0006167.html ・初回の方はこのページから新規利用者登録(無料)をお願いします ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆日商簿記3級 最短合格バイブル◆ あなたは、日商簿記3級に最短で合格する方法をご存知ですか? 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