仕事力を研く  RSSを登録する

仕事力は、経営者・マネジャー・一般社員に、またビジネスマン以外にも必要です。個人や組織が持つ高度な知識や能力は仕事力が有ってこそ活きます。組織人28年、経営改善活動支援15年超の生き方から得たものを、未来を担う人たちに毎週お伝えします。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/07/21

アライアンスの成否/考研ウィークリー448

★
     今回のテーマ / アライアンスの成否
 
 
 おはようございます。
 小中学校はいよいよ夏休みですね。当地神戸では、インフルエンザ
休校があったため、例年より3日ほど遅れて夏休み入りのようです。
先日、フランス映画「サガン 悲しみよこんにちわ」を観てきました。
自由奔放に生きた天才作家の生涯を辿ったものです。歴史上でみても、
大きな業績を上げた人は寂しい人生の終末を迎えているようですが、
彼女もそれに違うことはなかったようです。

 今回は、物事を正しく掴むための一言です。

◎他者の意見も合わせて考える◎

 物を眺めている時、見えているのはこちら側だけです。向う側に
いる人にはこちら側は見えません。その物の全貌を知ろうとすれば、
両者の意見を合わせる必要があります。自分の主張ばかりして他者の
意見を認めようとしない人は、全貌を正しく捉えることはできません。

 自分の解らないことに対して「解らない」と断言できる人は偉いと
思います。自分には解らないこと、初めて耳にしたことに対して、何か
とあら探しをして、そんなことは無いと主張したがるのが人間の一般的
特性のようです。振り返ってみれば自分もそうでした。こうしたことに
気が付いたら、すぐに実行するのがよいと思っています。生きている
限り手遅れということはないと信じています。

 これからもどうぞお元気にお過ごしください。

 ==============================

    ☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆

        -----2009年7月4週号-----

◆アライアンスの成否◆

 世間ではアライアンスの重要性が喧伝されています。一人で取り組む
のでは事は成りにくい、一社だけで取り組むのでは事業展開が困難だ、
といったことが現実的になってきたからでしょう。

世を上げてのアライアンスブームというほどではありませんが、事業者
団体のセミナーや研究会、経営雑誌、経営コンサルティングなどで、
このテーマが取り上げられることがかなり多くなりました。

 もともとアライアンス(alliance)とは「縁組・同盟・連合・提携」
などを意味します。異種の立場の人や団体が集まってグループを組み、
その中で協力しあうようなことです。日本語として使われる場合、
「個人事業者や企業などの相互間で行われる提携」や「その結果として
できたグループ」をさすことが多いようです。

身近な事例としては、コンピューターのソフトウェア開発会社が販売
会社と提携し、開発会社は開発に専念し、販売会社は代理店として
ソフトウェアの販売に集中する、といったケースがあります。

また、ストラテジックアライアンス(strategic alliance)、即ち、
戦略的提携と言って、業種や国境などの壁を越えて企業がそれぞれの
得意分野を活かして共同事業を行う、といったケースもあります。

 アライアンスを組むに当っては、事前に相互の状況を理解し合う
ことが必要です。そこで、かなりの時間をかけて情報交換や意見交換を
したり、展開の予想をしたり、条件交渉をしたりします。

このようにしてでき上がったアライアンスも、必ずしも成功するとは
限りません。スタートして間もなく有名無実化してしまうものもあれば、
内部での争いにより解消されてしまうものもあります。

その一方では、うまく機能して新たな事業が大きな進展を見せ、アライ
アンス事業が軸となり、経営統合が実現するようなケースもあります。
このような2種類のケースの裏にあるものは何なのでしょうか。

 複数の中小企業が集まってアライアンスを組む場合があります。中小
企業政策などでは「新連携」という言葉も使われています。このような
ケースでの最大の障害は、「一国一城の主」意識のようです。

中小企業の経営者は、ワンマン経営に慣れ切った人たちが多数派を形成
しているため、なかなか他者との協調に馴染めないことが多いようです。
そんなところからアライアンスの破綻が生じるようです。

 企業がアライアンスを求める場合、利益追求や成長実現を意識して
いるのは当然のことです。こうしたことから、利益や成長に対する期待
実現の受け止め方に企業間のアンバランスが表面化しますと、アライ
アンス成功の阻害要因となると考えられます。

自分より相手のほうがうまい汁を吸っていると感じる時、反感が芽を
出すのは一般的な人間感情です。こうした感情から、協力や協調の
行動に腰が引けるようになる訳です。

 成功しているアライアンスに関する幾つかの調査研究に目を通して
みますと、アライアンス成功のための条件の幾つかが見えてきます。

ICTの普及により、グローバルレベルで知識を獲得することが可能に
なりました。全ての人たち、全ての企業が知識を共有することができる
ようになった、と言えます。

このように捉えますと、地球上の何処に在っても知識は共有できます
から、アライアンスは何処に在っても可能だと考えることができそう
です。ところがそうではないのです。

普及したICTによるネットワーク上で共有できる知識とは、形式知に
限られるのです。知識は形式知と暗黙知から成り立っています。暗黙知
とは、言語では表現しにくい知識ですから、これを共有するためには
ICTとは別の次元の何かが必要になります。

 前記のようなアライアンスの失敗の大きな原因の一つは、事前に
暗黙知の共有ができなかったことにある、と言えるようです。それゆえ、
アライアンスへの参加者たちは、共通の舞台の上で活動するための基盤
作りができなかったのです。利益や成長に対する期待と予想を共有する
ことができなかったのです。

 暗黙知の共有を実現し、アライアンスを成功に導く上で重要なことの
一つに、参加者たちが共有体験を持っている、ということがあるよう
です。そして、共有体験を持つために重要なことは、物理的な近接性を
持つことなのだそうです。

アライアンス成功のためには、主に形式知を中心とした知識共有・創造
のためのネットワークへのアクセスと、物理的に近い地域でしか得られ
ない暗黙知の活用の両方が必要だというのです。

このグローバル時代に、ますます発展するICT時代に、逆説的とも
受け止められる原体験や暗黙知を共有する重要性は増しているようです。
しかも、そのためには物理的近接性が重要だというのです。

 実例として、台湾の新竹、インドのバンガロールが引き合いに出され
ています。シリコンバレーのオープンシステムがこれらの地域で実現
しているのは、シリコンバレーの教育、アメリカ企業やベンチャーでの
経験という原体験を共有した、台湾やインド出身のエンジニアが自国に
戻り、この体験の共有をベースにしてハイテククラスターを構築した、
という側面が大きいとのことです。

この事例は、個人事業者や企業間のアライアンスよりも規模の大きい、
地域クラスターの構築の話ですが、基本的な部分で共通していることが
多いと受け止めてよいだろうと思います。

 アライアンスの重要性が高まっている今の時代、立地も重要視される
ようになりました。その裏には、こうした暗黙知の共有とか、原体験の
共有といったことが、人々の思考と行動の基準として根付いてきたの
かもしれません。


※このメールマガジンは、転送することができます。
 ・読んで欲しいと思う方がおられる場合には、本誌を全文で
  転送してください。
 ・毎号転送するのがお手数の場合は、下記のメールアドレス宛に
  転送先のアドレスをご連絡ください。次の号から配信いたします。
    <hiro.oshima@nifty.com>
 ・転送先の方に下記サイトから読者登録をして頂くこともできます。
  まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000087454/index.html
  メルマ  http://www.melma.com/backnumber_60009/
  ヤフー  http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/1336/p/1/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★産業人OBの力で中小企業へのお役立ちを提供しています
   『特定非営利活動法人:産業人OBネット』
 ・産業人OBの方も、中小企業の経営者の方も、
   どうぞ、お気軽にお問い合わせください↓
     E-Mailアドレス <sanobnet@yahoo.co.jp>
   ウェブサイトは↓こちらです
     http://homepage2.nifty.com/sangyoujin-obnet/ 
 ・こんなことをしています
   *産業人OBと中小企業との人材マッチング支援
   *中小企業の販路開拓支援
   *中小企業の人材ニーズ調査(神戸商工会議所から受託)
   *社員教育・人材育成のための講座の出前
 ・会員募集中、アドバイザー募集中です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆改善実践考房、7月度のご案内◆

 6月は「組織で働く人の目標達成に役立つ仕事の仕方を掘り下げて
みよう」というテーマで談論を行いました。7月度は、6月度の参加者
から頂きました次のテーマと致します。

  『顧客満足の考え方について』

6月の意見交換と討論の内容は、
 http://archive.mag2.com/0000098903/index.html
のバックナンバーに掲載しています。

7月の開催日と会場を下記にご案内致します。このテーマやこれまでの
テーマに関心をお持ちの皆様、ご自身のテーマをお持ちで他者の意見や
考え方も聞いてみたいと思われる皆様、どうぞお運びください。

日 時:09年7月23日(木)午後6時30分~8時30分
テーマ:顧客満足の考え方について
会 場:神戸市勤労会館306号室(神戸市中央区雲井通5-1-2)
     (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分)
ご案内サイト:
   http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html
ご連絡先:
   メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>

━━毎月の考房レポートをメールマガジンでお届けします━━
    『経営改善談論録:考房レポート』
  まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000098903/index.html
  メルマ  http://www.melma.com/backnumber_75703/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★開発技術者のための目標達成手法を 身に付けることができます
 ・開発の推進に心を砕いておられる人たちの3つの悩み
   設定機能と品質の実現、設定期限の遵守、開発品の業績貢献
 ・開発に取り組む皆様のこんな悩みを解決するお役立ち講座です
     ━━開発目標達成のマネジメント講座━━
  このネット配信講座で開発のマネジメント力を身に付けましょう
    http://www.knowledge.ne.jp/lec943.html
 ・会社の将来の命運を決める開発を成功に導く道が見えてきます

★自分らしく少しずつでも進歩し続けたい
 ・ブログ『進歩の日々を自分らしく』に次のメッセージを掲載中です
  *時間を割り当てる時にはこう考えよう
    http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆いま旬の講演テーマ◆

   『成功や目標達成の鍵を握る、仕事の生産性向上力』

 仕事にしろ学習にしろ、個人にしろ組織にしろ、現代社会を生き抜く
ために必要なことは、生産性を高めることです。成功者は、生産性を
高めることのできた人の中から生まれます。

生産性向上のポイントは、日常の仕事や学習の仕方の中にあります。
これを見のがさないようにしたいものです。
内容は次のようなものです。

・我々は競争社会で生きており、そこで人生の幸せを追求しています
・人生の幸せの実現に強く影響するのが、生産性と目標達成です
・人生の幸せの形と、仕事の生産性向上のつながりをお伝えします
・仕事の生産性向上力を付けるための考え方お伝えします

ご関心をお持ちの方は下記へご連絡ください。ご相談に応じます。
  メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★目標達成の自信が持てれば、何をしても楽しい
    ━━ネットで学ぶ目標達成の技と心(メルマガ)━━
 ・毎月わずか500円未満で2回、第2と第4木曜日の配信です
 ・既に配信済のバックナンバーも入手できます
 ・購読申込みには「まぐまぐプレミアム」の会員登録(無料)↓を
   http://premium.mag2.com/aboutcampaign.html
 ・購読申込当月の購読料は無料です。お申し込みはこちら↓から
   http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/61/P0006167.html

★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です
  *伝統文化と老舗経営から学ぶ
    http://homepage1.nifty.com/koken_pat/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎いつもご高覧いただき、ありがとうございます

 本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの
 「月刊:考研レビュー」に掲載しています

 改善実践考房 主宰 / 大島啓生
  E-mail <hiro.oshima@nifty.com>
  URL <http://homepage1.nifty.com/koken_pat/>
 神戸市垂水区桃山台5-7-7 〒655-0854
  TEL:078-755-2276  FAX:078-752-9097
 ブログ
  http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/
  http://ameblo.jp/koken-pat/
 リンク集
  http://homepage1.nifty.com/koken_pat/activity.html#link
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る