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仕事力は、経営者・マネジャー・一般社員に、またビジネスマン以外にも必要です。個人や組織が持つ高度な知識や能力は仕事力が有ってこそ活きます。組織人28年、経営改善活動支援15年超の生き方から得たものを、未来を担う人たちに毎週お伝えします。

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2009/06/15

ファシリテーター型経営者の時代/考研ウィークリー443

 
    今週のテーマ / ファシリテーター型経営者の時代
 
 
 おはようございます。
 義母が骨折の手術で入院したため、先週は女房殿が一週間ほど上京
していました。一人暮らしは久しぶりだったせいか、生活の要領が悪く
生産性が上がらぬ一週間でした。娘の出産があるごとに一ヶ月を超える
一人暮らしをしていましたので、慣れているつもりだったのですが。

 今週は、梅雨時の風流をお届けします。

◎竹林に降る雨◎

 竹林に降る雨の音を聞いたことがありますか。傘をさして傍の小道を
歩いていた時、何かを感じたのです。傘を打つ雨音に消されているのに
何かが聞こえるようなのです。傘をたたんで濡れながら聴いた音が耳に
残っています。大伴家持は、竹林の風の音を次のように詠んでいます。
  わが屋戸の いささ群竹ふく風の 音のかそけきこの夕かも
竹林の雨の音にも、風の音に劣らぬ風情が感じられます。

 梅雨には鬱陶しいイメージが付きまとっていますが、雨の風景には
何とも言えない味わいがあるものです。私の仕事部屋の壁には、今は
雨のある風景の絵(もちろん印刷物です)が何枚か掛けてありますが、
なかなか良い雰囲気を作ってくれています。雨の降る日には、窓外の
緑雨もこれに参加します。

 今週もどうぞお元気にお過ごしください。

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    ☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆

        -----2009年6月3週号-----

◆ファシリテーター型経営者の時代◆

 経営者の在り方として注目度が高まってきたものの一つに、ファシリ
テーター型と呼ばれるものがあります。自らけん引役になるのではなく、
触媒となって組織が持つ潜在力を引き出して変化を促進する、という
ようなリーダーシップを持つ経営者のことを言います。

こうしたタイプの経営者は、戦略策定や改革実行の場面でも、社員が
本音で納得するまで話し合う場を運営し、上意下達ではなく「自らが
当事者」という意識を社員に感じさせることを基盤にして、事業や改革
を成功に導きます。

 ファシリテーションは、「会議の進行や仕切りの技術」として受け
止められることが多いようです。なかなか発言しない人を促して意見を
引き出したり、質問によって議論の方向をコントロールしたり、対立
する意見の噛み合わせを探りながら、出席者の総意として意見を収束
させたりすることに活用されているからでしょう。

しかし、こうしたプロセスコントロールの技術の活用範囲は会議だけに
とどまる訳ではありません。戦略策定や改革運動などにおいても、
大きな効果をもたらします。

 ファシリテーションの指導を軸にして事業を展開している或コンサル
ティング会社では、ファシリテーターを「中立的に」「プロセスを管理
し」「チームワークを醸成しながら」「チームの成果を最大限にする
ように」貢献する人と定義しています。

その上で、ファシリテーションを、従来の上意下達型のリーダーシップ
に対し、「触媒型のリーダーシップ」と位置付けています。即ち、
多様な人材による「協働」を促進することで、各人の能力とパワーを
最大限に引き出すリーダーシップということです。

 こうした触媒型のリーダーシップを経営トップが発揮する時、ファシ
リテーションの効果はきわめて大きなものとなります。まず第一に、
戦略策定にファシリテーションを活用すれば、全社の人材から多様な
視点を取り込むことができ、最適解に近づくことができます。

現在の経営環境は複雑であり変化が早いので、孤独なリーダーが一人で
解を出すことが困難になっているからです。多様な創造的思考をいかに
早く、いかに広く取り込むかが勝負を決める、というこうした状況下で、
ファシリテーションは大いに役立つという訳です。

 第二に言えますことは、触媒型のリーダーシップの発揮により、戦略
策定や改革運動に参画するメンバーに当事者意識を醸成することができ
るということです。参加メンバーが「自分が決めた」「自分が推進役で
ある」という意識を持つ度合が高いほど、その成功率は高くなると
言えます。

アメリカの数百社を対象にした調査結果に現れていることは、「戦略の
優位性では少々劣っていても、社員の理解と納得度が高い」企業群の
ほうが、「戦略は優れていても、社員の理解と納得が不充分だった」
企業群よりも、業績に結び付く成果を上げた企業を、はるかに多く輩出
していたということです。

 ファシリテーター型経営者として、具体的に一つの事例を紹介します。
星野リゾートの星野佳路社長です。雑誌やテレビや講演で、多くの人が
その名前と業績を耳にしていると思います。

 青森県三沢市で4つのホテル・旅館を経営するリゾート施設、古牧
温泉渋沢公園は経営が悪化し、2004年に民事再生法の適用を申請
しました。この名門リゾート施設の再生に手を挙げたのが星野リゾート
(長野県軽井沢町)でした。

社長の星野佳路氏は、父が経営していた星野温泉の経営改革を成功させ
た手腕をもって、破綻した数々の大形リゾートを再生させてきました。
但し、古牧温泉をはじめ再生の現場で、星野氏の強腕が見られることは
まずありません。

 「満足度が高いリゾートって言うけど、満足度って何だ」
「もっと具体的に表現しようよ」。
古牧温泉渋沢公園の従業員有志からなる「コンセプト委員会」では、
メンバーがリゾートの今後のあるべき姿を探るために議論を戦わせて
いました。

ターゲットとする顧客は誰か、その獲得のためには何をすべきか、
といった戦略そのものを、フロントや調理、清掃の担当者など様々な
職種のスタッフが討議していました。

いずれもこれまでは、経営について話し合う機会には無縁のメンバー
でした。それでも回を重ねるごとに意見は充実し、一つの方向に収れん
していきました。

 再生戦略をを話し合う場の主役は社員たちでした。星野氏は社員の
意見を板書したり、現状分析に必要なデータを提供したりはしますが、
自分の意見を打ち出したりアドバイスしたり、といったことはしません
でした。

「経営者が自分の目指す場所に無理やり連れて行こうとしても、社員は
動かない。大事なことは『自分たちが本当にこうなりたい』という像を
社員たちが描けるようにすること。それができる場を提供するのが
自分の役割だ」と星野氏は語っていました。社員たち自らがリゾートの
コンセプトを描き出せば、「あとは放っておいてもうまくいく」という
のです。

 2006年1月に放送されたテレビのドキュメンタリー番組で、
星野氏のこうしたリゾート再建手法を目にした、日本ファシリテー
ション協会会長の堀公俊氏は「これこそリーダーのファシリテーション
だ」と思わずうなったそうです。


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◆改善実践考房、6月度のご案内◆

 5月は「目標を達成する力について、具体的に考えてみよう」という
テーマで談論を行いました。6月度はこのテーマをさらに深掘りして
みたいと思います。

 『組織で働く人の目標達成に役立つ仕事の仕方を掘り下げてみよう』

5月の意見交換と討論の内容は、
 http://archive.mag2.com/0000098903/index.html
のバックナンバーに掲載しています。

6月の開催日と会場を下記にご案内致します。このテーマに関心を
お持ちで、他者の意見や考え方も聞いてみたいと思われる皆様、
どうぞお運びください。

日 時:09年6月25日(木)午後6時30分〜8時30分
テーマ:組織で働く人の目標達成に役立つ仕事の仕方を掘り下げてみよう
会 場:神戸市勤労会館304号室(神戸市中央区雲井通5−1−2)
     (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分)
ご案内サイト:
   http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html
ご連絡先:
   メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>

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★自分らしく少しずつでも進歩し続けたい
 ・ブログ『進歩の日々を自分らしく』に次のメッセージを掲載中です
  *努力の中に安心の境地を見いだす
    http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/

★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です
  *組織風土が技能/技術伝承の基盤
    http://homepage1.nifty.com/koken_pat/
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◆いま旬の講演テーマ◆

   『成功や目標達成の鍵を握る、仕事の生産性向上力』

 仕事にしろ学習にしろ、個人にしろ組織にしろ、現代社会を生き抜く
ために必要なことは、生産性を高めることです。成功者は、生産性を
高めることのできた人の中から生まれます。

生産性向上のポイントは、日常の仕事や学習の仕方の中にあります。
これを見のがさないようにしたいものです。
内容は次のようなものです。

・我々は競争社会で生きており、そこで人生の幸せを追求しています
・人生の幸せの実現に強く影響するのが、生産性と目標達成です
・人生の幸せの形と、仕事の生産性向上のつながりをお伝えします
・仕事の生産性向上力を付けるための考え方お伝えします

ご関心をお持ちの方は下記へご連絡ください。ご相談に応じます。
  メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>

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 本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの
 「月刊:考研レビュー」に掲載しています

 改善実践考房 主宰 / 大島啓生
  E-mail <hiro.oshima@nifty.com>
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 神戸市垂水区桃山台5−7−7 〒655-0854
  TEL:078-755-2276  FAX:078-752-9097
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