2009/05/11
ポジティブ・アプローチの勧め/考研ウィークリー438
今週のテーマ / ポジティブ・アプローチの勧め おはようございます。 大型連休をいかがお過ごしでしたでしょうか。私は連休の間は近場で おとなしくしていましたが、連休前の週末に広島県の世羅高原に行って きました。チューリップの丘、菊桃の丘、柴桜の丘、みんな素晴らしい ものでした。特に、菊桃の丘はここ数年来憧れていたこともあり、その 特異な、命を育む力を感じさせる雰囲気に心が洗われるようでした。 ある人がある紙面に紹介していた文章の一部を転記します。 −−花園から出てきた客の中には「仕事を辞めるつもりだったが思い 直した」というナース 挫折した人生 もう一度やり直してみると男泣きに泣く中年の姿もあり 「ここの花園 神様いるね」と中国青年はいう −−−−−−−− ここの花園のやさしさは 「非核・平和の町」宣言の この町の やさしさでもあるのだろう−− 今回は、この季節に相応しい言葉を贈ります。 ◎木々は光を浴びて◎ 連休を過ぎれば、明るい太陽と萌える緑の季節です。読んだことは ないのですが、哲学者森有正氏の著書の「木々は光を浴びて」という タイトルが妙に記憶に残っています。滴るような緑と明るい陽光。 輝きと潤いを感じるこの季節を楽しみたいものです。 五月のイメージは多様です。明るいものは、滴るうような緑と明るい 陽光でしょう。その一方で暗いイメージもあります。五月病、鬱陶しい 五月雨などがそれに当るでしょう。どうせなら、明るい五月を楽しむ ほうがよさそうです。五月病は「振り返りからの再出発」、五月雨は 「心を潤す緑雨」と捉えればよいのです。 今週もどうぞお元気にお過ごしください。 ============================== ☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆ -----2009年5月2週号----- ◆ポジティブ・アプローチの勧め◆ 経営改善や業務プロセスの変革が必要だと感じられた時、改善活動や 変革プロジェクトをやろう、ということになるのが一般的です。 このような活動やプロジェクトは、同じ言葉で一括りにされて論じられ たり、解釈されたりしますが、中身は大違いのことが多いようです。 活動やプロジェクトの開始時によく行われることは、現在抱えている 問題を抽出し、問題点を明らかにすることです。現状の諸問題が抽出 され、問題点が明らかになりますと、問題解決のための対策を具体的な レベルで検討することになります。 検討項目は次のようなものになるでしょう。 ・この活動は何のためにやるのか ・活動が完了した時には何が達成され、どんな状態になっているのか ・活動完了の期限は何時にするか ・活動の完了までにやるべきことは、どんなことなのか ・行うべき各項目は誰が、どのくらいの時間や期間をかけてやるのか ・メンバーの負荷状態を考慮して、どのようなスケジュールが可能か こうして活動計画書ができ上がり、これに沿って活動が進められます。 このような活動推進の流れに疑念を感じるようなことは、あまり無い かもしれません。問題を発見し、その解決策を検討し、解決策の実行 計画を立て、計画に沿って進める、という思考と行動はあまりにも当然 のことと言えるからです。 ところが、この活動の開始から実行に入るまでのプロセスを、人間の 心理や動機や意欲といった視点から捉え直し、計画の魅力度、予想 される成果の価値のことなどを考えてみますと、疑念のようなものが ちらついてくるようなのです。 以上に述べてきましたようなアプローチの仕方を、取り敢えずは 「非ポジティブ・アプローチ」と呼ぶことにします。抱えている問題と いうマイナス面から思考を始めるのでポジティブでない、といった程度 の受け止め方です。 そこで、非ポジティブ・アプローチの対極にあると想像される、 「ポジティブ・アプローチ」とはどのようなものになるのかを考えて みようと思います。 同じような受け止め方をしますと、思考を始める出発点をポジティブ と感じられるプラス面に求めることが、ポジティブ・アプローチだと 言えそうです。 こんなことができたらいいなあ、こんな風になりたいなあ、こういう 状態になれば理想的だなあ、といった姿を思い描くことから始める ことが、プラス面からの思考と言えるでしょう。 こうした姿を描く時には、「でもできないなあ」などとは一切考えない ようにすることが必要です。できないことなんて無いんだ、という思い 入れを持って思考するのです。そして、こうした思考を頭の中だけでは なく、現実や過去の経験を取り入れて行うのです。 活動に参加する人たちは、それなりの業務経験を積んでいます。いま までの経験の中に「至高体験」と呼んでもよいものがあるはずです。 それを思い出して、その時に感じた価値観や頭に浮かんだビジョンを 表に出して表現してみるのです。 そうは言っても、感じた価値観や浮かんだビジョンを言葉にして表現 することは容易とは言えません。こうしたものを引き出すための演出や 仕掛けが要るのです。 その一つの有力な方法が、少人数での対話です。それも、ざっくばらん な対話です。実際に行われて効果を上げていると言われているものに 次のようなものがあります。 ・2人で1組のコンビを多数つくり、各コンビごとに至高体験に関する 相互インタビューを行う。 ・相互インタビューの中で浮き彫りになった価値観やビジョンを、 各コンビごとに素直なかたちに表現する。 ・幾つかのコンビが集まってグループをつくり、自分たちが表現する 価値観やビジョンについて語り合う。 ・各グループで語りあった内容を、全員が集まった場で発表する。 言葉だけでは伝わりにくいので、解り易い事実に乗せるとか、台本を 作って演技するとか、表現と伝達に工夫を凝らして、全員が共有 できるよう努力をする このようにして、好ましい価値観やビジョンを共有する雰囲気が生まれ、 組織としてこうありたい、というものが湧いてくる土壌ができるのです。 問題の抽出や問題点の明確化は、この後からでよいのです。 こうしたアプローチの仕方が、ポジティブ・アプローチと呼ばれる ものです。このアプローチ法を踏むことによって生まれる活動計画書は、 非ポジティブ・アプローチから生まれるものと全く違うものになります。 もう随分昔のことになりますが、私が実際に経験したことを紹介します。 工場変革のプロジェクトチームに加わっていた時のことです。その中の ある分科会で、その分野での変革の計画書作りに取り組んでいました。 論理的なアプローチを心掛けたのはよかったのですが、非ポジティブ・ アプローチに陥ってしまったのです。 でき上がった計画書は、報告会で見るも無惨に叱責と批判にさらされた のでした。報告途中でストップがかかり、全部を報告することさえでき ませんでした。 意気消沈して引き上げてきたメンバーたちが、ポツリポツリと語り 始めました。結構な時間が過ぎたようでした。結論は、「おれたちの 作った計画書には、明るい未来へのビジョンが無かったんだな」という ことでした。 次の週末に2泊3日の計画書作り合宿をしました。この工場に相応しい 好ましいビジョンを打ち出せるかどうか、それも腹に落ちるかたちで、 というのが勝負だ、ということを全員が認識していましたから、自然に ポジティブ・アプローチを踏んでいました。 でき上がった計画書は、以前のものとは全く違ったものでした。しかも 前回取り上げていた問題の解決策もきちんとカバーしていました。 いくらか余計に時間をかけることになりますが、ポジティブ・アプロ ーチは価値あるものです。是非取り入れてほしいと思う次第です。 ※このメールマガジンは、転送することができます。 ・読んで欲しいと思う方がおられる場合には、本誌を全文で 転送してください。 ・毎号転送するのがお手数の場合は、下記のメールアドレス宛に 転送先のアドレスをご連絡ください。次の号から配信いたします。 <hiro.oshima@nifty.com> ・転送先の方に下記サイトから読者登録をして頂くこともできます。 まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000087454/index.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_60009/ ヤフー http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/1336/p/1/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★開発技術者のための目標達成手法を 身に付けることができます ・開発の推進に心を砕いておられる人たちの3つの悩み 設定機能と品質の実現、設定期限の遵守、開発品の業績貢献 ・開発に取り組む皆様のこんな悩みを解決するお役立ち講座です ━━開発目標達成のマネジメント講座━━ このネット配信講座で開発のマネジメント力を身に付けましょう http://www.knowledge.ne.jp/lec943.html ・会社の将来の命運を決める開発を成功に導く道が見えてきます ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆改善実践考房、5月度のご案内◆ 4月は従来と趣向を変えて、『この環境下、組織で働く人たちに求め られる仕事力とは』というテーマで討論と意見交換を行いました。 5月度はテーマを決めていませんが、良いテーマが浮かびましたら、 このメルマガ広報で連絡します。 開催日と会場を下記にご案内致します。改善課題や解決するべき課題を お持ちで、他者の意見や考え方を聞いてみたいと思われる方、どうぞ お運びください。 日 時:09年5月28日(木)午後6時30分〜8時30分 テーマ:特に決めていません 会 場:神戸市勤労会館303号室(神戸市中央区雲井通5−1−2) (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分) ご案内サイト: http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html ご連絡先: メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ━━毎月の考房レポートをメールマガジンでお届けします━━ 『経営改善談論録:考房レポート』 まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000098903/index.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_75703/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★自分らしく少しずつでも進歩し続けたい ・ブログ『進歩の日々を自分らしく』に次のメッセージを掲載中です *生き物の行動から学ぶ http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/ ★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *目標達成には先行管理を http://homepage1.nifty.com/koken_pat/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆いま旬の講演テーマ◆ 『成功や目標達成の鍵を握る、仕事の生産性向上力』 仕事にしろ学習にしろ、個人にしろ組織にしろ、現代社会を生き抜く ために必要なことは、生産性を高めることです。成功者は、生産性を 高めることのできた人の中から生まれます。 生産性向上のポイントは、日常の仕事や学習の仕方の中にあります。 これを見のがさないようにしたいものです。 内容は次のようなものです。 ・我々は競争社会で生きており、そこで人生の幸せを追求しています ・人生の幸せの実現に強く影響するのが、生産性と目標達成です ・人生の幸せの形と、仕事の生産性向上のつながりをお伝えします ・仕事の生産性向上力を付けるための考え方お伝えします ご関心をお持ちの方は下記へご連絡ください。ご相談に応じます。 メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★目標達成の自信が持てれば、何をしても楽しい ━━ネットで学ぶ目標達成の技と心(メルマガ)━━ ・毎月わずか500円未満で2回、第2と第4木曜日の配信です ・既に配信済のバックナンバーも入手できます ・購読申込みには「まぐまぐプレミアム」の会員登録(無料)↓を http://premium.mag2.com/aboutcampaign.html ・購読申込当月の購読料は無料です。お申し込みはこちら↓から http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/61/P0006167.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎いつもご高覧いただき、ありがとうございます 本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの 「月刊:考研レビュー」に掲載しています 有限会社 考研経営企画 / 大島啓生 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://homepage1.nifty.com/koken_pat/> 神戸市垂水区桃山台5−7−7 〒655-0854 TEL:078-755-2276 FAX:078-752-9097 ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/ http://ameblo.jp/koken-pat/ リンク集 http://homepage1.nifty.com/koken_pat/activity.html#link


