2009/04/13
真実や真理に近づく螺旋階段/考研ウィークリー435
今週のテーマ / 真実や真理に近づく螺旋階段 おはようございます。 先週は、小学校の入学式、メジャーリーグの開幕、お花見と、新たな スタートと華やかさに満ちた週でした。いよいよ今週からは本格的な 歩みが始ります。だんだんと気合いも入ってくるようです。 今週は、本筋を考えるための次の一言です。 ◎道心のなかに衣食あり◎ この後に、衣食のなかに道心なし、と続きます。天台宗の開祖・伝教 大師の言葉です。利益や高給ばかりに気を奪われていては、事業や 仕事の本筋を見失い、何の実りも得られなくなります。大切なことは、 事業や仕事の本筋を追究することなのです。 仕事の本筋のことを考えていて、次のようなことが浮んできたことが ありました。「仕事をうまくやるためにどういう生き方をするべきかを 考えるのではなく、自分にとってより良い生き方をするために仕事は どうあるべきかを考えたい」というものです。正しいかどうかは別に して、これが私の銘の一つになりました。 今週もどうぞお元気にお過ごしください。 ============================== ☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆ -----2009年4月3週号----- ◆真実や真理に近づく螺旋階段◆ マネジャーが部下の社員に抱く不満の一つに、事実だけしか報告 しない、というものがあります。マネジャーは、その事実を踏まえて 次に何をしようと考えているか、についての意見を聴きたいのです。 次に2つの例を挙げてみます。 ある技術的な問題の解決の糸口を探るために、ある実験をすることに なりました。指名された担当者は、実験計画を作り、手順に沿って進め ました。そして結果が出ました。 報告書が作成され、報告会で担当者が口頭で報告と説明を行いました。 しかし、報告内容は、実験の目的、計画、手順、そして結果までしか ありませんでした。その結果が問題解決に関連してどのような方向性を 示しているか、については全く触れていませんでした。 このような状況ですから、議論が起ることはありません。報告会は 早々に散会となり、出席者たちは何かが足りないと感じながらも、何も 言わずに去っていきました。 先輩営業マンに付いてかなりの営業経験を積んだある営業マンは、 マネジャーの意向もあって、ある案件を任されました。これまでに 実戦の舞台で学んできたことを活かしながら営業活動を進めました。 活動がある段階に至った時、マネジャーが報告を求めました。彼は 自分の行動計画とこれまでの活動内容を報告しました。内容も行動の 量も全く問題ないと感じていました。 報告が終ったところで、しばらくの間がありました。マネジャーは、 まだ報告は終っていないと思っていたようで、何かを待っているように 見えました。 彼からの発言が何もないので、マネジャーが口を開きました。 「相手がそういうことを言っているのは、どういう意味だと君は受け 止めているのかね」 彼は返事ができませんでした。状況が示すものを考察していなかった からです。 彼は当初の計画通りに、次の行動に移ればよいと考えていたのです。 しかし、マネジャーが求めていたのは、活動の過程で入手した情報や 事実が示す状況を考察し、計画の通り進めるのがよいか、或いは状況の 考察に基づいて計画を修正するのがよいか、という意見だったのです。 この2つの事例に共通していることは、考察の欠如です。考察する とは、その時点で知覚している現象の集合が表現する意味を追究する ことです。それは正しいこともあれば、誤っていることもあります。 しかし、考察をすることによって新たな仮説が生まれてきます。新たな 仮説は検証の対象となりますから、新たな調査や実験の必要性を浮かび 上がらせます。 新たな調査や実験の結果に基づいて新たな考察が行われ、また新たな 仮説が生まれます。こうした思考と行動のサイクルを通して、私たちは 真実や真理に近づく螺旋階段を登っていくのです。 このように捉えますと、仮説・調査・考察のサイクルを回す上で最も 強い影響力を持つのは、「考察」だと受け止めることができそうです。 サイクルの表現を、考察・仮説・調査、としてもよいかもしれません。 真実や真理への接近のサイクルに強い影響力を持つ「考察」が欠如 してしまう原因は何なのでしょうか。一つは能力の不足でしょう。 そしてもう一つは、誤りを指弾されたり責任を取らされたりする リスクを回避しようとする心理でしょう。 能力の不足は、日頃の教育と訓練である程度埋めることができると考え られます。日頃の業務遂行に当って、知覚された現象の集合が表現する 意味を追究することを積み重ね、この思考の型を習慣化するのです。 リスク回避の心理は、考察は正しいこともあれば誤っていることもある という認識を徹底し、考察の誤りの責任は考察した者だけにあるのでは なく、思考を停止してその考察を受け入れた側にもあるのだ、という 風土を醸成することでしか埋めることはできないかもしれません。 考察は新たな仮説を生み、真実や真理への接近のサイクルを回すこと になりますから、正しくても誤っていても、真実や真理に接近する螺旋 階段を登っていく一歩を踏み出すことになります。 考察の習慣を付けることは、個人にとっても組織にとっても大きな力と なることでしょう。 ※このメールマガジンは、転送することができます。 ・読んで欲しいと思う方がおられる場合には、本誌を全文で 転送してください。 ・毎号転送するのがお手数の場合は、下記のメールアドレス宛に 転送先のアドレスをご連絡ください。次の号から配信いたします。 <hiro.oshima@nifty.com> ・転送先の方に下記サイトから読者登録をして頂くこともできます。 まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000087454/index.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_60009/ ヤフー http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/1336/p/1/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★目標達成の自信が持てれば、何をしても楽しい ━━ネットで学ぶ目標達成の技と心(メルマガ)━━ ・毎月わずか500円未満で2回、第2と第4木曜日の配信です ・既に配信済のバックナンバーも入手できます ・購読申込みには「まぐまぐプレミアム」の会員登録(無料)↓を http://premium.mag2.com/aboutcampaign.html ・購読申込当月の購読料は無料です。お申し込みはこちら↓から http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/61/P0006167.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆改善実践考房、4月度のご案内◆ 今月は従来と趣向を変えて、下記のテーマを設定しました。 『この環境下、組織で働く人たちに求められる仕事力とは』 厳しい経済環境は、働く人たちに大きな苦労を負わせ、努力を課して います。そして、働く人たちの大部分は組織で働いています。 日本経済浮上の鍵を握るのは、組織の業績だと言ってもよいでしょう。 これを担うのは、組織で働く人たちの仕事力だと言えそうです。 開催日と会場を下記にご案内致します。このテーマに絡む改善課題や 解決するべき課題をお持ちで、他者の意見や考え方を聞いてみたいと 思われる方、どうぞお運びください。 日 時:09年4月23日(木)午後6時30分〜8時30分 テーマ:この環境下、組織で働く人たちに求められる仕事力とは 会 場:神戸市勤労会館304号室(神戸市中央区雲井通5−1−2) (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分) ご案内サイト: http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html ご連絡先: メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ━━毎月の考房レポートをメールマガジンでお届けします━━ 『経営改善談論録:考房レポート』 まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000098903/index.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_75703/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★自分らしく少しずつでも進歩し続けたい ・ブログ『進歩の日々を自分らしく』に次のメッセージを掲載中です *必要かつ充分への心掛け http://plaza.rakuten.co.jp/kokenpat/ ★サイト「経営改善で会社を元気に」に次のメッセージを掲載中です *新しい事業機会を捉える http://homepage1.nifty.com/koken_pat/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆いま旬の講演テーマ◆ 『設計エンジニアの生産性を高める』 設計エンジニアは、ドラッカーの言うところの知的労働者の典型です。 ドラッカーは次のように言っています。 ・知的労働者とサービス労働者の生産性を向上させることは、今後 数十年にわたってマネジメントをめぐる支配的な課題になり、 各会社の競争力を決定するものとなろう。 ・これを最初に実現する国は21世紀を経済的に支配することになろう。 モノづくり企業において、設計業務の生産性は生産プロセス全体の 生産性を左右します。従いまして、設計エンジニアの生産性を高める ことは、企業の競争力を高めることに大きく貢献するのです。 仕事にしろ学習にしろ、個人にしろ組織にしろ、現代社会を生き抜く ために必要なことは、生産性を高めることです。成功者は、生産性を 高めることのできた者の中から生まれます。 生産性向上のポイントは、日常の仕事や学習の仕方の中にあります。 これを見のがさないようにすることが大切です。設計エンジニアの 場合も例外ではありません。 設計エンジニアを対象として、次のようなことをお伝えします。 ・我々は競争社会で生きており、そこで幸せな人生を追求している ・幸せな人生の実現に強く影響するのが、生産性と目標達成である ・生産性を高めるための着眼点がある ・生産性を高める仕事の仕方がある ご関心をお持ちの方は下記へご連絡ください。ご相談に応じます。 メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com> ================================ ★生活や事業や防災を支えている、縁の下の力持ちとは何だろう ・答えは発電機ですが、身近にありながら余り知られていないようです ・発電機のこと、使い方などがよくわかるメールマガジンです ◆生活、事業、防災を支える発電機のことがわかるメールマガジン ・電力の問題解決や防災にも役に立ちます ・バックナンバーも入手できます ・お申し込みは下記のお好みのサイトからどうぞ まぐまぐ http://archive.mag2.com/0000250296/index.html メルマ http://www.melma.com/backnumber_171281/ ヤフー http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/12769/p/1/ ================================ ◎いつもご高覧いただき、ありがとうございます 本誌バックナンバーのタイトルテーマの内容は、下記サイトの 「月刊:考研レビュー」に掲載しています 改善実践考房 主宰 / 大島啓生 E-mail <hiro.oshima@nifty.com> URL <http://homepage1.nifty.com/koken_pat/> 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