2009/05/02
老裏5[83]虐待から助ける方法はあるか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 老人ホームの裏事情Part5 [NO.83] 2009/05/02 〜学校では教えない本当の社会福祉〜 ◆エル・ドマドール ◇PC版 http://www.tamagoya.ne.jp/cms/senior5/ ◇携帯版 http://www.tamagoya.ne.jp/mobi/sen5-09/ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ …●この無料マガジンはあなたのご希望により配信されています。 …○このマガジンが要らないかた、解除はこちらでお願いします。 【まぐまぐ】 http://www.mag2.com/m/0000084809.htm ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ◎いつも「たまごや」のマガジンをご愛読いただきありがとうございます。 今週も「福祉界の猛獣使いことエル・ドマドール」さんのコラムでお楽しみく ださい。 ==================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓福祉を騙る偽善と悪行そして真実。福 ┃学校では教えない本当の社会福祉┃祉が「善行」だと信じる「良き介護者」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛は読まないほうがいいでしょう。キャ リア10年以上の福祉界の猛獣使いことエル・ドマドールが暴く福祉の本当 の姿、そして痛烈な真実。 ==================================================================== 第83回 ■虐待から助ける方法はあるか? 大阪で9歳の少女が虐待死する痛ましい事件があった。未熟な親たちが非難さ れるのは当然だが、それよりももっと不思議なのがなぜ誰も少女への虐待、い や殺害を止められなかったのか?と言う疑問だ。彼女はベランダに締め出され、 大声で泣く姿を誰もが見ていた。学校は少女が義父や実母から虐待を受けてい ることを知っていたのにも関わらず少女は死体となって発見された。少女を救 う方法はなかったのだろうか? 今回も結論から言おう。今の社会ではどうやってもあのいたいけな少女を救う のは困難だった。あの少女は愛する親に殺されただけではない。かわいそうな ことに周りの大人たちに見殺し、いや殺害されたといってもいい。虐待に関し てこの国の責任ある人々は本当に頼りないし、情けない。こう言われると「い や、児童虐待には通報義務はあるし、警察や児童相談所も機能している」と反 論があるかもしれない。 では、なぜあの大阪の事件ではそれらのセーフティーネットは機能しなかった のか?例えばあの事件では少女が「継父から叩かれた」と痣まで教師たちが確 認したにも関わらず、児童相談所に通報していなかった。このことに対し学校 はマスコミからかなり非難された。それはそれで非難されても然るべきかもし れない。しかし、学校側が児童相談所に通報したところで少女は保護されただ ろうか?残念だがそれも難しいだろう。 そもそも児童相談所は警察や検察のように家宅捜索や逮捕権など強制的な権力 が何もない組織だ。せいぜい児童宅を訪問して様子を伺うことが関の山だろう。 しかも、これぐらいなら学校側もしていた。家庭訪問しても親たちに「うちの 家庭には何の問題も無い。さっさと帰れ」と言われたら何の手出しもできない のだ。 そして強制力のある警察機関はどうか?実を言うと前述の虐待事件の際、少女 の悲鳴を聞いた住民の通報により西淀川署員がこの家を訪ねていた。その際、 母親が「夫婦喧嘩なんです」と事情を説明。署員はこの説明を鵜呑みにしてな んと帰ってしまったのだ。強制力のある警察でさえこの体たらくでは児童虐待 から少年少女を救うことは不可能だ。 病院では児童虐待の疑いがある場合、通報義務がある。実際に病院から警察に 児童虐待で通報が行くことはかなり多い。しかし、通報しても肝心の警察がこ れだけの「事なかれ主義」ではどうすることもできない。日本においては子供 が虐待にあっている場合、殺されない事を祈る以外何もできないと言われても 仕方が無い。だが、警察官たちの事なかれ主義もそれなりの理由がある。それ はまた後ほど説明しよう。 福祉や教育機関、あるいは行政、司法はどうしてこれだけ児童虐待に対しこれ だけ無力なのか?まずは彼らの非常に甘い希望的観測がある。言っておくが、 大人たちが記者会見の度に言う「まさかこんな虐待が行われているとは気付か なかった」などは有り得ない。ごく普通の観察眼があれば、虐待の兆候などい くらでも見つけられる。彼らは恐ろしい現実を直視しようとしなかったのだ。 これは特に教育界や福祉界でありがちだが、虐待の兆候を見つけてもいろんな 理由を付けて正当化しようとする。「しつけ(虐待や暴行)をするのは愛情の 表れだろう」 だが、現実は過酷だ。第62回「チャイルド・セイフティー(3)」でも語った ように親の体罰は愛情ゆえの行動ではない。それは欲求不満をコントロールで きない未熟さの証拠と言ってもいい。成人したからといって精神的に立派かと 言ったら必ずしもそうではない。中には残念なことに子供をもつべきではない 精神的に未熟な大人もいるのだ。勿論、人間誰しも弱いところがある。どうし ても感情高ぶって子供に手を上げる人もいるだろう。しかし、立派であろうと する大人ならば自分の未熟さを恥じ、ある程度の抑制がかかるだろう。だが、 中には自分の弱さを正当化したり、自己抑制できない人もいる。 「確かにちょっと親にも行き過ぎはある。しかし、親の愛情があるのだからや がて仲良くなるだろう」 虐待の兆候を見つけても、こんな風に虐待親が自然に殴らなくなるだろうと希 望的観測に逃げる福祉関係者、教育者は実に多い。だが、まともな良識を持つ 親なら例え体罰肯定派でも近所の人が気付くぐらいの暴行は控えるものだ。世 間体などの社会的人間としてのバランス感覚があるのが普通だ。だが、虐待死 させる親はいずれも病的な深層心理の持ち主で、それが致命的にない。だから 手加減が効かないのだ。 少なくとも子供に外見上にはっきり判るぐらいの外傷跡を残すなら、事態はか なり深刻だ。虐待はエスカレートするものだ。少女が泣き叫んだり痣を作るな ら、いずれ命すら奪いかねないと気付くべきなのだ。激情のコントロールが利 かない彼らは児童を教育するためにではなく、自分の欲求不満を解消するため に殴る。だが、いくら殴っても欲求不満は子供を殴る後ろめたさに膨らみ続け る。こうなると恐ろしいことに子供が死ぬまで虐待をしてしまう。この事態を 防ぐには強制的に子供を虐待する親から引き離すしかないのだ。 だが、強制的に子供を保護しても今度は別の問題が発生する。引き離した子供 をどこに保護するのか?言っておくが、児童保護施設はもう満杯状態だ。民間 が運営するシェルターにしても保護するお金はどこから出るのか?子供の親族 にしても快く子供を引き受ける人はいないし、いても虐待親が再び接触してく る危険から守る必要がある。保護したらしたらで引き受け先を探さなくてはな らないが、簡単には見つからない。児童相談所や警察官が強気に虐待親と対峙 できない最大の理由がここにあるのだ。 彼らは確かに役人であるがゆえに「余計な仕事はしたくない」など事なかれ主 義で頼りないところがある。だが、最大の原因は現在の日本社会では虐待児童 の受入先が乏しいことにある。この問題は児童相談所や警察を改革すれば解決 できるような問題ではない。あまりにも問題の根が深すぎる。日本という国の 社会システムの問題なのだ。 児童虐待,児童相談所,警察,体罰,しつけ エル・ドマドール 【関連記事】 [62]チャイルド・セイフティー(3) http://www.tamagoya.ne.jp/cms/senior5/archives/2008/11/62.php ご感想・ご質問・お便りはこちらから ⇒ http://www.tamagoya.ne.jp/mm/issue/senior5_prf.htm ■免責事項■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃記事・広告については自己責任にてご利用ください。 ┃執筆依頼・転載について: http://tamagoya.ne.jp/mm/e-service.htm ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ライター:エル・ドマドール ┃編集発行:たまごや Copyright(c)(週刊:1198部) ┃お問合せ: master@tamagoya.ne.jp ┃このマガジンへの広告掲載は: http://tamagoya.ne.jp/mm/ad.htm ┃メルマガライター募集中: http://tamagoya.ne.jp/mm/writer.htm ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆[農家の秘策]ニームの安全性に即効性をプラスした新しい植物保護液。 ◇グリーンニームコート⇒ http://tamagoya.ocnk.net/product/248 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



