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2009/10/29

▼バードレポート メルマガ版 2009.10.29.

▼バードレポート 保険の情報「保険選びネット情報」
 2009年10月保険選びネットの新規公開記事・お勧めの本
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●2009年10月分保険選びネットの新規公開記事  

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/7417.htm
勝手に生命保険検定その2解答と解説byしごとにん(70)

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/7416.htm
いったん解約して「払い済み」!?byしごとにん(69)

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9240.htm
生命保険約款の規定は消費者契約法違反で無効

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9749.htm
注目商品200909 新終身保険ピース(ひまわり生命)

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9748.htm
商品比較200909 医療保険(手術給付・先進医療付)比較

http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9750.htm
Q&A200909 高額介護合算療養費制度とは?



●お勧めの本…「生命保険のカラクリ」岩瀬大輔著
                    文春新書 780円

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166607235/

 一般向けの本ですが、生命保険についてて、かなりつっこんだ内
容になっています。しかしその根底に流れているのは「生命保険っ
ていったい何なんだ。ちょっとおかしくないか」というシロート感
覚です。

 著者の岩瀬氏はハーバートのMBA。保険のシロートが突然に保
険会社の副社長になりました。そのシロート感覚を保ったまま保険
会社の経営していることがすごいですし、消費者サイドにもたてる
経営ができているのでしょう。その感覚がこの本から伝わってきま
す。

 生命保険のプロ、特に大手生保の本社サイトの方たちとはまった
く発想がちがい、そこがとっても面白い本です。本そのものは一般
人向けですが、多分一番興味深く読めるのは日本の生命保険業界の
常識にドップリとはまった人たちでしょう。

 付加保険料の考え方、生命表の裏側、保険会社でのマーケティン
グ感覚。生命保険協会の内情…。やさしく短時間で読める本なのに、
業界に染まってしまっている人向けにも面白い内容も満載になって
います。お勧めです。


●保険会社はブルーオーシャン

 生命保険業界では、このライフネット生命をはじめ、SBIアク
サ生命、アドバンスクリエイト、ライフプラザホールディング、保
険クリニック等々の新世代会社が業界を変革しつつあります。

 さて「ブルー・オーシャン戦略」というマーケティング用語があ
ります。他社と血みどろの戦いを繰り広げなければならない既存市
場を「レッド・オーシャン(赤い海)」,競争自体がない未開拓の
市場を「ブルー・オーシャン(青い海)」です。

 保険業界を多くの人たちは「レッド・オーシャン」だと思ってい
ました。確かに人海戦術による保険販売の現場、つまり保険販売業
界は「レッド・オーシャン」ですが、保険業界そのものは競争のな
い「ブルー・オーシャン」です。旧大蔵省から指導される体質が骨
身にしみついていますから、これまでが安易すぎたのです。だから
こそ工夫のしようで、すぐに差別化できる業界です。


 バブルのころまでは生命保険会社の経営者は「バカ」でないとで
きまぜんでした。保険商品も保険料率もすべて同じ。主力販売商品
が定期付養老保険から定期付終身保険にかわったけれど、実質は大
蔵省が決めた商品で商品名が違うだけ。保険料表も配当表も解約返
戻金表も、間違って他社の本(当時は分厚い本でした)を見てもほと
んど同じです。運用だって旧大蔵省が方針をすべて指導してくれま
したから、差のつきようがありません。右肩上がり経済で、よほど
バカでもない限りそこそこ運用できます。

 そんな時の経営者の仕事は「採用目標何人!」「販売目標いくら
!」といってお祭り騒ぎをすることでした。自分の頭で経営を考え
ようとする人にはとても辛い仕事です。経営戦略もいらずマーケテ
ィングもいらず、旧大蔵省の引率のもと、みんな(保険会社全社)で
同じ信号を渡るだけ。ただその時にだれの足がちょっと早いか遅い
かが差になるだけ。その行動様式がクセになって残っています。


 ある財閥系の大手損害保険会社の元社長は、日経の「私の履歴書
」で自分の義理の弟を後継社長にしたことを堂々と書いていました。

 トヨタなら豊田さんで不思議に思いません。日本生命のように創
業家がいる会社もありますからそこはまあいいとして、財閥系企業
の単なるサラリーマン社長が、北朝鮮同様に王朝を築こうとしたの
です。この会社ばかりでなく別の財閥系保険会社の元社長もさすが
に「私の履歴書」には自分で書かないものの同じことをしました。

 保険会社では誰が社長でも同じという時代が続いたからでしょう。
それにしても、自分の義弟を後継者にしたということを、私の履歴
書に堂々と書いてしまうという「神経」がすごいですね。さすが保
険会社というべきなのでしょうか。「李下に冠を」なんて関係ない
んでしょうね。ただし経営者が真性の「バカ」だった会社は、後の
バブル崩壊とともにすべて消え去ります。


●大手生保の戦略的子会社

 もちろん。今の保険会社の社長は「バカ」ではムリです。金融庁
は引率してくれませんし、戦略が重要になっています。生き残るた
めにネット通販にだって参入します。東京海上日動はNTTと共同
でイーデザイン損保を設立し、自動車保険のネット通販直販に参入
しています。東京海上日動の保険代理店がそれに反発しても生き残
るための戦略です。

 住友生命と三井生命は共同で「メディケア生命保険」を設立して、
来店型ショップ・保険サイト・通販向けに、「シンプルでわかりや
すく、価格競争力のある医療保険」を開発しています。既存の生保
レディの販売チャネルが反発したとしても生き残るための戦略です。

 ここの商品がどのようになるか楽しみに見ています。ネット通販
のライフネット生命もSBIアクサ生命も定期保険の保険料は激安
ですが、医療保険はそうでもありません。従来の保険会社に安さで
負けているところもあります。

 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/9234.htm
 http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/goods/7387.htm

 定期保険は公開されている生命表(死亡率)をもとに純保険料(い
わば保険の原価)を定めて付加保険料(保険会社の諸経費)を定めれ
ばいいのです。だから商品認可に際して金融庁はトヤカク言えない
のでしょう。

 しかし医療保険の保険料算出の基本となるデータは公開されてい
ません。各病気の入院率や支払率等は各保険会社の実績データの積
み重ねです。その蓄積がないライフネット生命やSBIアクサ生命
は、思い切った保険料を出したくても出せないのでしょう。


 住友生命も三井生命もデータをそのデータをたくさんもっていま
す。ネット生保を相手に様々な展開ができる可能性があります。

 もっとも、現在の準備会社の人員は40人で両生保の総合職が中心
だということです(保険毎日新聞2009.10.29.)。ライフネット生命
の場合はトップこそ日本生命OBですが、前記の本の著者の岩瀬氏
をはじめ、設立準備時も今も保険会社らしくない人や、保険シロー
トががいっぱいいます。頭の固い大手生保の保険マン(筆者も昔そ
うでした)がどこまでがんばれるか、見ものです。もちろん、いい
商品ができることが消費者のためです。いい商品ができるように応
援しています。


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