2012/05/12
星空ウォッチング 第545号
/ ★´-------------------------------------------------------------------- 星空ウォッチング 2012年 05月 14日 ~ 2012年 05月 20日までの星空 ★ Vol.545 ★ --------------------------------------------------------- 星空ウォッチング第545号をお届けします。 金環日食の日が近づいてきました。 「周到に準備して下さい」と言いたいところですが、あいにく月曜日の朝です。 お仕事のある人、学校のある人…私もその一人ですが…なぜ、あと1日ずれて くれなかったのかと思います。 金環日食特集 http://y-iwaki.iza.ne.jp/blog/ ★ トピックス ★ ------------------------------------------------------- 【太陽面上の巨大黒点】 太陽の表面にある巨大な黒点群が地球側に出現しました。 3月の太陽嵐に続いて再び太陽活動の活発化が予想されています。 この巨大黒点群は AR1476 と呼ばれ、直径 96,000キロを超す巨大さです。 無線信号や衛星通信に障害を引き起こす可能性があります。 【マヤ文明最古の暦発見】 マヤのカレンダーが終わる今年(2012年) 世界が終末を迎えるという有名な 俗説が伝わり話題となっているマヤ文明の暦ですが、中米グアテマラにある9世 紀初期のマヤ文明遺跡の壁画に、月や惑星の周期を計算したマヤ文明最古のカレ ンダーがあることを米国ボストン大学などのチームが発見しました。 その象形文字は9世紀のもので、これまで最古とされていた樹皮の本に記された マヤの絵文書(1300~1521年)から見つかった暦よりも数百年古いものです。 象形文字には365日周期の太陽暦のほか、584日周期の金星暦、780日周期の火星 暦とみられるものも含まれていたとのことで、発見チームによると、今年終末を 示すようなものは見当たらず、逆に、世界には7千年間は先があると考えていた ようだとしています。 ★ 観測情報 ★ --------------------------------------------------------- 【 月 】 21日 新月。(金環日食) 【水 星】 明けの東天に低い。-1.2等。 【金 星】 宵の西天。-4.4等。 【火 星】 宵の南天。しし座。0.3等。 【木 星】 太陽の方向。観測は困難。 【土 星】 宵の南東の空。おとめ座。0.4等。 【天王星】 明けの東天に低い。魚座。5.7等。 【海王星】 明けの東天。地平付近。7.8等。 【準惑星】 冥王星 14等。 (1) ケレス 太陽の方向。観測は困難。 【小惑星】 (2)パラス 10.4等。 (3) ジュノー 10.2等。 (4)ベスタ 太陽の方向。観測は困難。 (7) イリス 9.7等。 ★ 最近発見された彗星 ★ ---------------------------------------------- 【P/2012H1 PANSTARRS】 4月27.43日UT、ハレアカラにある 1.8m"Pan-STARRS 1" 望遠鏡で撮影された 画像より、22等級の新彗星が発見されました。 近日点通過 T = 2011 May 19.27407 TT 近日点距離 q = 3.4799270 AU 離心率 e = 0.2090535 近日点引数 Peri.= 25.85857° 昇交点黄経 Node = 126.34192° (2000.0) 軌道傾斜角 Incl.= 6.74497° 公転周期 P = 9.23 年 【C/2012H2 マクノート(McNaught)】 マクノート氏は。4月29.37日UT、サイディングスプリング天文台の0.5mシュミ ット望遠鏡で撮影された画像から、丸く拡散したコマのある18.6等の彗星を発見 しました。 近日点通過 T = 2012 May 4.70066 TT 近日点距離 q = 1.7348338 AU 離心率 e = 1.0 近日点引数 Peri.= 296.16179° 昇交点黄経 Node = 183.56049° (2000.0) 軌道傾斜角 Incl.= 92.79680° ★ 今宵の星座 ★ ------------------------------------------------------ 【おとめ座】 おとめ座は、全天88星座の中で、うみへび座に次いで2番目に面積の大きな 星座です。その割りに明るい星が乏しく全く目立たない星座です。 。ε 。δ 。ζ 。β 。γ 。η ●α(スピカ) おとめ座 Virgo (Vir) ♪星座を結んでみよう(おとめ座)..................................♪ 星座を象る星々が非常に暗いので、スピカを中心にどの辺りまで、 星座が広がっているかを確認するくらいでしょう。 とうてい、乙女の姿は浮かんでこないと思います。 一応、乙女が横倒しになった姿をしています。 β星辺りが肩、η、γ、δ辺りが胸から腰、αは手に持つ麦の穂と なっています。 ε-δ-γと、β-η-γ、及びγ-αで作る歪なY字、もしくは、 ε-δ-γと、ζ-α-γ-η-βが作る形の崩れた山の字に結ぶ ことが出来ます。 ♪................................................................♪ おとめ座で唯一目立つ星が一等星スピカです。白く輝くスピカは、春の大曲線 の終端の星であるだけでなく、うしかい座のアークトゥルス、しし座のデネボラ (β星)とともに、「春の大三角形」も作っています。 また、黄色く見えるアークトゥルスが「麦星」と呼ばれるように、純白に輝く スピカは「真珠星」として、昔から親しまれてきました。 さらに、アークトゥルスとスピカは、「春の夫婦星」とも呼ばれています。 何かと女性的な形容をされるスピカですが、その実態は、決して穏やかなもの ではありません。 表面温度2万2000度で、太陽の700倍もの明るさを誇る灼熱の恒星なの です。さらに肉眼では見えませんが、至近距離に伴星を携えており、わずか4日 という周期で公転しています。あまりにも至近距離にあるため、お互いの重力で それぞれの星が赤道部に平べったく伸びた形になってしまっています。 二重星で有名なのはγ星(ポリマ)です。黄色と白の2つの3等星が172年 の周期で回り合う連星ですが、最近は非常に互いが接近しているため、少し大き 目の望遠鏡でなければ見辛いかもしれません。 最も離角の大きかったのは1919年で5.96秒角離れて見えましたが、2008年に最 も離角が小さくなり0.39秒角まで接近するのです。 隣りの「髪の毛座」が「銀河の北極」にあたり、髪の毛座からおとめ座にかけ ての領域は恒星が少なく、遠くの銀河系外星雲を見通すことが出来ます。 そのため、小口径でも楽しめる星雲が数多く見られる小宇宙の密集地帯となって います。 そんな中でも、一番お勧めの星雲は、M104、別名「ソンブレロ星雲」です。 メキシコ人のかぶるソンブレロという縁の広い帽子に似ていることから、このよ うに呼ばれるのですが、まさにその名の通りの姿で土星の輪のような形にも見え ます。からす座との境界に近い位置ですので、からす座から辿っても構いません が、おとめ座の星から辿る場合は、スピカを望遠鏡のファインダーに入れ、その まま西に鏡筒を振って捉えると良いでしょう。 ★ 星雲星団巡り ★ ---------------------------------------------------- 【M3】 北天一の球状星団・ヘルクレス座M13に次いで、明るく大きな星団です。 空の暗い場所では肉眼で見えたという人もいます。 うしかい座α星(アークトゥールス)と、りょうけん座α星(コル・カロリ)を 結んだ線のほぼ真ん中に位置し、双眼鏡でもわかります。 ○コル・カロリ 。 。 ◎ M3 。 ● アークトゥルス M3(NGC5272) α=13h 42.2m δ= +28°23’ 星座:りょうけん座 m=6.4等 dia.= 6’ 種別:球状星団 距離=48,500光年 ------------------------------------------------------------------------ お勧め天文書籍 http://www.h2.dion.ne.jp/~y_iwaki/index.htm ------------------------------------------------------------------------ ★大好評! 星空を「もっと詳しく」学びたい方々のために! 『 星空入門 』 第385号目次(予定) <5月16日発行> ★話 題 … スーパーアース、直接観測に成功! ★連 載 … 現存しない星座の話(21)帝国宝珠座 ★星座神話 … デーメーテルとペルセポネー(おとめ座) ★彗星観測 … ガラッド彗星 ★変光星観測 … うみへび座S星 ★二 重 星 … レグルス ★NGC天体 … NGC666~NGC670 ★小 惑 星 … 小惑星 4611番~4640番 <創刊号以降の全目次> http://www.h2.dion.ne.jp/~y_iwaki/hosinyu.htm <新規購読・バックナンバー> http://www.h2.dion.ne.jp/~y_iwaki/magpre.htm ◇毎週1回水曜日発行 月間購読料315円(税込み) ◇購読申込当月の購読料は【無料】です。 ※バックナンバーのみの購入も可能 ★--------------------------------------------------------------------★ 星空ウォッチング (週刊天文情報マガジン) 当メールマガジンは、等倍フォントでご覧下さい。 プロポーショナルフォントにされますと、星座等の形が崩れて表示されます。 当メールマガジンの内容について、転載・複写を希望される場合は、事前に 発行者に連絡の上、承諾を得て頂きますようお願い致します。 また、掲載情報及びリンク先のサイト情報について如何なるトラブル・損失 が生じても、当方では一切責任を負えませんので、あらかじめご了承下さい。 購読は無料です。毎週1回発行。 購読の新規登録・解除・バックナンバーは、 http://www.h2.dion.ne.jp/~y_iwaki/mag.htm 一人でも多くの人に! ご友人にもマガジンをご紹介下さい。 著者HP http://www.h2.dion.ne.jp/~y_iwaki/ by Y.Iwaki ★--------------------------------------------------------------------★
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