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6人の建築専門家で結成したデザイン事務所「エディットデザインワークス」が発行。すまいとくらしのあれこれについて、設計者や施工者の立場から、楽しくためになる話題を提供。これから家づくりをしようとされている方は必見です。

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2008/03/10

すまいとくらしのア・ラ・カルト vol.147

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                         2008.3.10 Vol.147 
            
            住まいづくりの6人の専門家が
             あなたの暮らしと住まいを
               デザインします

 
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  ●コラム(家づくり箴言の知恵・名言のヒント)


  
  建築はエレクトロニクスを駆使した時代の先端をいくような技術と違って、
  素人や常識の延長線上でつくられているところにこそ特徴がある。そこが
  ロケットやエレクトロニクスにはまねのできないところです。


                      (藤森照信・建築家/建築史家)


  
  「超高層ビルや高速道路ができた今も、昔と変わらず人間は同じ歩幅出歩い
  ている」とはある建築家の言葉。時代とともに高度になっていく技術ととも
  に、私たちは変わらないものも持ち続けています。

  建築、特に住宅は、「同じ歩幅」で歩き続けている人々が生活をする大切な
  場所。だからこそ、素人的な考えが活かされ、常識的な判断が求められてい
  るものなのですね。

                              
                              (笠井義文)

  
  
  ●6人の日替わりブログ日誌もご覧ください(毎日更新しています)。

    →http://edit.jugem.cc/

   
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  ●エディット広場 
 
  エディット仲間の連載シリーズをおとどけしています。 



  美術発見  2008年3月
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  知人から「アート・オークションを始めたい」と聞かされたのは何年か前。そ
  して、ようやくご案内の手紙とチラシを届けていただいたものの、準備時間の
  あまりの短さに驚かされました。しかし、この知人は、高い理想を掲げて、今
  や手のつけようもない惨状を呈している日本の現代アートの世界をなんとかし
  ようとしている御仁で、考えていることだけを採り上げたら、「アートにはそ
  んな可能性も残されていたのか!」と感動する人もいるかもしれません。

  実際、オークションの収益の一部は、人道医療支援やNPOの活動に寄付する
  ということです。まさに、アートで儲けたお金を健全な社会を作るための活動
  に投資しているというシンプルな仕組みです。もちろん、若い作家たちの作品
  を市場に出すという本分も忘れられていません。しかし、なあ・・・。

  彼は、東京で素敵なスペースを抱えている画廊の熱血オーナーで、今日、まだ
  これだけ心からアートを愛している人がいたのね、と感動させられます。最近、
  東京では「スター・ギャラリー(実際にスターである作家を扱うのではなく、
  私にはこれからのスターを育て上げるプロダクションの様な感じがしますが)」
  というのがひしめき合い、そこを中心にバブリーな市場が展開されて、アジア
  のマーケットに組み込まれているようです。とはいえ、それがアジアの中心地
  でないのが哀しいところで、極東のたった一つのコマと見なされています(と
  しか思えません)。北京、上海、ソウル、香港、そして東京です。

  中国や台湾では、次々と価格破壊の現象と現代作家の神話が誕生しています。
  この場合の価格破壊は、下方に向かうのではなく、上方に向かう価格の急激な
  変動です。ほんの数日で、名もない作家だったのが、スターにのし上がり、ア
  トリエに詰め込まれていた旧作が、どんどん高値で売れてゆくという、夢のよ
  うなサクセス・ストーリーが現実にあります。

  この様子を目の当たりにした若い作家は、アジアに向けられる世界中の現代美
  術愛好家の目にいかにアッピールするかを考え、美術の歴史の大きな流れの中
  で(ここで、ちょっと『ちりとてちん』が入ります。「落語の大きな流れの中
  で」)自分の目指すべき表現を考える、などということをしなくなります。そ
  んなアーティストは、「派」をつくるどころか、「同業者は皆、敵だ」と言わ
  んばかりに新作の制作については一切誰にも言わずに、ひた隠しにしているら
  しいです。お金が絡むと性格も悪くなりますね。

  そういう小さな了見では、美術館の大きな存在になどなれないぞ、と思いなが
  ら、北京オリンピックが終わった後のことを思います。日本、韓国、いずれも
  バブル崩壊を経験し、はい上がる術を模索しているところですが、中国がそん
  なことになったら、分母が大きい分、あらゆる分野で大変なことになるのでし
  ょう。簡単にお金儲けをさせてもらった作家たちが「屍になって積み上がる」
  などと、仲良しの関係者は話していました。
 
  そんな中、知人のストレートに現代アートを愛する気持ちは清く、美しい。で
  も、例えば、お金にまみれた六本木あたりが中心になって、仕組まれた盛り上
  がりを見せる現状では、行く先は大変だろうなあと思うのです。案の定、スケ
  ジュールはちょっとずつ微妙に後ろにずれているわけですが、きっと作品が集
  まらないのだろうなあ。東京のプチバブルのさなかにいる、お小遣いを稼ぎた
  い人たちに売れてしまうのだもの。そういう人は作品を愛する気持ちなど、ほ
  とんどありません。お金とアートの問題はいつの時代にもナヤマシイ。


                               (玉川稲葉)
  
  
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   ●次回予告   vol.148の発行は、3月25日頃を予定してます。
       
 
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