●江戸東京博物館ニューズレター 69号
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江戸東京博物館メールマガジン 2007/7/20 69号
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この夏の見学のヒントに冒頭に一言…。
今年は関東地方は空梅雨に近かったので、夏の水不足は深刻でしょうか?
降りすぎても大変ですし、降らなくても大変ですし、自然に人は
生かされているとつくづく感じる今日この頃です。
東京の水瓶として、ダムに沈む山間部の村を訪ねた方のお話しに
こんなものがありました。
みなが反対するなかで一人の年老いた女性だけが異論を唱えないー
不思議に思っていたらこんなお話しをー。
以前、彼女の裏の家に嫁いできた方は、もっと高所の大変な水不足の
土地から嫁に来たので雑巾の絞り方を知らなかった。
それで、「雑巾も絞れない嫁ではー」と、実家に返されてしまい、
若い自分にはそれが気の毒でたまらなかった。だから、東京の人が
水に困っているのならば、私はふるさとがダムに沈んでも構わないーと。
人は、自然によって生かされているし、このように、人によっても
生かされています。
江戸東京博物館の展示には都市の視点がさまざまありますが、
首都・東京が成り立つ背景へのまなざしも、私たちは忘れないように
したいですね…!
=====【目 次】======================================================
●特別展のご案内---開催中の特別展
「大鉄道博覧会〜昭和への旅は列車に乗って〜」
●常設展示室----次回開催の企画展
市民からのおくりもの
-平成18年度収集新収蔵品から-展
開催中の特集展
「はかる道具展 江戸の度量衡」
「風船爆弾と勤労動員」
「東京オリンピックとその時代」
次回開催の特集展
「生誕150周年記念 後藤新平展
-近代日本をデザインした先駆者-」
ミュージアムトーク
●◇“旬”◇----「大鉄道博覧会のできるまで」
●図書室から------------図書室からのおしらせ
司書のオススメ!(51)
●たてもの園から--------たてもの園からのおしらせ
たてもの園7月8月の催し
小金井からの風
●学芸員のつぶやき
◇◇江戸東京博物館 ご案内◇◇
〒130-0015 東京都墨田区横網一丁目四番一号
電話 03(3626)9974(代表)
HP http://www.edo-tokyo-museum.or.jp
◇開館時間◇
午前9時30分〜午後5時30分(土のみ午後7時30分まで)
◇休館日◇
毎週月曜日
◇交通◇
●JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分
●都営地下鉄大江戸線 両国(江戸東京博物館前)駅下車A4出口 徒歩1分
●都バス墨38・錦27・門33系統「都営両国駅前」下車徒歩3分
特別展・企画展・催し物等の日程・内容等は変更になる場合があります。
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●特別展のご案内
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◆開催中の特別展
大鉄道博覧会〜昭和への旅は列車に乗って〜
会期:平成19年7月10日〜平成19年9月9日
場所:1階 企画展示室
本展は、明治以来の日本の鉄道の歩みをふりかえりながら、鉄道の黄金期
といわれる昭和30年代に焦点をあて、日本の鉄道の魅力を紹介します。
蒸気機関車の実物や特急電車の展望デッキの実寸大体験模型、鉄道模型が
勢ぞろいする「大鉄道ギャラリー」などによって、子どもから大人まで、
親子3世代で幅広く楽しめる構成で展示します。
*詳しくは下記ホームページをご覧下さい。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/0710/200707.html
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●常設展示室の見どころ
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◆次回開催の企画展
市民からのおくりもの −平成18年度収集新収蔵品から-展
会期:平成19年7月24日(火)〜8月19日(日)
場所:常設展示室5階 第2企画展示室
*詳しくは下記ホームページをご覧下さい。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2007/0724/0724.html
◆開催中の特集展
特集展「はかる道具展 江戸の度量衡」
会期:〜10月21日(日)
場所:常設展示室5階 江戸ゾーン・出版と情報コーナー
*詳しくは下記ホームページをご覧下さい。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/tokushu/2007/hakari/0424.html
特集展「風船爆弾と勤労動員」
会期:〜12月9日(日)
場所:常設展示室5階 東京ゾーン・東京大空襲コーナー
*詳しくは下記ホームページをご覧下さい。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/tokushu/2007/fusen/fusen.html
特集展「東京オリンピックとその時代」
会期:平成19年2月27日(火)〜平成20年3月30日(日)
場所:常設展示室5階 東京ゾーン・生活革命コーナー
◆次回開催の特集展
特集展「生誕150周年記念 後藤新平展-近代日本をデザインした先駆者-」
会期:平成19年7月24日(火)〜9月9日(日)
場所:常設展示室6階
展示開催にともない6階・大型模型のご観覧が出来なくなります。
あらかじめご了承下さい。
*詳しくは下記ホームページをご覧下さい。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/tokushu/2007/gotou/0724g.html
゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。・゜・。゜・。
◆ミュージアムトーク
学芸員による展示解説です。お気軽にご参加ください。
所要時間 30〜40分
開始時間 16:00〜
集合場所 常設展示室5階 日本橋下
平成 19年7月20日 (金) 江戸の葬送
平成 19年7月27日 (金) 江戸の葬送
平成 19年8月3日 (金) 市民からのおくりもの展から
平成 19年8月10日 (金) 市民からのおくりもの展から
平成 19年8月17日 (金) 後藤新平
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●“旬”
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◇「大鉄道博覧会のできるまで」
7月10日より始まった特別展「大鉄道博覧会」、皆様もうご覧に
なられたでしょうか?昭和30年代を中心に、鉄道の発達とそれに
ともなう社会の変化を検証するこの展示、目玉はなんと言っても
「下工弁慶号」・「くろひめ号」という二両の実車SLです。
"大"鉄道博覧会を名乗るからには、実物の車両は欠かせないだろう。
そう考えた私ども学芸員は、この二両の展示を実現させるために奔走
しました。しかし、そんな我々の前に難問が立ちふさがります。それは
この巨大な資料をどうやって搬入するのか、ということでした。
小型SLとはいえ、下工弁慶号の全高は2.4mもあります。
これは当館の搬入経路の天井ギリギリの高さです。お借りした資料に
傷をつけることなく搬入するため、我々はSLと同じサイズの木枠を
作成してシミュレーションを行い、運び込めるルートを検討しました。
実際の搬入ではさらに、5トンを越える重量も問題となります。
およそ人の力では動かせない代物を、ルート通りに運べるのか。
それを可能にするため、空気を噴出し、重量物を浮かせて持ち上げる
最新機器を導入し、搬入を行いました。そうした苦労の甲斐あって、
二両のSLは企画展示室に鎮座することとなったのです。
本展はこの他にも、特急「つばめ」の展望デッキ復元模型や、
500両を越える鉄道模型が並ぶ「大鉄道ギャラリー」など、
みどころ盛りだくさんです。
この夏休み、どうぞ親子で足をお運びください。
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●図書室から
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◆図書室からのおしらせ
<夏休み子ども歴史学習相談>を今年も行います!
「寺子屋ってどんなところ?」そんな疑問を調べるには?
お気軽に図書室カウンター職員にご相談下さい。
自由研究や課題を解決するお手伝いをします。
(※八月後半は混み合う場合がありますのでご了承下さい。)
特別展「大鉄道博覧会 〜昭和への旅は列車に乗って〜」
関連図書コーナー(〜2007年9月9日(日))
図書室小展示「なつかしい教科書」尋常小学校国語教科書ほか
詳しくはホームページをご覧ください。↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/shisetsu/library/index.html
◆司書のオススメ!(51) −『新建築 第68巻5号(1993.5)』−
いよいよ夏休み。図書室にはこの時期、宿題やレポート作成の
調査に、たくさんの学生さんがいらっしゃいます。建築関係や学芸員
養成課程の授業を受けられているのでしょう、多く寄せられる質問の
ひとつに、"江戸東京博物館の建物の詳細や図面が載っている本は
ありませんか?"というものがあります。
当館で編集しました『江戸東京博物館 建設のあゆみ−建設と
開設準備の記録−』や『江戸東京博物館要覧』と併せてご紹介
しているのが『新建築 第68巻5号(1993.5)』です。新築の香りが
していた頃、開館した年に発行された雑誌で、建造物としての
江戸博が写真、図面、設計者である菊竹清訓氏のインタビューなどで
窺えます。
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●たてもの園から
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◆たてもの園からのおしらせ
◇特別展「東京昆虫ワンダーランド―海野和男の昆虫の世界―」
7月18日(水)〜9月9日(日)
園内 展示室
テレビでもおなじみの昆虫写真家海野和男氏の作品をとおして、
東京にすむ昆虫の姿を紹介します。
また、海野氏自らが解説する映像作品を上映するほか、昆虫の標本も
展示します。
◆たてもの園7月の催し
◇写真展「第53回小金井の四季と観光写真展」
7月18日(水)〜29日(日)
会場:ビジターセンター内 ※観覧料無料
◇綱島家年中行事「梅の土用干し」
7月25日(水)〜8月7日(火)
※梅の出来具合によって予定が変更となる場合があります。
◇ミュージアムトーク
7月28日(土) 14:30〜
「夏の民家」
江戸東京たてもの園 高橋 英久
◇【地域子ども教室推進事業】
「武蔵野えどまる団 指令33 ガンガン The 盆踊り 2」
7月28日(土)・29日(日)
15:00〜17:00 園内 参加自由 ※雨天中止
昨年の様子はコチラ↓
http://www.tatemonoen.jp/event/edomarudan/2006b.html#m22
◆たてもの園8月の催し
◇特別夜間開園「たてもの園 下町夕涼み」
8月4日(土)・5日(日) 14:00〜20:30
※開園時間は9:30〜、入園は20:00まで
たてもの園は夏祭りの季節です。
今年で5回目をむかえるこのイベント。
灯りがともり、いつもと違った雰囲気のたてもの園で、ちょっと
懐かしい夏のひとときを体験してみませんか。
浴衣を着てお越しください。
昨年の様子はコチラ↓
http://www.tatemonoen.jp/event/report/200608.html
◇【地域子ども教室推進事業】
「武蔵野えどまる団 指令34 地球を救え!打ち水大作戦」
8月4日(土)・5日(日)
15:00〜16:00 園内 参加自由
後援:東京都環境局 協力:東京都下水道局流域下水道本部
地球規模での温度上昇が叫ばれている昨今、環境に優しい生活が
求められている。その中で、先人たちの生活の知恵である
"打ち水"に注目が集まっている。
さあ、今こそ地球を救う第一歩を踏み出すのだ!
◇「小金井薪能写真展」
8月14日(火)〜26日(日)
会場:ビジターセンター内 観覧無料
◇伝統工芸の実演
8月18日(土)・19日(日) 10:30〜16:30
包丁製作/人形製作
◇ミュージアムトーク
8月25日(土) 14:30〜
「小出邸のモダンデザイン」
江戸東京博物館 米山 勇
◇絵画展「はたらく消防の写生会」
8月28日(火)〜9月2日(日)
会場:ビジターセンター内 ※観覧料無料
お問い合わせは、江戸東京たてもの園
042-388-3300まで
http://www.tatemonoen.jp/
◆小金井からの風
前回、たてもの園で「ひまわり」がすくすくと育っています、と
書きましたが、今月になって花を咲かせ始めました。
昨年のと比べると、背丈がやや短いような気が…。それでも、
ひまわりの花を見ると夏だなぁとつくづく感じますね。
この文章を書いているときは、あいにくはっきりしない天気
だったのですが、もうすぐ、青空の下に咲く、元気なひまわりの姿が
見られるのでしょうね。ぜひ、遊びにいらしてください。
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●学芸員のつぶやき
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去る7月4日に江戸東京博物館初代館長児玉幸多先生、7月12日に
2代目館長小木新造先生がご逝去されました。
初代児玉館長の在任期間は1993年から3年間でしたが、その後も
名誉館長としてご指導を賜りました。当館職員の中には実際に先生の
指導を受けた者、講義を聴講した者もいますし、長らく学会、研究会の
会長を務めていらっしゃいましたので、歴史に携わる者にとっては
何らかの形で先生と関わりをもち、学恩をこうむった者は数知れません。
先生は近世の交通史と農村史研究の第一人者です。
各地に残る地方文書(じかたもんじょ)を駆使した、当時の人々の
息づかいまでうかがえるような宿駅制度や農村史の研究は、時を経ても
なお新鮮さを失われず、歴史研究の醍醐味を味わうことができます。
農村史、交通史いずれも今では一つの研究分野として確立していますが、
先生が研究を始めるまでは注目されることはなかったそうです。
注目されなくても大切な事柄を積み重ねていくこと、このような姿勢は
今日の博物館にとって見直されなければならないことのように思えます。
小木先生は1996年から2年間二代目館長を務めました。
先生は『東亰庶民生活史』、『東亰時代』という著作を著し、江戸から
明治へと時代の移りゆく中で、断絶することのない東京の人々の暮らしを
明らかにされました。しかし、何と言っても私たちに身近だったことは、
先生が当館の開設に深く関わり、特に明治以降の展示プランの作成などでは
精力的にお仕事を進められたことでした。先生の江戸東京の歴史や文化を
研究しようとする情熱、そしてそれを研究だけに留めず、多くの人々に
公開し、普及しようとする情熱は、博物館職員として私たちが
受け継ぐべきものといえましょう。
二人の館長の相次ぐ訃報は悲しいことですが、そこに留まっていることは
できません。お二人から継承すべき点は大切にしつつも、
「生生発展する博物館」として前へと進んでいかなければなりません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
(き)
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