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クラシックサーフィンカルチャーの情報誌。60年代、70年代のサーフスタイルをメインに、サーフアート、サーフメモラビリア、国内外の最新サーフィン情報をマニアックにご紹介します。

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2009/11/01

2009.11.1 メネフネニュースレター

今回のメルマガのテーマは二つです。
●ハイブリッド・ロングボード
●メネフネ ハル遍歴

お楽しみください。


ハイブリッド・ロングボード

私が初めて手に入れたサーフボードは、9フィートジャストのロングボードでした。
知り合いに頼んで、70.000円ポッキリで作ってもらいました。出来上がって友
達に見せるとみんな一様に「デカイな~」と口にしました。いまの感覚では「短め」
のロングボードですが、ショートボード全盛期、ロングボードのプロサーキットが設
立される以前のロングボードには、8フィート代のものが普通に存在していました。
私の友人は長さ8‘6“で60/40レールのシェイプにクラシカルなシングルフィ
ンがグラスオンされた「ロング」ボードに乗っていたのを記憶しています。

正直なところ、その最初の9フィートのボードでちゃんと波に乗った記憶はありませ
ん。レールやボトムがどんなだったのか、もちろん覚えていません。寿命は短かった
はずです。ボードごとビーチに突っ込んで見事にノーズが折れてしまいました(足も
捻挫しました)それで次に手に入れたのが、ハワイにあるクラシックサーフボードの
トライフィンでした。長さは8フィートジャスト。波に乗るということが分かってき
ていたせいかもしれませんが、この8フィートのサーフボードは大活躍でした。バッ
クサイドで、初めてきれいにレールが入って滑れたのもこの8フィート。カットバッ
クらしき動きができたのもこのボードでした。

このボードは、うねりからもテイクオフができて、1フィート短いだけで、いまにも
崩れそうな波のトップから初心者ながら安定してボードをコントロールしながら(し
ているつもりで)滑り降りることができていました。以前の9フィートではアウトオ
ブコントロールになっていたところです。この8フィートで、ボードを動かすことを
みっちりと学んだと思います。

現在ではロングボードの大会の基準である、ボードは9フィート以上という決まりの
せいか、8フィート代のロングボードはあまり見かけなくなりました。私はこの8フ
ィート代という長さはロングボード初心者の上達のためには最適な長さだと思います。
そして初心者でなくてもロングボードの長さから解放されて、もっとボードを軽く動
かしたいと考えているロングボーダーにも最適な道具だと思います。

ボードを動かしたければ短いエッグやフィッシュに乗ればいいという意見もあると思
いますが、ロングボーダーがいきなり5‘8“のフィッシュに乗るのには抵抗があり
ます。でもロングボードのイージーなパドルと速いテイクオフのイメージをキープし
ながら、尚且つショートボードの動きをミックスしたハイブリッド・ロングボードな
ら、簡単により軽いマニューバが可能です。波のサイズが上がったときには波の力に
浮力を持て余してしまうロングボードと較べて、より正確なボードコントロールが可
能になります。滑り出しが速いのでサイズがある波でも安心感が出てきます。

幅の広いノーズで大きなシングルフィン、いかにも重たそうなクラシックタイプのロ
ングボードに乗っている初心者サーファーを見かけます。クラシックな見た目はカッ
コイイですが、当然のようにボードを扱いきれていない。そればかりか少なからず周
囲を危険にさらしているようにも見えます。テイクオフは速いかもしれませんが、そ
んなボードに乗っていてはいつまでたっても上達しません。道理でいつまで経っても
ボードがうまくコントロールできないはずだという初心者サーファーには、ボードの
ボリュームを落として、さらにコントロールのきっかけになる部分を盛り込んだハイ
ブリッドロングを作ってあげれば道は開けます。ハイブリッドロングで、きっちりと
ボードのコントロールを覚えたらクラシックロングに再挑戦しましょう。

1フィート短くしただけで本当にそんなに変わるの?と思うかもしれません。それで
はこう想像してみてください。今乗っている9フィート4インチのロングボード、逆
に1フィート長くしたらどうなると思いますか?10フィート4インチです。あんま
り変わらないと思いますか?その差を考えてみれば、9フィート4インチと8フィー
ト4インチの差も想像できるはずです。

ロングボードのパドルとテイクオフは欲しいけれども短いエッグやフィッシュのよう
に軽くマニューバしてみたいロングボーダー、そしていつまでたってもロングボードが
思うように扱えないという初心者サーファー、大きなロングボードを持て余しているレ
ディスロングボーダー、9フィートという数字にとらわれる必要は全然ないのです。
それぞれの目的に合ったハイブリッド・ロングボードを見つけてください。

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メネフネ ハル遍歴

ディスプレイスメント・ハルは難しいボードです。私は川南活さんにシェイプしても
らった7‘6“のコンベックスボトムで薄いレールのディスプレイスメント・ハルを
所有していますが、それを持ち出すのはある特定の条件のときです。特定の条件とは
「ハルに合った波が立っている日」バックサイドもできないことはありませんが、や
っぱりフロントサイドが楽しいので、レギュラーフッター私は、うねりの向きでレギ
ュラーのブレイクが良くなったときに持ち出します。

ハルに関心を持ち始めた当初、カリフォルニアのハルに始めて乗ったときには正直に
言って驚きました。とにかくスピードが出てスムースな滑りが気持ち良かったのです。
普通はすぐには乗れず、乗れるようになるまで時間がかかるようなのですが私はなぜ
か一発目から調子よくダウンザラインしていました。それが忘れられず、自分たちで
長さを変え、アウトラインを変え、バランスを変え、ボトムやレールのシェイプに手
を加えながら作っては試していました。

7フィート、7フィート6インチ、6フィート2インチx2本、6フィート8インチ。
自分のアイデアで作ったのはこのくらいでしょうか?川南活さんたちもかなりの本数
を作っては試していました。そうやって試すうちにあるフラストレーションのような
ものが溜まってくるのを感じました。滑るのは気持ちいいんだけれども物足りないも
のが出てきました。

そのことにハッキリと気付かせてくれたのはクリス・クリステンソンのC-UNIT
というモディファイされたハル・スタビーです。C-UNITは純然たるディスプレ
イスメント・ハルではありません。アッパー気味のレールとSデッキ、アウトライン、
ぱっと見はハルのそれですがボトムには、コンケーブとVEEが入っています。実を
言うとC-UNITの最初のプランシェイプはディスプレイスメント・ハルそのもの
でした。ロールボトムからフラットなテール。プロトタイプのボトムはハルそのもの
だったのです。

しかし届いたボードのボトムにはコンケーブとVEEが入っているのを見て、最初は
少々がっかりしたのが正直なところでした。ボトムシェイプの直前の変更はクリスの
考えによるものでした。「ロール~フラットのハルは(特別な波でないと)遅い」と
いうのがその理由でした。

ある日、そのC-UNITで海に入っていると、それまでコシサイズのブレイクだっ
たのがサイズアップし突然アタマ超えになったことがありました。海の中は三~四人。
テイクオフはちょい掘れ気味で波にパワーを感じますがショルダーが短い波。一気に
滑り降りて短いダウンザラインをしたあとはカットバックです。この波の中でC-U
NITは驚くほどスピーディーに動いてくれました。速いダウンザラインはハルのそ
れですが、軽くスムースなカットバックはVEEボトムとテールのボリュームのおか
げです。それで気がつきました。

ディスプレイスメント・ハルで感じていたフラストレーションはダウンザラインし続
けられる波ばかりでは無いことでした。ショルダーが緩くなればカールに戻らなけれ
ばいけませんが、その動きがどうにもぎこちない。波の力が弱まるとどうにもこうに
も不安定になってひっくり返りそうになってしまいます。そして、もうひとつはバッ
クサイド。バックサイドへ滑ることもできるのですが、コントロールが難しく、ただ
滑っているだけの感覚でいまひとつ満足感が薄いのです。人が多い海で、レギュラー
オンリーではピークから左右に別れてテイクオフすることもできません(バックサイ
ド行きたくないから…)

けれどもテールコントロールが可能なクリステンソンの「いいとこ取りのハル」なら
ダウンザラインはハルのスピードと気持ちよさそのもの。そしてカットバックが必要
な場面では、ダウンザラインのスピードのままボードが気持ちよく回転してくれます。
加えてバックサイドもそれなりに細かく言うことを聞いてくれて面白い(特にカット
バックでラウンドテールに沿ってボードが回転していく感覚の面白いこと!)。もう
どちらが気持ちよくて楽しいのか言うまでもありません。

コンベックスボトムのディスプレイスメント・ハルの感覚も忘れたくは無いので、
1本はキープしています(基本的にはハル、好きなんですよ)

良くないと思うのはこだわり過ぎです。薄いレールにロールボトムで独特のバランス
を持つディスプレイスメント・ハルにこだわるのもカッコイイかもしれませんが、も
っと簡単に似た感覚が楽しめるなら…あのスピードに乗ったカットバックができるな
ら…自分が歳食ったせい(笑)かもしれませんがサーフボードはシンプルに楽しいと
思えるのが一番というのが今の正直な気持ちです。

「フィッシュ」のときには、それまでショートボードで存在していた「フィッシュ」
と呼ばれるカテゴリーのサーフボードのイメージと切り離す必要がありました(初期
の頃は雑誌のフィッシュカタログでも結構混ざってました)いわゆるサンディエゴに
代表される「フィッシュ」というデザインを定着させる必要があったのです。
でも「ディスプレイスメント・ハル」はあまりオリジナルのデザインにこだわりすぎ
ると、1本の波を最初から最後まで楽しみ尽くせる「乗り手」と「波」はかなり限定
されてしまうのではないかと思います。

だから今一番お気に入りのボトムシェイプはトライプレーン・ハル。レールはハルの
ようにデッキへ向かってめくれるように上がるアッパーレール。これはルースさを生
み出しますがそのルースさがスピードにつながるのは「ディスプレイスメント・ハル」
でお勉強しました。でもボードのセンターにはコンケーブを入れるのが違うところ。
これによって「ディスプレイスメント・ハル」よりもコントロール性と安定性が増し
てボードが格段に扱い易くなります。スキップ大先生のハルボトムも同じリクツです。
そしてテールにボリュームを持たせ、テールでのコントロールを可能にします。(正
当なディスプレイスメント・ハルではこれがほぼ出来ないと言ってもいいです)トラ
イプレーン・ハルではVEEを入れてよりターンをスムースにしています。そのほか
にもダブルコンケーブやシングルコンケーブでテールまで抜いても面白いと思います。
こうするとハルのいいとこ取りでテールサーフィンもできるサーフボードが出来上が
ります。

でもこれって良く考えてみると、60年代から70年代にかけてのサーフボードデザ
インの進化をもう一回繰り返しただけだったみたいな気が…。結局はそういうことな
んだと分からされた、約1年半の私のハル遍歴でした。




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こんにちは。メネフネビーチストアの宮嶋です。今回はしつこく長いメルマガ2篇で
す。ひとつはちょっと短め8フィート代ロングボードのハイブリッド・ロングボード。
川南活さんは2002年に日本に戻ってきたときからこのカテゴリーをたくさん作っ
ておられました。日本の台風やフランス、ギタリーのフッテージで大きな波に乗る映
像が残っています。実際、私も初心者のころから乗っていてボードのコントロールは
8フィートのハイブリッドできっちりと覚えました。

クルマだけじゃなくって、サーフボードでもいいですハイブリッド。

もう一つは「ハル」いろいろやって結局辿りついたところの正直な心境です。もちろ
ん、「ディスプレイスメント・ハルはカンペキに乗りこなしてます」と言う人はその
ままお楽しみください。私はちょっと違う方へと行かせていただきます。

■お知らせ
●	カツカワミナミサーフボード 
KK FISHとハル・スタビーのストックボードが入荷しました。ハルはコントロ
ールしやすい難しくないハルです。ラウンドノーズのフィッシュもオススメ。
http://www.menehune.on.arena.ne.jp/boards/katsu/katsutop.htm

●SEARCHING FOR MICHAEL PETERSON DVD
70年代に儚く消えた天才サーファーの物語。シングルフィンファンは必見のライディ
ング映像です。残り1本となりました。
http://www.menehune.on.arena.ne.jp/play/mp.htm

●	パームグラフィクス 
ロングスリーブTシャツ。そろそろ長袖Tシャツのシーズンです。LOVE&PEA
CEなデザインがたくさんです。
http://www.menehune.on.arena.ne.jp/clothing/pg.htm

●BIRDWELL
今年はフード付きパーカーです。ちょい渋めのオヤジ好みのダークグリーンとバーガ
ンディ、ベージュのキャンバスダックで作りました。鋭意アップロード準備中です。
しばしお待ちを!

それではまた次回まで!

MENEHUNE BEACH STORE
宮嶋憲士

東京都町田市原町田2-2-5 オードリービル102
Phone&fax 042-732-1206
http://www.menehune.on.arena.ne.jp/
menehune@mbp.ocn.ne.jp
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