2008.4.28 メネフネニュースレター
フィッシュ
フィッシュを始めて手にとって見たのは10年以上前のことだったと思う。ワイキキ
にあった中古ボード屋兼、レンタルボード屋でのこと。カーペットの床に無造作に放
り投げられたように置かれていたスリーストリンガーでクリアのスキップ・フライの
フィッシュ。今では見慣れた木製のフィンがとても新鮮だった。時代はロングボード
のブームが始まり、プログレッシブなスタイルのロングボードが全盛だったころ。ト
ラディショナルなシングルフィンのロングボードが見直されつつあったが、まだシン
グルフィンの丸いレールのロングは少なかった。古いもの好きの私はフィルエドワー
スがシェイプした9‘4“のシングルフィンをどこからか手に入れて大事に使ってい
た。普段はこのロングボードに乗り、サイズが上がればロングボードの形をした8フ
ィートちょうどの長さのトライフィンを使っていたと記憶している。
いろいろなサーフボードが雑多に置かれた店内で私は思いっきりこの妙な形をしたサ
ーフボードに反応した。店の人に価格を聞くが売り物では無いという。サイズは覚え
ていないがとても小さなそのボードに当時の私は乗れる自信は無かったが、二つに別
れたヒレのようなテール、三角形の木製のフィン、ショートボードとは全く違うボリ
ューミーでぽってりとしたレールにとても心惹かれたのを覚えている。
おそらくその翌年のこと。今ではTシャツのブランドみたいになってしまったが、当
時のロングボードのチャンピオンだった、ラスティ・ケアウラナのショップがアラモ
アナショッピングセンターのすぐ裏手にあった(KFCがある一角です。)そのとき
は9フィートのロバートオーガストの4ストリンガーのシングルフィンが置いてあっ
たのでそれを買ったのだが、このRASS−Kにも短いフィッシュが置かれていた。
赤い魚と黒っぽい魚がブラシでそれぞれ描かれたフィッシュが2本。5フィート代だ
ったということと、魚のブラシ以外には細かい形は全く覚えていないがやっぱりこれ
もとても惹かれるものがあった。
当時はまだクラシックなロングボードに夢中で短いボードには乗っていなかったが、
なぜかこの小さなフィッシュというサーフボードはいつも頭のどこかにあった。
そんな私が最初に作った「短い」サーフボードは6‘10“のワイドテールのVEE
ボトム。今考えれば十分に「長い」サイズだが9’4”〜6”のシングルフィンばか
り乗っていた私にとってはかなりのエボリューション。まるで60年代後期のサーフ
ァーの心境だった。そんな「短い」ボードに乗り始めて半年ほど経ったときに出会っ
たのがクリス・クリステンソンのフィッシュだった。クリスのフィッシュを一目見た
とたんに例のワイキキのお店でのことを思い出した。木のフィンだ!私はそのときに
あったフィッシュの中で一番「長い」6フィートジャストのものを手に入れた。すで
にスキップ・フライのフィッシュはプレミアムが付き、入手が難しくなっていたが、
クリスのフィッシュは決してその「代用品」ではなかった。その後クリステンソンの
フィッシュは日本にも輸入されるようになり、気がつけば私もディーラーの一人にな
っていた。
6‘10“のVEEボトムから6’のフィッシュへの乗り換えはそれほど苦労せずに
移行できたと思う。6‘という「短い」ボードで、ロングボードでしか楽しめないと
信じていた小さな波でも遊ぶことができるという事実が嬉しくて仕方なかった。現在
所有しているフィッシュで一番短いものはカツカワミナミサーフボードの5’4”。
川南活氏は私のフィッシュ、フィッシュ攻撃(笑)を受けて昔のデザインを復活させ
てくれたリスペクトすべきシェイパーだ。5‘4“という数字だけを見れば「極めて
短いサーフボード」なのかもしれないがフィッシュという形になっただけでとてもフ
レンドリーな乗り物になるから不思議だ。フィッシュの魅力の一つはこのフレンドリ
ーな所だろう。それでいて乗り手が要求すれば他のボードには無い、ドライブとスピ
ード性能を発揮してくれるところもフィッシュの懐の深さだと思う。
サーフィンの雑誌によるとフィッシュの流行はピークを迎えているとのことだ。初め
てフィッシュを見たときのインパクトの強さ。不思議でちょっとキュートなデザイン
はやっぱり多くの人にも受け入れられるものだったようだ。そしてフィッシュでの波
乗りはまるでロングボードのようにフレンドリーで楽しくなってしまうものなのだ。
同じ5フィート代でも、いわゆる「ショートボード」のように乗り手に多くのことを
要求はしない。フィッシュの上に立ち上がって滑り出せば自然とスピードが付いて波
を上下し、乗り手を岸へと運んでくれる。
(ならないと思うが)そんなフィッシュをただの流行にはして欲しくない。私にとっ
ては一目見てビビッと来てしまった10年越しの恋人みたいなものだから。
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こんにちは。メネフネビーチストアの宮嶋です。久しぶりのメルマガはフィッシュの
こと。やっぱりフィッシュって大好き。最近フィッシュも含めていろんな形とサイズ
のサーフボードを使っていますが、5フィートちょっとの長さのサーフボードでこれ
ほどフレンドリーに遊ばせてくれるサーフボードのデザインって他に無いんじゃない
かと実感しています。バリバリのスラスターのショートボードを乗りこなす技術と身
体能力があればこんなお話にはならないのですが、嬉しいことに(笑)私にはそれが
無い。楽しく波乗りを続けているのもきっとフィッシュのおかげだと思います。
■メネフネ新着情報
Tシャツもトランクスも出揃っているし、ブログでもホームページでもご紹介してい
るので商品のことじゃなくて私の最近のことを少し。
●5‘6“ジンガーニーボード制作中
ニーボード熱、最近また高くなっています(個人的に…)たぶんフィッシュ→ステ
ィーブ・リズ→ニーボードという図式が最近のフィッシュブームのおかげで出来上が
ったんだと思います。5月の中旬にはグラスショップから出てくると思います。クラ
シックなアウトラインの4フィンボンザーニーボードです。
●フィッシュ・フライ ジャパン
今年は日本でも!5月31日に静岡県の静波海岸で開催されます。私はカツさんとク
リスさんのフィッシュを持って遊びに行きます。その日は静波に宿を取ったので旅行
がてらのんびりしたいと思ってます。クリスさんも来日予定ですが他のシェイパーさ
んたちはどんな感じなんでしょう?
●ウェットスーツ
夏のニーボード用に薄いロングジョンを作ろうと企んでいます。真っ黒ばかりじゃつ
まらないのでそろそろ色を使ってみようかと…。現在デザインで悩み中ですが出来上
がったらご紹介します。あんまり期待せずに待っててください。
●6‘2“ボンザー頑張ってます。
ランニングと薪割りとサーフィンで身体は出来上がってきているのですが、まだ乗り
こなせていません。フィッシュのメルマガ書いちゃったのもそれの反動かと…(笑)
他のボードは封印して頑張っております。
●カツカワミナミサーフボード
これだけたくさんカスタムボードを作って、自分でもたくさん作って使っているのに
お店にカツさんのボードが無くてすいません。スペースを作って私の所有ボードとカ
ツさんのボードを借りて展示コーナー作ります。ご期待ください。
それではまた次回まで!
MENEHUNE BEACH STORE
宮嶋憲士
東京都町田市原町田2-2-5 オードリービル102
Phone&fax 042-732-1206
http://www.menehune.on.arena.ne.jp/
menehune@mbp.ocn.ne.jp


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