2005/12/31
〔実験室148〕2005最終号〈美上&山本&炭釜〉
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Betache’s Gallery(炭釜宗充編集室)
………Weekly Magazine【実験室】No.148………2005/12/31………
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【編集「前」記】今年も残り4時間少しとなりました。
毎年、京都清水寺で発表される「今年の漢字」が「愛」に決まったと知って、
「何言ってんだよ、今年は『株』で決まりだろ。一年じゅう株問題に振り回さ
れたじゃないかよー。『愛』なんて軽々しく使って欲しくないな」と突っ込み
を入れたくなってしまいました。
とはいえ、愛子さま、愛・地球博、歌手の大塚愛、aiko、AI、卓球の愛ち
ゃん、ゴルフの藍ちゃん─と、確かに「愛」の字が紙面に溢れる一年でしたね。
それにしても、毎年恒例の「今年の漢字」が清水寺で発表されていたとは。
来年もい小さな発見に精進したいと思っております。
今年も読んでくださってありがとうございました。
皆さん、良いお年を!〔記:炭釜]
追伸:前回、僕の顔をクリックしたら「実験室」のページが出てきたとの指摘が。
これ「↓」がそうです。
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★今日は久々、メルボルン在住の美上さんが寄稿してくれました。そして山本
さんが求めるカッコイイ股引の話。炭釜も「読書カタログ」を書きました。
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編集「前」記のブログ http://blog1.fc2.com/sumihan/ <随時更新!>
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メ┃ニ┃ュ┃ー┃
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1)美上 憲一「メルボルン便り」─シリーズ「日豪交流年」─
─その1「札幌雪祭り」─
2)不定期連載 山本 泰世「心は岩手側」(4)/「常識を破って」
4)更新情報 ─同人誌「実験室」HP─
2)炭釜 宗充
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1)美上 憲一「メルボルン便り」─シリーズ「日豪交流年」─
─その1「札幌雪祭り」─
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2006年は日豪友好協力基本条約30周年に当たり、
日豪交流年となっている。
日本でもオーストラリアでも、交流年記念イベントが各種催されるので
皆さんも追いかけてみて欲しい。
メルボルンでも現時点で約50のイベントが予定されている。
日本でも様々なイベントが予定されるが、まず必見なのは札幌雪祭りだ。
今年はメルボルンにゆかりの2つの建物が雪と氷で表現される。
1つは世界遺産のロイヤル・エキシビション・ビルディング。
2005年日本は愛・地球博に沸いたが、
1879年設立のこの建物は1880年メルボルン国際博覧会会場だ。
ロイヤルという名にふさわしい荘厳なたたずまいが郷愁をそそる。
(実物はhttp://www.museum.vic.gov.au/reb/)
もう1つの建物はフリンダース駅である(1911年完成)。
比較的歴史の浅いオーストラリアにあって、
古い寺院を髣髴させるドーム型天井のいでたちは落ち着いた面持ちで、
不思議と高層ビル街にも調和する。
ビックベンにも似た時計台も英連邦の伝統を感じさせる。
(実物はhttp://www.slv.vic.gov.au/sjones/0/0/0/doc/sj000015.shtml)
雪像の選定過程で、これはシドニーのオペラハウスと競ったが
オペラハウスの尖った部分が雪像になじまないという理由から幸運にも選ばれた。
2つともメルボルンから選ばれたというのも、大自然が有名な豪州にあって、
メルボルンの「文化・芸術的な魅力」が評価されたゆえんだろう。
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【著者プロフィール】
美上 憲一(みかみ けんいち)
1968年生まれ。根城中〜八戸高校〜東北大学薬学部〜厚生労働省
現在外務省にて在外勤務。
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2)山本 泰世「心は岩手側」(4)/「常識を破って」
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ある日の某地方新聞スポーツ面に「2軸動作」の特集があった。今のトップ
アスリートは殆ど、体の中心軸(1つの軸)でなく両脚の2本の軸をイメージし
た動きをしているそうだ。日本人の常識からすれば驚きだが、外国の指導者に
とっては当たり前とも。こうした知識を積み重ね、技術が進歩していく事は望
ましいと思う。
さて常識といえば、楽天の選手が皆読んでいる(そりゃ当然だわな)「野村
ノート」で印象深かった一節に、西本聖元投手のシュートの話がある。「肘に
悪い」とシュートを投げる投手がめっきり減ったという野村監督が、西本元投
手に「捻るのか?」聞いたら「まさか。指の加減です」という意味の答えが返
ってきたという。
野球少年なら誰もが、シュートを投げるとき手首を内側に捻って投げ、窮屈
な思いを体験したはず。子供向けの野球の教本には、シュートの投げ方は捻る
ように書かれてある。確かに捻ってもナチュラルシュートっぽく曲がるのだが、
それよりも指使いの方が有効なのだという。
そういえば、シュートが決め球だった西本元投手は肘でなく、腰のヘルニア
が元で引退したんだっけ…。
因襲ともいうべき様々な旧来の常識を打破し、より質の高い生活を実現した
いものだ。そこで話はガラリと変わるが、日本の衣料メーカーには是非、カッ
コイイ股引き(ズボン下)を商品化して欲しい。「股引き=ダサイ」の常識を
覆し、妖艶なマダームのストッキング&ガーターベルトのように、素敵なオヤ
ジの美と快適性を両立させるマストアイテムたるヒット商品になること請け合
いだ。
だって盛岡ってすっごく寒いんだもんっ!今まで「股引きだけは、はくまい」
と頑張ってきたけど、もう我慢の限界が近いっす。昔のヨーロッパでも変な巻
き髪のかつらが流行ったではないか。カッコイイ股引きだって不可能ではない
はず。「インナーレッグウェア」とか名付け、メタリックグリーンやネイビー
ブルーにサッカー日本代表ユニフォームのようなラインを入れるなど、斬新な
アイデアを取り入れてほしい。この分野はまだライバル不在。そして、防寒具
の開発はやはり東北、北海道の企業にリードしてほしいと願ってやまない。〆
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【著者プロフィール】
山本泰世(やまもと やすよ)
1969(昭和44)年1月1日生まれ。
青森県三戸郡新郷村出身。岩手県盛岡市在住。
私立八戸工大二高〜二松学舎大国文学科卒。会社員。
本名・工藤文一(くどう ふみかず)
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▼NO.1−148までのバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000079941
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3)炭釜 宗充「読書カタログ」第11回
「カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち」(幻冬舎文庫)
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元・国連難民高等弁務官(UNHCR)カブール事務所所長でジャーナリス
トの山本芳幸さんを知ったのは、作家の村上龍が配信しているJMM〔Japan Mail
Media〕というメールマガジンへの寄稿だった。
元UNHCR職員だけに紛争地域の現状をJMMに寄稿されていたのだが、僕が
何よりまず「おぉ…」と呻吟してしまったのは、その迫真のリポートよりも、
もしこの人の本業がが小説家であれば、自分は絶対この人のファンになるだろ
うと思わせる文体だった。かといって、その文体がどのようなものなのかにつ
いては「感覚に訴えてくる感じ」としか説明できないのだけれども、もしかし
たらこのかたが好きな小説を、僕も好きで読んでいたんじゃないのかなと、勝
手に想像をめぐらしてしまうくらい、感覚に訴えてくるのである。
それで著作が出されているなら読んでみたいと思い、探し当てたのが、
「カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち」(幻冬舎文庫)だった。
アメリカがアルカイダのビンラディンを追って空爆するまで、長くアフガニ
スタンを牛耳ってきた軍事政権タリバンの本当の姿について語られている。か
つて無政府状態に陥ったアフガンを立て直そうと立ち上がった神学生たちが、
なぜ極悪非道の武装勢力となっていったかが興味深い。
また、「No.6 カブールの女たち」「No.7 カブール、日曜・午後
四時の電話」は、小説ではないのかと思わせるくらい、文章に艶がある。
最後に、海外で長く暮らしている山本さんが感じる日本人像は言い得て妙。
痛いとこ突かれたなと思わせられる。
少し手厳しいが、書き出してみたい。あなたはどう思いますか?
(以下、文中より引用)
自分の自由な意思で仲間になったつもりなのに、仲間になると身動きがとれ
なくなってしまう日本人(非自由)
初対面の挨拶代わりに誰がなんと言おうと根ほり葉ほりと身上調査を断行し、
おたがいの位置を確認してからでないとどんな言葉を使ったらよいのかさえ分
からず、話もできない日本人社会(非平等)
仲間と仲間じゃない者を峻別して行動しないと、自分も仲間はずれにされて
しまう日本人社会(非博愛)
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【著者プロフィール】
炭釜 宗充(すみがま むねみつ)
1967年8月25日。青森県八戸市生まれ。八戸市在住。
八戸一中〜八戸高校。元高校球児。
主な著作に「冬子の場合」(新風舎・第4回新風舎出版賞大賞)
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2)更新情報 ─同人誌「実験室」HP─
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▼山本 泰世「心は岩手側」(3)/「鮭がのぼる川」
http://sumihan.fc2web.com/labo/line-up/back_number/members/yamamoto_yasuyo/iwate/03.html
▼炭釜 宗充 ─My Music Box─ No.2「第九」第四楽章/シラー
http://sumihan.fc2web.com/labo/line-up/back_number/members/sumigama_munemitsu/song_box/02.html
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■J編集「後」記
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さっき気づいたのですが、少し日が長くなった気がするのは僕だけでしょ
うか? 今年の冬至から1週間と少し。暦の表記は正確なんだなと、ちょっ
と尊敬。
よろしかったら来年もこのメールマガジンに目を通してくださいね。
今年も本当にありがとうございました。
来年も寄稿者一同、よろしくお願いいたします!
それでは新年号でお会いしましょ〜
今年も紅白見て寝ます。和田アキ子が白組から出るとは(笑)
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発行者:炭釜 宗充 breakthrough2002@infoseek.jp
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