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2009/11/14

ショートショート「伝説の木」

日刊ショートショート劇場 No.2914

『伝説の木』

 サルは伝説の木のウワサ話を子ネコにききました。
「なんだいその伝説の木って、どんな木なの?」
 サルは興味しんしんです。
 子ネコは答えました。
「うん。どうやら光り輝く木らしい」
「またそれか」
「なんでも木のぼり好きの聖地的な存在だとか」
「そんなこと言われたら目指さないわけには行かないじゃないか!」
 というワケでサルは伝説の光り輝く木を探しました。
 そしてとうとうサルは伝説の木を見つけました。
「これが、伝説の木! 木のぼり好きの聖地的存在!」
 ほんとに木が光っているではありませんか。
「よくぞきた! 挑戦者よ!」
 サルは歓迎されました。
「いらっしゃいませ!」「ゆっくりしていってね!」
 大歓迎でした。
 1本どころじゃなく光る木の森と言ってもいいぐらいにたくさんはえていた
のです。
「まさかほんとにくるとはね」「もの好きもいるもんだね」
「どういうこと?」
 するとひときわ大きな光る木が言いました。
「じつは光る木が木のぼり好きの聖地的な存在だという話を広めたのは我われ
だったのですよ」
「なんでまたそんなことを!?」
「観光客を呼ぶためです。ここには名物もなにもないからさびれていく一方で
して」
「木が光ってるってだけで十分名物にならないの?」
「木が光っているというだけではそれほど人は呼べないのです」
「だからウワサを流して木のぼり好きを集めたのか」
「そうです、しかし実際にきたのはあなたが初めてです」
「そうなの?」
「木のぼり好きなんて今どきはやらないからね!」「そのためにわざわざこん
なところまでくるなんてよほどのヒマ人ぐらいだよ」
「ええ~」
 口ぐちに言いたいことを言ってくれます。
「だからキミがきてくれてうれしいんだよ!」「ほんと大歓迎だよ!」
「うれしくないよ!」
 めでたしめでたし。

+かいせつ+

昨日の人形劇三銃士で枢機卿のデザインモチーフがハエだってことに初めて気づきました。
毎週じつに充実した20分を送ってます。
原作も半分をこえたあたりです。
まさかダルタニアンがあんな行動を、って感じ。

twitter
http://twitter.com/shikibuton
サイト
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メールアドレス
shiki-buton@nifty.com
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