2009/11/13
ショートショート「かぐや姫」後編
日刊ショートショート劇場 No.2913 『かぐや姫』後編 サルと子ネコは竹の中から見つけた女の子を育てることにしました。 最初はひたすらまぶしいばかりだった女の子も、しばらくしたら光らなくな って小さ目の女の子になったのです。 サルは言いました。 「名前はかぐや姫にしよう」 「姫なの?」 「いや、そういうワケでもないけど」 「じゃあ王子にしようよ。かぐや王子」 「女の子だよ!?」 「いいじゃない」 「まあいいか。ようしお前はかぐや王子だ!」 「きゃっきゃ」 「よろこんでるよろこんでる!」 かぐや王子はサルをおじいさん、子ネコをおばあさんと呼びました。 かぐや王子は大きく育ち、すっかり美しい娘もなりました。 子ネコがサルに言いました。 「かぐやもすっかりきれいになったねえ」 「そうだねえ、ふひひ!」 そんなある日、かぐや王子はサルと子ネコの前に姿勢を正して座りました。 「おじいさん、おばあさん」 「どうしたかぐや。あらたまって」 するとかぐや王子は言いました。 「わたくしは月に帰らなくてはなりません」 「ええ!?」 「じつはわたくしは月の民だったのです」 「いきなりなに言っちゃってるの!?」 「ほんとうは夕飯までに帰る予定だったのですが、すっかり遅くなってしまい ました」 「そんな気楽なお出かけだったんだ」 「そ、そんなあ」 サルは特にショックでした。 「ボクの逆光源氏計画が……」 「そんな計画だったんだ! でも逆じゃないでしょ」 「どうしても帰らないとダメなの?」 「はい……」 かぐや王子も悲しそうです。 そこで子ネコが声をあげました。 「そうだ、ボクにいい考えがあるよ!」 「なんだい?」 「みんなで月に行くんだよ! それでみんなで月で暮らすんだ! これで誰も 悲しい思いしないですむよ!」 「それはすばらしいアイデアですわ!」「キミは天才だ!」 こうして、みんな仲よくすえながく幸せに暮らしたのでした。 めでたしめでたし。 +かいせつ+ なんてステキなハッピーエンド。 最近のどの調子がちょっと悪いです。 のど飴舐めてるけどたまにむせます。 それでも時間があれば走るんだけどね。 twitter http://twitter.com/shikibuton サイト http://homepage3.nifty.com/shiki-buton/ メールアドレス shiki-buton@nifty.com


