2009/10/29
ショートショート「台風とサル」
==================================================================== +日刊ショートショート劇場+ 2898回 ==================================================================== 『台風とサル』 ある日のことです、森に台風がやってきました。 ものすごい風と雨です。 サルは家の中から外を見て言いました。 「こんな日はさすがに木のぼりできないなあ」 「サルの木のぼり愛は台風程度に左右されるほどのものだったのかい!?」 昨日から遊びにきていた子ネコが言うのでした。 「そんなワケないだろ!」 負けず嫌いなサルは負けじと外に飛び出しました。 「きゃー!」 サルは台風に飛ばされてしまいました。 「おや、見ない顔だ。新入りかな」 台風の中には他にも飛ばされている人たちがいたのでした。 「いらっしゃい!」「キミも好きなんだね!」 サルは歓迎されました。 「うん。いても立ってもいられなくなってね」 サルが言うとみんな大よろこびです。 「あははははは。わかるわかる」「台風っていいよね」 「え?」 サルは気づきました。 「しまった、こいつらは木のぼりじゃなく台風が好きなんだ!」 しかしさすがのサルはすぐに相手に調子を合わせたのでした。 「だよねー。台風最高だよ!」 うまくとけこめました。 みんなは台風の中で泳ぐように遊んでいます。 しかし台風好きでもないサルはそんなことでは楽しめません。 「そうだ。台風を大きな木に見たてて木にのぼったフリをしよう!」 そのサルの台風木のぼりを見た人びとは騒ぎ出しました。 「なんだあの台風さばきは!」「まるで木にのぼってるようだ!」 サルは大人気になりました。 「どうやってるの?」「ぜひ教えておくれよ!」 「あっはっはっは。このやり方を学ぶには本物の木で練習しないといけないよ」 「ようし。この台風が終わったらさっそく木のぼりだ!」「やるぞお!」 こうしてサルは木のぼり仲間を増やしたのです。 めでたしめでたし。 +かいせつ+ こないだの台風のときに思いついて書いた話ですね。 なんかストック分がちょい心もとない感じ? ==================================================================== ・バックナンバーはこちら。 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000079876 ・HP http://homepage3.nifty.com/shiki-buton/ ・メールアドレス shiki-buton@nifty.com ・このお話はフィクションです。 ・ご感想をお聞かせください。楽しみにしています。 ・登録、解除はホームページでやってます。 ・このメールマガジンは食べられません。 では、また明日! ====================================================================


