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クラシックの作品、作曲家、演奏家にまつわるエピソードも書きますが、「音楽を聴きた〜い」という気持ちにさせる呪文みたいなものなので気楽に読んでください。お勉強に利用するのはオススメしません(笑)。さあ、魅惑のクラシック音楽探究の旅に出かけましょう。

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2007/04/29

クラシック音楽夜話 Op.200

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     クラシック音楽夜話 Op.200 2007年4月29日(日)

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             終わりない音楽の旅
              〜祝 op.200〜

Op.200 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.NHK学校音楽コンクール課題曲
2.モーツァルト譜面のダウンロード「手引きのようなもの」
3.op.200到達によせて
【今週のPODCAST】

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1.NHK学校音楽コンクール課題曲

ご覧になった方も多いでしょうが、3月、そしてついこの間もNHKで「学校音
楽コンクール」平成19年度版課題曲の特集番組が放映されました。

これはNHKが毎年実施している全国規模の合唱コンクールで、全国をブロック
に分け、まるで野球の甲子園大会のように競い合い、最終的に全国大会で決戦
を迎えるという催しものです。合唱に関しては全日本合唱連盟主催の合唱コン
クールがあり、このふたつが合唱界の実力試し、いわゆる登竜門となっています。

NHKの特徴は毎年新作を課題曲としていること。今年で74回目ですから、実に
200曲以上の合唱曲がこのコンクールを通じて生まれたことになります。私も、
中学時代校内の合唱コンクールで昭和30年代の課題曲を歌ったり指揮した経験
があります。青少年の音楽教育への貢献度として、このコンクールの存在は大
きいのではないでしょうか。

テレビでは今年の課題曲を紹介していました。作詞者、作曲者たちの生の声、
そしてモデル演奏指導を担当した指導者による声など、貴重な映像が披露され
ました。なにより微笑ましかったのが、モデル演奏を担当した合唱団の面々、
若者たちのさわやかな、そして真剣な表情。若者に関しては物騒ぎな話題ばか
り多い現代ですが、多くの子供たちはこんな良い表情をしてい生きているので
はないだろうか、と心洗われました。

今年の課題曲は、
小学校の部 「手をのばす」(作詩:俵万智さん、作曲:新実徳英さん)
中学校の部 「めぐりあい」(作詞:重松清さん、作曲:高嶋みどりさん)
※高嶋さんの「たか」はPCで表示できない漢字のため本誌では「高」を使用して
おります。
高校のの部 「言葉にすれば」(ゴスペラーズ・松下耕 共同制作 作詩:安
岡優さん 作曲:安岡優さん、松下耕さん)

活き活きしたピアノ伴奏にのった前奏のハミングが可愛らしい「手をのばす」。
「手」をふれあいの象徴として、大切な人とのつながりで、自分を見つける、
という心温まる詩。なにげない言葉、でもキラキラしている言葉。子供たちの
歌声がひきたつさわやかな旋律とハーモニーです。

「めぐりあい」はやや観念的な重松さんの詩が印象的な内容です。出会いと
別れをテーマとしており、大人と子供のはざまで葛藤し続けている世代に、
友の大切さを訴えています。言葉を大切に扱う高嶋さんの音楽が詩をなおいっ
そう輝かせています。重松さんご自身が、「詩は、歌になると、全く違う世界
を創っている」と驚きと感動のコメントをしていました。

ゴスペラーズを制作に起用するという斬新な企画で生まれた「言葉にすれば」。
曲調も、およそこれまでのNHK音楽コンクールの課題曲とは異質。合唱曲とい
うよりPOPコーラスと呼びたい曲です。この歌のノリに、はたして全国高校生
たちはついて行けるか?いやいや、生徒さんたちはともかく、合唱指導の先生
が戸惑うでしょうね。ふだんポップスとのつきあいが薄い先生たちは要注意で
すぞ!

と、どの部門も楽しみな課題曲です。
NHKのコンクールは、課題曲の演奏がポイントだと思います。自由曲は各学校
の個性が出しやすいけど、皆一律の作品で、いかに個性を発揮するか?模範解
答的演奏をめざすか、それともキラリと光る個性をめざすか。そこが腕の見せ
ところです。みんな頑張って!応援しましょう。

◆NHK学校音楽コンクールの情報はこちら↓
http://www.nhk.or.jp/event/oncon/

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2.モーツァルト譜面のダ ウンロード「手引きのようなもの」

以前ふれた話題でもあるが、モーツァルテウム財団がモーツァルトの楽譜を
w ebで公開し、自由にダウンロードできるようになっている。
本当に画期的なことだ。自宅にいながら、必要な作品をサイトで検索し、ほし
ければ即座に手に入る。

たまたま一人の読者さんから、「うまくダウンロードできない」とメールをい
ただいた。ひょっとして、何度か試みてもうまくいかなく断念している方も多
いかもしれない、と考え、ここに再度手引きのようなものを掲載する。

たとえば、あなたがモーツァルトの交響曲のCDを買ったとしよう。仮に、41
番ジュピターだとする。

http://nma.redhost24-001.com/mambo/index.php
↑このサイトへ飛び、

「serch the NMA online」をクリック
(もちろんその前に、使用条件を読み同意する必要有り。ただし英語です)

K(ケッヘル)551を入力し、GOボタンを押して検索

文字で"Sinfonie in C (Jupiter-Sinfonie) KV 551"というタイトルが表示

右側に赤色でボリュームNO.やページ番号が出てくる(ジュピター交響曲の場合
は、IV/11/9, p.187)。それをクリック

楽譜画面

ただ、ブラウザ表示は、1頁単位の画像なので、このままプリントしても表示
されているページしかプリントされないし、次ページに進むには、上の頁番号
をいちいちクリックする必要がある。そんなのやってられんのです(1頁づつ
表示し、1頁づつプリントする根気のある人はどうぞトライしてください。私
は止めません(笑))。

左上のInhalt-verzeichnisタブをクリックし、目次を表示

該当の作品(この場合は、Sinfonie in C (Jupiter Sinfonie KV551)のPDFマー
ク(全楽章、1楽章、2楽章、3楽章、4楽章)の上にマウスカーソルをあてる
とPDFのサイズが表示される(この場合 8558KB、つまり8.5MB)。マーク
上で、右クリック「対象をファイルに保存」を選び、ダウンロード

これで、晴れてPDFがPCに保存される。あとは、AdobeReader表示し、必要
ならば印刷。

PDFとはいえ、全部スキャニングされた画像データのPDF。だから、結構大き
なファイルであり、ダウンロードにも印刷にも時間がかかるので要注意。

意外に面倒かも知れない。でも、面倒な手順をふんでも余りあるメリットでは
ないか。今までは、楽譜店やネットショップで買うしかなかったモーツァルト
の作品の楽譜、しかも、レアな作品も含めすべてが、自宅で手に入るのだ。

おかげさまで、先日小品KV410をダウンロードし、finaleでデータ化の上、音
声としてアップできたのであります。

どうですか?あなたもぜひトライしてみてください。

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3.op.200到達によせて

気まぐれが私の習性です。5年半前、メールマガジンを始めた時も、夜中気ま
ぐれに、E-Magazineで発行申請をしただけでした。後先のことを考えていませ
ん。何かを伝えたい、それだけでした。伝えたいテーマが具体的にあったわけ
でもありません。漠然と音楽を選びました。そして、しばらく発行を放置して
いたのですが、一ヶ月後、「まさか、読者申し込みなんてないよな」と、期待
もせず確認するとなんと18名の申し込みがあります。驚きとともに、「こりゃ
えらいことをはじめてしまった」と半分後悔。あわてて短い第一号を配信しま
した。今読み返すと、本当にお恥ずかしい内容です。でも必死でした。すると、
数人づつではあるものの、読者が増えてきます。また驚きました。悪い気はし
ません。調子に乗りmelmaでも配信を始め、メルマガスタンドの大手まぐまぐ
でも始めました。

以来最初3年間はほぼ週間、後の2年は隔週になり、3週毎になり、時には1ヶ
月毎と配信間隔が開いてきました。最初の2年は楽しくて仕方がなく本当にさ
らさらと書いていました。次の3年目は私的な苦悩を忘れるために書がむしゃ
らに書き続けた苦い時期。そして次の4、5年目は、書けない状態が定期的に
訪れ配信間隔が長くなり落ち込み、立ち止まろうと思ったことも何度もありま
した。でも、自分の中の何かが継続を示唆し続け、現在に至っています(当初
18人だった読者は、全盛期で5900人、現在は5600人ほど。分不相応の読者
数だと思っています。本当に。皆さんに感謝です)。

ハンドルネームは、昔一緒に仕事をしたウィーンのホルン奏者の名刺の表記
"musiker"(=音楽家)からもらいました。彼はウィーンのトーンキュンスト
ラー管弦楽団(かつてニーダー・エーステライヒ(低オーストリア)・トーン
キュンストラー・オルケスターと呼んでいたのだが、正式名称から低オースト
リアは消えた。改名したのか?)の現役ホルン奏者。同世代の彼は、数年間前
グラーツ音楽院の教授になりました。自分のことのように嬉しいです。

音楽家でもない私がmusikerと名乗るなど本来おこがましいのですが、このハ
ンドルネームには音楽への愛、そして音楽で知り合ったすべての人たち(プロ
アマの演奏、関係者、愛好者、そして本誌読者、本誌を通じて友人になってく
れた皆さん)とのふれあいすべてがこもっています。

「よく、ネタが尽きないものだ」といわれることもあります。
とんでもない、ネタはいつも尽きています。そんな時は、昔話でやり過ごし、
しょうもない短編ストーリーでお茶を濁し(笑)、前に取り上げた曲を再びネタ
として取り上げたり、と、気ままにやって来ました。これからもこの気まぐれ、
気ままのまま続けていくでしょう。

読者の皆さんにあらためてお願いがあります。

本誌は発行人musiker個人的な音楽体験を重ねて音楽について、特にクラシッ
クを中心に書いています。私自身音楽の知識が豊富でもないし、学術的裏付け
も乏しく(調べ物は欠かさないのですが…)、時にはとんでもない勘違いのお
話をすることもあります。ですから、本誌のお話を音楽の勉強のために利用し
ないでいただきたいのです(笑)。まあ、読み続けていれば、私の話が音楽的
知識からほど遠いことはお察しいただけるでしょうがねぇ。

ただ、これだけはいえます。
私、musikerは音楽が大好きです。とりわけ今はクラシックに夢中ですが、音
楽すべてが好きです。好きな作品のことはとことん知りたくなるのであれこれ
資料を漁っています。聴ける音源は入手して徹底的に聴きます。心底好きにな
れば、多くの人に紹介したくなります。

「クラシック音楽夜話」は大好きな作品や作曲家、その周辺の話題について、
よなよな語るまさしく私の「夜話」つまりお話です。頭脳と感性が衰え「書け
ない」時期がくるまで続けていくつもりです。気楽に、楽しく、興味のないテー
マは読み飛ばしつつも、これからも末永くおつきあいください。

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【今週のPODCAST】

◆4月22日配信
モーツァルト作
「バセットホルン2とファゴットのための三重奏曲」K.410、ヘ長調

フルート四重奏曲の続きをアップするつもりでしたが、準備ができなかったた
め、今回は小曲をお届けします。モーツァルト作「バセットホルン2とファゴ
ットのための三重奏曲」K.410、ヘ長調。1785年頃、モーツァルト29歳の時、
フリーメーソンの兄弟たちのための儀式的入場曲として作られたといわれてい
ます。バセットホルン2本が対位法的フレーズでメロディを担当し、ファゴッ
トが終始伴奏の役割を果たします。抑揚の少ない静かな音楽ではありますが、
上方向、下方向、少し長めのフレーズに小さな感情の高まりが感じられ、また、
三つの音色の絡み合いでときおり生まれる不協和音が粋なアクセントになって
います。ただ、私が雇っている演奏者はコンピュータのため微妙なニュアンス
に欠けやや一本調子なのが不満(笑)。演奏時間約2分。

◆4月22日配信
「ウィーン古典派三羽がらすの相関関係」
相関関係などとおおげさですが、ようはハイドン、モーツァルト、ベートーヴ
ェンの年齢差と、互いの交流や意識についてお話しました。ハイドンがベート
ーヴェンをライバル視していた、という根拠の乏しいmusiker独自の見解をつい
漏らしてしまったのが失敗かも(笑)。録音機器の関係で音量が小さめです。
ボリュームをあげてお聞きください。

◆4月29日配信
musiker習作2「弦楽四重奏のための軽いワルツ」
10年ほど前書いた曲。midiデータの入っている前のPowerBookが起動しなくな
ったので思い出しつつ再度アレンジ。後半カノン風にまとめてみました。一本調
子の曲であり、いつ終わるかわかりませんので、強引なフィナーレを追加しました。

◆4月29日配信
「ハイドンとベートーヴェン」
4月22日の話題に関連し、今回は、ハイドンとベートーヴェンの関係について
さらに詳しく触れました。今回は、音飛びもなく、音量も充分で、快適に聞いて
いただけます。

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【私の聴いたCDや本】
↓こちらに情報を記載してあります。
http://www.musiker21.com/cdinfo.html

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【あとがき】

気がつけばゴールデンウィークでした。まだ朝晩は寒い長野ですが、ちまたは
ようやく春ですか。

200号を記念して、「クラシック音楽夜話〜特選夜話」という名の70ページほ
どの冊子の発行を考えていたのですが間に合いませんでした。10冊ほど読者プ
レゼントとし、他希望者には300円位の実費でおわけするという企画です。近
々実行しますので、お楽しみに。

では、新たな始まり、op.201でまたお目にかかりましょう。ごきげんよう。

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構成・文:musiker
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