2009/11/06
フライデー・ビデオマガジン(No.419)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン) 【 2009年11月06日号 No.419 】 =================================== !!!今週ご紹介するのは『28DAYS(デイズ)』 =================================== <D-Column> 麻雀の”代打ち”として20年間無敗を誇る伝説の雀士・桜井章一氏。”代 打ち”とは企業や組織が、多額の金銭や権利などを賭けて争う勝負に、文字 通り”代わり”に麻雀を打つプロのこと。いわば”裏”の世界ですね。そこ で無敗伝説を作ったわけですからハンパじゃありません。ここ数年、桜井氏 をモデルにした小説や映画などがたくさん登場し、にわかに注目が集まりだ しました。 2006年に出版された『クリエイティブ・アクション』(フィルムアート 社)というアート誌にも、建築界の巨匠ル・コルビジェやアート界の鬼才マ シュー・バーニーらと並んでページが設けられるなど、その活躍はフィール ドを選びません。この時の氏の言葉「動作が揺れると心が揺れてしまう」は 衝撃的でした。 で、最新著作となるのが講談社+アルファ新書の『負けない技術』。新書の 中には結構タイトル負けするものもあるのですが、これはさすがに面白かっ たです。 真剣勝負の中から同氏が得た教訓はまさに人生訓そのもの。その中でも個人 的に心に響いたのは、「”答え”を求めない強さを持つということが大事で ある」ということ。マニュアルに慣れた現代人は「答え」という定まったも のがないと不安でしかたがない。ゆえに確証や保証を他に求めると。しかし、 そんなものはどこにも存在せず、そういうものを求めないタフな人間が「負 けない」人間だと。本当にそう思いますね。自分が何者かになるために努力 すべき期間、修行すべき期間、すなわちまだ何者でもない、また、何者かに なれる保証もない、そういう不安だらけの日々に絶えられない人が多くなっ た気がします。その不安をいかに断ち切るか。またその不安をいかに楽しむ か。それがその人ならではの”強さ”になるのだと思います。 なかなかテンションのあがる一冊でした。読後の感想として、かなり間違っ ていると思うんですが、久しぶりに麻雀したくなったなあ。 それでは今週の1本です。 <作品プロファイル> ・邦題:『28DAYS(デイズ)』 ・原題:『28DAYS』 ・監督:ベティ・トーマス ・脚本:スザンナ・グラント ・キャスト:サンドラ・ブロック、スティーヴ・ブシェミ他 ・公開/制作:2000年/アメリカ ・ジャンル:ドラマ ・上映時間:104分 ・評価:★★(評価内容については下記説明をご覧ください) <ストーリー> お酒好きで破天荒な女性グエン(サンドラ・ブロック)。姉の結婚式の前日 に彼氏と飲みまくり、当日も遅れていく始末。さらに結婚式を台無しにした あげく、飲酒運転で事故を起こしてしまう。とうとう更正施設に入れられ、 28日間の禁酒をさせられるが、そこでも周りになじめなかったり、規則を 破ったり、さまざまなトラブルを起こしてしまう...。 <コメント> 隣のお姉さん的親しみ易さにあふれたハリウッドスター、サンドラ・ブロッ ク主演のドラマ。自由奔放(というよりここまでくるとハチャメチャですが) に生きてきた女の子が、お酒や薬物中毒から更正するための施設に入れられ、 周りの人たちとのトラブルや家族との軋轢を乗り越えながら、普通の生活を 手に入れるまでを描いた作品。 監督は『ドクター・ドリトル』(1998)の監督や『チャーリーズ・エンジェル』 (2000)の製作総指揮を担当したベティ・トーマス。テレビドラマに出演して いた俳優さんらしいです。彼が手がけた劇場公開作13作のうち、7作が日 本で未公開。実際、作品もテレビシリーズのノリのものが多く、悪く言えば スケールも小さいし、深みも無いんですが、良く言えばめゃくちゃな悪人は 出てきませんし、主人公は最終的に幸せになります。そういう意味では安心 して見られるかも。 脚本を手がけたスザンナ・グラントは『エリン・ブロコビッチ』(2000)や 『イン・ハー・シューズ』(2005)などの脚本も手がけた人で、ストーリー自 体は悪くないと思うんですが、ちょっと監督の演出が野暮ったいところがあ るかもしれません。全体的にドキュメンタリー・タッチを避けたのは正解だ と思いますが、作中、出演者がカメラに向かって自分のことについて告白す るエピソードがいくつかありますが、さほどリアリティアップに貢献してい るとも思えず中途半端。 こういうシチュエーションの物語では、主人公の更正に大きな役割を果たし たり、物語そのものに厚みを出したりする周辺人物が必要だと思うのですが、 本作では、残念ながらそこまで魅力的なキャラクターが見当たりません。個 性”顔”派のスティーブ・ブシェミに期待したんですが、まさかの医師役。 絶対患者役だと思ったんですが(笑)。 それでも、施設を卒業する人をみんなで温かく送る様子、グエンが姉と本音 で話し合う場面など、人が成長していく物語としてちゃんと感動できる場面 はあり、軽さを生かしつつそつなくまとめたという感じです。 by DISK =================================== 「評価」の★の数について 5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。 4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。 3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。 2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる? 1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。 =================================== ◆このメールマガジンに関する感想、作品のリクエスト等がありましたら、 発行者宛てメール又は下記ウェブサイト掲示板等からどうぞ。 ・MAIL:d-nakane@dd.iij4u.or.jp ・WEB:http://dmovie.fc2web.com/ ◆全ての文章は個人としての使用以外、転載を禁じます。 ◆このメールマガジンは、以下のサービスを利用して発行しています。 ・『まぐまぐ』http://www.mag2.com/(マガジンID: 0000078785) ・『メルマ!』http://www.melma.com/(マガジンID:00061350) ・『メルマ!』http://www.melma.com/(マガジンID:00152037) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



