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2009/11/13

フライデー・ビデオマガジン(No.419)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年11月13日号 No.419 】

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!!!今週ご紹介するのは『1.0 【ワン・ポイント・オー】』
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<D-Column>
キャノン株式会社が主催する『写真新世紀』という写真の公募展があります。
1991年秋より、同社のメセナ活動として行われているもので、写真に何が出
来るか、写真にしか出来ないこと、をテーマに、写真表現の新たな可能性に
挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした公募コンテストで、特
に若手写真家の間では登竜門として広く認知されています。

で、この度、2009年度のコンテストにて、私の友人(の義弟さん)が入賞し
ました。おめでとうございます。すごい。
作家名が”Adam Hosmer”で作品名が『1/2』。現在、東京都写真美術館で
11月7日(土)から29日(日)までの会期で『写真新世紀東京展2009』として
展示中です。先日観に行ったのですが、非常に面白かったです。
作家自身はアメリカ人で、奥さんが日本人なわけですが、両方の家族のポー
トレートがシンメトリーに配置されていて、その間に二人のお子さん(?)
らしきポートレートがあります。
興味深いのは、それぞれの写真にデジタル処理で、表面をぐりぐりと引っか
いたような効果が加えられているところ。遠目から見ると、ちょっとにじん
だ普通の写真に見えるんですが、近づくにつれポートレートとしては少しず
つ崩壊していきます。最終的には、写された人の国籍や年齢などはほとんど
消滅し、その人の存在そのものが残るかのようです。
個人的に”多様性”をテーマに活動していることもあって、非常に心に響き
ました。グランプリが獲れるよう祈ってます。

それにしても、久しぶりに友人とそのご家族に、写真作品として出会うとい
うのは貴重で楽しい経験でした。みんな元気そうで良かった(笑)。

・写真新世紀(http://web.canon.jp/scsa/newcosmos/)

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『1.0 【ワン・ポイント・オー】』
・原題:『ONE POINT O』
・監督:ジェフ・レンフロー&マーテン・トーソン 
・脚本:ジェフ・レンフロー&マーテン・トーソン 
・キャスト:ジェレミー・シスト、デボラ・カーラ・アンガー他
・公開/制作:2004年/アメリカ、ルーマニア、アイスランド
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:92分
・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
古いアパートの一室で暮らすコンピューター・プログラマーのサイモン(ジェ
レミー・シスト)は、ある日、部屋の中に見たこともない箱が置かれている
のに気づく。箱を開けてみると中は空っぽ。しかし、箱は何度捨てても、い
つのまにかまた部屋の中に置かれている。サイモンは誰かが侵入したと考え
警戒するが、やがてアパートの住人が変死する事件が起こり...。

<コメント>
映画業界の特殊配給会社の道を独走し続けるアルバトロス社配給作品。”特
殊配給会社”って何?ってことなんですが、このコピーは同社のサイトから
そのまま引用させていただいたもので、実際、B級作品を確信犯的に配給し
続けている面白い会社です。
本作も、いわゆるSFものでよくある、近未来の管理社会を髣髴させるアパ
ートが舞台になっており、ちょっとダークでゴシックっぽい映像や、ウィル
ス、コード、洗脳などのキーワードが登場、良く言えばスタイリッシュな不
条理系サスペンス、悪く言えばどこかで見たような映画の寄せ集め...み
たいな趣です。

空っぽの箱が勝手に届けられることから始まる近未来社会の恐怖の物語...
という導入は面白いと思うんですが、全体的にそれ以上のインパクトは感じ
られず。それでも、テクノロジーの進化による情報操作やほとんど洗脳に近
い広告というような文脈はなかなかリアリティがありますし、アパートの住
人のキャラクターもそれなりにとんがっていて怪しく、ゆえにもっと怖く出
来たのではないかと思ってしまいます。
ただ単に何かの事件に巻き込まれただけであれば、近未来に舞台を設定する
必然性はありませんし、むしろ”何でもあり”に出来るのがSF作品の面白
さでもあると思うんですが、そのあたりがちょっと中途半端でした。いろん
な伏線があるものの、結構破綻していますし、ラストシーンも”置き去り系”。
きっちり筋の通ったどんでん返しや謎解きを求める方は不満が残るでしょう。
個人的にはこういうテイストの映像は嫌いではありませんし、出演している
俳優も、デボラ・カーラ・アンガーにランス・ヘンリクセンと渋いところを
キャスティングしていて好感が持てます。いかようにも受け取れるラストも、
いろいろ想像して楽しむ人にはうってつけ。映像・内容ともに、デヴィッド
・クローネンバーグ、テリー・ギリアム、ヴィンチェンゾ・ナタリなどの世
界観が好きな方にはオススメできます。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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