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2009/09/18

フライデー・ビデオマガジン(No.412)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年09月11日号 No.412 】

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!!!今週ご紹介するのは『ガレージ・デイズ』
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<D-Column>
落語が好きなんですが、なかなか寄席には行けないので、結局CDやDVD
を買ったり借りたりして聞く(もしくは観る)ことが多いです。落語にハマ
りだしたのがおよそ14~5年前。そのころからツタヤには落語のビデオが
結構あったので、どちらかというとCDで音声だけを聞くよりも、映像で見
ることが多かったです。さほど深い考えもなく、演者のしぐさや表情を楽し
めるのは映像だろうと考えていたのですが、いつの頃からかそれが変わって
きました。
理由はいくつかあるんですが、例えば、映像メディアの場合、カメラが切り
替わることがよくあるんですね。最初は大体正面から、演者さんの全身が映
るような構図なんですが、時と場合によって表情がアップになったり、ちょ
っと斜めからの映像になったり。これがいけないんです。どうも”映像です
よ”といわれている感じで。もちろん、表情が重要な噺の場面なんかで、よ
りわかりやすくするためのアップなんだと思うのですが、それが残念ながら
余計なお世話、になってしまうんですよね。
落語って、やっぱりライブの芸。その日その時の空間で楽しむのが一番。例
えば、席が悪くて表情がよく見えなければ、それはそれでしょうがない。想
像すればいいんです。そういう、ある種の演者さんとの間合いが崩されてし
まう。で、逆にCDの場合は映像がない分、最初から想像して楽しんでしま
うんですね。これが面白いんです。

例えば、いろんな落語の音源を配信している『落語の蔵』というWebサイ
トがあって、古今東西いろんな落語家さんのネタが登録されているのですが、
中でも、戦前はレコード、戦後はラジオで活躍された三代目三遊亭金馬師匠
(現在活躍されている金馬師匠は四代目)の音源はホント面白い。映像がな
い方がいいんじゃないかとさえ思います(さすがにそれはないか)。もちろ
ん、演者さんやネタによって映像の必要性は変わってくると思いますが、映
像がなくても楽しめるのは落語という演芸ならではですね。

ちなみに『落語の蔵』では、それぞれの音源を試聴できますし、気に入れば
購入も出来ます。それこそ昭和の名人・古今亭志ん生~柳家小さんから立川
志の輔~柳家喬太郎なんかの新作まで揃っていて、一席500円前後と決し
て高くは無いと思うんですが、調子に乗って買っているとあっという間に数
千円になってしまうのでご用心。

・落語の蔵:http://www.rakugonokura.com/

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『ガレージ・デイズ』
・原題:『GARAGE DAYS』
・監督:アレックス・プロヤス
・脚本:アレックス・プロヤス他
・キャスト:キック・ガリー、マヤ・スタンジ他
・公開/制作:2002年/オーストラリア
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:105分
・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
舞台はオーストラリア、シドニー郊外の小さな町。ロック・スターを夢見る
フレディのバンドのメンバーはおかしな奴ばかり。彼の恋人でベースのター
ニャ、ドラッグ中毒のドラマーのルーシー、繊細でナイーブなギターのジョ
ー。さらにマネージャー志望のブルーノは、おっちょこちょいでろくなブッ
キングが出来ない。そんなある日、フレディは敏腕プロデューサーの財布を
偶然拾い、何とかコネを手に入れるが...。

<コメント>
『アイ,ロボット』(2004)、『ノウイング』(2009)のアレックス・プロヤス
監督作品。オーストラリアの田舎町を舞台に、スターを夢見るバンドマン4
人+おちゃらけマネージャーの5人が繰り広げる大騒動をコミカルに描いた
青春ドラマ。日本未公開の作品です。

小さな田舎町でくすぶる若者を描いたドラマは数あれど、本作に登場するメ
ンバーたちのダメっぷりは相当なもの。そもそもバンドがメインの物語であ
りながら、まともな演奏シーンはほとんど出てきません。デモ・テープの作
成シーンなど、わざと音楽を聴かせないようにしているあたり、これは監督
の演出なんでしょうね。確信犯です。おそらく、ありきたりのサクセス・ス
トーリーや青春ドラマにしたくなかったのではないでしょうか。『ガレージ
・デイズ』というタイトルにひかれて、ガレージ・ロックやオルタナティブ
・ロックなんかに興味のある方が見ると肩透かしを食らうかも...。特に
感動する場面もなく、メッセージめいたものもありません。バンドメンバー
の音楽に対する熱い想いもそれなりですし、彼らの人間的な背景もほとんど
見えてきません。バンドの行く末はさて置き、とにかく音楽と恋愛に明け暮
れる若者の日常を面白おかしく描いています。なので、笑いどころは結構あ
ります。特に、マネージャーのキャラクターが面白い。最初から最後までエ
ンジン全開。エンド・ロールの場面でも大活躍です。往年のハード・ロック
へのオマージュも楽しめます。せっかくですから、このあたりのパロディを
もっと盛り込んで欲しかったかも。
他にも、俳優陣にスターがいない反面、登場人物はみんなそれぞれ個性的で
楽しいです。個人的には、ベースの女の子の両親がリック・ジェイムスの曲
をバックに踊りだす場面はかなりクレイジーで楽しめました。映像的にはこ
だわりを感じさせますが、ちょっとダニー・ボイルやガイ・リッチーあたり
を想像させるところもちらほら。その手のものが好きな人にはオススメ。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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