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2009/09/11

フライデー・ビデオマガジン(No.411)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年09月11日号 No.411 】

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!!!今週ご紹介するのは『メイド・イン・アメリカ』
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<D-Column>
この秋、3つの写真展に参加します。
ひとつは古き良きカメラ、二眼レフによる『弐眼展』、そして、うちのギャ
ラリーでサポートさせていただいている『233写真部』が主催する写真展、
『ポスカ展』と『One Day,One Film』の2つ。
このうち、『弐眼展』と『ポスカ展』はいずれもテーマが自由のグループ展
ですし、まあ、楽しく撮って楽しく参加できそうな感じです。...で残り
の『One Day,One Film』。これもグループ展示なのですが、参加者10名が、
それぞれの”特別な1日”に撮影したフィルムを”ビュープリント”という
1本のロールプリントにて出力。写真のコミュニケーション・ツールとして
の側面がさらに強まる現代において、とある1日と1本から醸し出される個
人のドキュメンタリーを集めようというもの。コンセプト作りに関わらせて
いただいたのですが、途中からどう考えても「自分で自分の首をしめてるよ
なあ」、と。で、結果的に予想通り。全然撮れません。”特別な一日”が決
まらない。それも9・10月の2ヶ月で、って話ですからねえ。しかも富士
フイルムさんが協賛についてくださったので、下手なことできないし...。

個人の社会化が進み、人生のほとんどを自分でコントロールできるようにな
った昨今、さらにあらゆる地域で都市化が進んだ現代では、もう”お祭り”
ってほとんどないに等しいですね。もちろん、それなりにちゃんと残っては
いますが、本来の社会的な役割よりも、形式的な要素が多くなっている気が
します。なので、本当に個人にとって”特別な日”というのは、各自それぞ
れが自分で決めざるを得ない。そういうことなんでしょうねえ。アメリカ人
なんかがやたら記念日を大事にするのもわかる気がします。

まあ、なんとかこの日かな?というのを見つけましたが、逆にそういう視点
で日々の暮らしを見つめなおすことができる、というこのもこの企画の魅力
でしょうか。
視点を変えることで、何気ない日が特別な日に変わる。”終わりなき日常”
を生き抜くために視点を変えること、そしてそれを記録すること。ひょっと
したらカメラは現代人が必要に駆られて生み出した魔法の杖なのかもしれま
せん。その魔法の杖を振った後に出現するのは、個人のドキュメンタリーが
発する希望への物語でしょうか、それとも...。

・233写真部:http://233photographers.net/

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『メイド・イン・アメリカ』
・原題:『MADE IN AMERICA』
・監督:リチャード・ベンジャミン
・脚本:ホリー・ゴールドバーグ・スローン
・キャスト:ウーピー・ゴールドバーグ、テッド・ダンソン他
・公開/制作:1993年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:110分
・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
カリフォルニア州オークランドに住む黒人女性サラ・マシューズ(ウーピー
・ゴールドバーグ)は”アフリカの女王”という店の経営者。ある日、高校
生の娘ゾーラ(ニア・ロング)が、授業で自分の血液を調査、亡き父親との
間には自分の血液型が生まれないことに気づく。サラは、父の死後、家族が
ほしくなり精子バンクに提供者を求めたと説明するが、どうしても父親に会
いたいゾーラは、精子バンクにもぐりこみ、父親を探し当ててしまう...。

<コメント>
夫が亡くなった後、家族が欲しくなり精子バンクに提供を求めた母、黒人の
両親から生まれたと思っていたが、実は父親は白人だったと知る娘。とんで
もない手違いと誤解からドタバタ騒動を引き起こす3人の家族の物語。

黒人としての誇りの元に、女手ひとつで娘を育て上げた母親サラにウーピー
・ゴールドバーグが、まさかの白人だった父親にテッド・ダンソンがキャス
ティングされています。
ウーピーのヒューマニズムあふれる強烈キャラはもちろん、ステレオタイプ
なおバカな白人(=アメリカ人)ハル・ジャクソンを演じるテッド・ダンソ
ンが笑わせてくれます。実際、この二人はプライベートでもお付き合いがあ
ったそうで、息もぴったりです。サラの娘役ニア・ロングもかわいいし、そ
の親友役としてウィル・スミスが登場しますが、こちらもまだまだ若くてフ
レッシュ。細かな一人演技がいいですね。ハルの恋人役ジェニファー・ティ
リーも負けず劣らずのおバカアメリカ人ぶりでこれがまた爆笑。
登場人物はみんなわかりやすいぐらい単純な性格なんですが、その分、他人
の感情に影響されやすいし、自分の感情にも正直。そんな中で、バラバラだ
った家族がまとまっていく様子は意外に(?)感動的。
監督のリチャード・ベンジャミンは、『マネー・ピット』(1986)や『花嫁は
エイリアン』(1988)などを撮った人で、この手の作品の監督としては安定感
がありますね。笑いと感動のバランスのとり方がうまいと思います。

エンドロールの前に、歌と踊りでひと盛り上がりあるのですが、ここで流れ
る曲の元ネタはスライ&ファミリー・ストーンの1969年の名曲「スタンド」。
黒人の権利を主張する強烈なメッセージを含んだ曲。楽しく歌って踊ってい
るけれど、最後にちょっと毒を用意しましたという感じなのでしょうか。そ
れとも、そういう”黒人はすばらしい”的メッセージをわざわざ伝えなけれ
ばならないのは昔の話、ということなのでしょうか。なかなか興味深いエン
ディングでした。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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