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2009/04/17

フライデー・ビデオマガジン(No.390)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年04月17日号 No.390 】

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!!!今週ご紹介するのは『ラブレター/誰かが私に恋してる?』
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<D-Column>
私は、ライターからWeb製作、専門学校講師、イベント企画・運営、など
など、ほとんど”何でも屋”的にいろんな仕事に関わらせていただいている
のですが、最近、自分がお声がけいただく仕事の中に、なんとなく共通点が
見えてきてました。それは、どれも”コミュニケーション業”とでもいうべ
き性質を備えているということです。
もちろん、私がコミュニケーション能力に長けているからということではな
く、むしろ、下手だからこそ、コミュニケーションの必要性を重要視してい
るだけだと思いますが、では、そもそもコミュニケーションというものが、
近年なぜ、独立して一つのスキルがごとく、手法がごとく、注目されたり語
られたりするのかということをちょっと考えてみました。
大げさなイントロですが、たぶんに備忘録的なところもありますので、気軽
にお付き合いいただければと思います。(^^;

まず、ざっくりとですが、現代とそれ以前、つまりこれほどまでにコミュニ
ティが分裂し、メディアが発達した時代とそれ以前という風に分けるとする
と(ちょっと乱暴な言い方をすれば、インターネットの出現前と後でしょう
か)、”それ以前”の場合は、コミュニケーションの手段がまだまだシンプ
ルであり、なおかつ五感を使ったコミュニケーションが主となる生活環境や
社会状況があり、ヒトはその能力を幼いころから自然に磨いていたのではな
いかと。なので、ある段階、世代に達すると、基本的なコミュニケーション
能力が身に付いており、なおかつ、自分が生きているコミュニティでは、基
本的な常識というものがちゃんと共有されていて、コミュニケーションが足
りなかったり間違っていたりすることから起こるトラブルも少なかった。

特に日本のように村社会だとか、そうでなくてもメディアがシンプルで、コ
ミュニティがちゃんと機能している状況を、ある種”閉じられた世界”と考
えると、その中では、文化や価値観にさほどの違いがなく、情報は早かれ遅
かれみんなで共有できたわけです。なので、そこでは、「以下に早く情報を
得るか」ということが重要だった。”早い情報”に価値があったということ
ですね。

それが、メディアが発達して、インターネットなどで外の世界の情報も簡単
に入手することができるようになると、情報の早さにあまり意味がなくなり、
さらに情報量が増えることによって、情報が複雑化し、情報を字面だけで判
断したり、一方通行の情報を鵜呑みにしたりすることにリスクが生じるよう
になりました。早い情報→「9・11=イスラム怖い」というようなことで
すね。本当はその間にさまざまな情報や事実が横たわっているにも関わらず
ず、それを無視して判断・認識するということです。
今までのように、メディアやルールが、人々の間である程度ちゃんと共有さ
れているならまだしも、そうでない状況下では、メディア・リテラシーのよ
うな情報を読み解く力が必要になってきます。
情報を読み解くには、目や耳から入ったテキスト、音、映像などのインプッ
トをしっかり租借し、自分なりに再構築してアウトプットする必要がありま
す。つまり、情報が空気のように溢れている時代、”正しい情報”を得るた
めにコミュニケーション能力が重要になってきたと。

しかし、コミュニケーションが必要とされる場面が少なくとももうひとつあ
ると思います。ちょっと次回に続きます。

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『ラブレター/誰かが私に恋してる?』
・原題:『THE LOVE LETTER』
・監督:ピーター・チャン
・脚本:マリア・マッゲンティ
・キャスト:ケイト・キャプショー、トム・セレック他
・公開/制作:1999年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:88分
・評価:★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
ニューイングランドの穏やかな海沿いの町ロブロリー。そこに届いた一通の
手紙が、突然騒ぎを巻き起こす。熱い思いを綴ったセクシーなその手紙は、
署名のないラブレター。人から人へと手紙が渡ると、小さな町の住人はそれ
までとは違う新鮮な興味をもって互いを見るようになる。これは誰に宛てた
ものなのか、そして誰が送ったものなのか ...。

<コメント>
『ラヴソング(原題:甜蜜蜜)』(1996)で、香港アカデミー賞9部門を獲得
した香港出身のピーター・チャン監督のハリウッド・デビュー作。制作はス
ピルバーグ監督作品をほとんど手がけているドリームワークス。海辺の穏や
かな町に届いた一通の情熱的なラブレターが巻き起こす騒動を、コミカルか
つさわやかに描いた作品。同社の作品として、CGに頼らない穏やかな恋愛
物語は珍しい。ちなみに主人公のヘレンを演じるのはケイト・キャプショー。
スピルバーグ監督の奥さんです。ひょっとしたらこれは間接的にスピルバー
グが奥さんのために描いた作品なのかも...。

内容的には小粋な感じを狙っているのは分かるんですが、カメラワークや展
開はいかにもハリウッド、というかドリームワークスといった方が正しいで
しょうか。序盤から、平和な街の穏やかな空気感や、そこに生きる人々の明
るさが演出されるのですが、これがちょっと押し付けがましい。いや、ひね
くれた見方なのはわかっているんですが、ヨーロッパの同様の作品と比較し
てしまうと、どうしてもそのあたりのセンスの違いが目に付いてしまうんで
すよね。
さらに、DVDのパッケージには”オールスター・キャストの魅力的な演技
が光る”とありますが、俳優陣はかなり地味です。日本未公開というのもう
なづける気が...。穏やかな中にも意外とどんでん返し的なエピソードも
用意されているのですが、主人公の人間的背景の掘り下げ方が足りないので
大泣きには至らず。

それでも、ケイト・キャプショーやトム・セレックなんかがしっかりと”大
人”を演じていますし、ストーリー展開もテンポがよく、笑える場面も用意
されているので結構楽しめます。
勘違いから始まる恋愛もあれば、すれ違いによって成就しない恋愛もありま
す。恋の結末は、人間の勝手な思い込みによっても左右されます。手紙とい
うある意味でのファンタジー要素を盛り込み、人間関係におけるひだのよう
なものを感じさせてくれる作品。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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