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2009/04/10

フライデー・ビデオマガジン(No.389)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年04月10日号 No.389 】

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!!!今週ご紹介するのは『モリー先生との火曜日』
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<D-Column>
先週、40歳を越えて2回目の誕生日を迎えました。いやあ早いもんです。
『サスペリア』見てトラウマ思い出している場合じゃないですね(笑)。
...でもって、お誕生日プレゼントとして念願の五代目柳家小さん師匠の
10枚組みDVDボックスをゲットしました。嬉しすぎます。楽しすぎます。
欲を言えば「時そば」「親子酒」が入っていないのが残念ですが、これだけ
たっぷり見られれば大満足っ。

さすがに10枚組みともなると特典映像もいくつか付いていて、面白かった
のは「柳家小さん百面相」。お昼のテレビ番組で小さん師匠が手ぬぐいなど
の布を使い、いろんな人や生き物の物真似をした際の映像なんですが、人間
国宝にまでなった人が、こんなことやってたのか!と驚きました。いえ、物
真似が駄目と言うことではないのですが、落語と比べるとそのベタな感じが
ちょっともったいなく感じたんです。
しかしながら、最後には生きた蛸が茹でられる様を真似るのですが、師匠は
ここで「瞳にご注目っ」と言います。なるほど、頬かむりしているので表情
を表すことができるのは”目”のみ。これがまた面白い。小さん師匠は顔の
表情が特徴だと思っていましたが、中でも目が重要だったんだなあと再認識。
さらにこの「何をやってでも笑わせてやる」的なオーラからは、「心邪なる
者は噺家になるべからず」という師匠の教えを守り通した、一人の芸人のエ
ンターテイナーとしての魂に触れた気がしました。

小さん師匠というと蕎麦をすする描写が有名ですが、個人的に好きなのはお
酒を飲む場面。これ見ると絶対飲みたくなります。それも熱燗とかね。とい
うことで、今宵は師匠と一緒に一杯やらせていただきます。

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『モリー先生との火曜日』
・原題:『TUESDAYS WITH MORRIE』
・監督:ミック・ジャクソン
・脚本:トム・リックマン
・キャスト:ジャック・レモン、ハンク・アザリア他
・公開/制作:1999年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:90分
・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
売れっ子スポーツライターとして多忙な日々を送るミッチ・アルボム(ハン
ク・アザリア)は、あまりの忙しさに彼女ともうまくいかない。そんなある
日、偶然かつての恩師モリー先生(ジャック・レモン)をテレビで見る。何
とモリー先生は不治の病を患っているという。ミッチは早速見舞いに行こう
とするが、相変わらず仕事が次から次へと舞い込んできて、なかなか行動を
起こせない ...。

<コメント>
『お熱いのがお好き』(1959)や『アパートの鍵貸します』(1960)など、数々
の名作を残したジャック・レモンの遺作となった作品。原作は全米でミリオ
ンセラーとなった同名のノンフィクション小説。仕事に忙殺される主人公と、
不治の病に冒されたかつての恩師との交流を描いた物語。もともとテレビド
ラマとして放送された作品で、第52回エミー賞にて4部門を受賞しました。
 
寝る暇もない多忙な日々を送っていた人間が、人の死や優しさに触れて自分
を取り戻すと言うのは、アメリカ人が好むストーリー。ハリウッド映画にも
よくあります。本作の主人公も然り。ハンク・アザリア演じるミッチもスポ
ーツライターとして忙しくも華やかな日々を送っているけれど、彼女とはう
まくいかず、人生が満たされている実感はありません。そんな中で何かに突
き動かされるかのように実現した恩師との再会。そして恩師との交流を通し
て、徐々に自分の人生に何が必要で何が必要でないかに気づいていきます。
テレビドラマらしく、ジャック・レモン以外はいわゆる大スターは登場しな
いのですが、ハンク・アザリア、恋人役のウェンディ・モニツなど、出演者
はみんな質実で素晴らしい演技を見せてくれます。もちろん、全編を通して
見る側の心をノックし続けるのは、ジャック・レモンの語り口。過酷な現実
を、なお迷いながらも静かに受け入れて行く姿、そして、自分が学んだこと
をひとつひとつ教え子に伝える姿、どれも見る側の心に真っ直ぐ突き刺さっ
てきます。禅宗の僧侶でありながら酒を飲み、恋を謳歌した良寛和尚の俳句
に「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」という歌があります。人も死に逝
く時には”裏”を見せます。決して美しく幸せなことばかりじゃない。しか
しそこにこそ人生の真理があり、私たちが学ぶべきことが隠されています。

原作の小説と比較するとやはり内容的にダイジェストっぽい感じは否めませ
んが、あらためて、人生のスタート地点に立たせてくれる作品です。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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