2009/03/20
フライデー・ビデオマガジン(No.386)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン) 【 2009年03月20日号 No.386 】 =================================== !!!今週ご紹介するのは『ブレイブ』 =================================== <D-Column> ちょうど本日発売開始のオリンパスのデジタル一眼レフカメラ『E620』、 非常に気になっています。一眼レフカメラとしては小型軽量ながら、仕事用 にはもちろん、日常的に使うにも面白そうな機能が満載で、なかなかバラン スがいい機種だと思います。すぐにでも買いたいですね。お金に余裕があれ ば...の話ですが(笑)。 このカメラでちょっと話題になっているのがカタログ。この手のPR用カタ ログと言えば、大体が外人の女性モデルを使い、ファッション性の高い内容 になっているか、そうでなければ、この世のものと思えないほどの広大な自 然の風景などが掲載されているのが世の常。ところがE620では、主人公 はイラストレーターのリリー・フランキーさんと女優の宮崎あおいさん。二 人がモデルとなって、親子とも何とも言い難い不思議な距離感でフレームに 収まり、なおかつ物語性の高い演出で、ミニシアター系の映画のような世界 観が構築されています。 ”写真”や”デジタルカメラ”というキーワードの向こうに、ちゃんとヒト の生活が見えているところがうまい。おそらく、私たちにとって、カメラは 非日常を記録するためのものだけでは無くなったということでしょうか。 カタログは以下のWebからもダウンロードしてご覧いただけますし、同ペ ージにリンクされている特別サイトには、静止画と音楽を組み合わせたスペ シャルムービーもあります。 最近は小説や俳優業などメディアを問わずさまざまな分野で活躍されている リリー・フランキーさんですが、このCMでも、いい意味で怪しい雰囲気を かもし出しています。父親のようであり、兄貴のようであり、単なる”男” のようであり。素敵です。ちなみに、個人的にはリリー・フランキーさんと 言えば、未だに、”当時毎月買っていた音楽雑誌『クロスビート』で連載し ていたコラムの原稿を落としまくっていた人”、です(笑)。いや、あれは あれですごかった。 ・オリンパス『E-620』:http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e620/ それでは今週の1本です。 <作品プロファイル> ・邦題:『ブレイブ』 ・原題:『THE BRAVE』 ・監督:ジョニー・デップ ・脚本:ジョニー・デップ他 ・キャスト:ジョニー・デップ、エルピディア・カリーロ他 ・公開/制作:1997年/アメリカ ・ジャンル:ドラマ ・上映時間:123分 ・評価:★★★(評価内容については下記説明をご覧ください) <ストーリー> 仕事に就けず、貧困な生活にあえいでいるネイティヴ・アメリカンのラファ エル(ジョニー・デップ)は、とある仕事の話を耳にする。その仕事を求め てラリー(マーシャル・ベル)という男をたずねると、謎の男マッカーシー (マーロン・ブランド)を紹介される。マッカーシーはラファエルに、大金 が稼げる話を持ちかける ...。 <コメント> ハリウッドを代表するイケメン俳優、ジョニー・デップが初監督に挑戦した 作品。主演・脚本も自ら手がけています。脚本には兄のD.P.デップも参 加。愛する家族のために極貧生活から脱け出そうともがくネイティヴ・アメ リカンの若者の生き様を描いています。 アメリカの先住民を主題とした映画は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)、 『ラスト・オブ・モヒカン』(1992)、『デッドマン』(1996)、などなど、数 え切れないほどありますが、中には先住民の持つ神秘的な行為や儀式、精神 性といったモノを中心に語り過ぎるものもあります。本作では、主人公ラファ エルは、現代に生きるネイティブ・アメリカンの若い世代として忠実に描か れているようです。なのでやたら大げさな儀式もしないし、スピリチュアル な言葉も吐かない。その一方で、登場する白人はみんなどこか壊れています。 ラファエルはその境遇ゆえに犯罪も犯したことがありますし、服役していた こともあります。しかしながら、家族を思う気持ち、愛する人を思う気持ち では、もっともまともな人間性を持っているのではないでしょうか。 全体的に説明的要素が少なく、前半は、ジョニー・デップの寡黙で静かな演 技がちょっと物足りなく感じたのですが、終盤に進むにつれ、その眼に勇気 と狂気が宿ってきたのはさすが。ベテラン俳優マーロン・ブランドの異様な キャラクター作りや音楽を手がけたイギー・ポップが突如登場して鶏肉に食 らい付くシーンなど、ちょっと気の抜ける部分もありますが、それ以外は現 代アメリカが忘れようとしている暗部を真正面から描いた硬派な作品です。 さすがに、契約の対象がスナッフ・フィルムでなく、命がけのスタントなど、 もう少し現実味を感じられる内容でも良かった気がしますが、それほどネイ ティブ・アメリカンが追い詰められているというメッセージを伝えたかった のかもしれません。後味は決して良くはありませんが、ずしっと心に響く作 品を見たい方にはオススメ。 by DISK =================================== 「評価」の★の数について 5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。 4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。 3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。 2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる? 1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。 =================================== ◆このメールマガジンに関する感想、作品のリクエスト等がありましたら、 発行者宛てメール又は下記ウェブサイト掲示板等からどうぞ。 ・MAIL:d-nakane@dd.iij4u.or.jp ・WEB:http://dmovie.fc2web.com/ ◆全ての文章は個人としての使用以外、転載を禁じます。 ◆このメールマガジンは、以下のサービスを利用して発行しています。 ・『まぐまぐ』http://www.mag2.com/(マガジンID: 0000078785) ・『メルマ!』http://www.melma.com/(マガジンID:00061350) ・『メルマ!』http://www.melma.com/(マガジンID:00152037) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


