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2009/02/27

フライデー・ビデオマガジン(No.383)

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「フライデー・ビデオマガジン」(毎週更新のビデオ紹介マガジン)  

         【 2009年02月27日号 No.383 】

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!!!今週ご紹介するのは『ブラック AND ホワイト』
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<D-Column>
映画やテレビをVHSに録画して見ていた世代としては、デジタルデータの
”コピーを繰り返してもクオリティが劣化しない”ところに魅力を感じます。
所有権や著作権のことなど、いろいろ考えなければならないことはあります
が、そういうことを抜きにすれば、メディアやハードウェアが変化しても、
都度、データをコピーして最初のままの状態で保存できると言うのは嬉しい
ものです。

ただ、コピーすることによって全く劣化しないかというと、場合によっては
そうでもないようですね。デジタルデータではありませんが、男性のY染色
体なんかは、1億7千万年前からコピー(&ペースト)を繰り返していて、
現在に至るまでに”次第に断片化して崩壊し始めている”と言う説もあるそ
うです。まあ、そこまでスケールを広げなくても、あらゆるものがデジタル
データ化する今の時代だからこそ”オリジナル”の大切さをあらためて実感
します。

例えば、親子何代にもわたって商売を続けているような伝統のあるお店。特
に商業ベースでは、時代の中で生き抜くために変化を余儀なくされます。そ
こでうまく生き残れるかどうかは、創業者の”想い”がどれだけ正確に継承
されているかと言うことが非常に大事なんじゃないでしょうか。時代に合わ
せて変化する際に、創業時の思想を知っているかどうかで、時代との距離の
とり方、ブレ幅などが違ってくる気がします。オリジナルの思想を知らない
子孫が思い切って勝負に出て大失敗するとかね。長きにわたって時代を生き
抜くと言うことは、結局”うまく変化する”と言うことなのかもしれません。
その道のプロフェッショナルの方にお話を聞くと、業種を問わず、みなさん
口をそろえたように”死ぬまで勉強”というような意味のことをおっしゃる
のは、その道を極めるためには終わりのない努力が必要であるということだ
けでなく、”プロ”として続けて行くためには、時代に合わせて絶えず変化
=進化していくことが必要だからなのではないでしょうか。

それでは今週の1本です。


<作品プロファイル>
・邦題:『ブラック AND ホワイト』
・原題:『BLACK AND WHITE』
・監督:ジェームズ・トバック
・脚本:ジェームズ・トバック
・キャスト:スコット・カーン、ロバート・ダウニー・Jr他
・公開/制作:1999年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:99分
・評価:★(評価内容については下記説明をご覧ください)

<ストーリー>
舞台はニューヨーク。上流階級の家庭に育ったチャーリー(ビジュー・フィ
リップス)は、父親とそりが合わず家庭になじめない。黒人に憧れ、黒人の
言葉使いやファッションを真似し、ラッパーを目指すギャングたちと過ごす
日々。そんなある日、黒人にあこがれる若者たちを取材したいという映像作
家が学校にやってくる ...。

<コメント>
『熱い賭け』(1974)や『バグジー』(1991)などの脚本を手がけたジェームズ
・トバック監督作品。黒人と白人という対立項が用意され、彼らが同じ社会
の中で愛し合い、憎み合う様をクールに追った群像劇。
とにかくキャスティングが面白いです。ロバート・ダウニー・Jr、ベン・
スティラー、イライジャ・ウッド、ジャレッド・レトー、ジョー・パントリ
アーノ、ブルック・シールズ、マイク・タイソンにメソッド・マンとまさに
何でもアリ。結構本人役として出演している俳優・ミュージシャンもいます。

人種問題という重いテーマを扱いながら、スパイク・リー監督作品のように
劇薬的な要素も少なく、かといってハリウッド的なアクションやエンターテ
イメント性も見られないため、作品そのものインパクトに欠けている気がし
ます。日本未公開と言うのも残念ながらうなづけるところです。

出演する黒人たちはほとんどがギャング。みんなラッパーとして成り上がろ
うとしています。一方、白人たちは黒人にあこがれて言葉やファッションを
真似したり、ゲイだったり、精神的におかしかったり、あまりにわかりやす
くひねりのない設定。ロバート・ダウニー・Jr(飢えたゲイ役がキモい)
やマイク・タイソン(リアルな告白?)、ベン・スティラー(あぶない刑事
!)など、個別のキャラクターに着目すれば結構面白いですが、どちらかと
いうと平坦な脚本を、トリッキーなキャスティングでフォローしようとした
感が見え見えで、またそれがあまりうまくかみ合っていないのが残念。この
監督は脚本家としては悪くないのだと思いますが、監督作品では中途半端な
ドキュメンタリー・タッチの作品が多く、またそれが成功しているとは言え
ない気がします。本作なんかロバート・アルトマンあたりが撮れば面白くな
るのではないでしょうか。かなり懐かしいブルック・シールズやマイク・タ
イソン、メソッド・マンらの演技が見られるという意味では結構貴重な作品
ではあります。

by DISK
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「評価」の★の数について

5:これは最高。ぜひ見て欲しい名作。何度でも借りたくなること間違いなし。
4:良く出来た作品。見る人の趣味にもよりますが、とにかく見て損なし。
3:平均的な作品。でも見所はあります。好きな役者が出ていれば迷わずGO。
2:あまり良い出来栄えとは言えませんが、数百円のレンタル料なら許せる?
1:レビューを読んで頂くだけでいいかも。どうしても借りるものがなければ。
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