福岡発アジア映画行き  RSSを登録する

福岡では毎年「アジア映画祭」が開かれます。劇場での一般公開の予定がない作品が多く、一期一会となってしまいそうなすばらしい作品にたくさん出会いました。映画の感想をこのメルマガで書いていきたいと思います。

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2003/10/18

★福岡発アジア映画行き(第14号)『ジャンダラ』(タイ)★★★

★福岡発アジア映画行き★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
                                第14号
                                             
                                             発効日2003年10月14日
                                発行部数      64部
                        発行人  Jun Rajini

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 みなさま、こんばんは。Jun Rajiniです。
 このメールマガジン、約5ヶ月ぶりの発行です。遅くなり、ごめんなさい。

 北国チャンネルTVというサイトで、blog(ブログ)を始めました。
 ホームページよりも、より更新が楽ですので、静かなブームになってきて
います。
 よかったら、ご覧になって下さいね。最近、北国チャンネルTVは、メンテナンス
をすることが多いので、つながらない場合もあります。つながらない場合は、
時間をおいて、再チャレンジしてみてくださいね♪
(今、サーバ移行のために「北国チャンネルTV」はログインできない状態です。
一日一度のペースで気長に試して下さると幸いです)

 『福岡発アジア映画行き』↓
 http://ch.kitaguni.tv/u/1411/

 7月に、タイ映画の『ジャンダラ』と言う作品と、日本映画の『スパイゾルゲ』
を観ました。
 どちらもなかなかの秀作でした。

 この号では、『ジャンダラ』について紹介致します。ネタばれですので、
ビデオ化された時まで楽しみをとっておきたい方は、この号は、読まれないで
くださいね。

 この映画には「公式サイト」があります。掲示板にもかなりの数の投稿が
されていますので、お読みになると、映画の概略はつかめると思います。
 http://www.gaga.ne.jp/jandara/
 
 また、人物関係図が以下のリンクにありますので、このメルマガと併せて
ご覧になるとわかりやすいと思います。
 http://www.gaga.ne.jp/jandara/mainframe.html

 それから、この作品は、「18歳以上」の指定がついている映画ですので、
読まれる方にとっては、不快に感じられる可能性もあります。かなり芸術的な
色合いの濃い作品だとは思います。
 
 前置きが長くなりました…。

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クルンワン(父)とジャンダラ(子)は親子ですが、血はつながっ
ていません。完全な敵対関係。ジャンダラは、母を殺したクルンワ
ンが許せなくて、実の父がどのような人かも知りません。クルンワ
ンは、血のつながっていないジャンダラが気にくわない。

 クルンワンには、後妻がいます。クンビーと言って、かなりの美
貌の持ち主です。でも、子供を産むことができません。クルンワン
は、ジャンダラの実母の妹ワート叔母を愛人とします。

 ワート叔母は、ジャンダラの乳母となります。ところが、クルン
ワンとワートとの間には、子供ができてしまいます。ジャンダラに
とっては、義妹のゲーオです。彼女はとてもわがままに育ちます。
クルンワンは、ワートに暴力をふるう一方、次から次へ、女性を呼
び込んでは、情事を繰り返していきます。また、クルンワンは、ジ
ャンダラを息子としては扱わず、まるで使用人扱いです。

 ジャンダラは、女学校に通う学生を好きになり、相思相愛、かつ
プラトニックな関係になります。
 ところが、クンビーは、ジャンダラを誘惑して、肉体関係になっ
てしまいます。ジャンダラは、そのことで悩みます。

 ゲーオが、自分の手足をしばって、むちでたたいてSMプレイを
するように使用人に命令をします。そして、「乱暴された」と言っ
て、騒ぎました。ジャンダラは、使用人をかばうために、「自分が
やった」とうそをつきます。それでも、ゲーオは、真実を話そうと
もしません。クルンワンは、愛娘のゲーオに乱暴をしたのが、にっく
きジャンダラだと勘違いをし、ジャンダラを勘当してしまいます。

 ところが、2年後、ジャンダラは、クルンワンから呼び戻されます。
ゲーオと結婚して欲しいと言うのです。
 クルンワンは、ゲーオと近親相姦の関係になってしまい、妊娠させ
てしまっていたのです。堕胎はできないので、カモフラージュする
ために、ジャンダラに結婚させようとしたわけです。
 
 自分を勘当させる原因を作った、憎いゲーオと結婚することを
ジャンダラは受け入れます。

 クルンワンは、娘を妊娠させたショックで不能となっており、
その後、植物人間的な状態になります。愛のない常時を繰りかえした
挙げ句、娘とも肉体関係となった天罰が下ったのでしょうか。

 ジャンダラは、かつて好きだった女学校の生徒の家を訪ねます。
ところが、彼女は腸チフスで亡くなっていて、家族も家を引き払っ
ていなくなっていました。
 ジャンダラは、ゲーオに対して、結婚を受諾する代わりに、形式
的な夫婦で一生いるぞと、要求を突きつけます。

 そして、彼は、クンビーと肉体関係になります。子供ができなく
ても、愛することはできるという彼の判断によるものでした…。
 
 ところが、クンビーは、裏切って、ゲーオとレズの関係になって
しまいます。
 ゲーオは、「クンビーを共有したい」と、ジャンダラに言います
。彼はそれを認める代わりに、「自分の血を受け継いだ子供が欲し
い」と言って、ゲーオを犯します。
 二人の間にいた子供は、にっくきクルンワンとゲーオによる近親
相姦によってできた子供だけだったのです。
 ジャンダラは、ゲーオを乱暴に犯します。一生で一回だけの愛の
ないセックスにより、ゲーオは身ごもります。

 ところが、ゲーオは、流産してしまいます。どうやら、自分で
腹を殴り、子供をひきだしたようなのです。彼は、血まみれになっ
たゲーオの姿を見て、不能になってしまいます。
 それ以来、ゲーオは、女帝として君臨し、外の男を連れてくるよ
うになります。
 
 ゲーオは、実の息子をまったく世話をしようともしません。その
息子は、成長するに連れて、知的障害児だとわかってきます。青年
になっても、カタコトしか話すことができません。ジャンダラは、
真面目な青年だったのですが、結局は、廃人同様になってしまった
のでした。

 最後の方で、ジャンダラの出生の秘密が明らかにされます。
 ジャンダラの実母は、妹ワートの村に遊びに行った時に、盗賊達
に輪姦されたのです。それで、ジャンダラを身ごもってしまいます
。世間体もあって、クルンワンと結婚をします。クルンワンは、虐
待をしてジャンダラの母を殺してしまいます。そして、残されたジ
ャンダラを憎むようになったと言うわけです。

 ただの官能的な作品かと思ったのですけど、とても考えさせられ
る作品でした…。
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