福岡発アジア映画行き  RSSを登録する

福岡では毎年「アジア映画祭」が開かれます。劇場での一般公開の予定がない作品が多く、一期一会となってしまいそうなすばらしい作品にたくさん出会いました。映画の感想をこのメルマガで書いていきたいと思います。

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2003/04/30

★福岡発アジア映画行き★★(第13号 GW中のオススメのアジア映画)★★

★福岡発アジア映画行き★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
                                第13号
                                             
                                              発効日2003年4月30日
                                発行部数      67部
                        発行人  Jun Uwo(うを)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 みなさま、ゴールデンウィークの後半が間もなく始まりますが、いかが
お過ごしでしょうか。Jun Uwoです。

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【第13号の目次】

【1 福岡市総合図書館の映像ホールで上映される、アジア他の作品】
【2 『少女の髪留め』(イラン映画)一般公開になりました】
【3 フィリピンの映画、2本目の国内一般公開 『母と娘』】
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【1 福岡市総合図書館の映像ホールで上映される、アジア他の作品】

 福岡市総合図書館の映像ホール『シネラ』では、間もなく『リクエスト特集』が
始まります。
 『シネラ』で映画を観た人などによる「人気投票」で上位にきた作品が上映
されるのだそうです。

 上映されるアジア映画のラインアップは以下の通りです。
 
 『8月のクリスマス』
 『ザ・コンタクト 』
 『春香伝』
 『石油地帯の子たち』
 『友だちのうちはどこ?』
 『ハッシュ!』
 『8月のクリスマス』
 『青春の門』
 『ドグラマグラ』
 『反逆児』
 『裸の島』

 詳しい上映日時は以下のサイトに載っています。秀作揃いだし、1本500円で視聴できますよ♪
 http://toshokan.city.fukuoka.jp/eizo/cinelas.html
 
 『アジアフォーカス福岡映画祭』での上映の後、一般公開され、ビデオにもな
って、レンタル店で借りて観ることができる作品がほとんどを占めたことは、
少し残念に思いました。
 個人的には、得票数が少なくとも、映画祭で観た人たちからは、反響の大き
かった作品を選んで欲しかったです。ビデオを輸入しても、英語の字幕すらつ
いてない作品で、一般公開の予定もない作品。このような作品こそ、上映して
欲しかったと思います。
 外国作品では、韓国やイランの映画が上位を独占したのも、印象的でした。

 
 ビデオで観られる作品が大半なのは残念ですが、大きなスクリーンで観たいと
思われる人には、とてもいい機会だと思います。

 オススメなのは、『8月のクリスマス』、『春香伝』です。
 『8月のクリスマス』は、切ないラブロマンス。ヒロイン役の清楚さがいい
映画です。BGMの"Sometimes so happy…"(と言っているように聴こえる)歌
もなかなかいいですよ♪

 『春香伝』は、韓国の「黒澤明」とも形容されるほどの大御所の映画監督、
イム・グォンテクがつくった、韓国の古典を題材にした映画です。地方貴族の
モンニョンが、芸妓の娘チュニャンを見初めます。モンニョンは、チュニャン
と契りを結び、科挙の試験に合格して必ず迎えに来ると言って、都に去ります
。間もなく、法に厳格な官吏が赴任してきて、チュニャンは窮地に追い込まれ
ます。科挙に合格したモンニョンは、「密使」となり、乞食姿に身をやつして
、牢屋に入れられているチュニャンに面会を求めます。彼女は、明日、宴会の
席で「死刑」となるのです。だから、助けを待っていたのに、モンニョンは乞
食の姿…。彼女は絶望をします。
 宴会の日がやってきました…。(続きは、ビデオで観て下さいね。レンタル
店にも置いてあるお店が多いです)
 
 この作品は、パンソリを吟ずる調子に合わせて、まるでMTVのように映像
が展開していく映画なのです。とても映像も美しく、素晴らしい作品です。残
念ながら、カンヌ映画祭に出品するも、落選してしまいますが、翌年の作品で
、カンヌ映画祭で受賞をしたわけですから、『春香伝』もすばらしい映画だと
言う評価を受けていたのだろうと思います。



【2 『少女の髪留め』(イラン映画)一般公開になりました】

 さて、『週刊金曜日』4月11号(今週号)の51ページに『少女の髪どめ』と
言う映画の紹介があります。
 
 『運動靴と赤い金魚』(これもいい作品です。レンタル店に置いてあります
)の監督、マジド・マジディ監督がつくった作品です。

 少女バランは、アフガンの難民です。国境を越えてイランにやってきました。
 イランでは、労働ビザが必要です。高額なお金を払えば、発給してくれる(
闇かもしれないけど)のですけど、ない人たちにとっては、不法就労となるわ
けです。
 雇用者は、安い賃金で働かせることができるから、雇います。でも、調査官
がやってきて取締りをやっているのです。親方は、アフガンの人たちの足もと
を見て、こき扱うのではなく、なかなか面倒見がいいのです。

 主人公は、17歳の少年のラティフです。彼はイラン人。喧嘩っ早い彼は、建
築現場で働いています。重いレンガを運ぶのも大変。
 バランは、父親が骨折して働けなくなったので、代わりに働くことにしまし
た。長髪を頭巾風の帽子に隠して…。女であることを隠して働いているのです
。建築現場は重労働ですから、重いセメントの袋をかつぐことすら、ままなり
ません。
 ラティフは、最初、バランが鈍くさいのでいらいらしています。ところが、
控え室のドアの隙間からこっそりのぞくと、頭巾を脱いで、長髪を櫛でとかし
ているところだったのです。後姿を見て、彼はドキリとします。
 それから、彼はとても優しくバランに接するようになりました。
 
 あらすじ全体を描くと、映画を観る楽しみがなくなってしまいますので、序
盤のみ書きましたが、ラティフのとった行動や、最後のシーンは、アフガンの
女性たちの現実を描いていて、圧巻でした。
 イランの映画に子どもが多く出てくるのは、検閲をかわしやすいからだそう
です。でも、そうした制限の中で、芸術的に素晴らしい作品がたくさん出てき
ています。
 東京では4月26日から『シネマライズ』にて、ほか、全国順次公開されてい
きます。
 公式サイトです↓(監督からのメッセージもあります)
 http://www.herald.co.jp/movies/kamidome/



【3 フィリピンの映画、2本目の国内一般公開 『母と娘』】
 
 それから、フィリピンの映画『母と娘』も、素晴らしい作品です。フィリピ
ン映画の公開は、日本国内2本目になります。アバヤ監督の『ホセ・リサール
』は、5250万人の人口のフィリピンで、観客動員400万人を記録しましたが、
その記録を塗り替えた作品です。フィリピンでは、たくさんの人たちが、「家政婦」と
して他国で、家族と離れて暮らし、故郷にいる家族に送金をして、生計を立てて
います。他国で雇われて働いているのは、条件的には不安定です。家族や子どもに
気に入られることが必要ですし、転勤になると、突然クビになる可能性もあります。
 故郷に残してきた家族とも、なかなか会えないし、ストレスの中で、孤独に働いて
いると、それを家族に出してしまいたくなる。でも、そうすると家族に余計な心配を
かけることになります。2年前に一回きり観ただけですので、細部はあまり覚えて
ませんけど、福岡の映画祭では、大変好評を得ていた作品です。
 映画祭と同じフィルムが使われていれば、日本語字幕の他に、英語字
幕がついています。(英語字幕がついているかどうかは、映画の公式サイトの掲
示板に問い合わせてみたのですけど、回答が得られませんでした)
 http://www.twin2.co.jp/anak/index.html
 東京で公開が始まっています。今のところ、大阪、神戸での公開が決まっています。
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