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2009/10/31

キッチン・カブーのメールマガジン  ●○2009年10月31日(土)発行○●

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●○土曜株式カルチャー○●○●○●○●○●○●○●○●○
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◆人は欲を捨てたところから新しい自分を発見する。
(過去のカルチャーの再掲載となります)


 『人は銭に走ったところから銭を失う』という項目を書いたことがあります
が、反面、『欲を捨てたところから新しい自分を発見する』ものです。ある意
味、欲があるから、冷静な判断が出来ずに苦しむことが多く、自分では見えない
欲に支配され、ドロドロとした欲望だらけの自分というものを出して投資行動を
している場合があります。そのような時には、きまって眼が落ち着いていないも
のです。やはり、欲に走ってしまった人は冷静にはなれず、本来の自分を見失う
場合が殆どなのです。そのため、なんでも儲けるように思えたり、また、人がど
うあっても自分本位になってしまい、人からどう見られているかなどまったく関
係なしに、とにかく利益を出そうとして焦っていることがあります。すると、不
思議なことに儲けというものは近付くことはなく、本人の欲望とは正反対にどん
どん利益は逃げることになるのです。

 買った株が、どうでもよい、つまり儲けられなくてもよい、と考えたら、途端
にその株には興味がなくなるはずです。また、他人の株のことなどどうでもよい
と考える神経を想像してみてください。まさに無心であり、どのような感情にも
支配されない自分があるはずです。実は、そのような考え方が株式には必要で
す。つまり、欲に支配されないで、冷静に株が上がるのか、下がるのかという判
断です。ところが、自分で買った株には損得が生じるため、儲けたらどうしよ
う、また損したらどうしよう、という考えが先たち、どうしても冷静になれずに
自分のことに終始して、そこに感情が入ってしまい、その上で起るのが欲による
判断ミスです。欲というものは儲けているときだけの欲ではありません。損して
マイナスしているときも、少しでも損を少なくしようとする欲が働くのです。

 その上で、買った場合には、上がるとさらに上がるという欲が始まり、下がる
と、もっと下がったらどうしようと考えることも欲にからんだ考えが生じてしま
います。リターンとリスクの中で、より冷静に自分をコントロールするために
は、まず自分の金という意識を捨てて、その際に欲という概念を消すことです。
つまり、器量を大きく持つことです。すべての欲を消すことが出来る人はいませ
んし、現実にどんな人でも欲が存在しますが、欲を抑えることは出来、欲の存在
をあまり大きく意識しないということは出来ます。そのため、自分で買った銘柄
については、上がったらどうなる下がったらどうなるという結論めいたもの、つ
まり金が増える、金が減るという要素の中であまり感情をいれないようにして、
ひたすら冷静に株式行動を行うことが実は重要であります。

 すると、場合によっては、上げても冷静になれたり、また、下げても、限度を
冷静に見分けることが出来る自分を発見することがあります。これはすべて欲と
いう存在を意識した上で、冷静になろうとして自分の感情にブレーキをかけるか
らです。そのため、人によっては、諦めだったり、また妥協だったり、また、無
視することだったり、さらに最悪のことを考えて逆説的に物事を捕らえたり、処
理方法は違っても、とにかく、銘柄の上げ下げに感情を持たせ、欲そのものを表
面化して考えることの発想をただす必要があります。平常心を持って株式の売り
買いをすることは、必ずプラス面が生れ、その上で、上がったときには限度を判
断し、下げたときにも冷静に諦める場面を想定するようになります。必ず株式に
は成功と失敗があるわけですので、欲という存在にとらわれないで、冷静な判断
をするようになると、上げて成功、下げて失敗という動きのメリハリがしっかり
つくようになるわけです。

 人の欲とは怖いもので、上がる銘柄はさらに上がる。と思うようになるのも、
実際には冷静な判断より欲ボケとなった自分の能が狂い出す動きを意味します。
常に自分の意識との格闘の中で株式行動は続きますが、表面上のいろいろな情報
や株式の内外部要因よりも、実際には内なる敵との戦いが多く、殆どの方は、自
分に負けて勝機を逸したり、また、自分の負けて損切りができないで滅んでいく
という展開をしていくものです。誰もが宗教人のような達観を持つことはありま
せんが、少なくとも、株式で儲けるためには欲に支配されずに、欲をコントロー
ルする必要はあります。そのため、つねに冷静に株式を儲けるための知的なゲー
ムとして金勘定よりも、数値上のプラスマイナスゲームであるとの意識も必要と
なります。結果としてゲームに勝利することは利益を得ることになり、この知的
ゲームには途中で欲の要素は必要ないものとなります。


 欲があるから株をする、また、金が欲しいから株をする、それは正しいことで
すが、実際には株式運用とはむずかしいもので、欲張れば欲張るほど儲けが遠ざ
かっていくことを経験するはずです。その上で、欲があるから損切りが出来なく
なり、また欲が強いから利食い売りもうまく進まないということを体験していき
ます。その上で、何度やっても、同じ失敗を繰り返す人も現実にはいます。何度
やっても、同じミスという方は、基本的には欲に勝てない人、研究心が少ない
人、いい加減な人が多いのですが、現実には損しても仕方ないとか、また損出来
る範囲の余裕がある人ということになります。不思議なもので、人はその器量の
範囲で借金をすることになります。それは金のない人は何億も借金が出来る信用
がないからです。そのため、その器量の中で金をかり、その最大範囲で返せない
苦労をするわけです。

 人の数だけ、考え方があるわけですから、どうやって失敗するも、どうやって
しこりを作るかも、その人次第ということになりますが、欲が絡んでくればくる
ほど、実際には損切り、利食い売りなどの判断がうまくいかないことが多く、そ
して、素直な気持ちになれず、その上でどんどん投資が間違った方向にいくこと
になります。現実に株式で悩みが生じるのは、株価が1割から3割の下げをみる
ときであり、それ以上下げた場合には悩みを通り越して、どうにもならないから
持続しているだけ、塩漬けしたくないのに売れば損が大きいから持っているとい
う状況になるのですが、これは最悪です。その前に対処しなければ株式運用はや
る意味がありません。最近では長期ビジョンの投資も殆どが崩れていまい、IT
投資に注目した人は、資金を10分の1にして、そして銘柄を塩漬けさせていま
す。それでは金がいくらあっても足りません。

 株式の価値は、日々変化しており、1年前1億円だった株が、今では300万
円になってしまうというケースもあります。反対に300万円が1億円に化ける
ケースも希にありますが、基本的には株式で儲けるということは、大損するリス
クも同じだけ背負うことになります。上がれば上がるほど銘柄がよく見えるとき
があり、現実に上げているときは、いろいろと良い情報が流れるもので、ついつ
い売り場を逸してしまうことが多くあります。反対に下げると、情報はピッタリ
途絶えるのですが、下げて駄目と思わない人は、下げると戻ると思ってそのまま
放置してしまうのですが、下げたら人の心理はその株はさらに下げると思う人も
多いため、結局、一度下降トレンド入りした株は下げ続けることが多いです。そ
のため、銘柄はあれこれ情報に惑わされるのではなく、下げたら逃げる。駄目と
感じたときにすぐに売る必要があります。それが出来る人でないと実際に短期投
資では儲けられるわけがないのです。

 お金は増えると、いろいろと楽しいことが出来、裕福な生活も出来ます。人は
金ばかりで生きているのではありませんが、それでもないよりあった方が良いに
決まっています。その上で、欲ばかりの投資をするのではなく、真剣に資金が増
えるためにはどうすればよいのか、それを考える必要があり、そのためには、一
度欲というものから離れる必要があります。純粋に株式運用をすることです。そ
れが出来る人と、出来ない人では、やはり後世において違いが生まれます。結
局、破滅する人は時間が早いか、遅いかだけであり、途中儲けても結局、地獄が
待っています。反対に、知恵がある人、研究心に燃えた人は、今が損であって
も、やることが正しければいつか儲けることが出来ます。それは方法が正しいか
らです。その点では、重要なのは自分であり、他人ではありません。自分の器量
に合わせて儲けがつき、そして自分の力が利益を生む世界であることを認識する
必要があります。米国で株式で儲ける力がある人は尊敬される賢い存在とされま
す。日本では儲けた人は、羨ましい存在であってもけっして表面には出ません。
それは株の儲けは不労所得であるとして忌み嫌う考えがあるからです。実際には
株式は働く以上に知恵が必要なときがあります。


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 上がる株は徹底的に上がる、下がる株は必ず戻る。そのような自分の都合のよ
い動きになると予想したがる一般の方が多くいます。ところが現実の相場は思い
通りにならず、考え方とのギャップが実損を拡大させていきます。売らなければ
損でなく、持ち続けていればいいんだ、と考える人も多いのですが、実際には
持っても、持ち続けても損は損と考える方がよいのです。欲張った人は、落ち着
きがなく、自分を無失っています。それでいて眼だけがやけにきついのですがピ
ントがボケているのです。欲ぼけした自分を覚ませるのは自分しかないため、殆
どの人が大損して落胆して、失敗して始めて、自分に気づくケースがあります。

 もっと、儲けよう、という気持ちは誰にでもあるものです。ところが、それが
拡大解釈となり、もっと自分は当たる、と考えて、欲と現実の境目が分らなくな
るともうどうにもなりません。どんどん破滅に向かって進むだけになっていきま
す。したがって、そのようなコントロールが出来ない人は、なにをどうやって
も、大きく儲けた数年後にはドン底を味わうような落胆を演じています。そんな
に調子のよいことは続くわけもなく、年中儲けられる相場などあるわけがないの
に、儲かれば儲かるほど欲が拡大して、そしてそのうち自分の欲に潰されるとき
が必ず来るのです。

 かつてのバブル時代には、不動産投資では大儲けした人であればあるほど、後
の崩壊ではとりかえしのつかない大損をしている人がいます。それは不動産を信
じたから大儲けできたのですから、最終的には大損となる構造にあったわけで
す。ところが身の程を知り、欲というもののコントロールが出来た方は数は少な
いのですが、しっかりとその時期儲けて、撤退した人もいます。株式も同様であ
り、限りない欲望にそって強気するのではなく、ほどほどを考え、欲張りすぎる
ことなく自分をコントロールできる人、それこれがしっかりした投資家でありま
す。常に、欲を押さえようとする自分を意識した方がよいのです。






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