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2009/10/13

【秋の和菓子・干菓子】・京コラム「うなぎの寝床と巾着(きんちゃく)の家」~◆新・京菓子通信

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 新・京と和菓子のメールマガジン「京菓子通信」【10月号】Vol.46
                   http://www.kanshundo.co.jp/

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    本日の読みどころ
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  1.【京コラム20】~京菓子屋日々の暮らし~
      京の家を外からみたら・・・『うなぎの寝床』と『巾着の家』

  2.【里の秋】秋らしい和菓子が出てまいりました♪

  3.【秋の干菓子】充実しています。秋の茶会やお招きにいかが?

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┏━┓【京コラム20】
┃1┃・・…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┗━┛       ~京菓子屋日々の暮らし~
   京の家を外からみたら・・・『うなぎの寝床』と『巾着の家』
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  こんにちは! 甘春堂の千栄です。

  京都・東山区にある甘春堂東店は、京都らしい格子で彩られた凝っ
 た町家の造りになっています。店内は吹き抜けや坪庭があり、昔の
 風情を残す畳の間に商品が陳列されています。昼間は格子で店内が
 見えにくいので、入られた方は多分、外観で思った以上に店内が広
 いので、少し驚かれるのではないでしょうか。

  店の奥には、小規模な工場もあり、作った材料をすぐにお菓子に
 加工できるようになっています。お客さんは店の前半分しかご利用
 されないので、まさか裏半分に工場があるなんて、気がつかれない
 かも知れませんね。京の町家が『うなぎの寝床』と呼ばれるように、
 奥に、奥にと広くつながっているのです。

        *      *      *      

  以前、エッセイストの麻生圭子さんがテレビで、京の町家につい
 て「東京の建築は上へ、上へ、の発想ですが、京都は奥へ、奥へ、
 なんですね。」とおっしゃっていました。そして、私はそれはそ
 の土地に暮らす人々の物の考え方をも表しているような気がします。

  確かに、大都会ではいろんな人がいます。ただ、物にしても建物
 にしても、誰もが一見して分かる高級な素材を使ったり、目立った
 外観にしたりすることによって、「私はこんなに贅沢なものを所有
 している」と自己主張している人が多いような気がします。
  しかし、京都は逆です。そういうことが一番京都では見下される
 傾向があります。それよりもあえて人の見えないところで凝ったり、
 分かる人だけが分かる高級な素材を何気ないところで用いたりする
 ことの方が、一目置かれる文化があるように感じます。おどりや舞
 の世界、茶の湯、そういった数々の伝統文化が、京都の人の価値観
 を知らず知らずのうちに育てているのではないでしょうか。しかし、
 だからといって質素・始末だけではなく、京都の人は、人様には目
 立たないようにちゃんと贅沢をしているように思います。「こんな
 ところに、こんな(すごい)物が!?」ということも多々あり、「
 外見だけで判断できない」ことが多くてこちらもびっくりすること
 があります。
  また、京都では今でも「お町内」がきちんと機能している土地柄
 で、あまり人様より目立つことは好まれません。「分相応」「慎ん
 で控えめに」と常に言われる京都のこと、だからこそ、京都の人は
 奥で奥で、「自分たちだけで、こっそり楽しむ贅」というものを知っ
 ているような気がします。

  もともと、町家の「うなぎの寝床」という、間口を狭くし奥に深い
 細長い長方形のような家の構造にしたのは、昔の節税対策だったと
 いわれています。昔は間口の広さに応じて、税をかけていたという
 のです。もちろん間口が広い方がお客さんにも目につきやすいので、
 経済的にゆとりのある大店(おおだな)などは間口を広くとったよ
 うで、今でも室町通りにあるような呉服屋さんなどでは、広々とし
 た店構えになっており、壮観です。


        *      *      *      

  京都人が好んだ「うなぎの寝床」ですが、一方、京都の人に言わ
 せると、「巾着(きんちゃく)の家もまたええで。」とのこと。こ
 れは、巾着の形、つまり道路に面した間口が狭いのに、奥は袋をふ
 くらましたかのように広がっている形の土地や、そこに建った家を
 指して言っています。さらに、「巾着型の土地は、お金が貯まると
 いって、昔から縁起がええんやで」とも、聞いたことがあります。

  京都はお隣さんが道路に面してずらっと隙間なく並んでいるもの
 ですから、道路からの一面の外観以外はその家の全体をみることは
 出来ません。道路側の間口が小さいと、小さい家か思われがちです
 が、これは大間違い。奥にはいると土地がうわっと広がっていたり、
 向こう側の道路まで続いている奥深の家もあるので、要注意です。
 こういう家は隣の家々に家の一部が隠れて、道路からは大きい家だ
 とは分からないので、防犯上よいと聞いています。

        *      *      *      

  同じ発想は、お隣の中国にもあるようで、先日上海近郊の蘇州に
 行った際に、世界遺産の留園で同じ発想の家造りを拝見しました。
 この邸宅では玄関を質素に作って、「ここはお金持ちじゃないよ」
 とでもいうようにしながら、奥は天下にとどろく名園と賞される庭
 を造っている、とガイドさんが説明されていました。中国でも、防
 犯上だけでなく、人目につくところを控えめにして、他人の嫉妬を
 かわない工夫をしているのかなぁと思いました。蘇州も京都も歴史
 ある町です。同じアジア人として、共通に理解できる感覚を感じ、
 面白いなと思いました。

  朝夕がひやりとして、すっかり秋らしくなってきました。京都の
 散策やそぞろ歩きにちょっと京の町家に目をとめて、町家の造りの
 面白さを楽しんでみてはいかがでしょうか。


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  ◆秋らしくなってきました。上生菓子も秋の風情に。↓
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  松茸や柿など、食欲の秋を感じる生菓子たち♪
   http://www.kanshundo.co.jp/month/10-11new.htm

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  ◆爽やかな秋の散策の後は、和菓子作り体験はいかが?↓
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  東山・清水寺会場と嵐山・嵯峨野会場があります♪
   http://www.kanshundo.co.jp/museum/make/annai.htm

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  ◆甘春堂東店はこんなところです↓
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  カウンターで職人の和菓子作りを見ることが出来ます。
   http://www.kanshundo.co.jp/shop/higashi/index.htm
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┃2┃・・…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┗━┛  【里の秋】秋らしい和菓子が出てまいりました♪
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  いよいよ、過ごしやすい秋が近づいて、「『食欲の秋』になって
 きた~♪」と喜んでいるのは私だけでしょうか?

  さて、秋らしくなってきましたので、創作菓子「里の秋」の販売
 を始めました。

  昔良く目にした松茸かごのように、本物の竹かごにヒバの葉を入
 れ、和紙で包んでいます。昔なつかし、里の秋の風景がお菓子を通
 じてよみがえります。

  『竹の彩』・蕎麦栗薯蕷(そばぐりじょうよ)で出来た『栗』、
 干し柿入り・練切(ねりきり)の『柿』・松茸の形をした薯蕷饅頭
 (じょうよまんじゅう)で、深まる山里の秋を表現しました。

  ちょっと肌寒くなってきた秋の日に、こんな故郷の香りを思わせ
 るようなお菓子を贈られたら、きっと心が温かくなるに違いありま
 せん。贈り物にして、うれしい驚きを贈ってみてはいかがでしょうか?
  
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  ◆採れたての秋を召し上がれ♪  ご予約・販売はコチラ↓
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  おまんじゅうの松茸なら、手が届きそう・・・?! 
    http://www.kanshundo.co.jp/sweet/aki/satonaki/index.htm
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┃3┃・・…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┗━┛【秋の干菓子】充実しています。秋の茶会やお招きにいかが?
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   京都のお干菓子は、まるで自然のミニチュアのように、繊細で
  上品です。この時期になると、秋の彩り豊かなお干菓子が店内で
  も充実してきます。
  
   秋のお茶会に、大切なお客さまの来訪に、京都の香りがするお
  干菓子で、おもてなししてみてはいかがでしょうか?

   甘春堂WEB店では、実店舗と同様に多種多様な干菓子が、
  少量単位でお選びいただけます♪ 

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  ◆秋のお干菓子コレクション↓
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   月うさぎに、銀杏など。秋の香りが♪
   干菓子は、コーヒー、紅茶に合わせても、オシャレです(*^_^*)
     http://www.kanshundo.co.jp/sweet/dry/higashi.htm
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 ◆和菓子ミュージアム・菓子の用語「干菓子」も是非ご覧ください♪↓
    http://www.kanshundo.co.jp/museum/yogo/index.htm




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 [京菓匠「甘春堂(かんしゅんどう)」本店]

   ◆日経新聞「ベストeショッピング」2006/1/28で紹介されました
   ◆京都新聞 2004/7/20 掲載されました
   ◆All About Japan スーパーおすすめオンラインショップ2004を受賞

  〒605-0991 京都市東山区東川端通リ正面下ル上堀詰町292-2
  TEL(本店) 075-561-4019   FAX 075-561-4101


 メールマガジン執筆者 木ノ下 千栄 (きのした ちえ)
   ◆ 『FERIC』2009年1月号特集『和菓子』にて、和菓子の歴史解説・
     名店紹介をしました。
       http://www.feric.ne.jp/special/09/01/index.html?=top
   ◆ NHK「ビキン・ジャパノロジー」に和菓子研究家として出演、
     英語で和菓子の解説を行いました(国内・海外ともに放送)。
      http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090802250030109/
   ◆ 京都新聞「京菓子小町・チエちゃんのごめんやす」を担当執筆しました。
      http://kyogashi.kyoto-np.co.jp/modules/tinyd0/
   ◆ その他各種雑誌・機関誌などに、和菓子紹介や京都のコラムを執筆中。
     取材・執筆依頼は下記メールアドレスまで。

 ・ホームページアドレス http://www.kanshundo.co.jp/
 ・Eメールアドレス    staff@kanshundo.co.jp
 ・http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000075634)
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