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浜松市にある『BAR THINK』の案内マガジン。新着商品、イベント、カクテルの情報など…。バーを舞台にした小説『チロさんの背中』も好評連載中!!

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2008/03/27

BAR THINK 浜松店より

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╋■┛【THINKS MAGAZINE】            2007/3/27(No.105)
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【お知らせ】

◎スタッフ募集。
 バーテンダーの仕事に興味のある方、053-452-6009までお電話ください。(18時以降)

◎スコッチ文化研究所会員&日本バーテンダー協会会員募集!
 詳しい情報を知りたい方、入会希望者はTHINKまで。

◎メルマガのレイアウトがずれて見える方は、http://help.mag2.com/115.htmlを参考に、
 等幅フォントに設定してご覧ください。


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【今後のイベント】


★酒味の会 4月6日(日)★

 毎月第1日曜日は新着のシングルモルトを開栓する日です。
 新しいお酒をいち早く飲みたい方はどうぞ!
 予約不要でどなたでも参加できます。

◎ブローラ 1975年 2001年 25年 43% ダグラスマックギボン プロベナンス

◎ラフロイグ 1998年 2007年 8年 59.5% エイコーン

◎ストラスミル 1976年 1999年 57.1% マッキロップズ

◎ブレチン 1977年 1999年 56.8% マッキロップズ

◎トバモリー 10年 40% オフィシャル

http://www.f2.dion.ne.jp/~absinthe/hamatop.htm#malt



★BAR THINK 20周年記念パーティー 5月25日(日)★

 BAR THINKは今年で20周年を迎えることとなりました。
 これも皆様のお陰と、心より感謝いたしております。
 20周年を迎えるに当たり、周年記念パーティーを開催いたします。
 楽しいひと時を過ごせるよう、精一杯準備をしています。
 皆様のご参加をお待ちしております。


 主  催 BAR THINK 浜松店、宮古島店

 日  時 2008年5月25日(日)
      受付17時30分 開場18時00分

 場  所 浜松名鉄ホテル 3F 松の間

 チケット 10,000円


 おいしいカクテルやお料理をたくさんご用意しております。

 楽しい生演奏(予定)やお土産抽選会もあります。

 高田俊彦(宮古島)vs鈴木宏明(浜松) カクテル対決!!

 世界的ウイスキー・ライター、土屋守氏も来場!

 参加ご希望の方は、bar_think@yahoo.co.jp
 または053-452-6009までお問合せください。 



★ザ・グレンリベット テイスティング セミナー 6月22日(日)★


 日  時 6月22日(日) 1時30分受付 2時00分スタート

 会  場 BAR THINK 浜松店

 会  費 会員6000円 非会員7000円

 内  容 ザ・グレンリベット6種のテイスティング

      ザ・グレンリベット 12年   40%
      ザ・グレンリベット 15年   40% フレンチオークリザーブ
      ザ・グレンリベット 18年   43%
      ザ・グレンリベット(16年)53〜59% ナデューラ
      ザ・グレンリベット 21年   43% アーカイブ
      ザ・グレンリベット 25年   43%

 難しいお話はありません。ラフに楽しくウイスキーを飲む会です。
 ウイスキーを飲まれたことのない方も、ぜひご参加ください。

 参加ご希望の方は、bar_think@yahoo.co.jp
 または053-452-6009までお問合せください。 

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【今月のカクテル】


 4月は高知県産『土佐文旦』のカクテルです。

◎高知県産土佐文旦とスパークリングワインのカクテル

◎高知県産土佐文旦のソルティドッグ

◎高知県産土佐文旦とジンのショートカクテル

http://www.f2.dion.ne.jp/~absinthe/hamatop.htm#cocktail

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┃★┣━┫連┣━┫小┣━┫★┣━┓……………………………………………………………
┗━┫★┣━┫載┣━┫説┣━┫★┃  【チロさんの背中】  井口 豊
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第五十二話 〜グリーン・アラスカ〜


「ぶへっくしょっい」
 咳払いひとつして辺りを見回すと、薄闇の迫る街の気配で満たされていた。
 花粉のむずがゆさに顔をくしゃくしゃにしながら、シャッターの下りた銀行の前を歩く。
 異様に明るいコンビニの蛍光灯。
 皆が足を止めるスクランブル交差点。
 ヘッドライトを灯したバスやワゴン車が、勢いよく流れていく。
 バス停に並ぶ帰宅途中のOL達。
 目に止まる人影をひとつひとつ数えながら、俺は立ち止まる。
 信号の色が青に変わるのを待つ。
「明日…行かなきゃな」
 明日は土曜日。
 大事な約束があった。
「その前にちょっと、寄るか」
 人の波が一斉動きはじめる。
 自転車がすれ違い、前からは楽しそうな若い学生のカップルが手を繋いでいる。
 その繋がった手が、懐かしかった。
 ──chinkに行こう。
 繋がった手が、いつまでも瞼の裏側に焼きついて離れなかった。


「めずらしいですね、早い時間に」
「たまにはね」
 chinkのオーナー、チロさんは若い。
 若い割にある種の情報通だから、どんな話題を持ちかけても、ある程度は答えてくれる。
 カウンタの席はまだ二つしか埋まってなかった。
 コートを脱ぐと、調理場寄りの奥のスツールに腰掛ける。
 カウンタの二人は、DVDのコピーの話をしているようだった。
 チロさんが何か調べてきたらしく、印刷物をレジの方から手にし、二人に紹介している。
 それからチロさんはすぐに、おしぼりを広げて差し出してくれた。
「おつかれさまです」
「カクテルで、強めのヤツが一杯、欲しいんだけど…よく知らないんだ」
「啓太さんが飲めそうなヤツですね」
 少し思案顔を見せて、チロさんは俺の方を見た。
「明日、何かありますか?」
「──うん、娘のピアノの演奏会があってね、見に来てほしいって言われてる」
 チロさんはわずかに動きを止めた。
「啓太さんの娘さん…」
「うん、別れた妻んとこの」
 俺が離婚し、一人娘がいたことはチロさんには話してあった。
「もうパパじゃないのに、パパも演奏会にきて、と駄々こねたらしい。娘が」
「まだ小さかったですよね」
「うん、五才」
「嬉しいですよね」
「嬉しいけど、複雑だよ。どんな顔して行けばいいのか、この頭じゃよくわからない」
「そうですか…」

 妻から何度か、携帯電話に伝言として入っていた。
「今回だけだから、あの子に顔を見せてちょうだい。必ず…」

 約束は果たそうと思う。
 明日、ピアノ教室で会った時、娘や妻にどんな顔をして会えばいいのか、もどかしさだ
けが気をはやらせた。
 その娘とよく繋いでいた手。
 柔らかく、温かな指先を丸ごと握っていた幸せな時間。
「chinkではポピュラーかもしれませんが、おすすめです」
「何かいいの、あるかな」
「グリーン・アラスカ。クセはちょっとありますが飲みやすく、強いです」
「じゃ、それを」
 チロさんはドライ・ジンと緑色のボトルをカウンタの上に並べる。
 ミキシンググラスに氷を詰め、多めに入れたドライ・ジンにシャルトリューズと読むこ
とが出来たボトルをわずかに傾けて注ぐ。
 チロさんは、一連の動きを淀みなく遂行させていく。
 流れるような音のないステア。
 ミキシンググラスにストレーナーを被せ、カクテルグラスを薄い黄緑色の液体で満たす。
 静かにカクテルグラスを差し出し、
「グリーン・アラスカです」
「ども」
「私が言うのもなんですが…」
 チロさんが言葉を選んでいる。
 あまり見せない表情だった。
「自然体で行きましょう。変に力が入ってても、何かおかしいと思います」
「それができりゃ…けど、そうなんだよね。子供には普通に接していたい」
「ですよね」
 チロさんが大きく頷いている。まるで自分の事のように。
「明日は笑顔で行きましょう」
「チロさんも…好きだなぁ」 
「何か言いました?」
「んにゃ、いただきます」
 グラスの足を持ち、上唇で舐めるようにグリーン・アラスカをいただく。
 青みのある薬草とジンの香り。
 口当たりは優しく、喉から胃の壁に触れると熱い物を感じた。
「よく眠れそう」
「このヴェール(緑)だけでも美味しいですよ」
 チロさんは緑色のボトルを手にし、小さなリキュールグラスに注ぐと俺の前に置いた。
「このままでも?」
「美味しいと思います」
 明日は大事な日だった。
 その日を前に、chinkでのなごやかな夜が更けていく…。

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