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インド好きの方必見です!まだまだ日本人には不思議の国であるインドを、インド在住通算15年以上の著者がいろんな角度から紹介します。題して「インド・ガネーシャ通信」です。

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2009/08/29

★インド・ガネーシャ通信 NO.315★

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       インド・ガネーシャ通信     NO.315
   
                   2009.8.29 

         http://www.makaibari.co.jp 
          tea@makaibari.co.jp 

  インドをもっと知りたい方 必読!!! <2001年8月3日創刊>
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◆インドを旅したことはあるけれど、インドで生活している日本人はどんな
生活しているんだろう。もしかしたら、旅行者の知らないインドを知ってい
るかも! 

◇マカイバリジャパンでは、ニューデリー在住20年以上になるニューデリー
オフィスの石井吉浩をはじめ、インドに駐在している日本人の方々が体験し
たインドを、様々な角度からお届けしております。

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こんにちは!  マカイバリジャパンの石井です。

今日8月29日に吉野さんから下記のメールをいただきました。
「恐縮ながら、写真を変えましたのでこちらに差し替えて下さい。 
松茸だけでは片手落ちと思って、今日ネルー博物館まで行って 写真撮影して
きました。  日本は明日の晩がMID FREEDOMでしょうか」

今回の吉野さんの原稿からインド独立記念日が8月15日になり、第2次大戦前ま
では同じインド国であった隣国のパキスタンの独立記念日が8月14日であるのは
なにゆえか?の疑問や、インドの自由獲得が「真夜中の自由(Midnight Freedom)」
とよばれるようになったいきさつなどがよく理解できます。

吉野さんの「日本は明日の晩がMID FREEDOMでしょうか」の意味は
明日8月30日の日本の選挙結果のことを言っておられるのだと思います。

★下記の7人の方々に「インド最新事情  ~鉄道は国家なり~」
の吉野さんの本を8月31日に発送申しあげます。ご応募ありがとうございました。
 1)M.K氏:静岡県
 2)S.Y氏:滋賀県
 3)I.A氏:京都府
 4)I.S氏:島根県
 5)Z.J 氏:神奈川県
 6)O.T氏:東京都
 7)T.K氏:岡山県

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◇◆ ニューデリー駐在員便り ◇◆           

                byーニューデリー在住  吉野 宏
      
        
     ≪インドの8月15日≫~  その2   (完)


今年で62回目となる首相演説冒頭部である。さて、隣国パキスタン(独立時
の西パキスタン)は8月14日が独立記念日なので、デリーに来て8回目だが
毎回、ルーツが一緒の両国は何故同じ日に一緒にお祝いしないのか、素朴な
疑問に思っていた。英領インドは印パに分離独立した歴史があることは誰で
も知っているが、この分離独立の歴史的背景と何故独立記念日が微妙に違う
のかこの2つの点は余り知らないのではないか。今年、漸くこれらの疑問に
一つの回答が得られそうである。

元インド人民党(BJP)幹部で外務大臣と財務大臣を歴任したジャスワント
・シン下院議員(ダージリン選挙区選出)は彼の著書、「ジンナー:インドの
分断と独立」を8月17日出版して、今非常に話題の人となっている。この出版
で同議員は、パキスタンの建国の父ジンナー(1876~1948)を賞賛しているが、
この内容がBJPとしての党の基本方針から逸脱していると判断されて、8月21日
にBJP より追放処分となってしまったことが話題を熱くしている。

現在、シン首相が所属する与党の国民会議派(1885年創立)と野党BJP
(1980年結成)は、歴史的に“英国がジンナーと結託してインド独立後も
分断統治を制度化する狙いでインド・パキスタンに分断を強要した。”との
歴史認識を共有して来たが、緩やかな連邦制を主張したジンナー(1886年
結成された全インド=イスラム連携総裁に1916年就任)を拒否して中央集
権国家を主張したネルー一派が分断国家の一因でもあったと、元外相の歴史
認識が記されている。

私としては始めて聞くこの歴史認識が総選挙で敗退したBJPの内部抗争と絡
まって報道されている。BJPを去った政治家は他にもいるし、又、BJPの現
リーダーの中にかつてジンナーを讃えた人もいて話がややこしくなっている。
この問題提起は早速、TVや新聞、雑誌で連日取り上げられて話題を呼んで
いるのだ。
この彼の著書はBJPが政権を握るグジャラート州では発売禁止ともなってい
るから、インドが誇る民主主義、言論の自由は何所へいってしまったかと思う。
26日600ページを超える大著を手に入れたが、重い本である。
 
さて、次に独立記念日の違いについて、インド占星術の権威K.N.ラオ
先生が最高裁で「インド占星術は科学である」と戦い勝利した際に行った
陳述の中にインド独立に関るインド占星術物語があることを知らされた。
インド占星術がインド独立に如何に貢献したかの説明である。そのさわり
を私訳する;

●英国の政治家でジャーナリストそして作家でもあったWoodrow Wyatt卿
(1918-1997)の記述が引用されている。1947年英国政府とマウント・バッ
テン印度総督は、遅すぎないことを希望しつつ8月14日をインドとパキスタ
ンの独立の日に選択した。ムスリム連盟のジンナーはこの日のお日柄に関
心はなかった。ヒンドゥー指導者達は頭を抱えた。インド占星術家が8月14
日はお日柄が良くないと報告したからである。仕方なく、次善の策として
当日の最良の時間を選ぶことになった。占星術家は真夜中を選択した。結
果、パキスタンは14日となり、インドは14日の真夜中、正確には15日が選
ばれた。

●インド占星術家Hardeo Sharma Trivediの記述が引用されている。
1947年英国の統治者たちがインドの独立は8月14日と決定を下した時に、
ウッジェインの占星術家は後にインド初代の大統領になるBabu Rajendra
Prasadに対し、インドは「この日では祝福されない。」ことを伝えた。こ
の日のいかなる時間を選択しても英国は認める用意がある事を知らされた
ので、自分(Hardeo)は真夜中を主張した。月の位置が昼より夜の方が幸
運だから(プシャー・ナクシャトラ)が第1の理由。次に、ヒンドウーの二
大神話、「ラーマーヤナ」に登場するラーマ神、そして「マハーバーラタ」
に登場するクリシュナ神の誕生日の時刻(アビジット)が、それぞれ昼の
中間時刻と夜の中間時刻であることから、この時刻であれば祝福される。
この場合は夜が先に選択されているので、14日の日の入り時刻が午後5時33
分31秒、15日の日の出の時刻は午前6時57分31秒をとり、この間の中間時刻
は15日午前零時15分。こ時刻の前後20分が祝福される許容範囲であること
から、15日午前零時零分一秒となる。ネルーはインドの臨時国会を14日夜
から召集し、真夜中に独立を祝った。
    
 1947年8月15日午前零時零分一秒が独立国家インドの誕生時刻となり、
この瞬間にインドの統治権が大英帝国からインドに移ったのである。こんな
経緯があってインドの自由獲得は、真夜中の自由(Midnight Freedom)と
呼ばれるようになった。

 【下の写真】ニューデリーにあるネルー博物館に展示されたインド独立
日展示室に展示された8月14日・15日の真夜中の自由の現場写真より)
↓     ↓     ↓     ↓
http://www.makaibari.co.jp/mailmagazine/2009.8.30.files/image001.jpg

インドの政治家は誰もインド占星術に世話になったことを語ってくれない
と、米国ロナルド・レーガン元大統領が、“私がホワイトハウスの主人で
あった時代に下した目に見える全ての主要な動きと決定の背景には、まず
先にサンフランシスコにいてホロスコープを見て判断を下した一女性がい
た。”と語ったことを引き合いに出しながら、ラオ先生は嘆いている。

日本は丁度今、総選挙の真っ只中。私は18日一足先にデリーの日本大使
館領事部で投票を済ませた。選挙区は東京9区、これまで4回の国政選挙に
投票し、1回はたまたま日本で行い、3回はインド、1回はムンバイで2回は
デリーで1票を投じた経験を持つ。来月9月には次期首相が行う首相演説が
楽しみである。そして、今年は日本の首相がインドにお越しになる順番な
のでインドで日本の首相をお迎えすることになる。インドで行われる日本
の首相演説にも期待したい。

                              了

2009年8月29日(土)ニューデリーにて  吉野 宏


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