2008/11/11
★インド・ガネーシャ通信 NO.297★
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インド・ガネーシャ通信 NO.297
2008.11.11
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〜インドをもっと知りたい方 必読!!!〜 <2001年8月3日創刊>
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◆インドを旅したことはあるけれど、インドで生活している日本人はどんな
生活しているんだろう。もしかしたら、旅行者の知らないインドを知ってい
るかも!
◇マカイバリジャパンでは、ニューデリー在住20年以上になるニューデリー
オフィスの石井吉浩をはじめ、インドに駐在している日本人の方々が体験し
たインドを、様々な角度からお届けしております。
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こんにちは! マカイバリジャパンの石井です。
吉野 宏さんの原稿「インド最新事情(連載)第3回」
〜鉄道は国家なり〜の今日はNO.10(最終号)です。
≪デリーメトロはインド人にとってもわれわれ日本人にとっても歓迎すべ
き変化と日印協力の拡大を引き起こし、新たなビジネスが生まれた。
そして今、インドでは新たなメトロ文化が誕生しつつある。≫
〜原稿の最後の締めくくりの言葉から〜
●次号で吉野さんの「インド最新事情(連載)第3回」の全文と
写真が豊富に掲載されているオリジナルをアップいたします。
貴重な写真とデータが表で表示されています。楽しみにされてくだ
さい。
◆ “紅茶専門店スタッフのブログ:マカイバリ紅茶日記”
こちらのブログもインド発です。
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◇◆ ニューデリー駐在員便り ◇◆
byーニューデリー在住 吉野 宏
インド最新事情(連載)第3回
〜鉄道は国家なり〜 NO.10
≪さいごに≫
我が社デリーオフィスの前に3号線バラカンバロード駅が出来た。東京で言
えば丸の内駅。片道7ルピー(約18円)を支払って、隣のラジブチョーク駅
(銀座駅)で2号線に乗り換えて、2つ目セントラルセクレタリアート駅、
いわば霞ヶ関駅で下車。出口を上がる。とそこはインド国鉄庁舎がある。
この駅構内に現在、デリーメトロマスタープラン2021年、そして1期工事の
歴史と2期工事の詳細を示す大きな掲示パネルが置かれており、特に円借款
が使われている旨が明記されている。又、路線の完成目標時期のみならず
予算まで明記されて公表されているのには驚く。
このパネルを使って麻生総理(当時外相)や小泉元総理などを始めとする
各国要人にデリーメトロの説明が行なわれて来ている。ターミナル駅であ
るラジブチョーク駅やカシミリゲート駅では多くの人々が行き交うが、特
に週末になると田舎から出てきたお爺ちゃんやお婆ちゃん達が子供たちに
手を引かれてメトロに乗車して駅構内を移動する姿が見られる。往々にし
てお年寄がエスカレーターを前にして乗れずに立ち止まる姿を見かけるこ
とがある。その顔色を見るとまさにカルチャーショックを受けて震えてい
る。又、係員より整列乗車の指導を受けている風景にも出会う。
テロ対策で、乗客は改札前にボディーチェックと手荷物検査を受ける。現
在、一日に1300便、営業時間:朝6時〜夜11時、4分間隔で運行されて遅れ
は最大60秒以内、乗客数は一日平均約80万人の規模。駅ビルでのオフィス
勤務やショッピング、車内の乗り降りやエアコンの効いた快適な車内空間
を楽しむ新たなマナーなど、メトロは新たな都市文化を創り出している。
川口外相(当時)は、2004年8月13日インド商工会議所(FCCI)で「アナ
ログから光ファイバーへ切り替えて」と題するスピーチを行なった。その
最後の下りで、「日本企業のある国への進出度を測るリトマス試験の一つ
はその投資先の国にどれだけ寿司があるかということだ。寿司の鮮度を保
ったままで客先に届けるには、しっかりと整備されたインフラ・システム、
道路と更に、鮮度を維持するための冷凍保存システムとその為の電力の安
定供給が必要。これらの重要な両分野、即ち、輸送と電力に関して日本は
インドに重要な経済協力を行っており、外国企業から見て投資環境の向上
となる諸改善に積極的に対応して来ている。
輸送網面で最も目に見える日本の貢献はデリーメトロである。これが二国
間の友好シンボルとなっていることは光栄であるし、このような重要分野
への経済協力の継続に期待を寄せている。又、私は余り恋人を長く待たせ
ないことが大事だと申し上げたい」と述べて会場は大爆笑となった。
「許認可手続きで恋人を待たせるのは彼女の心を射止めるには最良の方法
ではないと指摘。
一例として、ある日本企業が州を超えて製品を輸送しようとした時、航空
便だと二時間ばかりの距離のところを、州をまたぐお役所手続きで150日以
上も掛かった。幸い、このケースでは商品は寿司ではなかったが、日本企
業の誘致を本当にお望みなら州間輸送で寿司の急行便が可能な輸送システ
ムを整えるべきである」と述べられた。川口元外相のお陰と言うべきか、
当時デリーでお寿司は日航ホテルの「サクラ」1軒でしか味わえなかったが、
それから4年後、今では6つのレストランで味わえるようになった。
2008年度JICAはインド政府の要請に応えて、デリー州の無収水の改善を含
む上水道のマスタープラン作りを開始する。デリーメトロの成功を契機に、
都市交通インフラ整備から新たに上水道インフラ整備への重要なライフラ
インでの日印協力が拡大する。デリーメトロはインド人にとってもわれわ
れ日本人にとっても歓迎すべき変化と日印協力の拡大を引き起こし、新た
なビジネスが生まれた。そして今、インドでは新たなメトロ文化が誕生し
つつある。
【完】
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発行人:石井 洋子
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