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リタイヤ後大好きなバリに住みたいためにとうとう家を建ててしまった主婦の記録。雪の札幌から熱帯バリにいつか行ったきりを目指して。

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2008/06/17

バリ札幌行ったり来たり

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         ☆バリ札幌行ったり来たり→いつか行ったきりを目指して☆

vol 153 Google Earth

出版社がつくった世界立体地図帳の宣伝をテレビで見て夫がしきりに感心し
ている。
悪いけどインターネットの方がずっと早くから取り組んでいるんですが。し
かも見るのは無料です。
地球のあらゆる場所を上空から撮影して細密な地図を作り上げた。マウスで
ぐーっとズームインすると一軒一軒の家、ビルの窓まではっきりと見える。
これを聞いて自分の家を探した人もいることだろう。離れて住む身内の住ま
いを見つけてほっとするひともいるだろう。
昔わたしが放送の世界にいた頃は歌のお姉さん達がピアノを弾きおしゃべり
をしつつ日本各地の天気を紹介する番組が画期的だといわれ評判になった。
単身赴任のお父さんはこのおしゃべり天気予報を聞いて家族の住む地を思い、
家族はお父さんの住む地の気候を思って気遣うのだと言われた。
いまはGoogleEarthがそれにかわって世界の各地の様子を知りたいひとに届
けてくれる。
片思いのひとの家の前で逡巡するかわりにインターネットの立体地図で家の
回りをぐるぐるする人がいるかも知れない。
演歌の世界のように不倫相手の家のたたずまいをひそかにかいま見て家族の
様子を想像する人もいるかな。
私にはうといことだが軍事施設や核施設などもかなりはっきり見えるそうだ。
核査察を前に大がかりな移動が行われているとかボートの数が増えていると
か、某国の将軍さまのらしいホバークラフトが動かされたとか掲示板で話題
になったりする。
かくいう私も自宅を空から眺めてみたひとりだ。
お隣との境や角の塀などもとらえられていて驚いた。もっともこれは衛星の
実写ではないので撮影された時期によって現在とは異なる映像になる。だい
たい三年くらい時間差があるようだ。
札幌の家を見たときにすかさずウブドの様子も見ようとしたのだがあいにく
ウブドは深い雲のなかだった。バリ好きさん達も「ウブドはいつも雲のなか」
といって諦めていた。
ところが最近「Google Earthのバリ部分が更新された」という話を聞いてさ
っそく試してみた。
雲のない時期に撮影し直されたらしくかなりの精度で我が町ウブドが見える。
以前と異なり町内の通りも見分けがつく。ずーっと拡大していくとうちに入
る小路まで分かる。どきどきして一軒ずつ拡大していくとなんと三角屋根の
我が家がはっきり見分けられるではないか。びっくりしてしまった。
お隣に比べれば小さい家だが私が誰にも相談せずひとりの力で建てた家だ。
建てる前の水晶玉埋めからはじまって、建築中にもいろいろなことがあった。
契約や雇用人とのことやお隣とのことでいろんな思いもした。よくここまで
来たね、と思わず立体地図に話しかけてしまった。
ついでにトランベンの家もGoogleしてみる。以前見たときは茫茫とした荒れ
地にしか見えなくてどこがどの家だか判然としなかったのだが、精度を高く
したのだろうかこちらもよく分かる。
枯れ川があって国道が見えて大きな木のわきの坂道を上がる。三匹の子豚の
物語のように三軒の家がある。ああこの写真も三年くらいまえの物かうちが
出来あがる前の光景のようだ。
今度撮影し直して公表されるときは古い家が取り壊されてちっちゃい二階屋
が建ちひょろひょろだったマンゴーの木が重くたわわに実って写るのだろう
か。
Googleは空間軸を自在にしたように時間軸も前後にずらして見せてくれない
かしら。
いまはもう無い北京の王府井の二条胡同。六十年前に遡って麺打ちやさんや
甘栗太郎の釜の前を離れない幼い私の視線で蘇らせてはくれないものか。

むかし地元局が作った「幻の街」というテレビドラマを思い出した。笠智衆、
田中絹代演ずる老人がその昔暮らした樺太の街の地図を探し求める話しだ。
私がGoogleに求めていることに似ている。
私は惚けかけてきているのかそれとも進みすぎているのか、それが問題だ。


      洋子 17 jun 2008

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