ある自然災害科学研究者の活動  RSSを登録する

自然災害科学と防災,災害情報を専門にする大学研究者である筆者の研究活動をレポート。筆者ホームページの更新情報、主要豪雨災害の調査報告、筆者の著作、行事紹介など。

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2009/01/04

[disaster-i News]2009/01/04 No.104

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 ●ある自然災害科学研究者の活動●[disaster-i.net News]
  2008/01/04 No.104
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★月刊「地理」連載開始記念 掲載誌無料進呈★

 下記にありますように,古今書院から刊行されている月刊誌「地
理」に「ワークショップ企画や災害調査に役立つ 地域調査演習」
という連載を始めました.連載開始を記念して,連載の第1回が掲
載された2009年1月号を,先着順に5名様に送料込み無料進呈いたし
ます.

 ご希望の方は,送付先住所・お名前を,★このメールマガジンへ
の返信メール★としてお送りください.

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【目次】
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■ 新年のご挨拶
■ 「地域調査演習」の連載開始
■ 台風研究会で招待講演
■ 自然災害科学総合シンポジウム

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2009年1月 4日 (日)
■ 新年のご挨拶
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-fe56.html

 謹んで,新年のご挨拶を申し上げます.

 2008年は,2007年に引き続き,豪雨災害に関しては,比較的大き
な被害が生じないままに経過しました.「ゲリラ豪雨」なる語が飛
び交いましたので,このようなことを書きますと信用ならないヤツ
だと思われるかもしれませんが,被害,降水量記録双方のデータを
見る限りでは,そのように判断せざるを得ません.

 左図は,気象庁年報などをもとに筆者が集計した,1971年以降の
雨に起因する災害による被害(死者・行方不明者数,全壊・流失・
全焼家屋数,床上浸水家屋数)の経年変化です.死者・行方不明者
数は実数軸,家屋被害は対数軸です.近年の日本の豪雨災害による
被害で,比較的被害が少ない年の被害の量は,人的被害50名未満,
全壊家屋数100棟未満,床上浸水20000棟未満くらいであることがわ
かります.

 2008年の豪雨による被害の量はこのデータと同質のデータからは
まだ得られていません.暫定的なものとして,平成20年版消防白書
では,平成20年1月から10月までの風水害による被害として,死
者・行方不明者18人,全壊14棟,床上浸水3475棟などとなっていま
す.これは主要な4災害による被害のみですので,年間の総計はこ
れより大きな値となることは確かですが,それぞれ一桁大きくなる
ようなことはないと思われます.このことから見る限り,先に書い
たように「比較的大きな被害が生じない」年だったと言わざるを得
ません.

 「災害情報の活用によって被害が低く抑えられた」のでしょうか.
全壊家屋数や床上浸水家屋数は情報の活用によって軽減できるよう
なものではありませんから,これらの値も同時に少ないわけですか
ら,残念ながらそういうことも言えません.

 降水量記録の面からも激しい年とは言い難い状況です.こちらも
不完全な情報で,8月末までの記録ですが,全国約1300カ所の気象
庁AMeDAS観測所のうち,20年以上の統計値が得られる観測所で,降
水量記録の最大値を更新した観測所数は1時間降水量38箇所,2時間
降水量38箇所,24時間降水量7 箇所,48時間降水量7箇所,72時間
降水量6箇所でした.9月以降あまり大きな記録は出ていませんので,
いずれの時間についても増えるのは数カ所程度にとどまるはずです
(今月中には確定値を出します).左図に見るように,最近10年ほど
の間と比べ,これらの記録はかなり少ない値となりそうです.

 無論,AMeDAS観測所で把握できないような局所的な豪雨があった
とか,10分降水量などより短時間の降水量がすごかったとかいった
事象はあった可能性があります.しかし,少なくともいたるところ
で被害を生じるような豪雨が次々と発生したというようなことはな
いと言えそうです.

 いつも書くことですが,「こんな現象(あるいは被害)はたいした
ことがないんだ」という趣旨の主張をしたいのではありません.た
だ,目先のことにばかり振り回されるのは賢明ではないだろうと考
えます.過去に学ぶべきことはたくさんあります.できないことも
たくさんありますが,できることもたくさんあるはずです.できる
ことを防災に生かしていく.それが今年も私の指針になっていくと
思います.
 それではみなさま,今年もよろしくお願いいたします.

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2008年12月25日 (木)
■ 「地域調査演習」の連載開始

 古今書院から刊行されている,月刊「地理」という雑誌がありま
すが,最新号(2009年1月号)から,「ワークショップ企画や災害調
査に役立つ 地域調査演習」という連載を執筆し始めました.目次
などは,下記の古今書院のwebから「月刊地理」のリンクをたどっ
てください.

古今書院
http://www.kokon.co.jp/

 この連載では,「防災ワークショップを企画する際には,対象地
域に関するそれなりの事前調査が必要だ」という立場に立ち,その
事前調査としてどのようなことをしたらよいかについて,筆者なり
の提案を試みたものです.

 本号はイントロで,筆者の考える「防災ワークショップ」とはど
のようなものか,また,現状としてどのような課題があるかなどに
ついての内容が中心となっています.

 たまたま本号は,特集記事が「地域安全マップ」となっており,
この連載と関連の深い内容になっております.関心をお持ちの方は,
お手にとっていただければ幸いです.

 なお,以下の要領で,送料無料・著者割引(\960)にて購入が可能
です.また,近日中に,数はごく限られますが,先着順無料進呈の
ご案内をする予定でおります.

●著者割引購入方法

    * こちらまでメールにて御連絡下さい.
    * メールの件名は「月刊地理「地域安全マップ」特集注文」としてください.
    * 割引条件は,以下の注文フォームを利用した場合に限ります.
    * 注文受付時に返信メールが届きます.代金は、本に同封されてくる郵
   便振替用紙で後払いになります。1週間以内に古今書院様に送金願
  います

 −−−−−<注文フォーム>−−−−−
著者(牛山素行)からの紹介にて,「月刊地理2009年1月号」を注文いたします.

○送付先
郵便番号:
住所:
電話番号:
お名前:
冊数:  冊

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2008年12月18日 (木)
■ 台風研究会で招待講演

 昨日12月17日,京都大学防災研究所で開催された,平成20年度
京都大学防災研究所一般共同利用研究集会「台風災害を防ぐ −気
象学・風工学・土木学・災害学の間に橋を架ける−」(通称:「台
風研究会」)に出席してきました.

 今回は「招待講演」とのことで,「最近の豪雨災害情報をめぐる
課題」というタイトルで話題提供をしてきました.理学系の気象学
関係の研究者が主体の会合だったこともあり,少し毛色の変わった
話として関心を持っていただけたようです.

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2008年12月12日 (金)
■ 自然災害科学総合シンポジウム

 昨日12月11日,京都駅前の京都キャンパスプラザで,

自然災害研究協議会
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/ndic/contents.html

主催による,

第45回自然災害科学総合シンポジウム
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/ndic/sympo/sylist.html

に出席してきました.午前中は,いわゆる突発災害の科研費研究の
報告会が行われ,午後に以下のような企画が行われました.

【シンポジウム企画】「21世紀防災・減災戦略と方向性」
 司会 藤吉康志(北海道大学低温科学研究所教授)
a) 減災技術のグローバルな共有と資産としてのデータベースの持続的活用
 亀田弘行(京都大学名誉教授、防災科学技術研究所客員研究員)
b) 観測をベースとした災害評価と適応策の提案(講演20分、質疑10分)
 佐藤篤司(防災科学技術研究所雪氷防災研究センター長)
c) 地震予知と火山噴火予知を統合した新しい観測研究計画(講演20分、質疑10分)
 山岡耕春(名古屋大学環境学研究科地震火山・防災研究センター長)

パネルディスカッション「21世紀防災・減災戦略への提言に向けて」 
 コーディネータ
  自然災害研究協議会議長 岡田憲夫(京都大学防災研究所教授)
 パネラー:
  亀田弘行(京都大学名誉教授、防災科学技術研究所客員研究員)
  佐藤篤司(防災科学技術研究所雪氷防災研究センター長)
  山岡耕春(名古屋大学環境学研究科地震火山・防災研究センター長)
  永井紀彦(運輸省港湾空港技術研究所 統括研究官)
  牛山素行(岩手県立大学 総合政策学部准教授) 

 牛山はパネルディスカッションのパネラーでしたが,5分程度の
話題提供を,とのことでしたので,

学際的防災研究の「場」としての住民参加型防災活動
http://disaster-i.net/notes/081211.pdf

という話をさせていただきました.趣旨としましては,いつも言っ
ていることですが,「地域防災活動に,もっと自然科学的,技術的
知見(人材)の導入を!」というものです.難しいことではあるので
すが,理念として掲げ続ける必要を感じています. 

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ある自然災害科学研究者の活動[disaster-i.net News]
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発行人:
岩手県立大学総合政策学部 准教授 牛山素行
http://disaster-i.net/
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豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net別館
http://disaster-i.cocolog-nifty.com/blog/
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