2009/11/07
【メコンにまかせ】IKTT [クメール伝統織物研究所]
2009/11/07_______________________________________________________Vol.189 IKTT [INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES] __________________________________________ http://iktt.esprit-libre.org/ みなさま、IKTT(クメール伝統織物研究所)の森本喜久男です。 ●テキスタイル・ラバー(その2:vol.187から続く) わたしに『HALI』という雑誌の存在を教えてくれたKは、ラオス出身の女 性で、1975年のパテトラオによるビエンチャン陥落のあと、英語の教師だっ たオーストラリア人の彼と離れ離れになり、その彼が闇夜に紛れて潜水具を携え てメコン河をわたり、二人してタイに逃避してきたという物語の主人公で、その 実話はハリウッド映画にもなったことで知られている。そんな出自ゆえなのか、 バンコックでラオスの古い布などを扱うようになり、気がつけば東南アジアの布 を扱うバンコックでも知られた著名なディーラーのひとりになっていた。 83年からバンコックに住み始めていたわたしも、時間をみつけては、手作り の布を扱う店や、実際にそれらの布が織られている村を訪ねたりしていた。不思 議だったのは、訪ねてみると、その多くがラオ系の人たちがオーナーだったり、 ラオスの王家に仕えて織物をしていた人たちであったこと。陥落したビエンチャ ンをあとにタイに逃避してきた人たちが、もともとラオスでやっていたハンディ クラフトのビジネスを、市場のあるバンコックで続けていたのであった。 そして、もとはフランスの影響下で美的に洗練されたデザインの工芸の世界が ラオスにはあったように思え、その伝統を活かす人たちが、当時のタイに暮らし ていた。それは80年代前半の話。まだ日本では、タイシルクや、その再興の祖 ジム・トンプソンの名前さえ、あまり知られていなかったころである。 やがて、85年ごろから急成長し始めるタイ経済のかたわらで、ハンディクラ フトと呼ばれる手織物の世界は、観光産業とともに急成長し始める。タイシルク も、観光で訪れる人たちにとっての「定番」となっていく。そうした変化ととも に、ラオ系の人たちは自分たちの出自を語ることもなくなり、新しいシーンのな かで生まれ育った「おみやげ物文化」を担う、若い中国系タイ人ビジネスマンが 主役になっていく。結果としてそれは、大量生産による「金太郎飴」のような工 芸品を生み出していくことになるのだが。 そんなラオ・コネクションのキーパーソンのひとり、Kはバンコックの中心部 にあるホテルのショッピングアーケードに、布を主にしたアンティークショップ を持っていた。わたしも機会があれば訪ね、新しく入った布を見るのが楽しみだ った。当時、今でもそうかもしれないが、バンコックにはビルマやラオス、そし てカンボジアなどの東南アジア半島部の質の高い伝統織物の古布が持ち込まれ、 それを目当てに世界中から布好きの人たちや、ディーラーが集まってきていた。 まだ珍しかった、インドのナガランドの織物も見つけることができたほど。 店に展示する以外にも、彼女は膨大なコレクションを持っていた。それは、自 分で手に入れたものもあれば、預かりというかたちで、世に出る機会を待つもの も。そのなかには、溜息の出るような、100年は経つであろう、すばらしい大 判のカンボジア絹絣が何点か含まれていた。彼女の自宅を訪ね、それを見せても らったりもした。そのなかの何点かはオーストラリアのコレクターの手に渡り、 その後ロンドンのディーラーへ、そして噂ではパリのディーラー経由で、数年後 には日本のミュージアムのコレクションになった布もある。その経緯も含め、そ の布に描かれたナーガの模様にたとえ、「彷徨えるナーガ」の物語とわたしは呼 んでいる。 2002年9月、テキスタイル・ソサエティ・オブ・アメリカからの招聘によ り、マサチューセッツ州のノースハンプトンで開催されたシンポジウムに参加し た。そのときも、熱心に質問してくる人がいた。そしてシンポジウムの後で、彼 女はわたしに、カンボジア絣のコレクションの写真を見せてくれた。それは50 枚を超える布、なかにはわたしも見たことがない図柄のものも含まれていた。彼 女は、じつはアリゾナのミュージアムの学芸員で、専門は古絨毯。その買付のた めに、バンコックのアンティークショップをよく訪ねていたようで、目当てのカ ーペットの横にあるカンボジアの古布に眼が行き、気がつけばコレクターに、と いうことらしい。わたしが、このシンポジウムに来ることを知って、写真を用意 していてくれたようだ。「シンポジウムが終わったら、アリゾナまで見に来い」 と誘われてしまった。心は動けど、で次回にと約束して別れた。 世界には、そんな布好きの人たち、テキスタイル・ラバーと呼べる人たちがた くさんいる。かつては世界中で織られていた本当の自然素材だけの手作りの布。 そんな古い布が持つ、不思議な手触り。そして、作り手の心がこもった布。そん な布に心惹かれるがゆえ、なのだろう。そして、そこに描かれた模様や色に引か れる。自然の中で生み出された自然の繊維を色にし、織る。そんな古くからの人 びとの営み。そこには、現代の機械で大量生産された、消耗品としての布にはな い、自然の温もりがあるのではないだろうか。 IKTTの布を、わたしは、ときに薬だと説明する。それは、織り手の温もり が布に宿っていること、そしてすべて自然のものだけを素材とし、人の手だけで 作られ、まとうと気持ちよくなれる布だから。だが、「まとう」という言葉自体 が、すでに日本では死語になっている。ひと昔前であれば、普通にあった言葉。 そして、自然の手作りの布の風合いもまた、いまでは失われてしまっている。も どきはほんとうにたくさんあるけれども。 わたしはIKTTで、その極みに位置する布を、これが本当の自然の手づくり の布なのだと、それでしか生まれない風合いなのだ、といえるものを作り続ける ことの大切さを、いま自覚している。世界の本当に布が好きな人たち、テキスタ イル・ラバーのひとたちに、そんな布を届けるために。 (1)吉祥寺「蘇るクメールシルク展」のご案内 カンボジアの村での手織りシルクの生産を通じて、村人たちの自立を支援して いるNPO法人ShienTokyoとのジョイントイベントの詳細が決まりました。 IKTTによる伝統的な手法によるシルクと、ShienTokyoが支援している村の 手織りシルクを生かした様々なデザインの服や小物をお楽しみください。 会場は、韓国百菜食堂minariミナリさんにご協力いただきます。1ドリンク付 き、あるいはランチ付の参加費をお申し受けます。 □と き:12月2日(水)13時から22時まで展示販売 12月3日(木)12時から22時まで展示販売 ★報告会(イベント)のスケジュールは以下のとおりです。 2日〔夜の部〕開演19:30~終了21:00(1ドリンク付) 3日〔昼の部〕開演12:00~終了15:00(ランチ付) 〔夜の部〕開演19:30~終了21:00(1ドリンク付) □ところ:韓国百菜食堂 minariミナリ 武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 LIVESビルB1 □参加費:3日の昼の部(ランチ付)は\2250、 両日の夜の部(1ドリンク付)は\1000になります。 また、イベント以外の時間帯での展示即売会へのご参加の方は、 参加費\500(1ドリンク付)を申し受けます。 ※なお、両日とも夜の部は、イベント(報告会)の前か後に、レストランでの お食事もお楽しみいただけます(ご予約の際に承ります)。 ※席に限りがございますので、事前予約を11月30日までにお願いいたします。 □申込み:mail:contact@shientokyo.org〔@を半角に変換してご送信ください〕 TEL:090-1603-8096(水谷) ▼韓国百菜食堂 minariミナリ http://www.good24.jp/shop/f325.html ▼NPO法人ShienTokyo http://shientokyo.org/ 【2】2009年秋の展示会・報告会のスケジュールについて この秋の展示会・報告会のスケジュールについては、IKTT Japan News ブログ のトップページの左上に「展示・報告会スケジュール2009」として表示されるよ うになりました。 ▼「展示・報告会スケジュール2009」 http://ikttjapan.blogspot.com/ 【3】IKTTカレンダー2010が、できあがりました。 今回は9月の「蚕まつり」にも参加されたフォトグラファーの内藤順司さんに 全面的なご協力をいただきました。カレンダー上でも、ファッションショーのひ とコマがご覧いただけます。 価格は1000円、A5判(上下に広げ、A4判サイズで使用)という仕様は これまでと変わりません。使用した写真のいくつかは、以下の IKTT Japan News のサイトでご覧いただけます。 ▼「IKTTカレンダー2010」発売開始です http://ikttjapan.blogspot.com/2009/11/iktt2010.html このカレンダーは、11月後半から展示会・報告会が予定されている久留米・ 柳井(山口)・福岡・法然院(京都)・各務原・南風原(沖縄)・吉祥寺・飯田 の各会場でもお求めいただけます。 また、東京都内では、例年どおり、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房高円寺 書林、西荻窪の信愛書店さんでお取り扱いいただいております。 これらの各書店、ならびに各地の報告会・展示会会場でお求めになれない方は information@iktt.org まで、お問い合わせいただければ幸いです。 〔このメールアドレスの@を、半角に変換してご送信ください〕。 ▼アジア文庫(千代田区神田神保町1-15内山ビル5階) http://www.asiabunko.com/ ▼茶房・高円寺書林(杉並区高円寺北3-34-2) http://www.geocities.jp/fuzainoisu/shorin.top.html ▼信愛書店(杉並区西荻南2-24-15) http://park12.wakwak.com/~tks/furhon.htm 【4】久留米「2009 地球市民ボランティア連続講座」のご案内 久留米市生涯学習センターとNPO久留米地球市民ボランティアの会(KOV C)との共催事業「地球市民ボランティア連続講座~カンボジアで国際協力」で お話することになりました。わたしが担当するのは、4回の連続講座のうち、第 3回目にあたる11月19日(木)になります。 会場では、IKTTの絹織物の展示・販売も行なわせていただきます。 □と き:11月19日(木)19時~21時 □ところ:え~るピア久留米(301、302学習室) 福岡県久留米市諏訪野町1830-6(西鉄久留米駅より徒歩約10分) □対 象:カンボジアまたは国際協力・環境問題に関心のある人 (1講座につき、50人程度) □参加費:500円(1講座につき) □申込先・問合先:えーるピア久留米 生涯学習センター 電話:0942-30-7900/FAX:0942-30-7911 □申込締切:10月26日(月)※応募多数の場合は抽選 ▼え~るピア久留米(アクセス) http://www.city.kurume.fukuoka.jp/1080shisei/2030shisetsu/3020elpia/files/elpia_map.JPG ※「2009 地球市民ボランティア連続講座」の詳細については、以下の サイト(KOVCニュース)をご覧ください。 ▼KOVCニュース http://blog.goo.ne.jp/kovc/c/15bf1c6bef3880b68d6fc11979f72c6f 【5】山口県平生町「森本が語る、カンボジア伝統織物と森の恵み」のご案内 山口県熊毛郡平生町での報告会が決まりました。世話人を引き受けていただい た酒井光憲さんには、以前、金沢市での報告会を開催していただいたこともあり ます。会場は、佐賀音楽塾顕章舎になります(最寄り駅はJR柳井駅)。 当日、会場では布の展示と販売も行います。 □と き:11月20日(金) 午後4時:カンボジア伝統織物の展示と販売 午後6時:報告会(その後、懇親会を予定) □ところ:佐賀音楽塾顕章舎 山口県熊毛郡平生町佐賀2149 (佐賀小学校あるいは白鳥神社を目印にお越しください) □世話人:酒井光憲(電話:0827-23-8600) メール:keyaki@polka.ocn.ne.jp 〔@を半角に変換してご送信ください〕 □協 力:佐賀音楽塾顕章舎(中井勝さん) □会場へのアクセス:JR柳井駅から、15:15発の(上関方面行き)の防長バスを ご利用ください(「佐賀」停留所下車)。タクシーの場合は、隣のJR田布施駅 からのほうが近く、20~25分くらいとのことです。 【6】福岡「森本喜久男 “森の恵み”を語る」報告会のご案内 福岡を拠点に活動する(特活)明日のカンボジアを考える会の主催での報告会 の開催も5回目となりました。これまでに何度もスタディツアーを開催し、また 「伝統の森」の土つくり支援を行なっていただいている明日のカンボジアを考え る会のみなさんに加えて、今回は、福岡環境研究会と、くるんて~ぷの会の協力 も得て、にぎやかな集まりになることを期待しております。会場では、布の展示 と販売も行います。 □と き:11月21日(土) 開場(布の展示と販売):17時30分 報告会:18時から □ところ:アクロス福岡 東オフィス5階 久留米大学福岡サテライト 福岡県福岡市中央区天神1丁目 (地下鉄空港線天神駅 16番出口より徒歩約3分) □参加費:一般500円、学生300円 □主催・問合先:(特活)明日のカンボジアを考える会 電話:092-851-2001(藤田)/FAX:092-851-2008 e-mail:factjp2001@yahoo.co.jp 〔@を半角に変換してご送信ください〕 □共催:福岡環境研究会 □協力:くるんて~ぷの会 ▼アクロス福岡(アクセス) http://www.acros.or.jp/access/ ▼アクロス福岡 東オフィス5階(フロアマップ) http://www.mii.kurume-u.ac.jp/shien/satellite/floor.pdf 【7】京都・法然院での展示・販売ならびに報告会のご案内 秋の恒例となっております京都の法然院での展示会・報告会のスケジュールが 決まりました。今回は、11月の20日(金)から22日(日)の3日間です。 わたしの現地報告会は、22日の午後1時からを予定しております。 □と き:11月20日(金)から22日(日)まで(展示と販売) 10時~16時(ただし、初日の20日は12時から) ★現地報告会は、22日(日)の午後1時より。 □ところ:法然院 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町(TEL:075-771-2420) (京都駅から市バス5番 錦林車庫行 浄土寺下車 徒歩10分) ▼法然院ホームページ http://www.honen-in.jp/ ※この時期の京都は、紅葉の最盛期でもあり、市内の道路事情はたいへん混雑し ております。十分な余裕をもって、お越しいただければと思います。 【8】岐阜県各務原市「森本喜久男 現地からの報告」のご案内 日本画家の山田隆量さんのご協力で、岐阜県各務原市での報告会が決まりま した。会場は、各務原市の陵南福祉センターになります。 □と き:12月23日(月) 14時開始(16時終了予定) ※報告会会場にて、布の展示販売も行なわれます □ところ:各務原市陵南福祉センター 2F 電話:058-370-9905 岐阜県各務原市鵜沼 朝日町2丁目 384-1 (名鉄名電各務原駅下車、南にまっすぐ徒歩20分。右手道沿いです) 数は少ないながら、タクシー利用も可能のようです。 ▼会場アクセス(周辺地図) http://www.city.kakamigahara.lg.jp/shoukai/shisetsu/map/g.html □参加費:無料 【9】沖縄・南風原「アジア・沖縄 織りの手技」展のご案内 南風原町の南風原文化センターが、移転とともに新館として生まれかわるのを 機に、「アジア・沖縄 織りの手技」という企画展が開催されます。琉球絣の産 地としての伝統のある南風原町とは、2000年11月に開催された「アジア絣 ロードまつり」に参加して以来のお付き合いです。 今回の企画展に招聘され、レクチャーを担当することになりました。 また、会場では、IKTTの布の展示と販売を28日と29日の2日間、行な います。 (企画展の詳細は、南風原町文化センターの以下のURLをご覧ください) □と き:11月29日(日) 14:00~ □ところ:南風原文化センター(〒901-1113 南風原町字喜屋武257) □演 題:森の知恵 よみがえるカンボジアの伝統織物 ▼企画展「アジア・沖縄 織りの手技」 http://www.town.haebaru.okinawa.jp/hhp.nsf/0/C4FF307950A0E9B84925762C0024CFC2 【10】飯田市「カンボジアに学校を建てよう」ピアノリサイタルのご案内 長野県飯田市を拠点に活動するNPO法人「ふるさと南信州緑の基金」のみな さんは、2002年から継続してIKTTへの支援活動を行なっていただいてい ます。現在は、「伝統の森」への学校建設支援を目的とした募金活動や、カンボ ジア研修ツアーなどを開催されていらっしゃいます。 そうした活動の一環として、このたび「カンボジアに学校を建てよう」支援プ ロジェクトと共催で、12月5日(土)に竹内英仁ピアノリサイタルを飯田文化 会館において開催されます。このチャリティピアノリサイタルとの同時開催で、 展示会ならびに報告会を行なわせていただきます。 ■展示会ならびに講演会 □と き:12月5日(土)展示会:11時~17時30分 報告会:13時~14時 □ところ:飯田文化会館(1階展示室) 長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分) ▼飯田文化会館(アクセス) http://www.city.iida.lg.jp/iidasypher/bunkakaikan/map.htm ※展示会と報告会のみの参加も可能です(入場無料) ■ピアノリサイタル □と き:12月5日(土) 開場14時30分/開演15時 □ところ:飯田文化会館(大ホール) 長野県飯田市高羽町5-5-1(JR飯田駅から徒歩約10分) ▼飯田文化会館(アクセス) http://www.city.iida.lg.jp/iidasypher/bunkakaikan/map.htm □入場料:一般=2500円/高校生以下=1000円 □主 催:「カンボジアに学校を建てよう」支援プロジェクト NPO法人「ふるさと南信州緑の基金」 □問い合わせ先:飯田文化会館(担当:西、0265-23-3552) □チケット申し込み先: hiroji6118@rose.plala.or.jp〔@を半角に変換してご送信ください〕 【11】クメール語小冊子『森の知恵』発行にむけて クメール語小冊子『森の知恵』発行のためのご支援・ご協力、ほんとうにあり がとうございます。たくさんの方からお申し出をいただいております。 みなさまのご協力のおかげで、1000部の印刷代はクリアできる見込みが立 ちました。ありがとうございます。 ただ、2000部の印刷が、1000部の印刷代の4割増で可能とのことなの で、なんとか2000部印刷を目指したいと考えているところです。2000部 印刷を目指し、編集作業が完了するまでの、もうしばらくの間、ご支援の受付を 続けさせていただきたいと思っております。みなさま、どうぞよろしくお願いい たします。 * すでにご案内のとおり、メルマガやIKTTのWebサイトに、わたしが日本 語で書いたものを、英訳を経て、クメール語に翻訳する作業が、現在進められて います。そのクメール語に翻訳した文書を、皆が一生懸命に回し読みしているの を見て、小冊子『森の知恵』の発行を思い立ちました。 当初、この『森の知恵』の出版は、IKTTの自費で出せる範囲で、と考えて おりました。しかし、できるだけたくさんのカンボジアの人たちに、このクメー ル語の小冊子『森の知恵』を届けたいという思いのなか、もし可能であれば、出 版に必要な費用をみなさまのご支援・ご協力によって実現できればと考えるよう になりました。 カンボジアの若い世代にこの本を届ける、その一助をここにお願い申し上げま す。発行部数は当初の1000部をクリア、なんとか2000部の印刷を目指し たいと考えております。 寄付金は、一口3000円から、とさせていただきます。 なお、ご寄付をいただいた方々のお名前を、この小冊子の末尾に記載し、これ は日本の方々からの贈り物であることを伝えたいと思っております。そのため、 森本(iktt@hotmail.com)までメールで、ローマ字でのお名前の表記と併せて、 お申し込み口数と入金予定日のご連絡をいただきたく、ここにお願い申し上げま す。折り返し、振込先のご案内を送らせていただきます。 【12】DVDビデオ「蚕まつり2008」発売中! 昨年の9月に「伝統の森」で開催された“蚕まつり2008”の映像を収めた DVDビデオ「蚕まつり2008/The Silkworm Festival 2008 at "Wisdom from the Forest"」が完成し、ついに発売になりました。 5月下旬に開催した、岐阜・高円寺・西荻窪・上田の報告会会場では、およそ 10分ほどのダイジェスト版を上映しましたが、今回リリースされたものがその 完全版です。“蚕まつり”のメインイベントであるファッションショーの映像の みならず、舞台づくりなどの準備の様子、ステージがはねた後も興奮冷めやらず といった感じで、皆が楽屋で大盛り上がりする様子などもご覧いただけます。ま た、そういった映像の合間には「伝統の森」に暮らす村びとたちの日々の暮らし なども、垣間見ることができます。 なお、この映像の撮影は「国境を越えて~カンボジア・シェムリアップの日本 人たち」や、福岡市美術館「カンボジアの染織」展に連動したドキュメンタリー 「カンボジアの絣織に魅せられて~黄金のシルクで結ばれた人々」などの取材で 何度もIKTTを訪れているビデオジャーナリストの寺嶋修二さんです(DVD の販売も、寺嶋さんにお引き受けいただいています)。 直販特別価格は、税込2000円(送料別)です。 このDVDお申し込みは、以下の専用サイトからお願いいたします。 なお、東京都内では、神保町のアジア文庫、高円寺の茶房・高円寺書林、そし て西荻窪の信愛書店の店頭でも、お取り扱いいただいています。 ▼DVDビデオ「蚕まつり2008」申し込みサイト http://hw001.gate01.com/light-green/ ▼アジア文庫(千代田区神田神保町1-15内山ビル5階) http://www.asiabunko.com/ ▼茶房・高円寺書林(杉並区高円寺北3-34-2) http://www.geocities.jp/fuzainoisu/shorin.top.html ▼信愛書店(杉並区西荻南2-24-15) http://park12.wakwak.com/~tks/furhon.htm 【13】『カンボジア絹絣の世界』発売中 『カンボジア絹絣の世界~アンコールの森によみがえる村』が、NHKブック スから発売中です。 本書には、これまでわたしたちが取り組んできたこと、現在のIKTTと「伝 統の森」の状況、そして伝統の森再生計画が目指していることなどについて、か なりていねいに書いたつもりです。染め織りに関する描写もできるだけ書き込み ました。巻末には「IKTTの絣布ができるまで」と題し、桑の苗を育て、養蚕 をし、生糸を引き、それを括り、染め、織り上げるまでの工程を、写真とともに 簡潔に説明したページもつきました。本文中には「伝統の森」の位置をプロット した「シエムリアップ周辺図」と、現状でいちばん詳細な「伝統の森」の見取図 も掲載されています。 この『カンボジア絹絣の世界~アンコールの森によみがえる村』が出版された ことで、IKTTは何をやっているところなのか、そして森本はこれから何をし ようとしているのか、というみなさまの疑問に対する、ひとつの回答とさせてい ただけるのではないかと思っております。 お近くの書店でお求めになり、お読みいただければ、幸いです。 □ 書 名:『カンボジア絹絣の世界~アンコールの森によみがえる村』 □ 著 者:森本喜久男 □ 発行元:NHK出版(NHKブックス1102) □ 価 格:970円(+税) □ ISBN:978-4-14-091102-0 C1339 【14】YouTubeでのナショナルジオグラフィックフィルムのご紹介 わたしがロレックス賞を受賞したのは、2004年のことです。9月にパリで 行なわれた授賞式の会場では、受賞者5人を紹介するショートフィルムが公開さ れました。そのショートフィルムとは別に、約24分程度のドキュメンタリーが 制作され、世界各地でナショナルジオグラフィックチャンネルの番組のひとつと して放送されています。欧米のみならず、アジアでは、シンガポールやインド、 香港、台湾、そしてカンボジアでも放送されました。そのときのナショナルジオ グラフィックチャンネルで放送された映像が YouTube上で公開されています(3 つに分割されて公開されています)。 よろしければ、以下のURLからご覧ください(残念ながらナレーションは英 語で、日本語字幕はありません)。 ▼Reconnecting the Threads (Part_1) Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 http://www.youtube.com/watch?v=bZo7ELcpkyU ▼Reconnecting the Threads (Part_2) Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 http://www.youtube.com/watch?v=yNN2Hn_StX8 ▼Reconnecting the Threads (Part_3) Pioneering Individuals: Rolex Award Winners 2004 http://www.youtube.com/watch?v=qguJazBB6yw 【15】"FRONTLINE/WORLD"ウェブサイト公開のご案内 アメリカの公共テレビ局PBSの「FRONTLINE/WORLD」というドキュメンタリー 番組で私たちクメール伝統織物研究所が紹介されました。「Cambodia: The Silk Grandmothers 」というタイトルでまとめられています(英語版の番組ですが、 わたしはインタビューに日本語で答えています)。この番組は、ウェブサイト上 でも公開されています(約13分)。以下のURLから、ご覧になれるはずです。 (再生にはQuicktimeあるいはRealplayerが必要とのこと) ▼「Cambodia: The Silk Grandmothers」 http://www.pbs.org/frontlineworld/rough/2007/06/cambodia_the_si.html ______________________ I N F O R M A T I O N ___________________________ ★ショップ&ギャラリーの営業時間のご案内★ シエムリアップのIKTTのショップ&ギャラリーの営業時間は朝8時から夕方 6時まで(年中無休)です。工房の見学を希望されるかたは、平日の朝9時から 夕方5時まで(正午から午後2時までは昼休み、日曜日はお休み)の間にお越し ください(できるだけ事前にご予約をお願いします)。 ★★シエムリアップIKTTまでの歩き方★★ オールドマーケット(プサー・チャー)の南側にあるタ・プローム・ホテルの玄 関前に立ち、右斜め前の方向に、道路を挟んで流れるトンレサップ川に沿って進 みます。川岸には遊歩道が整備されています。道なりに(つまり川に沿って)歩 くこと5~6分で、右手前方に「クメール伝統織物研究所」と日本語と英語で書 かれた緑色の看板が見えてきます。ここがIKTTです(左側にクロコダイルフ ァームの看板が見えたら行き過ぎてしまいました。お戻りください) ★★★「伝統の森」ショップの営業時間のご案内★★★ 新たに、「伝統の森」に、ショップがオープンしました(シエムリアップのショ ップ&ギャラリーが移転したわけではないので、「伝統の森」にまで足をのばす 時間のない方はこれまでどおりシエムリアップのショップへお越しください)。 森のショップの営業時間は、朝7時から夕方4時までです。年中無休ですが、お 越しになる場合は、できるだけ事前にご連絡をお願いいたします。(アクセス方 法については、以下のピアックスナエン・「伝統の森」への道のりをご覧くださ い) なお「伝統の森」では農作業が中心となるため、全体の作業開始が朝7時、作 業終了を4時としています(昼休みは11時から1時まで。日曜日は森の仕事も 工房もお休みです)。 ★★★★ピアックスナエン・「伝統の森」への道のり★★★★ 「伝統の森」は、シエムリアップの町から北へ約30キロ、車で約1時間のとこ ろにあります。アンコールワットを右に見て進み、アンコールトムの南大門をく ぐり四面仏の尊顔が微笑むバイヨン寺院を通り越し、さらに北へ。プリアカン寺 院の門前を過ぎて道路が大きく右にカーブした先に、左に折れる一本道が現われ ます。この道を約10キロ、途中何度か川を渡り、左手の木立の間にお寺が見え たらすぐ先の道を右へ。曲がり角に設置してあるIKTTとMORIMOTOの 名前の入った緑色の看板を確認してください。ここから約4キロ、ふたたび川を 渡り、しばらく行くと右手に「伝統の森」の入口が現れます。 ※2009年4月現在、シエムリアップの町から「伝統の森」までタクシーで往 復40~50ドルが相場です(郊外に向かうタクシー料金は、シエムリアップ基 点での往復運賃を請求されるので、片道でも料金は同じです)。なお、シエムリ アップからアンコール遺跡群へ向かう途中で立ち寄る通行証のチェックゲートで 「ピアックスナエンの養蚕の村へ行く」と説明すれば、通行証を購入しなくても ゲートを通過できるはずです。 ※『カンボジア絹絣の世界』p.116 の「シエムリアップ周辺図」にも、「伝統の 森」の位置がプロットされております。こちらも参考にしてください。 2009年11月7日 IKTT(クメール伝統織物研究所) 森本喜久男 ●発行 IKTT (INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES) No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune, (Road to lake, near the crocodile farm) P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia ※当メールに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して発行されております。【 http://www.mag2.com/ 】 mag2 ID: 0000070073 Copyright (c) 2009 IKTT All rights reserved.
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