2006/12/31
職人の遺してくれるもの消えていくもの
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 職人の世界をインターネットで紹介 「職人の遺してくれるもの消えていくもの」 2007年1月号 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 読者の皆様 新年明けましておめでとうございます 今年こそは、メルマガ復活 を念頭にがんばって行きたいと思います。 本メルマガにご登録されている読者様には、不義理の数々本当に申し訳ありませ ん。 ここ数年の間に知り得た又は、ご縁を頂戴した方々、書き残さなければならない お話や情報は数知れず。ただ、歳を重ねることの弊害と、本業に関わる内容の変 化(難題・創造)、自身の能力の限界からか書くことが出来ない状況へのいらだ ちと焦りを感じた毎日でした。 本号は、そんなぎりぎりの中、伝統工芸に関わるお話を書かせていただきたいと 思います。「江戸小紋」ご縁をを頂戴し現在も、色々お付き合いをさせていただ いているお店です。 今年は「体験工房」と言う企画で、一般の方々に実際に作る工程を自身の手で行 える企画も準備していますので、企画開始時には臨時メルマガで募集の公開をさ せていただきます。 ●伝統工芸、江戸小紋染の技術と環境の変化 ここでは小紋の名称範囲を「江戸小紋」としてお話を進めさせていただきます。 遠くは色合い、近くは繊細優美、和を愛(め)で装う日本の心「侘」「寂」に 「粋」を併せた江戸小紋・・・こんな下りを紹介のパンフレットに書きました。 皆様はご存じと思いますので、ここでは江戸小紋の基本は控えさえていただきま す。微細な文様を際だつほどに文様をくっきりと染め上げる染めの技術とその文 様の核となる「型紙」との合わせ技が出来映えになります。 型紙を直接ご覧になった方も居られるかと思いますが、漢字のごとく材質は「紙」 です。和紙を柿渋(山柿)でしめた物(染めた・浸透させた)を、彫刻刀で切り 微細な文様を作って行きます。 ※有名な所では「伊勢の型紙」で最近は土産物としても販売が行われています。 小紋染の職人の世界に大きな打撃となったのが、時代の変化である「洋装文化」 です。日本の文化である「着物」の着用が年々減ってきている現状、このことが 余波が「職人」へ大きな負の連鎖となって現れています。 着物を着る機会が減る、微細な文様の型紙を切ることの時間とコスト(注文単価 ・注文数)の見合が崩れて、型紙の職人の後継者が居なくなり廃業していく現状 は、型紙技術の消滅にもなっています。 また、着物として着られる工程の完成には「地直し」「縫い子」の工程も大きな 要素、ここも「職人」の力が必要になります。が、先の現状に近いことが起きて いる現状。 私事の話ですが、ここ数年小紋の型紙を電子化(データベース化)する作業を行 っています。毎回、手にして心から感じること職人の技術は素晴らしい。良くも、 これだけの文様を作り出せたと感心する。 直接、多くの型紙を手で触り、大げさですが特に最近は型紙から何かを感じるよ うにもなっきました。時間があれば、型紙を直接切っているところを写真に残し たいとも考えている。 そして、日本の「着物文化」に何か影響を与え色々な「職人」さんへ少しでも仕 事の発生が出るような事が出来ればとも考えております。 夢ごとではなく「実現」すること。そして、職人が育つ環境を作ること。 ※先日、実際に染の工程を写真撮影してきましたので、パンフレット、ホームペ ージ用に加工して皆様にも公開をさせていただきます。 簡単に型紙を継いでいく所、ほんとに見ていて簡単に・・・。が、継ぎ目に寸分 の狂いもなく継がれている奥義。職人て素晴らしい。 ●昨年を振り返り あっという間の1年間。満足した1年間でもありました。ご縁を頂戴したお客様が 色々、何軒も賞を頂戴したり、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で紹介されたり。 提案により、企画も進行したり。今年も企画満載、これが自身の首を絞める原因 なのだが? 必要とされる限り、精一杯コンサルタント(最近、万屋※よろずや)「職人」と して頑張ることが生き甲斐になっています。 小澤 俊文



