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職人の技と心意気、科学万能の世界でもまだまだまねの出来ない遺しておきたい技術、そして消えていく技術……

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2003/11/30

職人の遺してくれるもの消えていくもの

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               「職人の遺してくれるもの消えていくもの」

                         2003.11【第29誌】

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■話の目録
│ 
├─● 最新情報┬元禄市【墨田区文化観光協会】
│       ├吉良祭【墨田区文化観光協会】
│       └義士祭【墨田区文化観光協会】
│
├─● 祭事情報┬納めの水天宮【水天宮】
│       ├世田谷のボロ市【ボロ市通り】
│       ├羽子板市【浅草寺境内】
│       ├納めの大師【西新井大師】
│       └納めの地蔵【とげぬき地蔵】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│       └音の職人【限られた才能・絶対音感】
│       
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 】
│
└─● 昭和30年代ある日の下町情景【】


◇最新情報

●元禄市 12月13日(土)14日(日)
●吉良祭 14日(日)
●義士祭 14日(日)

墨田区両国3-13-9 本所松坂公園
交通:JR総武線・両国駅徒歩8分都営大江戸線・両国駅 
問合せ: 墨田区文化観光協会 TEL 03-5608-6951 

http://kanko-sumida.com


◇祭事情報

●納めの水天宮【水天宮】

期間⇒12月5日(金)
場所⇒中央区日本橋蛎殻町2-4-1
交通⇒地下鉄・人形町駅水天宮前駅
問合せ⇒水天宮 TEL 03-3666-7195

●世田谷のボロ市【ボロ市通り】

期間⇒12月15日(月)〜16日(火)
場所⇒世田谷区世田谷1丁目付近
交通⇒東急世田谷線 上町駅徒歩5分 ボロ市推進事務局
問合せ⇒ボロ市推進事務局 TEL 03-3429-1829

●羽子板市【浅草寺境内】

期間⇒12月17日(水)〜19日(金) 
場所⇒台東区浅草2-3-1 
交通⇒東武伊勢崎線 地下鉄・浅草駅
問合せ⇒浅草寺 TEL 03-3842-0181

●納めの大師【西新井大師】

期間⇒12月21日(日)
場所⇒足立区西新井1-15-1
交通⇒東武大師線 大師前駅徒歩1分
問合せ⇒西新井大師 TEL 03-3890-2345

●納めの地蔵【とげぬき地蔵】

期間⇒12月24日(水)
場所⇒豊島区巣鴨3-35-2
交通⇒JR、地下鉄 巣鴨駅
問合せ⇒高岩寺 TEL 03-3917-8221


◇職人長屋

●幻灯洋洋【ひとり言】

今年は毎日毎日駆け足で進んでしまった。いま、自分の行動に少しブレーキをか
け減速している。何か追われるままで進んで行くと本来の道を見失うのではと少
し不安を感じ、意図的に何もしない時間を少しだが作っている。

これも過去の経験則からえた自分を安定させる方法だ。こんなことをしながら思
い出した未完了の課題「使われなくなった日本語」個人的な感覚の言葉だが少し
でも思い出した言葉を残そうと思っている。

今も使われてるが「粋」と言う言葉、これも粋人と言われる人は相手の粋さを囃
す場合「粋だねー」とは言わない。「しょってるねー」がもっとも洒落た言葉だ。
この言葉ももう使う人は少なく、言葉の存在も知っている人も少ないと思う。

もう一つ同じような意味だが「鯔背」と言う言葉。こちらはどちらかと言うと祭
や若衆(これもあまり使わない言葉)の集まった時に合う言葉。
日常では「きびしょ」と言う言葉もあった漢字で書くと「急須」お茶道具である。

「新内」「端唄」を肴に悠々閑々思うがまま書き連ねてみよう。遺したい日本語
持ち続けたい日本の心、暮れが近づくと共にますます懐古な世界へ?

●音の職人【限られた才能・絶対音感】

音の職人?何・・・ピアノの調律師も職人ですがここでは絶対音感を持った音の
職人として紹介したいと思います。簡単に絶対音感を説明、たとえば音楽を聴い
ているとしましょう。その音楽を聞き終わったところで同じように演奏し譜面に
書き表すことはできますか?

普通の人は絶対?にできない!!ところがもって生まれた才能というか訓練もあ
ると思います。100%ではありませんが95%以上の正確さで原曲のコピーができる
のです。ブームは去りましたが皆さんご存じの「カラオケ」ヒットチャートにで
る最新ヒットの楽曲をいかに早くコピーし商品として送り出すかで社運が左右さ
れると言われる業界には必ず専属の絶対音階を持った職人がいます。

オリジナルに近いアレンジをした曲を完成させるのが専属の音の職人です。若い
ころ恥ずかしながら「ジャズバンド」結成していたときがありました。このとき
の職場の先輩で色々アドバイスをしてくれていた人がいました。この先輩がまさ
しく絶対音階の持ち主でレコードを聴きすぐに譜面に書き起こし各パートごとの
コード進行と未熟な私用にアドリブのところも詳細な進行を書いた譜面をくれま
した。

実際に目のあたりにしていた絶対音感の職人。近年ニュースでも取り上げていま
したが楽器の種類の判別も耳で聞き分けることができシンセサイザーの音もどの
ような組み合わせで作っているかも分かる、職人の持つ能力すばらしいではあり
ませんか。


◇食の職人

●食の老舗をご紹介【今月の逸品 どぜう 桔梗家】

小粋な店構えと座敷が広がり、気取らずに腰を据えてゆったりと楽しめる川魚専
門のお店です。今の時期は「なまず鍋」もありますので是非

両国 どぜう 桔梗家 http://sdi.co.jp/kikyou/


◇昭和30年代ある日の下町情景

●ジープに乗った外国の兵隊さんがやってきた!?【我が家の一大珍事】

昭和30年春のある日、自宅の近くで遊んでいたところ1台のジープが走ってくる
のが見えた。この時代、主要幹線以外は車など通らないから道路でも遊んでいる
ことが普通の時代です。それも、モスグリーンのジープ、運転しているのはしか
も外国人が2人こちらに向かってくる。

なんと、私たち(友達数人)のところで止まると後ろの座席に見覚えのある女性
が乗っている。父親方の姪で「ルミおばさん(仮名)」が乗っていた。初めてす
ぐ近くで目のあたりにした外国人、知り合いも乗っている。近所の人も集まって
くるでもう何がなんだか判らず、逃げるように猛スピードで自宅(洗濯屋)に駆
け込み父親に報告。

そしたら、なんとすぐ後ろに3人が立っていた。おまけに、近所の人も皆遠巻き
にして見ている。家の奥に隠れるように様子を見ていると店から座敷の方へ入っ
てきた。もうだめだ、何も悪いことなどしていないのに・・・

※外国人が靴を履いて座敷に上がるシーンがあるが、ここでは靴を脱いで上が
ってきました。

家の奥の押入に隠れているとルミおばんさんが大きな紙袋をくれた。あまーい香
りのする袋、誘惑と恐怖心の表裏一体。もじもじしていると袋から取り出された
のはチョコレート、キャンディー、もう見たこともないような物ばかり。

誘惑にまけ、のこのこ出て行くと先の外国人2人の前へ。もう心臓どきどき、店
の入り口は人、人、人・・・。半べそ状態、そうしたら背の大きな外国人(イギ
リス人でルミおばさんのご主人)にいきなり抱きかかえられた。顔は笑っている
しみんなもいるから大丈夫だろうと子供ながら観念しているとなにやら色々話し
かけるのです。

当然、何を話されているのか判るわけもなく黙っていると予想もしない次の驚き
がやってきたのです。父親が訳して伝えてくれるではないか。これには、私だけ
ではなく家人(兄弟、職人)近所の人、口をあんぐりとはこの光景です。

今考えると子供相手の会話だから、知れていることとはいえ一同びっくりです。
立ち上がると天井に届くくらいの背の高さ、こんなに大きな人がいるのかと思え
るくらい大きかった。後で判った事、ウイリアムさん(仮名)、もう1人の方は
運転主でルミおばさんと結婚するので挨拶にきたそうです。

それからの1年間ほど、我が家に毎週ジープで将校の軍服が洗濯物として届けら
れるようになり、仕上げの丁寧さが口コミで広がり思わぬ恩恵を受けたと、後に
父親が話してくれた。下町には似合わない、世界観の広がった一日でした。

この3年後(昭和33年)テレビドラマ「私は貝になりたい」を観たとき、何だ
か子供ながら先の情景が重なり複雑な気持ちになったのを今もはっきりと覚えて
いる。

※イギリスに渡ったご夫妻その後、ご主人は他界しルミおばさんは現在もイギリ
ス在住。但し、一度も日本に帰ってこなかった。出会いのいきさつも、ルミおば
さんのお姉さんの旦那さんが進駐軍の通訳(後、空自通訳)をしていて将校倶楽
部のパーティーに連れて行って知り合ったのが出会い。

※私の父親は若い頃(戦前)外国航路の貨物船で働いていたため少しの会話くら
いは出来ることも判り本当にびっくり。良く、いろいろな国の話をしてくれてい
たは事実だった。また、戦争中も徴兵されず何故か「発電所」の技師として働い
て終戦後、何故か独立開業したのが「洗濯屋」よく判らない人生の父親。

私、5人兄弟一番下。現在、父親の歩んだような道を瞑想気味に進んでいる!?

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