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職人の技と心意気、科学万能の世界でもまだまだまねの出来ない遺しておきたい技術、そして消えていく技術……

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2003/09/23

職人の遺してくれるもの消えていくもの

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               「職人の遺してくれるもの消えていくもの」

                         2003.9【第27誌】

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◆ホームページ連動型メールマガジン

今月も遅れての配信、お詫び申し上げます。誠に勝手ながら、今月号より15日
発行を中旬発行とさせて頂きます

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ぜひ、ご利用ください。

◇メルマガ専用ページ http://e-mono-jp.net/mail_magazine

■話の目録
│ 
├─● 最新情報┬伝統の染に新しい風【江戸小紋染 大松】
│       ├電気工事業の職人育成と仕組み作り【株式会社 山栄電工】
│       └「天国への手紙」撮影開始【株式会社 柏屋】
│
├─● 祭事情報┬浅草奥山風景【浅草寺境内】
│       ├池上本門寺お会式【池上本門寺】
│       └べったら市【宝田恵比寿神】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│       └堀の中の職人【わけありの人々が作り出す刑務所作業製品】
│       
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 両国 ちゃんこ川崎】
│
└─● 昭和30年代ある日の下町情景【隣近所みなお互い様のお付き合い】


◇最新情報

●伝統の染に新しい風

江戸時代から継承されてきている江戸小紋染と言う染の技術をご存知でしょう
か?微細な文様の織り成す優美な染め物、江戸小紋は染めの技術と型紙の作成
技術の職人の力が両方そろい初めて完成します。

このような技術が継承されながらも、昨今、着物離れが進んで居るのが現状で
す。そんな中この技術を生かし新たな商品開発と着物文化をも広めようと進め
て居るのが有限会社 大松染工場です。

型紙のデータベース化、企業ブランドとしての製品開発と営業形態、他、事業
計画がスタートしました。全国規模で行われた繊維業に関わる事業者の考える
新規事業計画に対しての助成制度に採択されたことが始まりのいきさつです。
これからも、システム化が進む過程を公開可能な部分を発表させて頂きます。

企業ブランド名 Life Colors Daimatsu

有限会社 大松染工場 http://e-sumida.gr.jp/daimatsu

●電気工事業の職人育成と仕組み作り

毎日、利用している電気だが普段あまり気にはならないが電化製品が増え電気
の使用量が増えたりするとブレーカーの交換と契約容量の変更などが必要にな
るがこれには当然、免許を持った工事業者に頼まなければならない。

この電気工事の世界あまり目にすることがないがどちらかというと裏方さん的
な要素が強い、ところが職人仕事と言われるくらい技術と知識の両立が必要、
天井裏、壁裏での電線の引き回しにも仕事の差が出る。見えないから適当にも
出来るが、ここで紹介をする株式会社 山栄電工は違う。

社長、社員、ご家族で営業をされていて共に仕事の技術は常に最高の状態を維
持できることを実行している。故に、この不況下にもかかわらず仕事が追い付
かないくらい依頼がある。そこで新たな仕組み作りとして「協力加盟店」形式
のお手伝いをしてもらえる同業を登録制で組織化する方式を実施した。

一定の基準を満たす同業者へ協力を依頼し技術レベル向上の指導も含めより高
度で大きな仕事も受注出来る事を目的とし、また、現状、自社で受けきれない
仕事を分担することで効率的に処理していくのがねらいでもある。

電気のコンビニエンス サンエイ

株式会社 山栄電工 http://saneidenkou.co.jp

●「天国への手紙」撮影開始

何時か必ず訪れる人生の終焉、そしてお世話になるのが葬儀を執り行う会社、
今
はセレモニーホールの名称が多い、その中でも「ハートサービス 柏屋」の取
り組みは見栄や形式にとらわれない「心に残る最後の時」を心をこめた葬儀と
して演出する葬祭業として70年の歴史を墨田区に築いてきた。

先日、「天国への手紙」逝ってしまった愛する人に伝えたいことはなんですか
?の言葉で綴られた映画の撮影が行われた。今は亡き思い出となってしまった
人へ想いを込めて書き綴られた手紙をもとに映画化されました。

葬祭業という仕事を営む中、どちらかと言えば葬儀が主となり仕事とはいえ見
据えるに耐え難い情景を日々見届けてきている。その中に「ベル共済」と言う
互助会制度がある。今回の映画化もこのベル共済から生まれた。

先のハートサービス 柏屋でロケが行われた。社長以下、スタッフが協力体制
で無事収録終了。営利優先の世の中このような取り組み「お礼返し」心に響く。

※株式会社 柏屋で社員募集をしております。

正社員:(3ヶ月見習い) 年齢:20〜30歳までの男女 応募地域:都市近郊
所有資格:普通自動車免許 給与:20万円(3ヶ月見習い期間中)※委細面談
勤務時間:午前8時30分〜午後5時(多少の変則勤務あり)
待遇:賞与年2回、社会保険、厚生年金、交通費支給、各種手当
   (通常勤務時昼食付き・残業時夜食付き)
詳しくは、電話にてお尋ね下さい。→ 03-3613-4444

株式会社 柏屋 http://e-kashiwaya.com/

天国への手紙 http://www.tengokuenotegami.jp/


◇祭事情報

●浅草奥山風景【浅草寺境内】

期間⇒10月1日(水)〜11月16日(日)
場所⇒台東区浅草2-3-1
交通⇒東武伊勢崎線・地下鉄浅草駅徒歩5分 
問合せ⇒浅草観光連盟 TEL 03-3844-1221

●池上本門寺お会式【池上本門寺】

期間⇒10月11日(土)〜13日(月)
場所⇒大田区池上1-1-1
交通⇒東急池上線・池上駅徒歩10分
問合せ⇒池上本門寺 TEL 03-3752-2331

●べったら市【宝田恵比寿神】

期間⇒10月19日(日)〜20日(月)
場所⇒中央区日本橋本町3-10-11
交通⇒地下鉄日比谷線・小伝馬町駅徒歩5分
問合せ⇒べったら市保存会 TEL 03-3663-7084 


◇職人長屋

●幻灯洋洋【ひとり言】

今回も発行が遅れてしまった。もうどうにもならない自分。昔のたとえで「盆
と正月が一度にやって来た」が続いている。この状態を回避し普通の流れに変
えようとの努力は惜しまず。事務所、自宅の仕事場、ささやかな設備投資とシ
ステムの変更をくり返しているのだがそのスピードよりも仕事の内容の変化と、
新たな企画が押し寄せ本体(自身の頭)がついて行けなくなっている。

先の江戸小紋染に関わる事業計画書作成も全力投球で書き上げたら採択され、
今度は実行計画が始まる。また別に、種まきしてあった1年計画の結果が実を
結び次なるステップへ進み、更なる計画と検証。これが複数ある中、2年ほど
前の企画が再浮上してきてこれも復活させ進行の段取りをしなければならない。

もともと、お役に立てることを念頭に始めた仕事だが少しずつでも実を結ぶ事
が判るともっと頑張ろうと言う気になる。また、人と人とのつながりの大切さ
ありがたさを日々感じている。

生きているのではなく、支えられて生かされている自分。気だけは職人として
30年が経ち、どのくらいあるか判らない残りの人生、出来る限りのお礼返しを
おこなうこと。
また、メルマガをお読み頂いている538名(6誌配信)の読者の皆様にも感謝致
します。

※結局、ひとり言ではなく言い訳になってしまいました。


●堀の中の職人【わけありの人々が作り出す刑務所作業製品】

以前、堀の中の・・・と言う刑務所を舞台にした本と映画がありましたが、今
回まさしく刑務所の話です。刑務所と聞くと拒絶され方がおられるかもしれま
せんが、まあ、職人話としてお読み下さい。

当然、刑務所ですからそこに居る方たちは何らかの犯罪を犯してきた方がすべ
てです。何時かは、この話を書こうと思っていました。何故にと思われるかも
しれませんが、一応理由があるのです。40年以上前の古い話になりますが、私
の父親(故人)の親類に刑務所の看守をしている方(故人)がおりました。

家の建て替えあり、家業の洗濯屋に必要な今で言うところのブランド品を保管
するためのガラス戸の入った洋服ダンスみたいな物を入れることになり、そこ
で登場したのが親類の看守をしている方です。父親はすぐに一緒に見に行きま
した。
※刑務所の名前は差し障りがあるため控えさせていただきます。

二、三日後に大きなトラックと共に大きな白木の洋服ダンスが届きました。後
に父親より聞いた話ですが、何でもあまりにもサイズが大きなため売れ残って
いた商品で少し安く購入できたそうです。元々、刑務所作業製品(今はキャピ
ックと言われている)は一般の市場価格より安いのが通例ですのでかなり満足
をしたようでした。

今、そのときの洋服ダンス上部を切り取られ(今の仕事場に入らないので)て
いますが現役で使用されています。とにかく作りと材質には目を見張る物があ
ります。家庭での使うのとは違い業務で使用しているにも関わらず狂いのない
作りと作成者の技術。

今、職人が少なくなっていて職人学校なども出来たりしているが、職人の技が
毎日、毎日、確実に継承されているのが刑務所なのです。只、刑務所の中にも
約束事が沢山あります。ましてや作業には刃物も使いますので受刑者すべてが
対象ではありません。

その判定は、判りませんので実務についてお話しすると毎日毎日定時の作業の
繰り返しで時間もある程度は余裕がある。(以前は更生が目的であるため時間
にはかなり余裕があったようですが今はある程度、制限があるようです)
特に手のかかる伝統工芸品は市販の物より優れている作品が多く出ています。

展示即売なども行われていますので機会がありましたら一度ご覧になるといい
と思います。それだけの作品を作れる技術を身につけ刑期を満了し出所、そこ
には辛い現実も待ちかまえています。受け入れ先がないのです。職に就けない
現実。
せっかくの技術、更生の機会をつかむ事ができないため再入所してしまう方も
居ると聞いたことがあります。

もう少し、人として受け入れられる世の中になればと願う次第です。

◇食の職人

●食の老舗をご紹介【今月の逸品 ちゃんこ川崎】

創業昭和12年、日本で初めてという「ちゃんこ屋」として、昭和6年に引退し
た横手山関が始めたお店です。現在三代目の主人が作る鳥ガラでとった醤油味
の正統ソップ炊きのちゃんこは、味噌味のようにコクがある逸品です。ぜひ一
度お召し上がり下さい。

http://meiten-sumida.com/kameiten/tenpo/kawasaki/kawasaki.htm

※おいしいちゃんこの作り方
(ちゃんこ川崎さんの御指導をいただいた正統派ちゃんこ鍋です。)

http://e-mono-jp.net/mail_magazine/cyanko/cyanko_nabe.htm

◇昭和30年代ある日の下町情景

●助け合う心【隣近所みなお互い様のお付き合い】

助け合う心、下町人情そのままで開放的な家が多かったのも特徴ではないでし
ょうか。この助け合う心の最たる経験が、他の家の火事で筆者宅も燃えてしま
ったことがあった。火事自体は、筆者の記憶にはかすかにしか無いのですが、
焼け出されて近所の知り合いの家に家族八人全員が新しい家が建つまでの間、
間借りしていたのです。

 お世話になっている家だって余裕の或るほど大きな家ではないのに、布団を
敷きつめ皆で寝起きした想いでがあります。
 自分たちの生活を変えてでも困っている人があれば助けあう、この心の豊か
さは何処から出ていたのだろうか。
 
この話を書いていながら、筆者自身に何が出来ているのだろうかと戒めと共に
想いだす言葉「自分で生きているなんて生意気なことを言うんじゃねぇぞ、周
りの人に助けられているからご飯を食べて生きていられるんだ」。

当時、金銭でも助け合う仕組みがありました。それが「無尽講」と言われる仕
組みで、呼び名は地域によっても変わっていたようです。
 長方形の木で出来た箱で、細かく仕切りがしてあり上部に切込みがありそこ
からお金を入れるようになっている簡単な構造で、ガラス窓がすべての区画に
付いていて入金の状態がわかるようになっている。
 
この箱が毎月、無尽講に入っている商店に届くと名前の書いてある区画に口数
分のお金を入れて次の商店に持っていくのです。最後に、会計の人に手渡され
てまとめて管理されます。 くじに当たっても、今、別にお金が必要ででない
とその権利を他の人にあげたりすることも出来る便利な方法のようでした。

※ 無尽講、頼母子講、恵比寿講と言った呼び名で商店を営む人たちで毎月各
々の掛け金を積み立てて、何ヶ月かに一度全員が集まり、くじを引いて当たっ
た人に掛け金の口数に応じて決められた額を貸し出し互いにお金を融通し合う
組織と方法の俗称

まぐまぐ文庫「おーぃ だれかいるかぃ」

下町雑感
  ちゃぶ台が家庭の中心、おすそ分け
  醤油や味噌の貸し借り
  勝手知ったる他人の我が家 より、一部紹介
※まぐまぐ文庫 http://www.mag2.com/bunko/

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◆編集・作成  :有限会社 アールネット
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