2003/06/15
職人の遺してくれるもの消えていくもの
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「職人の遺してくれるもの消えていくもの」
2003.6.15【第24誌】
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■話の目録
│
├─● 最新情報┬発掘された日本列島2003【江戸東京博物館】
│ ├すみだ粋の世界展【すみだ郷土資料館】
│ └そばやの二階劇場開演【江戸二八そば 寿々喜屋】
│
├─● 祭事情報┬入谷あさがお市【真源寺(入谷鬼子母神)】
│ ├浅草ほうずき市【浅草寺】
│ ├うえの夏まつり【不忍の池】
│ └神楽坂まつり【神楽坂一帯】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│ └漢字のすべてを知り尽くした人々【植字(工)職人】
│
├─● 元気印繁盛店┬毎月新商品開発販売【パン工房亀屋マーブル館】
│ ├そば懐石始めました【そば処 砂場】
│ └OZmagazin取材、7月掲載販売【お好み焼き こむぎ】
│
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 向じま 志”満ん草餅】
│ ◆飛び入り記事 閑話休題【レストラン カタヤマ】
│
└─● 昭和30年代ある日の下町情景【銭湯と三助】
◇最新情報
●発掘された日本列島2003【江戸東京博物館】
◎企画展「発掘された日本列島2003−新発見考古速報−」展
6月3日〜7月9日まで
◎ミュージアムセミナー
「旧大名邸−戸定邸・小笠原邸etc」 ・・・・・・・6月6日
「御三卿 一橋家」・・・・・・・・・・・・・・・6月13日
「近世前期の江戸の町と風俗」・・・・・・・・・・6月20日
「旗本の財政と借金棒引き令」・・・・・・・・・・6月27日
14:00〜15:30(受付開始13:30)
江戸東京博物館1階会議室にて 各回500円 当日先着150名
◎ふれあい体験教室
古文書講座 初級講座「江戸の瓦版を読む」(四回連続)
・・・・・・・・・6月19日・7月3日・10日・17日
18:30〜20:00 往復葉書にて事前申込(6/5締切) 参加費2,000円
◎常設展示室ミュージアムトーク
「芝居小屋」・・・・・・・・・・・・・6月6日.
「電気館」・・・・・・・・・・・・・・6月13日・20日.
「江戸東京のモノづくり 赤木コレクションの世界」6月27日
常設展示について、学芸員が専門に基づいて解説します。
いずれも16:00〜 当日来館 集合場所は5階常設展示室日本橋下
◎常設展特集展示
「描かれた動物たち」・・・・・・・・〜6月22日
「江戸東京のモノづくり −赤木コレクションの世界」
・・・・・・・・・・・・・・・・・6月24日〜8月10日
※問合せ:03-3626-9974
ホームページ:http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/index.htm
●すみだ粋の世界展【すみだ郷土資料館】
開催:6月29日まで開催中 月と第4火は休館
入館料:100円
場所:すみだ郷土資料館 03-5619-7034
ホームページ:http://www.city.sumida.tokyo.jp/users/kyoudobunka/
●そばやの二階劇場開演【江戸二八そば 寿々喜屋】
筍のように伸びる若手が二人「どこで、損する?」
定例落語会 第28回「寿々喜屋石原亭」
日時:6月26日 18:30開演(18:00開場)
会場:江戸二八そば寿々喜屋「そばやの二階劇場」
入場料:2,500円(前売・予約) 2,800円(当日)
終演後、特製の蕎麦料理付き/お土産抽選会あり
出演:五街道佐助「船徳」他/桂笑生(各2席)
※当日午前中までにお電話にて予約の方は前売り扱い
申込み:寿々喜屋 03-3622-0213
特記:新物情報
かねてより研究開発しておりました「細打ちうどん」が完成し6月16日よりお
店のお品としてご注文いただけます。
お品:どすこいちゃんこうどん 3種予定
江戸二八そば 寿々喜屋 http://e-sumida.gr.jp/suzukiya
※ボリューム満点さすが相撲の街、細打ちながら腰がありすべすべとした麺肌
とのどごしの食感のよさはつゆとの相性も最高です。筆者
◇祭事情報
●入谷あさがお市【真源寺(入谷鬼子母神)】
期間⇒7月6日(日)〜8日(火)
場所⇒台東区下谷1
交通⇒JR鶯谷駅南口徒歩3分・地下鉄日比谷線・入谷駅徒歩1分
問合せ⇒真源寺(入谷鬼子母神) TEL 03-3841-1800
●浅草ほうずき市【浅草寺】
期間⇒月9日(日)〜10日(火)
場所⇒台東区浅草2-3-1
交通⇒東武伊勢崎線・地下鉄浅草駅徒歩5分
問合せ⇒浅草寺 TEL 03-3842-0181
●うえの夏まつり【不忍の池】
期間⇒7月17日(木)〜8月10日(日)
場所⇒台東区上野公園
交通⇒JR線・地下鉄銀座線・日比谷線・京成本線・上野駅 徒歩5分
問合せ⇒上野観光連盟 TEL 03-3832-0084
●神楽坂まつり【神楽坂一帯】
期間⇒7月22日(火)〜26日(土)
場所⇒新宿区
交通⇒JR線・地下鉄有楽町線・都営大江戸線・飯田橋駅 徒歩1分
問合せ⇒河合氏宅 TEL 03-3260-4983
◇職人長屋
●幻灯洋洋【ひとり言】
あつい、蒸し暑い・・・仕上げなければならないことが沢山ある。だが、この
ような日々なのだが充実感に毎日満足している。江戸時代に活躍したマルチク
リエータ山東京伝に少しでも近づこうなどと考える自我、強欲。
だが、最近とても気になる他の人を無視した自我、強欲、簡単に言えば「道徳
」「マナー」を守らない輩が増えたこと。それも、いい年と言われるような年
代の輩が目に付く、世の中自分だけで生きているような態度、何故なのだろう
か?
昔なら、他人でもかまわず注意を与えていた怖いおじさんがいた時代、お互い
さま、ゆずりあい、そんな言葉は過去のものになってしまったのだろうか?そ
んなことを頭の中では考えつつも他人のことには関わらない、今の自分。
●漢字のすべてを知り尽くした人々【植字(工)職人】
題から何の職業を連想できるでしょうか?今は家庭でも容易く簡単に文章を作
成し何枚でも印刷が出来る。今回は、この印刷に関わる特殊な職業人のお話で
す。
昭和40年代中期まで、印刷と言えば「活版印刷」と言う印刷方法が当たり前の
時代、印刷屋さんや新聞社には「植字」と言う作業がありました。
これは何かと言いますと、たとえば手書きの原稿があり印刷を行う場合は印刷
するために活字版を作らなければなりません。活字版とはまさしく原稿の一字
一句を鉛と錫で出来た印鑑のような先に文字があるものの集合体、1字が細長
い3〜5センチ、1辺5ミリ〜色々(今の文字サイズの様なもの)です。
原稿のサイズに合わせて弁当箱の様な木箱を片手に持ち、原稿にあわせて活字
の格納されている場所を言ったり来たりし1文字ずつ木箱にそろえていくので
す。広い場所に漢字の格納されている壁のような物があり、背丈ほどの高さの
小さく仕切られて場所にそれはもう、びっしりと詰まっています。
考えてみてください。文字、1字に対して1区画同一の文字が30文字ほどが入っ
ています、これは業種や規模により大きく違いがあります。常用漢字で約30
00文字(区画)サイズで8種類位。それとは別に旧漢字と特殊文字、記号が
だいたいですが5〜8000文字あります。(当時、正確な数字は判らないと
言われていた)
この活字の中すべての文字の位置を頭の中に暗記しているようで、見ていると
すごい早さで収集し原稿の版の形に仕上げて行くのです。なぜ、拾えるかと言
いますとこの当時「頻度」と言う分類で分けていました。単純によく使うもの
から群を作って配置してるのです。
当時、仕事の合間に体験させてもらいましたが1分間で16文字拾えたら昼ご
飯をおごってくれる懸賞が付いて挑戦したものの、8文字を拾うのがやっとで
した。
この職業の人たちは漢字一字一字の意味の他、成り立ちや関連、色々なことも
知っていて楽しい知識を教えてくれました。
ちょうどこの時代、今で言えばオフィスオートメーションの幕開けのような時
代で「植字」から漢字テレタイプ(ワープロではない)と言う漢字をデータ(
さん孔テープ)にする機械とこのデータを読み取り「植字」と同じような版を
自動的に作る機械との連動で早く簡単に版を作る事が出来るようになり、植字
の職人の人たちも「漢字テレタイプ」の習得が課題となり苦労していました。
昔気質の人たちで切り替えの出来ない一部の人たちは職場を離れて行かざる得
なくなりました。また、3大新聞社は同時にネットワークによるDTPシステム
構築の実験やCAIという機械振興事業団の音頭取りでコンピュータを使用した
学習システムの開発等がスタートした時代でもあります。
現在:植字は今も残されて印刷によっては活版を行うところもあるようです。
補足:漢字テレタイプ→送出漢字文字コード(6単位※ビット2列※バイト3
000文字)プラス制御コード、他、全国の新聞社ほとんどに導入されていた
当時の精鋭マシンでした。これには、プリンターの連動もあり作成したデータ
を印刷し元の原稿と照合し確認することが出来ました。
◇元気印繁盛店
●毎月新商品開発、販売【パン工房亀屋マーブル館】
毎月毎月、製品の開発をスタッフ全員で実行しているパン屋さんです。新しい
だけが開発ではないと既存商品の見直しからリニューアルは当然、場合によっ
ては販売停止の商品も出てくるなど、磨きに磨きをかけ店頭に並べた逸品です。
パン工房 亀屋マーブル館 http://e-sumida.gr.jp/kameya
●そば懐石始めました【そば処 砂場】
砂場系列のおそば屋さんが腕と工夫で持てなす。そば懐石の料理、このメルマ
ガが配信される当日に、初めての宴席が予定されています。後ほど写真なども
掲載できると想いますので関連ページにてご覧いただけると想います。
そば処 砂場 http://e-mono-jp.net/sunaba
●OZmagazin取材、7月掲載販売【お好み焼き こむぎ】
来店されるお客様を家族のように迎えてくれるお店、誕生日には心のこもった
大きな自家製ケーキで祝福、記念の写真もパチリ!!また、毎月お楽しみのイ
ベントもある、楽し、美味しいお店が今度は「OZmagazin」で紹介される事と
なりました。ますます元気繁盛店に!!
博識知識ひと味違うメルマガもあります。購読はホームページで!!
お好み焼き こむぎ http://e-sumida.gr.jp/komugi
◇食の職人
●食の老舗をご紹介【今月の逸品 向じま 志”満ん草餅】
創業百有余年、名前のごとく草餅が専門のように思えますが、季節の銘菓も沢
山あります。これから店頭に並ぶ銘菓をお知らせ「くずざくら」販売される数
に限りのあるためお買い求めはお早めに。草餅は、都内デパートでも数量限定
で販売を行っています。
向じま 志”満ん草餅 http://jimankusamoti.com
◆飛び入り記事 閑話休題【レストラン カタヤマ】
ちょうど、メルマガの原稿を書いているときに片山さんからメールが届きまし
たのでそのまま掲載!!
2003/06/14 21:42:58 芒洋嘆
2003/06/08東京新聞に掲載されました。千賀鉄80 ¥720ランチです。
鐘ヶ淵の記事なのに他地区の白鬚カタヤマがなぜ載るのか?
マスコミの効果絶大お昼お客様増大現象が生まれています。
ありがたいことです。HP掲載願います。
片山幸弘
レストラン カタヤマ http://dabintyo.com
※詳細はホームページをご覧下さい。
◆飛び入り記事2 2店並んだら言問団子さんを紹介しない訳には行かない。
昨日、おじゃましたばかりで外山さんご夫妻の時間とお気遣いを頂いてしまい
ました。
向じま 言問団子 http://kototoidango.co.jp
ほのぼの!!裏言問団子 http://kototoidango.co.jp/urakototoi/
◆飛び入り記事3 ここまで来たら「長命寺の桜もち」山本さんもご紹介
http://meiten-sumida.com/kameiten/tenpo/cyomeiji/cyomeiji.htm
みーんな隣組、墨堤通りから並んでいるのでグルメの散歩コースにお勧めです。
よく見れば、今回は食べ物屋さん特集になった!!この自由さがメルマガです
ね。
最後は、さっぱりと風呂屋の話で締めくくり!?
◇昭和30年代ある日の下町情景
●子供から大人までが楽しめた娯楽の場【銭湯と三助】
今回よりテーマを変えた新設コーナーです。下町の日常と普段の生活の中に関
わっていた職人さんなども紹介していきたいと考え書き連ねてみたいと思いま
す。昭和30年代を中心としていますので若い年代の方には判りづらい部分もあ
るかもしれませんがご了承下さい。
この時代、下町で風呂のある家はほとんど無く、風呂とは「銭湯」に行くのが
当たり前と思っていた。ゆえに、銭湯は沢山あった。また、銭湯に特徴もあり
わざわざ遠くの銭湯にもよく出かけて行ったし銭湯は下町の娯楽の場所でもあ
った、まだテレビなども一般家庭にに普及していない頃、銭湯には備えられて
いた。
夜、プロレスの放映時間には脱衣所が映画館と化しみんなテレビに見とれてい
た。当然、風呂だから裸で観ている。今、考えると異様な光景ではないだろう
か。
子供の頃などは、午後3時に開くのを待って一番乗りをするのが楽しみの一つ
で長い時間遊べる楽しい場所でもあった。
世のことが少しずつわかり始めた頃にいつも不思議に感じていた、銭湯のおじ
さん「三助」。子供ながらに自分の性に合わせて男湯と女湯の選択をしなけれ
ばならない時期が訪れ母親と一緒に入っていた女湯に別れを告げるとき?
「三助」をうらやましい?ではなく不思議に思っていた。よく近所で利用して
いた銭湯の三助の人は、男湯、女湯の区別無く行き来をしていた。この、三助
という職業、簡単に説明するとマッサージと背中の洗い流しが仕事で銭湯に来
て番台で代金を払うときに別途に料金を払い、木札をもらう仕組みでお客はそ
の木札を見えるところに置いておくか、三助に声をかけお願いする仕組みであ
った。
話はあらぬ方向に行くが、アニメ「千と千尋の神隠し」のシーンあぶらやの情
景や千が釜爺?に薬湯の木札を渡すシーンを観て思い出したのが今回の話の三
助でもあるのです。いい年をして何を観ているとお思いでしょうが、レトロな
ところが好きなのです。
話は戻り、風呂場全体に響き渡る「パン パン パンーン」の音、何ともいえ
ぬ軽やかな音色、男湯でも頼んでいる人がいたがどちらかというと女湯からの
注文が多かったと記憶する。この銭湯の三助を行っている人は、湯を沸かす釜
番もしていて昼間釜のところで薪をくべている姿をよく見かけた。
職業としての三助は昭和30年後半には見かけなくなり昭和40年後半からは銭湯
自体が家庭風呂の普及と共に廃業に追いやられてしまっている。いま、大人と
してのこの時代を振り返ると女性が異性の三助を指名する事は何とも粋な女性
が多かったのでは無いかと勝手な想像をしてしまう。
※銭湯雑学
・女性は髪を洗うのに別料金を払っていた。これも、木札を見えるところに置
いてから洗う。
・体の石けんを流すときは、隣の人に声を掛けてから行うか、一歩下がってか
ら流すのが礼儀だった。
・使用した木桶もきちんと濯いで出入り口の処に重ねてから出て行く。
守らないと誰からともなくよく怒られた。それだけ、みんなの憩う場所でもあ
ったのだと思う。
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