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職人の技と心意気、科学万能の世界でもまだまだまねの出来ない遺しておきたい技術、そして消えていく技術……

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2003/03/15

職人の遺してくれるもの消えていくもの

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               「職人の遺してくれるもの消えていくもの」

                         2003.3.15【第21誌】

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■話の目録
│ 
├─● 最新情報┬春だ!よもぎだ!草餅だ!!【志”満ん草餅】
│       ├新しい桐製品「季利の詩」シリーズ【桐屋田中】
│       ├すみだの街の情報誌Avenueホームページ【アベニュー】
│       └今はなき愛する人へ「天国への手紙」映画化決定【柏屋】
│
├─● 祭事情報─植木市【香取神社】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│            └ブリキ板の造形職人【ブリキ屋】
│
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 長命寺桜もち】
│
└─● 忙中閑あり─大道の職人【ニコニコ笑顔で健康祈願 裸の伝道師】


◇最新情報

●春だ!よもぎだ!草餅だ!!

春です。1年を通じ生のよもぎだけを使用している志”満ん草餅の草餅、春の
香りと一緒にお茶をすすりながらの草餅を楽しんでみてはいかがでしょうか!
!
先週の放映されました「出没! アド街ック天国」で紹介されました。

志”満ん草餅 http://jimakusamoti.com

●新しい桐製品「季利の詩」シリーズ

ショウルームに入ると香る木の香り、すべて桐材でできた商品、伝統的な桐タ
ンスからモダンなデザインのイスやテーブル、その中に新しく「季利の詩」と
言うシリーズが加わりました。小さな博物館も併設していますので桐の知識も
得ることができます。

桐屋田中 http://kiriyatanaka.co.jp

●すみだの街の情報誌Avenueのホームページ完成

墨田区の隅から隅まで取材に奔走し8年の歴史を持った地域情報紙「Avenue」
のホームページが完成しました。身近な街の情報をホームページでも読むこと
がきます。欄外記事として紙面に載らない記事も読むことができますので是非
お立ち寄りください。

アベニュー http://e-mono-jp.net/avenue

●今はなき愛する人へ「天国への手紙」映画化決定

「天国への手紙」映画化決定   金 秀吉脚本・監督により11月劇場公開
愛する人への感謝を込めて・・・悲しみのうちにお別れした愛するひとへ今の
あなたの想いをお話してみませんか。なくなられた方への思いが映画化され一
般劇場映画として公開されます。
「天国への手紙」大募集 締め切り平成15年3月末日 詳しくは下記ホーム
ページをご覧ください。

ハートホール 柏屋 http://kasiwaya.net

◇祭事情報

●植木市

期間⇒月3日(木)〜5日(土)
場所⇒江東区亀戸3‐57‐22 香取神社
交通⇒JR・亀戸駅徒歩10分 
問合せ⇒香取神社 03-3684-2813

◇職人長屋

●幻灯洋洋【ひとり言】

まだ外の気温は低いが暦の上では春、草木が芽吹きはじめ人々の動きものびの
びのとしてくるように感ずる。だが、ここ何年か気になることがある。
季節感と言う感覚は確かに気温とともに周りの環境に変化がでて体感的にもわ
かるのだが何かが不足しているように思う。

今の世の中、時代の変化とともに色々な商売が生まれ、確かに便利になってき
たかもしれない。だが、何か物足りない感がある。
昔は、季節で商売の内容が変わるお店があった。秋からは、炭や練炭などの燃
料を販売し春から夏にかけては氷(氷を使う冷蔵庫に使用)や清涼飲料の販売
に切り替わる店、当然夏はかき氷。

このときに扱い商品が切り替わったことを告げる幟(のぼり)や看板で季節を
表現し、八百屋は春一番の野菜が入荷したと店頭に積み上げて大声を張り上げ、
にぎやかに春の到来を告げる。他の店も一斉に季節を表現する飾り付けなどを
施し、音楽にたとえるなら春というメロディに商店街がオブリガードとして観
客(お客)に生活感を与ていた。

観客(お客)一体のハーモニーがあったからこそ、まだ商店街がにぎわってい
たのはないだろうか。今の時代に物足りないものが季節感の表現と街全体での
連帯感ではないかと思う。時節の変化を挨拶代わりに会話できる商店や町内で
の人情付き合いが懐かしく思えてしょうがない。

季節の物はそのときにあることで価値を知り欲求が満たされ、また次の季節ま
で待つ、この少しの飢えが新鮮さを呼び起こし、人が生きていくことを継続さ
せているのではないだろうか。
いつでも、便利に手に入る。自分自身の戒めも含め「我慢」という言葉が薄ら
いでいる・・・

●ブリキ板の造形職人【ブリキ屋】

ブリキ?って何と思われる方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明しま
すと薄い鋼板に錫メッキした物でブリキの玩具とほぼ同じ物です。
今の時代とても少なくなっている商売の一つではないでしょうか。家を建てる
には必ず必要な職種の一つでした。

屋根、雨樋、壁までも加工して作っていました。その作業の手際の良さと加工
技術は目を見張る物がありました。建物以外では、バケツ、如雨露(ジョーロ
)、
じょうご、米びつ、番外で銅板で四角い卵焼き用の鍋なども作っていました。

生まれ育った家の右隣がブリキ屋(前回は左隣の豆腐屋)だった、とても広い
土地に作業場があるブリキ屋さんで、よく仕事をしているところを見ていたの
で手順も覚えています。特にすごいと思ったのは雨樋の筒の部分です。

ほとんどが機械など使わず、すべて手作業で寸法に切ったブリキの板を木でで
きた四角で堅い棒で丸みの付いた治具の様なところにあてがい、叩いて行くと、
だんだんと丸みが付いてきます。管上になった合わせ口のところは互い違いに
鍵状に折り込んであり、そこを継ぐと円筒のパイプのような物に通して継ぎ目
を叩いて結合してしまいます。

1本の長さは最大でも5尺(1.5m)位だったと思います。当然、家などの雨樋
に使用するには長さが足りませんから継いで使用するようにできています。
ここに職人仕事の技があるのです。片方の官の太さが違い継げるように少し細
くなっていて、きちんとつながるのです。

屋根の樋のところにも継ぎ口がありそこへも入るようになっています。簡単に
手早く作るのはすべて感で行っていたのでしょう。繁忙期以外は、日用品のバ
ケツや如雨露、じょうごを作って雑貨屋さんなどにも卸していました。

今の時代では神社やお寺などに限られるので一般での需要も減り、専業で行っ
ている方ももかなり少なくなってしまったのではないかと思います。

※神社、お寺などの加工に使用する物は「ブリキ」ではなく「銅板」となりま
す。

◇食の職人

●食の老舗をご紹介【今月の逸品 長命寺桜もち】

春と言えば桜、桜といえば「桜もち」桜もちと言えば「長命寺の桜もち」と言
われる老舗中の老舗です。創業、享保2年(西暦1717年)から代々続いている。


お品は「桜もち」一品でこの歴史です。

お店ではお茶と一緒に店内で食べることもできます。白い薄皮にほんのり甘い
餡、塩漬けにされた大きな桜の葉3枚ほどで全体を包まれ、桜のいい香りとと
もに葉にくるまれたまま食べるのが通な食べ方と言われています。

ほんのり葉に染みた塩味と餡の甘みが口の中で混ざり合う、何ともいえぬ美味
しさは格別です。墨田散策の一休みに寄られては見てはいかがでしょうか。

http://meiten-sumida.com/kameiten/tenpo/cyomeiji/cyomeiji.htm

◇忙中閑あり

●大道の職人【ニコニコ笑顔で健康祈願全国行脚 裸の伝道師】

裸の大将と言えば多くの方がご存知の「山下 清」と連想されると思いますが、
同時期に健康を祈願し全国を裸で笑いの種まきをしながら行脚していた人がい
ました。

その名は「及川裸観(おいかわらかん)【1901〜1986】」年間を通して上半身
は裸、七分ズボンに素足で運動靴姿、頭はつるつるで光り輝いてニコニコ裸運
動と書かれた白い幟(のぼり)を手に持ち体には襷(たすき)をかけて大きな
声で「ワハハ ワハハ」と笑いながら「こんにちは、元気ですか」と道行く人に
声をかけながら全国を歩いて健康体操の指導、健康相談に一生を捧げた偉人で
す。

知っている人も少ないかもしれませんが、私の通っていた小学校のすぐ近くに
道場があり、よく朝礼の時に体操の指導に来てくれ、また、色々な出来事を面
白、おかしく道徳の話を聞かせてくれた子供たちの人気者。豪快な腹の底から
響く大きな笑い声と腹芸(おなかに顔を書いて表情を作る芸)はまさしく心か
ら楽しませてくれる笑いと健康の伝道師でもありました。

この当時、親からも聞かれたことですが移動する際の交通は汽車ですがすべて
「顔パス」で乗っていたと教えらました。確かに国鉄と言われていた時代に高
学年になり教室の仲間でもその話は出ていて、たまたま遠足で日暮里駅のとこ
ろで集合していると改札口をいつもの幟を持って「ごくろうさん」と大きな声
で挨拶して出てきたのを見て、本当だと言うことになり「らかんさん」の話は
本当だと言うことになりました。

裸観さんの有名な話は流氷の押し寄せている海に寒中水泳を行ったことが新聞
に載ったことでした。何かにつけて目立つ存在の裸観さんでしたが生活は質素
のままで「ニコニコ会館」と言う健康道場を運営していましたが、裸観さんの
健康と笑いは誰も継ぐことができなったようです。

真冬でも、いつもと同じ「裸」黒か肌色の七分ズボンに運動靴、体を張った笑
いと健康の職人「及川裸観」無欲で尽くすことしか考えず一生を終えた想い出
の人、何か急に思い出すがままに書いて見ました。

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