2003/01/15
職人の遺してくれるもの消えていくもの
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「職人の遺してくれるもの消えていくもの」
2003.1.15【第19誌】
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ます。
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■話の目録
│
├─● 最新情報┬伝統の江戸小紋染【大松染工場】
│ └ベル共済会員婚礼ご紹介特典【ハートサービス 柏屋】
│
├─● 祭事情報┬だるま供養 【西新井大師】
│ └梅まつり【香梅園】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│ └洒落と腕前披露を競った寿司職人【笹きり】
│
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 】
│
└─● 忙中閑あり─大道の職人【競取師】
◇最新情報
●伝統の江戸小紋染の新しい形
墨田区で小さな博物館にも指定されている有限会社 大松染工場、総てが繊細
な作業の繰り返しから染上がる。染めあがりの紋様や型紙、染の工程も公開さ
れホームページで御覧いただけます。
江戸小紋染 大松 http://e-sumida.gr.jp/daimatsu
●ベル共済会員婚礼ご紹介特典
これから挙式を計画されている方は必見、東京マリオットホテル錦糸町東武で
挙式を上げると大きな割引を受けることが出来ます。詳しくはハートサービス
柏屋ホームページを御覧下さい。
ハートサービス柏屋 http://kasiwaya.net
◇祭事情報
●だるま供養
期間⇒2月3日(月)
場所⇒足立区西新井1-15-1 西新井大師
交通⇒東武大師線・大師前駅徒歩1分
問合せ⇒西新井大師 TEL 03-3890-2345
●香梅園梅まつり
期間⇒2月中旬
場所⇒東京都墨田区文化2-5-8 香梅園
交通⇒東武亀戸線 小村井駅 徒歩5分
問合せ⇒香梅園 TEL 03-3612-0878
◇職人長屋
●幻灯洋洋【ひとり言】
新しい年が明け、三箇日が終わるころ必ず目にしていたのが色とりどり、大小の
「初荷」の幟を付けた荷物を積んだトラックが走っている光景は年末とは違
った、活気みたいなものを感じていた。
だが、ここ10年以上見たことが無い。これも物流産業の発達でいつも時間に関係
なく物が買える。このことが便利な世の中になったと言うことなのだろうか。
店先で荷を下ろす活気に満ちた掛け声と新年の挨拶、不思議に感じていたのが商
売をしているところは競うようにして「初荷」をお客さんの見えるところに積み
上げていた。
後に理解できたこと。これは、商いの原点のようなことではないだろうかと。
大勢の従業員を抱えた問屋や取引先への今年は大きな商いを出来るようにするぞ
といった意気込みと商売上の義理?お客さんには積み上げた荷と幟が看板も兼
ねた「やる気宣言」のような気がする。
だからと言って過剰在庫にはならない物の自然な流れ。それは、お店とお客さ
んにも自然な形の消費に人情とお付き合いがあった。
買い物は近所で買う、これはあのお店、これはここの店、だれだれの知り合い
だからここで買おう、町内にはこんな選択が沢山あった。
初荷のトラックが動く時のひそかな楽しみもあった。買い物をすると「粗品」
が貰えた。これを目当てにあちらこちらと買い物をする。今で言うの処のプレ
ゼントキャンペーン。
これは、仕入をしているところにも何らかの「おまけ」が荷と一緒に付いて
きた。販促商品である。大人になっても「おまけ」はうれしいもの。
新年だけはささやかな街を上げての「大量仕入」にご近所さんも買ってくれ
た懐かしの時代。
長引く不景気の影響もあり多くの商店街が寂れていくいま「会話と人情」のあ
る商いの復 活を願い西新井大師にお参り。そして暦の上で又一つ歳が増えて
いく…
●洒落と腕前披露を競った寿司職人【笹きり】
メルマガを御購読いただいている読者の皆様、お正月はどのように過されまし
たか?のんびりと炬燵で過されたならば「おせち料理」に飽きた頃に「お寿司」
などを召し上がれたのではと勝手に決めて、今回のお話のネタを進めさせてい
ただきます。
ここ何年か和食ブーム?のせいかお寿司の話題が多く、皆様も相当の薀蓄をお
持ちではないかと思いますが、同じお寿司でもあまり表舞台に出たことの無い
別な意味での「技」も必要な寿司の脇役「青笹」。
大上段に語るほどのものではないかもしれませんがお付き合いください。昔の
職人の世界では腕を磨くために一つの店で勤め上げることをせず、1,2年いる
と次の店へと移り他の店の技術を覚えるを繰り返して「修行」と言うような形
で自分の技術を磨いてから、店を開くか、有名どころの板場に入りそれなりの
地位で仕事に励むといったことが多くありました。
技術を磨くために他の店に移っても簡単には自分の位置を確立することは出来
ません。腕(技術)の世界ですから年季など一切通用しません。当然、移ると
きは今よりも技術の上の店を目指しますから、それなりにそこの店でも通用す
る技術が付いていないと相手にもしてくれない厳しい世界です。
元の店の親方から紹介状を書いてもらったり、包丁捌きの実技試験のようなも
ので技量を測られもした時代もあったようです。試された技術が「笹きり」
「細工寿司」「飾切」(※:野菜細工、昔はこれも寿司職人が出来た)、この
「笹きり」の出来栄えで魚をおろし握らなくても年季と技術が判ると言われる
くらいに難しい技術だそうです。
青くて大きな笹の葉をまな板の上に置き、包丁を素早く巧みに動かすとあれ
よあれよというまに芸術作品のように切り抜かれた脇役の作品が出来上がりま
す。あくまでも、寿司を目でも美味しく食べて貰うための粋な演出と日本の奥
深い食のこだわりから生まれた技術。
包丁の切れ味が手入れを意味し、道具を大切にする心と美しさを追求する感
性が伴わなければ出来ない技術と思います。笹きりを見せてくれいた知り合い
の寿司職人さんは引退してしまいましたが、寿司の技術の伝承を一部鮨店(細
工鮨でも有名、すしの字が違うのがヒント?)で行っています。
※寿司職人の国家資格の基準がこの鮨店から作られ、技と味を楽しめるお店
です。
◇食の職人
●食の老舗をご紹介【今月の逸品 お米 隅田屋商店】
今回は、日本人の主食である「米」の販売店、昔風に言えば「お米屋さん」今
はコンビニでも自動販売機でも当たり前のように買うことが出来る。
ご紹介したいのは「お米専門店の隅田屋商店」創業100年の歴史が物語るこだ
わりの精米方法と美味しいお米を提供することのために費やす精米設備。
実際に食べて違いが判るほどの品質、炊き方の指導もしてくれる一押しのお米
屋さんです。
美味しいお米の隅田屋商店 http://e-sumida.gr.jp/sumidaya
◇忙中閑あり
●大道の職人【競取師(せどりし)】
競取(糴取)・背取ちょっと聴きなれない言葉ではと思います。れっきとした
商売なのです何の商売かと申しますと「本屋」です。普通の本屋さんみたいに
店舗を持たない、古本屋さんです。古本屋さんと言っても形態がちょっと違う、
ゆえに日常ではまず耳にすることはないでしょう。
大まかに分けると競取と背取で読みは同じなのですが2つある。正式な定義で
はないかもしれませんが、筆者の分類(勝手ですが)では前者がここでお題と
して取り上げた職業としている競取師(せどりし)、後者は古物商などを営み
古物の市などで出ている本の背表紙だけ(規則のようです)を見て背取り(仕
入れる)するの業界用語で使用されています。
では、競取師とはどんな商売かと申しますと基本的には古物商に入ります。違
いは得意先から探して欲しいなどの指定された本を探し出し販売することと、
全国の古本屋を回り「お宝本」を探し出し高く買い取ってくれるところに販売
して利ざやを稼ぐといった商売です。
相当の知識と人脈と情報を持っていないと、とてもできる商売ではありません。
昔から、本業としている人も少なくほとんど知られることがない存在感のない
商売でした。今となっては、実際どのくらいの人が存在していたのか知ること
が出来ませんが広辞苑には出ていますからそれなりの職業人として存在してい
た時代があると思います。
直感と知識を持った職人技のちょっと変わった職業でした。私自身、商売にし
ているの人がいるのは知っていたが正式な職業名を知ったのが15年程前です。
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