2002/12/15
職人の遺してくれるもの消えていくもの
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「職人の遺してくれるもの消えていくもの」
2002.12.15【第18誌】
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訂正:前回お送りさせていただきましたメルマガ記事の「幻灯洋洋【ひとりご
と】」で大鳥神社を鳥越神社と表記してしまい、読者様よりありがたいご指摘
を頂ました。他、読者様にもこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
◇メルマガ専用ページ http://e-mono-jp.net/mail_magazine
■話の目録
│
├─● 最新情報┬夕焼けパンがテレビに!!【亀屋マーブル館】
│ ├歴史を味わう。すみだ散策【墨田区文化観光協会】
│ └何時か訪れる別れのとき…【ハートサービス 柏屋】
│
├─● 祭事情報┬七福神巡り
│ ├おえんまさま【赤門勝専寺】
│ ├世田谷ボロ市【ボロ市通り】
│ ├亀戸天神社うそかえ神事【亀戸天神社】
│ └湯島神社うそかえ【湯島神社】
│
├─● 職人長屋┬幻灯洋洋【ひとりごと】
│ └夢と知識も与えてくれた子供の社交場【駄菓子屋】
│
├─● 食の職人─食の老舗をご紹介【今月の逸品 印刷煎餅 坂本せん餅】
│
└─● 忙中閑あり─大道の職人【三河万歳】
◇最新情報
●夕焼けパンがTBSテレビ早朝5時放送「いちばん」で紹介されます。
ホームページ「千客万来」でも紹介しているパン工房亀屋マーブル館、スタッ
フのやる気から生まれた「夕焼けパン」が紹介されることとなりました。
夕焼けパンとは、夕方に来店されるお客様にも焼き立てのパンを食べてもらお
うと考え出された「お客様重視、やる気志向」のサービスです。
ちょっと早い時間帯ですがご覧いただければと思います。
放送日:TBS「いちばん」12月19日(木)午前5時から6時放送
パン工房亀屋マーブル館 http://e-sumida.gr.jp/kameya
●歴史を味わう。すみだ散策【両国ちゃんこと旧本所松坂町散策】
案内役に林家時蔵 師匠が担当、ちゃんこ巴潟(ともえがた)での食事も付い
て、勝海舟生誕の地、塩原太助ゆかりの地、回向院などを歩いて回る史跡散策
が墨田区文化観光協会とJTB亀戸のタイアップ企画で発表されました。
※12月20日よりチケットをローソンとファミリーマートで購入できます。
詳細: 墨田区文化観光協会ホームページ http://kanko-sumida.com
●何時か訪れる別れのときを想いでと共に演出
かならず訪れる人生の終焉、そしてお世話になるのが葬儀を執り行う会社、今
はセレモニーホールの名称が多い、その中でも「ハートサービス 柏屋」の取
り組みは見栄や形式にとらわれない「心に残る最後の時」を心をこめた葬儀と
して演出する葬祭業として70年の歴史を墨田区に築いてきました。
イメージ的にも何となく暗いように感じてしまう業種、このたびホームページ
を開設されました。※トップページに童話があり、シリーズで内容が変わる予
定です。
ハートサービス 柏屋 http://kasiwaya.net
◇祭事情報
●七福神巡り
元旦より各所で七福神めぐりが始まります。七福神信仰は江戸時代からあり元
旦から7日までの間に御神体が祀られたところをお参りすると、その年ご利益
を受けることが出来ると言われている年頭の慣わしで、関東だけでも30箇所
くらいあるようです。
当ホームページ「市と縁日」の中でも5箇所ほど紹介しておりますので、ぜひ
歩いてみることをおすすめいたします。
七福神めぐりのもう一つの楽しみが、縁起小物を収集できること各所で「土鈴
の七福神」「土人形の七福神」「瀬戸焼の七福神」「御朱印」等、各所特有の
ものがあります。
市と縁日 http://e-mono-jp.net
隅田川七福神(墨田区文化観光協会)http://kanko-sumida.com
●おえんまさま
期間⇒1月15日(水)〜16日(木)
場所⇒足立区千住2-11 赤門勝専寺
交通⇒JR、東武線、地下鉄日比谷線千代田線・北千住駅徒歩6分
問合せ⇒赤門勝専寺 TEL 03-3881-2358
●世田谷ボロ市
期間⇒1月15日(水)〜16日(木)
場所⇒世田谷区世田谷1
交通⇒東急世田谷線・上町駅徒歩3分
問合せ⇒せたがやボロ市保存会 TEL 03-3429-1829
●亀戸天神社うそかえ神事
期間⇒1月24日(金)〜25日(土)
場所⇒江東区亀戸3-6-1 亀戸天神社
交通⇒JR総武線・亀戸駅又は錦糸町駅徒歩10分
問合せ⇒亀戸天神社 TEL 03-3681-0010
●湯島神社うそかえ
期間⇒1月25日(土)
場所⇒文京区湯島3-30-1 湯島神社
交通⇒地下鉄千代田線・湯島駅徒歩3分
問合せ⇒湯島神社 TEL 03-3836-0753
◇職人長屋
●幻灯洋洋【ひとり言】
寒さも一段と厳しくなり冬となってしまった。師走であわただしい街路で見か
けること「石焼芋」売りの、車、以前はリヤカー。これも時代の移り変わり。
確かに、石焼芋は美味しい。最近では、科学的な根拠まで付け加えたりしてい
るようだが…
石焼芋より早くからあった、「さつま芋のつぼ焼」というものが昔あった。ど
んなものかというと、子供が入るくらいの大きな素焼きの壷で底が抜けている
ものを、竈(今で言うとコンロ)の上に乗せてあり下から加熱してオーブンの
ようにして芋を蒸し焼きにする。
ここに、石焼芋との違いが芋に下味を付けていることである。芋をよく洗い斜
めに2〜3等分したものを濃い食塩水に浸しておく、時間にしてどのくらい浸
しているかは判らないが、塩味の付いた芋の切り口の面に「黒ごま」をふりか
けて針金につりかけ、壷の中につるして蒸し焼きにするのである。
食べ方にルールは無いが、皮ごとかぶりつくのが一番の美味しさを感じる食べ
方であった。適度な塩味が甘さを引き出しゴマの香ばしさもあり芋がこんなに
美味しいのかと感じる瞬間だ。思い出すたびに、又一つ歳を取った証拠でもあ
る。
●夢と知識も与えてくれた子供の社交場【駄菓子屋】
何年か前に色々なメディアで取り上げられて駄菓子屋が話題になった時期があ
る。一部、チェーン店形式のものも出来ているようです。ま、それはそれとし
て、本題である駄菓子屋は路地裏にぽつんとあるようなちょっと懐古な風貌の
お店です。今も、店舗数は少ないですが今も現存しています。
以前も、駄菓子について少し書きましたが、生まれ育ったのが日暮里で駄菓子
問屋にも近かった。最近は、日暮里の駄菓子問屋に遠方からも買出しに来るよ
うになったと何かの雑誌の記事で読んだことがありました。
今でも、恥ずかしながら機会があると路地裏で見つけた駄菓子やがあると、つ
い習性でいい年をして店の中に入り込み何か目新しい(いや、懐かしい)物は
無いかなと探す。時代は変わりましたが、いまだに10円の商品があることに
感心しました。
さすがに5円の物は無いようですが、大げさですがタイムスリップしたような
気分になる不思議な空間ですね。夢ある商品の数々、懐かしいブランド商品名
トーサンのライスチョコ、よっちゃんイカ(いまはスーパーにもある)、すも
も、甘酢大根、等、あったらいいなと思うもの、ニッキ棒(シナモンの小枝に
砂糖味が付いたもの)、みかんの入った寒天、わらび餅(和菓子で無いもの)
何より会話のある商売であること、ただものを売だけではない何か暖かなもの
が残っているようにも感じられる。お店のおばちゃん、おじちゃんの小言も味
のうちかもしれない。最近はさすがに見なくなった、テーブルのあるお店、こ
れはもう最高の溜まり場になります。
このテーブルのあるお店でもんじゃを皆で食べてわいわいとにぎやかに過ごし
ていたものです。本来、もんじゃは駄菓子に属していたと思うのですが、お椀
1杯10円(古くてすいません)で何も入っていない汁だけ(味つきもあった)
のものに、トッピングとして店にあるものを各自が買い求め、混ぜ合わせオリ
ジナルの味に仕立ててみんなでつつきあいながら食べていました。
お金に余裕があると、最後にところてんを食べてお終い。羊羹のような形をし
た、ところてんの固まりもバケツの中に水が張ってありその中に浮いている感
じでした。でも、突きたてのところてんは格別でした。ああ、書き出すときり
がない、しまりのないまま終了。ごめんなさい。
◇食の職人
●食の老舗をご紹介【今月の逸品 印刷煎餅の坂本せん餅】
伝統を守り続け炭火で煎餅煎を焼き上げているお店が、アイデアと技術の融合
を図り、なんと、煎餅に印刷が出来るようになりました。
キャラクター、文字、絵とバリエーション豊富で、国技館の相撲煎餅や某遊園
地の人気キャラクターを印刷したものなど、商売の裾野が広がっています。
煎餅の味は、伝統のそのままです。それもそのはず、一度、焼き上げたものを
使用しているために変わりません。
手間も暇もかかりますが、今では人気商品となっています。
印刷煎餅 坂本せん餅 http://e-sumida.gr.jp/sakasen
◇忙中閑あり
●大道の職人【三河万歳】
今年も残すこと後わずかになりました。そこで今回は、新年を迎えたとしての
お話をしたいと思います。昔の下町の新年は玄関先に松と長い竹笹にしめ飾り
が定番で、新年を迎える。
新しい年が明け、家族みんなが揃うのが10時頃、寒そうな外を眺めていると
遠くのほうからなにやら聞こえてくると、我が家の父親はそわそわしだし半紙
にお金をくるむ。だんだんと近づいてくる音の正体は、鼓でした。
なにやら、大きな声でしゃべりながら近づいてくる今考えてもよくわからない
方言のような独特の言い回しで2人組で、頭には烏帽子(えぼし)乗せて衣装
を着て歩いてくる。軽妙なリズム?、と、言うより「間」に打ち鳴らす鼓。
こっけいなしぐさと、漫才の原型とされるボケと突っ込みのようなしぐさで、
めでたい漫才?のやり取りを玄関先で披露しご祝儀をいただいていくのが生業
でした。当然、必要なければ断ることも出来ます。
父親は商売をしていることもあり、特に縁起がいいと狭い玄関先で繰り広げら
れる演目を好んでそのしぐさを見ていました。確かに、そのにぎやかさがくる
と正月気分も増していきました。
ある年から、時代の変貌と共に来なくなりなにか物足りなさを感じながら正月
を迎えていたとき、テレビで懐かしの三河万歳をみました。
確かに、色々世の中のことが少しづつ判ってくるにつれあの人たちは普段どの
ように生計を立てているのだろうかと思う時がありましたが、今は、無形民俗
文化財に指定されて後継者もあり根強く残っています。
今も、新年には各地を巡業しているようですが東京に来たとは聞いたことがな
いのが残念です。
●今年も残り少なくなり、ふと、想うことご購読いただける読者様が増えてい
ることです。本業?に追われ余裕のない年でしたが、来年も、新たなテーマと
共に続けられる限り書き連ねて行こうと思ってります。
読者の皆様方には改めまして感謝申し上げます。ご購読ありがとうございまし
た。よい年をお迎えただけるようお祈り申し上げます。
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